渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

個性が持つキャラクター

2020年12月11日 | open



極めてごく普通にめちゃくちゃカッコいい。
一つの至高がここにある。


映画『居眠り磐音』

2020年12月11日 | open



やられましたやん。
なんだかんだいって、泣いてもうたやん。


時代劇のおかしいシーン

2020年12月11日 | open


映画『居眠り磐音』から

千両箱というのは誰もが知っている
事だろう。
時代劇映画『居眠り磐音』では、両替
相場を利用して魚河岸の仕切り屋が
1万両を両替商に持ち込んで別貨幣に
変換して兌換利益を得ようとする。
田沼時代では1万両は約30億円ほどに
なる。
最幕末相場では約3億円。
司馬遼太郎の小説『新選組血風録』の

中で、沖田総司に進呈したい菊一文字
則宗の金額を近藤勇から「隊で買い上げ
るゆえ値を申せ」と言われた京の刀屋
は、「されば一万両」と言って近藤と
土方を黙らせた。
しかし、実際の国宝級日本刀は現在
価格で3億円ほどはざらにするので、
司馬遼太郎の小説に出てくる金額は
荒唐無稽ではないし、本阿弥あたり
が付けた折り紙などではそれに近い
額が江戸期には出回っていたりする。
日本刀は現代価格では1口約30万円
程から5億円ほどの金額の幅がある。
1口だいたい百万円とみておけば、

そこそこに武人の差料として要件を
満たす
刀は手に入る。

この映画『居眠り磐音』では、その
両替申し入れのシーンで魚河岸の顔役
が持ってきた千両箱が出てくる。

随分小さな千両箱よと思って観て
いると、仕切りが12仕切りで区切られ
た千両箱に帯付き小判が重ねられて
いる。

はて。
1000両で12枠。
1枠83.33両となり割り切れない。
しかし小判にはすべて帯が付いて
いる。10両ごとかどうかは不明。
区切りのよい額面で帯巻きにする
のは現代にも通じる常識だ。現代
では一万円札が100枚で帯封をする。
これは極めて厳密に巻かれており、
札束から1枚一万円札を抜いても
帯が用を成さなくなる仕組みになっ
ている。

さて、この時代劇映画のこの謎の
千両箱の真相やいかに。
答えは、刀の斬り傷が左右で逆に
なっていたり、刀の下げ緒を出鱈目
な取り回し方で撮影しているように、
極めて杜撰でテキトンな映像表現と
いうことだろう。
監督ねぇ・・・。釣りバカ浜ちゃん
や高速参勤交代は面白かったのだ
けどね。
ああいう、どたばたギャグ作品と
このようなシリアスな作品を一緒くた
にして考えてもらっては困るんだよ
なあ。
ビシッとした文芸作品のシャシンを
撮るつもりでやってもらわないと。
不真面目さというのは映像に如実に
出る。
先にも書いたが、この作品、俳優が
かなり良い演技をしている時代劇映画
だけに、実に惜しい。
監督と演出担当が、この作品を超駄作
に陥れてしまっている。

いや、駄作ではないんだけどね。
泣いちゃうんだけど(笑)。
悲恋というところで。
そんなぁ・・・、と。
ヒロイン奈緒の手紙を読む声が
「仁-JIN-」での橘咲さんの時の
綾瀬はるかさんと同じ声。
そして、あの運命。
そら、泣くわ。
この映画は、俳優たちが魅せる。



晴れ。東方に雲あり

2020年12月11日 | open

数日ぶりに晴れた感あり。
遠方の島影はうなもの朝霧にけぶる。
気候良し。

三原沖の島は薄らとしており、四国は
けさは見えず。


これが瀬戸内海独特の光る海だ。


備後三原城。
毛利一門小早川隆景が戦国末期に築城し、
江戸期に福島正則が領し、福島改易後に
紀州より浅野家が入封して明治維新まで
治めた。
三原は歴史的名城である事と国境の扱い
の統治上のセンシティブさがあるため、
一国一城の規定の例外中の例外として江戸
幕府も破棄を命じず安堵を許した。
同様の例に肥後国の八代城がある。
三原も八代も本藩の家老職が城代を務め
た。

