初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

劇場映画「隠密剣士」

2013年12月31日 20時48分11秒 | Weblog


テレビ映画「月光仮面」で

ヒットを飛ばした

製作会社の宣弘社は「遊星王子」とか

「ジャガーの眼」、「快傑ハリマオ」監督船床定男

などを放映しています



「月光仮面」の主演の大瀬康一と

監督船床定男でテレビ映画時代劇

「隠密剣士」が始まりました



私もこの[隠密剣士」を

何度も見ているはずですが、

どうもストーリーが思い出せません



テレビ映画「隠密剣士」の

高視聴率を見込んで

東映京都撮影所で劇場映画「隠密剣士」が

制作されました。



勿論、主演は大瀬康一、監督は船床定男です

劇場版は2本作られたようです



「隠密剣士」のヒットで

涊者ブームが始まりました

そして横山光輝の涊者漫画を

テレビ映画化した

「仮面の涊者赤影」を私は

時々見ていました








続・テレビ映画「隠密剣士」

2013年12月30日 20時46分33秒 | Weblog


「隠密剣士」の主役、

秋草新太郎(大瀬康一)は武器として

剣のほかに拳銃、ピストルで応戦する

西部劇のようなストーリーで重厚に

展開していきました



そのストーリーの評判がもう一つなので

秋月新太郎の武器は剣のみとなり

第2部「忍法甲賀衆」からは

忍者との対決に

路線変更されます



公儀隠密の伊賀同心で

組頭代わりの霧の遁兵衛

(きりのとんべえ)が

参加します



遁兵衛は秋草が敵の罠に

陥った際に本来の自分の

任務を放り出して

救出に駈けつける時もありました



得意の忍術は霧のような

濃い白煙で敵の視界を塞ぐ

『霧遁の術』です。



霧の遁兵衛を演じる俳優

牧冬吉さんが記憶に残っています










テレビ映画「隠密剣士」

2013年12月29日 18時41分42秒 | Weblog


「隠密剣士」は「月光仮面」の次に

宣弘社製作で船床定男監督、大瀬康一主演で

連続テレビ映画として制作されました



主演大瀬康一の役は

秋草新太郎(あきぐさ・しんたろう)

徳川将軍・家斉(いえなり)の異母兄で

本名は『松平信千代』

柳生新陰流(やぎゅうしんかげりゅう)を極めた剣士。



あらすじー秋草新太郎は両親の顔は

覚えておらず呑海和尚(宇佐見淳=うさみじゅん)に

育てられた。



堅苦しい生活を嫌って浪人として暮らしている



幕府の老中・松平定信からの要請もあり、

少年期の異母弟・家斉の治める

世の平和を安定させるため





公儀隠密として蝦夷(えぞ)から南は九州まで、

全国を旅しながら戦乱の渦に巻き込もうと企む

甲賀(こうが)や風摩(ふうま)

