スパイ小説が花盛りの時代の背景を
考えてみます
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第二次世界大戦が終わると、ドイツは
連合国によって占領され管理下に置かれます
資本主義陣営と共産主義陣営に分かれました
ヨーロッパにおける東西冷戦の始まりです
この東西両陣営の緊張状態をチャーチルは
「鉄のカーテン」と呼んでいました
ドイツは東ドイツ、西ドイツと分断されました
西ドイツから日本に輸入される製品には
Made in West Germany と記されていました
ドイツが分割されたことで、
光学メーカーのカール・ツァイスも
分割されてしまいました
東ドイツ、イェーナにあったカール・ツァイスの
多数の図面と技術者とその家族をアメリカ軍は連れ出して
西ドイツにツァイス・オプトンを設立しました
カール・ツァイスには3群4枚の名レンズ
テッサーがありました。
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そのほか、プラナー、ゾナーなど
カメラはコンタックス、イコンタがあります
私の学生時代に輸入されたドイツ製カメラ
スーパーセミや、ローライフレックスのレンズに
オプトン・テッサーと記されていました
西ドイツのツァイスで作られたテッサー・レンズでした
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スパイ小説の背景としてヨーロッパの
東西両陣営の分断がありました