楽天通販でのナイフ売り上げNo.1はケラム
のプーッコだったらしい。
これは少し驚き。
確実に、現在のキャンプブームは北欧ナイフ
の人気と連動している。
プーッコはねえ、使いやすいのよ。
形も日本刀的で日本人には馴染み深いし。
ケラムかっこいいよね。ウルヴァリンなんて
特にかっこいい。
上の画像の個体は鎬線が切っ先間際で垂れ
下がって日本刀世界の目からするとこれは
売り物にはならないけど(笑)。
そういう厳しい目を持っていない日本の自称
カスタムナイフメーカーのうち、ケツまくり
元自あたりは鎬ラインがガタガタの作を
自分の代表作として公開していて、視野が
狭い自分に甘い無知って助からないなぁとか
思ったりする。
日本刀に丸無知なだけでなく、ナイフでも
実力無いのを自覚してるからか、ネットで
口汚く他人を揶揄中傷するのだけが趣味
みたいだけどさ。まあ人柄は観てると良く
はない。
そういう心根は刃物作り人としては非常に
宜しくない。心が邪(よこしま)だからだ。
そりゃあピシッと線も出せずによじ曲がる
だろうさ。さもありなん、というやつ。
まあ、ケラムはモーラと同じく廉価ナイフで
あって、このブレードは日本刀刀装具でいう
ところの「仕立て物」であるので、誂えカス
タムのような精度を求めるのは酷だ。
カスタムと称していながら精度がてんで出て
いない自称プロの俺様メーカーが日本には
いるらしいが、実力の程は、自分を神輿で
持ち上げている取り巻きにしか通用しない。
このケラムはブレードは北欧生産方式で、
マルティーニの供給物を自社で組み立てて
自社ブランドとしているのだろう。1960年代
~70年代の日本の金属製モデルガンがそう
だったように。(MGC以外すべてダイカスト
製造はマルシン製)
マルティーニ社のブレードを購入してそれ
を組み立ててカスタムしたり自社ブランド
とするのは、北欧で確立された一つの
生産販売システムなのである。
これは現在の世界中の自動車オイルと同じ
構造だ。四輪車二輪車船舶航空機用オイル。
まさか優秀なヤマハオイルをヤマハ発動機
が製造しているなどと思い込んでいる人が
いるとしたら、ズッコケの限りだ。
カワサキもヤマハも油脂会社ではない。
原油を輸入して精製している工場をどこに
ヤマハやカワサキが持っているというのか。
ちびっと考えてほしい。
すべては油脂会社が各社の各ブランドの
オイルを製造しているのだ。
そしてマルティーニ社はどこでブレードを
製造しているかというと、ヘルシンキの
大聖堂近くのあの直営店の裏などではない。
伝統的な刃物製造地があって、そこで
下請け、孫請け生産委託をしているのだ。
これはまるで、日本の刃物業者のような
仕組みだ。木屋や西勘が自社で包丁など
作っている筈もない。都内鍛冶、大阪堺、
岐阜県関市、新潟三条の製造業者に生産を
委託して、仕入れた包丁を自社ブランドと
して販売しているのだ。
日本と北欧フィンランド。製造生産販売
過程の構造が似ているのが面白い。
それを世界規模ベースまで拡大したのが
今の中国だ。
日本と北欧を除く世界のほとんどの刃物
メーカーが中国に製造を委託し、そして
欧米メーカーのブランド名で販売している。
大人気のバークリバーがまさか米国製だ
と思い込んでいる人がいたとしたら、
そしてそれがバークリバーユーザーだと
したら余程おめでたい。
私も北欧のプーッコは本場フィンランドや
スウェーデン製を数本持っているが、実に
使いやすくて気に入っている。
なんたって、野営用軍用ナイフもカービング
ナイフもプーッコと来てる。
なかなかいいよ。
北欧の顔たるマルティーニ社の自社版ナイフ
もあるが、これがまた実に素晴らしい。
プーッコというのは、コンシールドタング
以外はメリケンナイフを抜いている。
でも北欧では、氷点下での万一の直持ちの
時に、鋼材に手の皮膚が貼りついてしまう
のを防ぐためにコンシールドは仕方ないん
だよね。
最近の流行に応じてフルタングのプーッコ
もどきが出てきているけど、厳密には
「プーッコ風」であってプーッコナイフ
とは呼べない。
日本でのナイフ叩きのバトニング薪割り
の人気は世界的にも異常で異様な事で
あるので、そこんとこは日本人たちは
間違えないでほしい。ナイフ薪割り
イコールブッシュクラフトでも野外
ナイフの使い方のセオリーでもないと
いう地球規模の基準事実を無知な日本人
たちは是非とも知ってほしい。
巻割りには斧。これが北欧でも北米
でもヨーロッパでもアジア大陸でも
日本でも、大昔からの定理だ。
これはたぶん30世紀になっても変わら
ない。
2020年の現在、人類の道具発生時点
から数千年もやって来たことだからだ。
それを高々登場数年の妙ちくりんな
勘違いによるブームが歴史の定番、
人類史の真実のようなドカンチは
やめろ、という話だ。
巻割りは斧で。
これが鉄板だ。
ナイフで巻割りするのは、あくまでたま
たまのことであって、正当な使い方では
ない。
わきまえよう。本当のことを。
そして、正しく、プーッコはナイフバト
ニング巻割りをするためのナイフでは
ないのである。
プーッコはナイフとしての使い方をする
ために生まれて育まれてきたナイフで
ある。
モンキーレンチをハンマー替わりにする
ような事をナイフでやる事がまっとうだ
とか思ってはいけない。
ナイフはナイフとしての使い方をする
ことが本来の役目だ。
バトニング巻割りをナイフにやらせる
のは、オーバーワークというよりも
本来の使用方法ではないのである。
自分のナイフがバトニング巻割りができる
ナイフかできないナイフなのかを知って
おくことは野外活動のスキルとしては必要
なことだ。
しかし、バトニングできるナイフ=優秀、
バトニングできないナイフ=駄目ナイフ、
というような超絶馬鹿たれ思考の蔓延には
さすがにいくらニワカたちでも、それは
よせよと強く思う。
「自由意識のはき違え」が多く現れている。
そして、刃付けもマイクロベベルを削り
落としさえすれば良い、それが最良という
ようなことを人気ツベマンの真似して
言っているバカタレ若者が非常に増えて
いる。
自分で考えろっつーの。動画見て人の
真似ばかりしてないで。
手を切るぞ、おまいたち。そんな脳活動
やってると。
日本人てのは、どうもアメリカの都市は
街の景観はなんてのか、やっぱアメリカ
通りの雰囲気一つ異なる。
街路がとても感じ良い。
私が抱く理想の街並みというのはこれ
街の景観もいいね。
ダッヂオーブンでやる。
ラードでネギを軽く炒める。
次に肉を焼いてから順次投入。
割下はヤマキ。甘すぎず良い。
美味しかった。
何十分かぼんやりと眺めていて、突然、