初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ステレオ・LPレコードとステレオテープ

2014年08月31日 23時01分34秒 | Weblog


オーディオのステレオ化は

LPレコードから始まりました

それを追いかけるようにテープ・レコーダーも

ステレオ化に踏み切ります



45ー45方式ステレオ・LPは

一本の音溝から左右チャンネルの音声を

一本の針(スタイラス)で拾い出します

熱心なオーディオマニアには左右の

音声の分離(アイソレーション)が

良くないといいました

… … …

そこでテープ・デッキのステレオは

左、右のチャンネルをそれぞれ独立したトラックで

録音、再生するので、レコードよりテープの

ステレオが優れているとマニアはいいました



ステレオ・レコードとともに

テープ・スピード19センチで録音済み

4トラック、ステレオ・テープ(7インチ)も発売されました



テープとレコードのアイソレーションを

比べると、テープの方が優れているかも知れませんが

操作性ではレコードの方が良いように思っていました









ステレオ・テープ・デッキ

2014年08月30日 18時56分37秒 | Weblog


LPレコードがモノラルから

ステレオになってオーディオ・マニアは

ステレオに

関心が集まったようです

… … …

中波のラジオが2波使ってステレオの

実験放送を始めました

中波のチューナーを二台搭載した

レシーバーも発売されました



新しい音声機器でモノラルだった

テープ・レコーダーもステレオ仕様の

機械が登場してきました



ステレオ音声は左チャンネルと右チャンネルと

2つ必要です、民生用テープ・レコーダーも

2チャンネルで往復再生できるように

4チャンネル方式、テープスピード19センチで

スピーカーのないオープン・リール・ステレオ・テープ・デッキが

発売されました



このステレオ・テープ・デッキの出力を

オーディオ・アンプの

AUX(オグジュアリー?) 端子につないで再生します



私はティアックの4トラック・ステレオ・テープ・デッキを

求めました

このテープデッキは7インチのテープ・リールだけで

大きな10インチのテープ・リールは

かかりませんでした

それと、このテープ・デッキはトランジスター化されて

いましたが、トランジスター単体で回路が組まれていて

ICはまだ未登場でしたが

真空管とは縁が切れていました。







フルトラックと2トラック

2014年08月29日 22時25分52秒 | Weblog


テープ・レコーダーで使用されるテープは

放送局(プロ用)も民生用(アマチュア用)も

同じ6㍉巾で10、7、5インチリールを使います

… … …

プロ用も民生用も同じ素材を使うのは

テープのほかに、写真の銀塩フィルムが

あります



放送局で使うテープ・レコーダーは

6㍉巾全部、録音するフルトラック式です

放送局では取材で録音したテープをハサミを使って

切り編するのでフルトラック録音で使います



アマチュアも同じ6㍉巾テープを使いますが

編集することはありませんので

6㍉巾の半分に録音してテープが終わったら

リールをひっくり返してもう半分巾に

録音します。プロのフルトラックに対して

アマチュア用は2トラック(ツートラック)と

呼んでいました



ランニングコストの関係でアマチュア用は

ツートラックになったのでしょうか。





テープ・スピード

2014年08月28日 19時20分07秒 | Weblog


私はAC駆動でスピーカーの付いた

テープ・レコーダーを

手に入れました。

東通工(ソニー)製で商品名

「テープコーダー」でした



装填できるオープンリールテープは

7インチリール、5インチリールでした

当時、オープン・リールテープは

6㍉巾でした



ラジオ局のプロ用レコーダーのテープも

6㍉巾で、リールが7インチ、10インチが

使われていました



我が家のテープレコーダーのテープ・スピードは

19センチとレバー切り替えで半分のスピードの

9、5センチの2スピードでした

テープ・スピードは速いほうが音質が良いのですが

私は9、5センチを愛用していました



テープ・レコーダーが登場したときの

テープ・スピードはなんと76センチで走っていました

それがレコーダーの性能が向上するのにつれて

半分の38センチ、その半分の19センチ、

その半分の9、5センチ、カセットテープになると

そのまた半分の4、76センチまで遅くなりました

テープ・スピードはランニング・コストにもろに響きますから

音質が悪くならなければ遅いにこしたことはありません







テープ・レコーダーの交流バイアス法

2014年08月27日 18時47分29秒 | Weblog


私にとって未知の世界だった

テープ・レコーダーも本を読み進むうちに

いろいろわかってきました



テープ・レコーダーの構造は

録音ヘッドを通じて

鉄粉を塗布したテープに

音声を録音していきます

しかし、音声の強弱に比例して

テープが磁化されません

磁気ヒステリシス曲線を描きます



つまりそのままでは

音声が歪んで録音されるので

実用になりません

それを改善する方法として

東北学院大学教授、永井健三、五十嵐悌二によって

交流バイアス法を発明しました



