けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

バンサーイ!シガツェからです!

2005-09-10 00:32:43 | チョーオユー
なんとかPCを接続することができました。
今回始めて利用したホテルですが、電話もあり、しかもモジュラーがつなげる!
中国内のアクセスポイントにいくつかアタックしてみたら、
10回目くらいでつながりました。かなり不安定ですが…。

さて、本日はホテルを午前10時に出発。
ホテル前で日山協の副会長城隆嗣さんに偶然会いました。
彼は、私の尊敬していた先輩ガイドの実のお兄さんです。
(弟さんは、残念ながら10年以上前に亡くなりました)
これから40日間かけて、カイラスなど西チベットを旅するそうです。
その他、慶応の山岳会OBの方々もいたみたいで、
皆それぞれの目的に向けて出発していきました。

ラサ~シガツェ間の新ルートは、素晴らしいの一言です。
舗装の仕上がりもとてもよく、高速で走行できました。
だいたい順調なときは、e-trexのデータで平均時速78kmくらい。
ドライバーが調子乗って、ガンガン追い抜きをかけているので、
助手席の私は、シートベルトしたくて手探りするんですが、
これが使えないようになってるんですよね!ひょえ~!

ヤルツァンポー川沿いの道は、景色もよく、麦畑で働く人たちの姿が
秋の黄金色のチベットの大地に映えて、とても素敵です。
そこに、菜の花の黄色と蕎麦の花のピンクが色を添えているんです。
秋なのに花が満開に咲いている。不思議な光景です。

昨年、チョモランマの時には、北方ルートを抜けてタァズーカの渡し舟に
車ごと乗り込んで対岸に渡り、シガツェへの道に合流しましたが、
あの渡し舟や牽引のためのワイヤーは、跡形も無く消えて、
立派な橋が架かっていました。なんとなく寂しかったなぁ。

シガツェには、4時間半くらいで到着。この街も更に大きく発展していました。
新しくできたホテルに入り、目の前のタシルンポ寺に散歩に行きました。
標高は3900mですが、隊員たちは、息苦しくも無く歩いて廻ってました。
ただ、日差しが強くて、喉がかなり渇きました。ラサより暑い感じがします。

明日は、いよいよ4300mのティンリ村に移動です。
ここには、間違いなく電話がありません。有線での接続はできません。
頼りの衛星携帯“スラヤ”は、ネットワークが見つからず、交信できていません。
なんとかつなげたい!つなげたい!つなげたい!

ブログ見てくれて、本当にありがとうございます。
隊員たちは、かなりのパワーと勇気をもらっています。
知人ではない人のコメントでさえも、目を通して楽しんで…、
ブログを見ているだけの人も沢山いるんだなって想像して…、
毎晩、毎朝、「ブログどうですか?」って感じで。

「みんな応援してくれているんだぁ~」って笑顔になって、
みんな顔を見合わせて「がんばろーね!」って言ってます。
隊員たちが、そう思ってくれるのならば、徹夜でもPCの前に座ります。
確実に夢に一歩づつ近ずいていますよ。大丈夫です。

完全登頂。無事下山。必ずやります。
また送信できる日まで。

photo:タァズーカの蕎麦&菜の花畑にて。