喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

平礒の裏側 南米パラグアイより(続き)

2010-11-15 | 喜久家の情報
 地球の裏側パラグアイで、
青年海外協力隊員として活躍されている、
もと喜久家ボランティア市前寛子さんからのメッセージの続きです。


『私はパラグアイ南部の日系移住地ピラポに住んでいます。
ここは、8箇所ある国内の移住地の中でも
日本気質が、色濃く残っています。
 NHKも見られるし、インターネットも見られて日本の状況はリアルタイムで把握できますが、
昔の日本がそのまま存在しているところと言われています。
 おやつには手つくりのかりんとうが出てきます。

 私の仕事で言うと、
高齢者のほとんどの人が家族と同居していて年相応の体の不調や物忘れはあるけど、
自分のペースで元気に生活しています。

 家族それぞれ事情はあれど、
家族が面倒をみるのは当たり前とい考えの人が多いところです。
 130人くらいいる70歳以上の高齢者に対して、
50歳以上の主婦のおばちゃんたちがボランティアグループを結成してデイサービスをしたり、
家庭訪問をしています。
 私は、そのおばちゃんたちにデイサービスの運営の仕方や介護に必要なことの情報提供しながら、
一緒に活動しています。

 移住地の人たちは、助け合いながら生きてきたので絆がとても強いです。
私は、どっちかっていたら都会育ちなので横のつながりを知らないで育ちました。
 
 平磯も、年齢が違っても意見を言い合って、1つ1つのことを決めていたことを見ていたので、
こっちにきて戸惑うことも多かったけど、
毎日が勉強になることばかりです。
 正直、自分の無力さに落ち込んだり、
地元の人たちが理解してくれなかったら怒れることが多々ありますが、
最近、私は高齢者福祉活動を通して町づくりをしているなと感じてます。
 全然程遠いですが。

 高齢者をいきいきさせることで、
若い人たちが将来のことを考えてくれるようなイベントを開催してみたいなと思うようになりました。

 平磯にいたのはたった3ヶ月でしたが、
まちづくりや人と繋がるということを考えるきっかけになりました。
 そして、いまは本格的に勉強してみたいと思っています。

 この長文のなかで伝えたっかたのは、
このきっかけを作ってくれた平磯に行って本当によかったということです。

 そして、アンちゃんと知り合えたことも。

 来年の6月に日本に帰国します。
帰ったら、平磯に行きたいと思っています。
その時にたくさん話が出来たらなと楽しみにしてます。
 突然の長文読んで下さってありがとうございました。

 それでは、みなさまによろしくお伝えください。
くれぐれもお体にご留意下さいませ。

 平磯の裏側 パラグアイより 市前寛子』


 感激です。
 私たち平礒の人たちは、また喜久家の仲間は、
いつも心のどこかに、
「来てくれた若者たちに何か残してあげれたものはあるだろうか?」
と自問自答しています。

 私たちの不安や悩みをよそに、
若者たちは、多くのことを感じとってくれているのかもしれません。
 それが、岬の宝物なのでしょう。

 寛子ちゃんの帰国を楽しみに待っています。

「reaching home」

                 岬人(はなんちゅう)  



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3 コメント

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Unknown (おぎ)
2010-11-16 22:09:21
パラグアイは昔、開拓のため多くの日本人が渡ったとうちの近所の人でもパラグアイに行った人もいるみたいで…

南アフリカワールドカップ日本vsパラグアイ戦見てて親がそんなこと言ってました。

PK戦で敗れてましたが…
試合後、バルデスが泣いている駒野に近づいて声をかける様子がTVカメラに収められてその内容は「頭を上げよう。(負けたのは)君のせいじゃない。」「気落ちするな。」ってこと言ってたシーンにパラグアイにはすばらしい選手がいるんだなと思い感動しました。

そのパラグアイで頑張っている人がいらっしゃるんですね。おいらも介護の仕事やってますが…言葉も通じない所で福祉の仕事をするのはホント大変だと思います。不安もあると思いますが、がんばってくださいp(^o^)q
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Unknown (市前寛子)
2010-11-17 10:57:40
(おぎ)さんへ
コメントありがとうございます。
パラグアイにいる市前寛子です。

W杯はパラグアイ人と一緒に見てましたが、PKで勝利が決まった瞬間、部屋の中でいっせいにダイブして全身で喜んでいました。
バルデス、とても良いこと言っていたんですね。私は監督同士が抱き合っていたのが感動しました。

私はずっと施設で働いていましたが、今は在宅をやっています。もちろん不安もありますが、お年寄りの笑顔を見ると頑張ろうと思います。
体が資本の仕事なので、自分も大切にしながらお互いがんばりましょうね。
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つながりあっている (岬人)
2010-11-18 17:43:13
 見知らぬおぎさんと寛子ちゃんがつながったようです。
不思議です。感動です。
 
 同じ介護の仕事を生きがいをもってやっている2人。
 どうか、2人の対談をこのブログで行い、
私も仲間にいれてください。
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