この交流バイアス法はテープ・レコーダーの

根本です。それが日本で

1939年(昭和14年=私が六歳)のときの

発明ですから、戦争が無ければ

日本でテープ・レコーダーが

完成されていたかもわかりません








テープ・レコーダーの自作を考える

2014年08月26日 22時10分31秒 | Weblog


東京通信工業(東通工=現ソニー)は

戦後の会社ですが、民生用の

テープ・レコーダーを

初めて発売しました

… … …

ラジオ少年だった私には大いに

関心がありました

新製品でもあり高価なもので

とても手の出せるものではありませんでした



そんなある日、新聞に

高校物理の教師がテープ・レコーダーを

自作したとの記事が載っていました



早速、自校の教師に

紹介状を書いてもらって

京都東山、知恩院(ちおんいん)近くの

華頂(かちょう)女子高校の物理教師に

会いに出かけました。



製作で一番苦労したところを伺いますと

ハム(交流雑音)対策だったそうでした

テープ・レコーダー製作は回路も大変ですが

メカの組み立ても大変です。

… … …

女子校先生の体験談を聞いているうちに

自作は諦める方向に傾いていきました






テープ・レコーダー「デンスケ」

2014年08月25日 18時50分51秒 | Weblog


NHKのラジオ番組「街頭録音」に

どんなテープレコーダーが使われていたのか

わかりませんが

… … …

NHKに出入りしていた

東京通信工業(東通工=現ソニー)が

携帯型テープレコーダー「デンスケ」を完成させます



携帯型テープレコーダーはベルトがついていて

肩から提げてマイクを手に持って

取材できるようになっていました

… … …

録音機は電池駆動でしたが

電池消費を極力抑えるため

テープ駆動はゼンマイを手で巻いて動かす

構造で、「デンスケ」は

民間放送でも使われていました



スイスから電池駆動の「ナグラ」が

輸入されて放送・映像・映画制作に

広がっていきました



これら携帯型テープレコーダーはいずれも

オープン・リール・テープでしたが

コンパクト・カセットを使った

「カセット・デンスケ」がソニーから登場しました



「カセット・デンスケ」は蒸気機関車の生録(ナマロク)用に

鉄ちゃんのテープ・レコーダーとして重宝したようです。









テープ・レコーダー

2014年08月24日 22時00分48秒 | Weblog


SPレコードから

素晴らしいLPレコードが出現し

さらに45ー45方式の発明で

ステレオ・LP時代になりました

… … …

このLPレコードの発明と同じように

重要な ものがもう一つありました

それはテープ・レコーダーです



いまではテープ・レコーダーは当たり前の

ものでしたが、すごい発明品です

… … …

ドイツで主に軍用に使われていた

テープ・レコーダーをドイツ敗戦後

アメリカは持ち帰って民間で使われるようになりました



戦後、NHKは藤倉修一アナの司会で

街の声を集めたラジオ番組「街頭録音」が始まりました

テープ録音ではじめて成り立つ番組でした

私も何回か聞いています



それまで音声を録音するには

レコードを使った円盤式録音機で

収録時間も短かったのが

テープ・レコーダー方式だと

録音されたテープを

ハサミで切断して自在に編集できるし

収録時間も十分長く録れるようになりました

… … …

朝日放送では漫才の中田ダイマル・ラケットを

司会に「お笑い街頭録音」というパロディが作られて

ヒットしました。





リスニング・ルーム

2014年08月23日 20時18分51秒 | Weblog


私にとってオーディオは

未知の世界でした



オーディオの知識を

吸収するには専門の

オーディオ雑誌が

手っ取り早い方法と考えて

ステレオ・サウンドなどを

読みあさりました



雑誌にはリスニング・ルーム拝見などと

写真とともに自慢のすごい部屋が掲載されていました

広い部屋にすごいスピーカーが並んでいて

必ず横に立派な観葉植物の鉢が置かれています



この記事を読んでオーディオは金食い虫で

まず観葉植物の

リスニング・ルームがありませんし

… … …

オーディオは高嶺の花で

私には泥沼の道だと悟りました



そして私は他の趣味を全部あきらめても

観葉植物のオーディオは

無理だと結論がでました







スピーカー・ボックス

2014年08月22日 18時47分53秒 | Weblog


スピーカーはナショナルの

8PーW1に決まりましたが

まさか、裸で鳴らすわけには

いきません



スピーカー・ボックス(エンクロージャー)を

いちから設計して材木を集めて

自作するマニアもおられますが

私には知識も根気もありません



壁の本棚の本に並べてセットする

小型のブックシェルフ型がありましたが

私は三角形の部屋の隅にセットする

バスレフ型ボックスを既製品で見つけました



バスレフ型ボックスはスピーカーの背面から出る

音を位相反転してダクトから前面に出して

低音を補う方式です

購入した既製品のバスレフ型ボックスが

ちゃんと働くかどうかわかりませんでした



ステレオ再生装置をざっと見回すと

頭のレコード・プレーヤーから最後の

スピーカーまで それぞれの回路は

あの方式が良いとか部品はどの製品が

良いとか、大変な分野に踏み込んでしまったなあと

気が付きました