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イタリア旅行記(12)ジェノヴァからフィレンツェへ

2010年04月13日 | 旅行とか出張とかアレとか
というわけで、引き続きイタリア旅行について。
ジェノヴァを発ち、電車でフィレンツェに向かいます。



なお、ナナミー(会社の同期で塩野七生作品愛読者)とはここでお別れ。
ヤツ、ジェノヴァから電車でバルセロナまで行きたかったそうです。
イタリア、フランス、スペインと3カ国を越えながら「言語や人種がどう変わっていくのか見たい」とのこと。
旅の動機が世間離れし過ぎている。

ちなみに、後日感想を聞いたところ、何がどう大変だったのかは知りませんが、色々と大変だったそうです。
加えて「旅に対する好奇心って磨耗するね、沢木耕太郎も言ってたけど」みたいなことを仰られておりました。



さて、いきなりオチを言うようですが、今回のフィレンツェ旅行、実はかなり失敗だったんですよね。
失敗の理由は大きく二つ:

(1)当初予定していたフィレンツェ行きの電車が満席で乗れなかった。おかげで、フィレンツェ着が18:00。この時間になるとほとんどの観光スポットが閉館している。
(2)翌日がモロにEaster(復活祭)で、これまたほとんどの観光スポットが閉館している。

要するに、行きたかったところ、見たかったところがほとんど見れない、というわけです。
ドゥオーモも、クーポラも、メディチ家関連の施設も、教会や美術館の類もほとんどアウト。

ホント、我ながらバカ。
何をしにフィレンツェに行くんだ。

というわけで、次の電車を待っている間に色々とプランの練り直しをするわけです。



普通のところを見れない以上は、開き直って、逆に普通じゃないところを重点的に見てやろうという気持ちでプランを練り直しておりました。
塩野七生「わが友マキャヴェッリ」と「銀色のフィレンツェ」を参考にしながら。



というわけで、電車に乗ります。
電車のコンパートメントはこんな感じです。



空いているときに撮った写真ですが、途中まではまあまあ混んでました。

それにしても、ミラノからヴェローナ・ヴェネツィアに行ったときにも思ったことなんですが、イタリアにおける「座席指定」ってのはあってないものなんだなーと。
みんな、適当に好きな席に座ってしまうし、違う席に座ってても係員(車内でキップ切る人とか)も何も言わない。

まー、海外なんてそんなもんか。
逆に言えば日本が律儀過ぎるのか。
いや、そんなことないか。
じゃなきゃ最初から「座席指定」というシステムを設定する意味が無いわけだし。

ま、別にどっちでも良いんですけど、座れれば。



というわけで、電車の旅。
ジェノヴァから西海岸沿いを南に下っていくわけなんですが、



ずっと、これでもかというぐらいに海。
天気がもうちょっとアレだったらアレだったんですけどねー。

ちなみに、途中でチンクエテッレ(という海岸線エリアの総称)あたりも通り過ぎましたが、ぶらり途中下車の余裕は無いので、今回はパス。
でも、良いところっぽかったです。



で、電車に揺られること2時間弱、ラ・スペツィア駅に到着。
ここでフィレンツェ行きの電車に乗り換えます。



ちなみに「SMN」は「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の略です。
イタリアの電車っていうのは、こういった略称みたいなのが多くてなかなか紛らわしいです。
実はジェノヴァでも、「ジェノヴァなんちゃら」という略称が付いた駅が二つあって、どっちがどっちだか分からずにプチ混乱しました。



さて、ラ・スペツィアを出発しても相変わらずの海岸線が続いていたのですが、ピサを過ぎたあたりから内陸に向かっていくので、風景もこういった田園的なアレに変わっていくわけです。



何だかこういう田園風景を見ていると、ふと新幹線に乗っているような錯覚に陥ります。
「727」とか書かれた看板が出てきそうです。



と、何だかんだでフィレンツェに到着です。



なお、移動時間は約5時間。
長かったー。

ただ移動中に「銀色のフィレンツェ」を完読し、「わが友マキャヴェッリ」も大半は読み終えることが出来ました。
ナナミーから与えられていた課題図書、ほぼほぼクリア。

というわけで、次回はフィレンツェについて。
とは言っても、ほとんどのところが閉まっていたので、大した話は出来ませんが。


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