けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

長い一日

2005-09-06 07:23:52 | チョーオユー
ネパールと日本の時差は3時間15分。
しかも夜中にやっと書いている日記ですから皆さんには、
翌日に届いているでしょう。

というわけで、9月5日の日記です。
本日は、6時半に起床。7時には、ホテルを出発して
遠征登山隊にはお馴染みの“お祈り”にでかけました。

行き先は、シェトゥゴンパというお寺です。
“目玉寺”と呼ばれるネパール最大のストューバ、
「ボートナート」の近くにこのお寺はあります。
2002年に日本で初めて公募隊を組織したときも、
ここでお祈りをしてもらいました。懐かしいです。

参加者全員でお祈りを済ませなければ、
シェルパたちは出発をしません。
“カタ”というクビからかけるマフラーのような布と
首に巻く細い紐を偉そうなお坊さんからもらいます。

ホテルに戻り9時半から朝食。
朝食後、シェルパたちの管理倉庫からテスターを持ち出し、
ソーラーパネルと12Vバッテリーの再チェックをしました。
しかし、パネルとバッテリーの間にかませる電流を安定させる機械が
うまく作動せず、リペアが必要となりました。

それからAGの現地連絡先「シーガルトラベル」のオフィスに行き、
ミーティングと現地で購入しなくてはならないものを検討して、
またホテルへ戻って9月4日分の日記を送信。
3時頃に終了したので、やっとお昼ご飯へ。
お昼は、インドカレーです。
野菜とマトンとチキンのカレー。タンドリーも食べました!

その後、イギリスのジャーナリスト、エリザベス・ホーリーさんの取材。
世界で一番ヒマラヤの登山隊に詳しいお婆ちゃんです。
今回の登山隊の編成や日程などを聞かれました。

それがやっと終わって、隊に必要な生野菜などの食料の支払いに行き、
中国のビザを受け取って、7時30分からウッツェというチベット料理屋に
今回のシェルパたちを全員招待してご飯を食べました。
「ギャコック」というチベッタン鍋です!

食後は、近くにある「トム&ジェリー」というバーに行き、
2004年のエベレスト登頂の際に飾られた隊員たちのサインが入った
Tシャツを眺めながら、“エベレスト・サンセット”というカクテルを飲みました!
「この隣に、またTシャツが飾れれば素敵ねぇ。」と竹下さん。
絶対に登らせますから!

帰ってからソーラー一式のリペア。でも途中であきらめて、日記を書くことにしまし
た。

中国では、有線の電話にもPCをつなげないと思います。
頼りは衛星電話、そして電気ですね。
チベット・ラサからの送信成功を祈ってください。
では。ナマステ。

photo:お祈り後、シェトゥゴンパ前でクライミングシェルパと記念撮影。