喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

佐田岬、平礒の大わらじ

2016-02-18 | ふるさと
 5年前の平成23年に撮った写真。



 ふるさと平礒の下ノ川にかけられている。
 下ノ川を向こう側へ越え、写真の道を上っていけばお墓。
こちら側は集落。
まるでこの世とあの世を分ける境目、三途の川のようだ。

 この場所に毎年飾られるているのが大わらじ。
悪いものが集落に入ってこないようにという意味がある。

「鬼がこの集落に入るには必ずこの場所を通る。
そこへ目立つように飾られているのが大わらじ。
この村にはこんな大きなわらじを履く強い者がいる。
入ってきたら、痛い目にあうぞ。」


 こんな魔除けのお話し。

 もう一つ見逃してはいけないのが、
大わらじのそばに、大きな藁包みがある。
大男が食べる弁当みたいなものだ。

 その藁包みの中には、お菓子が入れられていて、
子どものときにそれをおいしくいただいたものだ。

 集落の大人たちもそれをわかっていて、見逃してくれた。
そんなゆるやかな、あたたかい雰囲気があった。
ふるさとにはそんなすばらしさが残っている。

       岬人(はなんちゅう)

 
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