本丸天守跡。天守は築かれなかったが、
三原城は数十の二重櫓が城郭に張り巡ら
されていた威風ある城だった。

江戸時代の三原城。


青く見えるしまなみ信金の看板が城内
酉の御門があった場所。


門を入った正面にうちの屋敷があった。
江戸時代には西之築出(にしのつきだし)
という出島で、作事奉行所があり、明治
維新後から昭和にかけては御作事町という
町名だった。昭和中頃まで、地元の市民は
「お作事場」とその街を呼んでいた。


三原城と城下は大別して三区画に分けられ
る。
東からは現在の東町、入浜丁があり(下の
地図外)、山陽道を西に進むと和久原川に
かかる大橋を超えて大手門がある。この
門から西が城内になる。
東町は主としてお店(たな)が並ぶ商人街で
あった。
城内は現代の町名で館町(やかたまち)、
本町(ほんまち)、城町、港町となる。
このうち本丸、三ノ丸周辺は館町、本町、
城町という現代町名がある。江戸期は武家
地なので町屋のような町名は無い。四谷、
市ヶ谷、昌平坂。地名はあっても町名は
無かった。それが武家地だ。

三原城内のいくつもの城門を過ぎて西に
山陽道=西国海道を進むと、職人街である
西町に入る。
江戸期には鍛冶屋が数十軒あり鎚音を響か
せていた賑やかな街だった。
三原の町人たちの多くは西町に住んだ。
この西町の中心からやや西に「かじ新町」
と呼ばれる地区があるが、かつての名残り
を町名にとどめる。今は西町というのが
正式名称だ。
三原の市民は現在の西町の事を昭和時代
頃までは俗称で「下町」と呼んでいた。

幕末慶應年間の三原城図。



住宅地図であり、城勤めの武士の苗字通称
が全て記載されている。原本は畳二畳ほど
ある大きな地図だ。
城の地図であるゆえ、町人街は記載されて
いない。武家地のみだ。
このあたりは江戸切絵図と同じ。
城下町の住宅は大店(おおだな)意外は自己
所有物件ではなく全て賃貸物件であるの
で、町人の名を住宅地図には記載しない。
全市民の苗字が住宅地図に記載されるよう
になったのはゼンリンの住宅地図からだ
が、それ以前からローカルな商店街住宅
地図は地元商工会や新聞配達店舗により
作製されていた。そこには、共同住宅以外
の戸建は全て住人名がもれなく記載されて
いたので、配達や配送などでは大変に役に
立っていたし、現在でもそうだ。
インターネット情報は個人情報関連で、
簡易に閲覧できないシステムだが、地元民
にとっては住宅地図はとても有難い。
どこどこの誰さん、というのは住宅地図を
見ればすぐに分かるからだ。
何処の誰兵衛かというのは、町暮らしで
は安全保全からも重要な事なのである。
家屋に隠れ住むのは犯罪者くらいなもの
だ。
江戸時代には表札は存在しなかったが、
明治以降に日本で表札が登場したのも、
何処の誰であるかを堂々と表示するため
である。吾ここなり、と。
これは、私は良い日本独自の文化だと
思っている。
外国人の友人がマンションの共同表札を
見て「個人情報だだ漏れやんか」と言った
が、それは観点が違う。
そうした表札を悪用しようとするのは、
日本においては犯罪者なのだ。
大抵は悪意の訪問などに使うのであるが、
マンションなどでは、エントランスはとも
かく、オートロックから中に入ると、完全
に建造物不法侵入になるので注意が必要
だ。屋内駐車場にも住民意外は入っては
ならない。違法となり犯罪となる。