根来衆(ねごろしゅう)などの忍者集団と対決







[月光仮面」から「隠密剣士」

2013年12月28日 21時27分15秒 | Weblog


35ミリのアリフレックスキャメラは

撮影所で劇場映画用に

使われるようになりました



アリフレックスのフィルム送りの

掻き落とし機構が簡素で

NCミッチェル機構のパイロットピンに

相当するものがありませんでした



やがてアリフレックスは改良されて

パイロットピンが装備されました

撮影所のキャメラマンは

安心したことでしょう



テレビ映画で使用される16ミリ

アリフレックスの掻き落とし機構も

改善されたでしょう



「月光仮面」が終わって次に

宣弘社製作、船床定男監督、

大瀬康一主演の連続テレビ時代劇

「隠密剣士(おんみつけんし)」が始まりました



「隠密剣士」は忍者ブームの火付け役になって

東映京都で劇場用映画も作られます。





続・月光仮面とズームレンズ

2013年12月27日 21時53分50秒 | Weblog


日本の撮影所ではNCミッチェルキャメラが

主流でした。



NCミッチェルキャメラは頑丈な

素晴らしいキャメラですが

構造上ズームレンズを使うことが

出来ませんでした



独特のミラーシャッターで

駆動する一眼レフスタイルの

アリフレックスが輸入されました。



フランスのアンジェニュー製

ズームレンズが輸入されて

劇場映画にズームが使われ始めると

アリフレックスの出番でした



アリフレックスは35ミリフィルム用と

16ミリフィルム用の2種類の

キャメラがありました



ズームレンズが使われるようになった

テレビ映画「月光仮面」の撮影でも

アリフレックス16ミリが使われたのでしょう。



高視聴率を誇った「月光仮面」も

子どもが真似をして

高所から飛び降りて怪我したり

死亡する事故が続発して打ち切りになりました。









月光仮面とズームレンズ

2013年12月26日 20時57分31秒 | Weblog


「月光仮面」のスタッフは

制作費の関係で、レールを敷いて

トロッコにキャメラを乗せて

俳優さんをフォローする

移動撮影が出来ませんでした



パン、チルトと

三脚に乗せたキャメラを

振るだけでした



ミラーシャッターの一眼レフスタイルの

アリフレックス・キャメラが輸入されました

それとシネレンズのアンジェニュー製

高倍率ズームレンズも

入ってきました



アリフレックスは

それぞれ16ミリ、35ミリの

フィルムが使える

2種類のキャメラが輸入されました

ズームレンズはアリフレックスではじめて

使えました。



高視聴率を誇っていた「月光仮面」で

ズームレンズが使われ始めました



ズームレンズとレール式の

移動撮影は別のものですが

ズームショットで擬似的な

移動効果は出せます








続々・月光仮面

2013年12月25日 20時54分41秒 | Weblog


「月光仮面」ロケ隊がやって来ました

… … …

ロケ隊は16ミリキャメラを

中心に映画に情熱を燃やす若者で

コンパクトな少人数のスタッフでした



テレビスタジオではドラマ…?の

カメラリハーサルを行っていました



テレビスタジオに悪者が紛れ込んで

それを「月光仮面」が追いかける

設定でした



「スタジオの皆さんは、

いつも通りリハーサルを

続けてください…」

そして

「絶対キャメラのほうを見ないでください…」

とロケ隊のスタッフは呼び掛けます



ロケ隊を見ることができないので

どういう段取りで進行したのか

わかりませんでした

… … …

やがてモニターのズラリと並んだ

テレビ副調整室でも撮っていたようです



テレビの照明さんもロケ隊の撮影に

協力していました



今回の企画は大阪を舞台にしたらしく

大阪駅前の梅田、なんば、天王寺などを

ロケしたようです









続・月光仮面

2013年12月24日 21時52分41秒 | Weblog


月光仮面は、悪人によって危機に

陥った人々の前に颯爽と現れる正義の味方

で白いターバンと覆面の上に黒いサングラスと

白マフラー、白の全身タイツに黒いベルトを着け

白マントをまとい、手袋とブーツを着けています。



台詞は祝探偵(大瀬康一)と同じ声色なのですが

正体は誰なのか謎という設定でした




悪事のあるところへオートバイに乗って駆け付け

「月光仮面の歌」とともに颯爽と現れ

悪を蹴散らし正しい人々を救い出す。



予算の関係で撮影はオールロケで

スタートしました

この「月光仮面」は視聴率が非常に高くて

主題歌「月光仮面は誰でしょう」のレコードは

10万枚売れたとあります



低予算のテレビ映画ですから

毎回ロケーションの場所を変えなくては

なりません。しかも使用料は

ナシが条件です



「月光仮面」を放映していた

関係で、テレビ編成局から

「月光仮面のロケ隊がわがテレビ局の

スタジオで撮影することになったから…

皆、協力して欲しい…」

… … …

私は、ロケ隊の仕事ぶりや、

機材に興味が沸いてきました






月光仮面

2013年12月23日 18時42分00秒 | Weblog


「月光仮面」は超低予算で

制作スタートしました



予算の関係で撮影所のスタジオが使えず

製作会社「宣弘社」社長自宅の応接間が

祝探偵事務所(月光仮面)に、また車庫が

どくろ仮面のアジトに使われたようです

… … …

月光仮面、悪者の仮面、覆面には

顔が写らないので手の空いたスタッフが

演じたようです。



肝心の撮影キャメラですが

B&H社のフィルモ16ミリキャメラが

使われたようです




このキャメラはゼンマイ駆動です

ときどき手でゼンマイを

巻き上げて使います

… … …

テレビニュース番組の取材用の

キャメラでもありました



フィルモの兄貴分に

35ミリフィルムを使う

キャメラで「アイモ」と

呼ばれて劇場用ニュース映画の

撮影に使われていました




続・テレビ映画「月光仮面」

2013年12月22日 18時38分16秒 | Weblog


「月光仮面」の原作・脚本は

川内康範(かわうち・こうはん)

なのですね



川内さんは「誰よりも君を愛す」

「君こそわが命」、「骨まで愛して」

「恍惚のブルース」、「花と蝶」

「伊勢佐木町ブルース」

「おふくろさん」など

ヒット曲の作詞家なのですね



後年、森進一に「おふくろさん」を

唄うな…と「おふくろさん騒動」で

私ははじめて「月光仮面」の

作者だったことを

知りました。



「月光仮面」は国産初のテレビ映画で

宣弘社(せんこうしゃ)制作、伊藤大輔の

チーフ助監督だった船床定男(ふなとこさだお)の監督

東映東京撮影所、俳優部の大瀬康一(おおせこういち)

主演で超低予算で制作が開始されました。