
テレビニュースがニュース映画のスタイルを
お手本にしたように…
テレビ生ドラマ制作が始まったころ
やはり、映画のスチール写真のように
テレビドラマもスチール写真を撮るようになりました

テレビ局にはスチール写真を扱う部局はありません
街の写真工房に依頼されました
梅田のMラー写真工房は大勢のカメラマンと
大きな暗室と大勢の暗室マンが働いていました

Mラーは主に百貨店の折り込み広告に載せる
商品や服飾のモデル撮影を扱っていました

テレビドラマのスチール写真に
まさか機動性の悪い
組立暗箱は使えません

Mラー写真工房のMカメラマンは
銀塩フィルムのブロニー判(6×6)の
ミノルタオートコード(二眼レフ)を使っていました

ネガ現像はブロニーフィルムをクリップに止めて
深タンクに吊す方法でプリント仕上げは
別の暗室マンが2L判(キャビネ)に
引き伸ばしてテレビ局に持っていきました

テレビドラマのスチール写真撮影は
テレビドラマのカメラリハーサルでプランを決めて
本番通りの衣装、メーキャップで行う
ランスルー(リハーサル)で撮っていました
映画のスチール写真のように
特別の撮影時間はとりませんでした

テレビドラマに出演の俳優さんの並んだ
宣伝用のポスターは
Mラー写真スタジオで
撮っていました
