ボクはマグロ

日曜だと思って起きたら月曜だったので、かなり損した気分になりました。



けんたです。



マグロは回遊をしていないと死んでしまうらしい。
泳ぎ続けないと沈んでしまう上に、酸素が取り入れられなくなってしまうから、だそうだ。

よくは分からないけど、きっとそういうことなのだろう。



誰かが言った。

「他の魚たち見習って、浮き袋だとか、エラ呼吸だとかすればいいのにな」

「でもさ、それってマグロじゃないよ。普通の魚だよ」

そう答えた。



（でも、ホントそうだよな）

自分の中で再度確認をした。

器用にエラ呼吸をしているマグロなんてマグロじゃない。
それはエラ呼吸をしている何かであってマグロではない。

泳ぎ続けないと沈んでしまうからマグロなんだ。
泳ぎ続けないと呼吸が出来ない不器用さがマグロなんだ。

それがマグロをマグロたらしめている、ひとつのアイデンティティなんだ。

ただそれだけの話なんだと思う。



で、思った。

ボクもマグロだ、と。

仕事が辛くても、「お前は頑固だ」と言われても、「お前はわがままだ」と言われても、「お前は会社の事が分かっていない！」と怒られても、ファッキン外人とケンカしても、それでもボクは泳ぎ続けなければならない。

何故かは分からない。
でも、泳ぎ続けないと自分が自分ではなくなってしまう。

回遊をやめない。
エラ呼吸もしない。
ただ、泳ぎ続ける。
ぐるぐると。

それがボクをボクたらしめている、ひとつのアイデンティティなんだ。
ただそれだけの話なんだと思う。



・・・今日、飲みの席で、ふと気がついて「人生ってマグロみたいだよね！」と誇らしげに言ったら「はぁ？お前何言ってんの？」って顔されました。

そりゃそうだ。