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ブログ的なアレです。

金閣寺に花束を

2010年10月06日 | 旅行とか出張とかアレとか
9月末の話。
まだ厳しい暑さが残る中、日差しを避け、林を通り抜けると、





鹿苑寺の舎利殿が登場する。



どうも「美」というものは、そもそも世俗的な価値観を排他する、唯一無二の存在でなければならないようだ。
ただ、その裏では世俗的な価値観が紐付くことが多い(金銭取引されるだとか)。
結果として「美」そのものが持つ神秘性はスポイルされてしまう。

自分はそういう価値観を持ち合わせていないので何とも言えないが、耽美主義者というのは、どうもこの「美」をスポイルする害悪要因を徹底的に排除したがるらしい。
ただ、その巨悪で不条理な害悪要因を前にして、挫折し、苦悩し、しかしその思想が極限にまで達すると、「金満主義により本来的な『美』が毒されるぐらいなら、『美』そのものを排除してしまおう」という考えに帰着してしまうようだ。

結果としてこの舎利殿は、ストイックな耽美主義者によって灰塵と化した過去がある。
(三島由紀夫の『金閣寺』によると)

それぐらいの圧倒的な「美」が金閣寺にはあるらしい。
個人的には、その派手派手しい外観があまり好きではないのだけれども。
(元も子も無い発言ですが)



という小難しい話はさておいて、近くで見るとトコトン金なんだなと。
これでもかというぐらい金。
「You're 金 of 金s」なまでに金。
アリスの「チャンピオン」を歌いたくなるほどに。





それにしても、さっきの三島由紀夫の「金閣寺」の続きじゃないけれども、賽銭箱はありとあらゆるところに設置されていた。



例えば、この賽銭箱。
茶室の前に置かれていた。
一体どんな御利益があるというのだろうか。



さらにはこんなものも。



確実に何かがおかしい。
耽美主義者じゃなくても何かしらの衝動に駆られてしまう。

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