当時、ENG用ズームレンズの
ブレ防止は試作で一応終わりました
しかし、ブレ防止のカメラはすでに
活躍していました…
スポーツ番組のなかで最もテレビに
向いているのが、マラソン、駅伝です
スタートからゴールまで、ブレ防止雲台に
セッティングしたカメラを積んだ中継車が
フォローしていきます…
ブレ防止雲台(防振雲台)にカメラをセットして
スイッチを入れると、ヒューンと音がして
しばらくしてカメラは安定します。
しかし、カメラを操作するには
リモコン操作になります。中継車に乗っている
カメラマンには中継車の振動が
伝わっています。
そのカメラマンの振動を絶縁するために
カメラ操作はリモコン操作になります…
… … …
防振雲台(ブレ防止)は妙な癖がありました
マラソンランナーが交差点で左折すると
カメラでとらえていたランナーが横の方へずれて
フレームアウトしてしますのでした…
ランナーが交差点にさしかかると中継車のカメラから
交差点の地上カメラに切り替えていました
その後、防振雲台が改良されて、妙な癖は
なくなりました。防振雲台はマラソンだけでなく
ニュースで緊急取材で活躍するヘリコプターにも
積んでいます。ヘリコプターの振動が画面にほとんど
伝わらず、カメラで被写体(事件現場)にズームイン
しても、画面の振動が感じられなくなりました…