江戸期、日本国内には住居に表札は無かっ
た。
看板あっても表札なし。これが日本の町の
景観だった。
表札が無くても何故お届け物や御用聞きは
町で迷わなかったか。
それは、江戸切絵図のような地図が整備さ
れて誰がどこに住んでいるか明確になって
いたからである。
町人街であるならば、大家さんか住人に
尋ねればすぐに案内してくれる。
当然、誰何はされるだろうが。
江戸時代、日本国内は世界有数の安全国で
あり、特に城下町では治安が良かった。
治安は良いが犯罪は江戸では多く、年間
江戸では約2,000人程が斬首されていた。
10両盗めば即首が飛んだ。幕末貨幣価値
でいえば現在の約30万円だ。
オレオレ詐欺のようなのは、単なる斬首
などという生ぬるいものではなく、市中
引き回しの上、磔獄門であった事だろう。
また、押し込み、ゆすりたかりは、現在
でも当然犯罪である。

演出としての時代劇での表現

2020年12月11日 | open








斬鉄剣。
こうしたことは実際に起こり得るで
あろうから、映像表現としてもアリだ。
例えば現代刀と呼ばれる「刀のような物」
できちんとした本物日本刀の斬撃を受け
たら、例え
二刀で受けようともこうなる
可能性は高い。
それが斬鉄剣と呼ばれる靭性と強度の
高い刀であったならば、こうなるは
まず必定。


では、ガラスのように脆い現代刀では
なく、刃が付いたれっきとした本物の
時代
日本刀同士で斬撃をするとどうなる
のか。

それは互いの刃が相互に噛みあうように
十文字に深く切り込む。

これは私とかつての私が通った道場の
師範代が道場にて
実験済みだ。
また、刃の付いた日本刀同士での剣戟
をするとどうなるか。これも実験した。
安全のため、バイクのフルフェイス
ヘルメットを被り、防具を装着して
試した。
結果は、刀を斬撃で合わせると、無数の
細かい刃こぼれの刃が、まるでグライン
ダーで鉄を削った時の削りカスが飛ぶ
ように飛んでヘルメットのシールドに
突き刺さった。
これが素顔であるならば、無数の金属片
が顔面に突き刺さることだろう。
もちろん目に入ったらひとたまりも
ない。
また、刃が飛ぶということは、そこから
組織脱落の欠損によって刀身折損の可
能性が発生するということになる。
討ち入り斬り合いの前、また合戦の前
には砂山等で刀の刃を潰して刃こぼれし
にくくしたというのは、実戦日本刀では
大いに適切な処置であったことが理解
できる。
日本刀実用時代の「いくさの心得」と
いうものだろう。

日本刀は多少曲がっても使用できる。
しかし、折れたらその場で自分の命は
折れた刀身と共に飛んでいく。


感染拡大

2020年12月11日 | open
 







誰が医師会を舐めてるのかは知らないが、
この書き方は挑発的だ。
舐めてたのは、政府キャンペーンを無批判
に拡散させていたネットニュースをはじめ
とするマスコミではなかったのか。
失敗国策のゴートーなんてやめればいいん
だよ。
拡散するに決まってんじゃん。
専門家でなくとも、考えりゃ分かる事だ
ろうに。
 
この国民苦難の時に官製キャンペーンで
お得感を以って各地にグルメ旅行を
しよう
とするせこい了見の連中が
信じられないけ
どね。
地方困窮はそれこそ国策支援でフォロー
すべきであって、国民のさもしい
お得感を
くすぐってウィルス拡散
可能性を高める
政策ってのは、さて
どうなのでしょうね。

爆睡生物

2020年12月11日 | open


私にお尻をくっつけて大いびきをかいて
寝ている犬と温マットに陣取る黒猫。
両者爆睡。
先ほどまで黒猫は膝から離れなかったし、
縞猫はずっとスリスリしていた。
いや、こちらも暖かいからいいんだけど
さあ。
おまいたち、重いよ(笑)。