
本箱の隅から懐かしい本がでてきました
ベラ・バラージュの「映画の理論」と
ルディ・ブリッツの「テレビジョンの制作技術」の
2冊です

映画はテレビが現れるまで
娯楽の王者でした。
ベラ・バラージュは本の中で
映画の歴史の項目では名場面「オデッサの階段」の
エイゼンシュテイン演出の「戦艦ポチョムキン」や
モンタージュ論のスタニフスラスキーなどが論じられていて
当時の私は青臭い頭で一生懸命に読んでいました

映画は百年の歴史がありますから映画を論じた本は
数多くありましたが、始まったばかりのテレビジョンでは
テレビを論じた出版物は少しだけでした

私が大阪テレビ(OTV)に転職してすぐに
ルディ・ブレッツ著「テレビジョンの制作技術」を
手に入れました。この本は、アメリカのテレビ局の
現在を取材した。テレビ技術者の入門書でした
アメリカのテレビ局も生放送時代でした。

日本では、新しくテレビ局が開局していく
時期でしたから、新しいテレビマンには
良き参考書になりました
テレビ番組の制作で
テレビカメラのレンズの使い方や
カメラポジション、セットの製作、
セットの建て方、タイトルのテロップ、
フリップの作り方と操作方法など
徹底的に解説されていました
… … …
「テレビジョンの制作技術」の奥付を
見ると昭和33年、第3刷発行とあります
日本で発行された技術書では隠れた
大ペストセラーでした。
