昨年度,ふとスマホでいつでもどこでも気軽に私の授業の資料を閲覧できると学生に便利ではないかと気付き,それをいかに実現するかをいろいろと考えた。
Wordpress のような大手のブログでは世界的な数学者が数式入りのブログを公開しており,すごいなぁ,どうやってるんだろう,と不思議だったが,web で少し検索してみたら,おそらく MathJax という機能を使用しているのではないかとあたりがついた。
数式の入ったテキストのような文書を web ページで実現することのメリットとしては,紙面のレイアウトを工夫しやすいこと,式や用語などの相互リンクを貼りやすいこと,そしてなんといっても,その資料を閲覧している端末がスマホだろうがタブレット PC だろうが普通の PC だろうが,画面のサイズにあった文字の大きさや文字数に自動で調節して読みやすい表示にしてもらえる点である。PDF での資料作成も検討したし,試しに作ってみたものの,閲覧用のデバイスごとに用紙サイズをあらかじめ決めて本文を作る必要があり,スマホ用の資料と PC 用(もしくは印刷用)の資料を別に作らなければならない。
その一方で,web ページ版の資料の現時点での問題点は,基本的にオンラインでの使用が前提で,オフラインで使用する際にはあらかじめデータサイズの大きいフォントファイルを自分でスマホ等の端末にダウンロードしなければならないらしいことである。PDF 版では資料のファイルをダウンロードするだけで済むので,オフラインでの利用は非常に手軽である。
このようなわけで,どちらの方式も一長一短があり,最初にこのアイデアを思いついてから半年以上も経過した今でもどちらの方式で行くべきか決心がつかないのであるが,今度は MathJax と KaTeX という類似のサービスのどちらを選択すべきか,という別の問題があることを知った。
MathJax はちょこっとだけ試したことがあるので,お次は KaTeX ぢゃ~!ということで,さっきちょっと導入を試みた。
ちょこっと検索して見つけたサイトに書かれたやり方を何も考えずにそのまま真似しただけだが,次のようになったという体験メモである。
私が使用している環境は Windows 10 である。
まず参考にしたのはKaTeX 本家のサイトである。そこのメニューの一番上の Installation に書かれている通りにやっていく。
KaTeX をインストールするのに,なんか Yarn というソフトを使っているようなので,まずはそれを手に入れなければならない。
そこで Yarn のサイトに行くと,Yarn をインストールするのに Chocolatey か Scoop を使えとある。
なんとなく Scoop を選び,そこのサイトに書かれた通りに言われるがまま導入を行った。
始めに,Windows キー+ r で powershell というプログラム名を入力して PowerShell という,コマンドプロンプトのカッコイイ版を立ち上げる。PowerShell のコマンドプロンプトに,Scoop のサイトの Installs in seconds という解説にある
というのをブラウザに表示されているページからコピペして実行してみたところ,Scoop のサイトに書かれているようになんかエラーメッセージが表示されたので,PowerShell のエラーメッセージ中にも書かれている
を PowerShell で実行してから,再度
を試したところ,うまく行ったっぽかった。
そのまま PowerShell で,
scoop install yarn
を実行すると,無事に目的の Yarn がインストールされたらしい。
次に Node.js とかいうのが必要そうなので,PowerShell で
scoop install nodejs
を実行する。それでインストールが完了する。そして最後に KaTeX のサイトの記事に戻り,PowerShell で
yarn add katex
とすればセッティングは完了する。
なんだか言われるがままに scoop と,それを用いて Yarn と Node.js,そして最後に yarn で KaTeX をインストールしたわけだが,それらのファイルが一体何者なのかは一ミリも理解していない。
さて,KaTeX のサイトのトップページのメニューから,Browser の項目を開くと,そこに web ページで KaTeX を使うためのサンプル HTML の記述があるので,まるっとコピーする。
メモ帳で新規のテキスト文書を作成し,そこにさっきのサンプル HTML を貼り付け,body タグの間に
$$\LaTeX$$
とだけ書き込んで,「名前を付けて保存」で sample.html とか名付けて保存する。
それをドキドキしながら Chrome で開いてみると,期待通りの表示がビシッとブラウザ上に表示された。ばんざーい!
ついでに Edge でも同じファイルを開いたら,同じように表示された。ばんざーい!
ちなみに,そのまま表示されているページ上で右クリックしてウェブページを保存してみたのだが,当然ながら,それでオフラインで見られるようになったわけではないかもしれないが,WiFi 接続を切断して正真正銘のオフラインモードにしたところ・・・・,
Edge ではオンライン時と全く同じ表示が!!!
しかし,Chrome では表示に乱れが・・・!!!
そういうわけで,やはり一筋縄ではいかないらしい。
結局のところ,私が求めている機能は,(使ったことが全くないのだが,想像するに) Kindle などの電子書籍リーダーによって提供されているものという気もしてきた。
まあしかし特別なアプリを開発したり導入したりすることなく,ブラウザで手軽に数式入りの文書を閲覧するのが目的なので,現時点でそれがどれだけ可能なのか,解説記事を検索したりしてもう少し調べようとは思っている。
ちなみに,OneDrive を経由して手持ちの Android スマホでも同じファイルが見られるようにしたところ,スマホにデフォルトで入っていたブラウザなどでは,オンライン版は問題なく表示されたものの,オフライン版は PC での Chrome と同じような表示になってしまった。
あ,ただし,それは保存した HTML ファイルをスマホに移しただけだったから,CSS ファイルなどのおまけのフォルダも移さないとダメに決まっている。それもやんなくちゃなぁ。OneDrive 内のフォルダを丸ごとスマホ内にローカルファイルとして保存する方法がちょっとわからないので,おいおいやってみるとしよう。
あ,いや,スマホでオンラインで数式を表示して,そのページをスマホ内にオフラインで読めるように保存すればいいだけか。今度やってみます。
Wordpress のような大手のブログでは世界的な数学者が数式入りのブログを公開しており,すごいなぁ,どうやってるんだろう,と不思議だったが,web で少し検索してみたら,おそらく MathJax という機能を使用しているのではないかとあたりがついた。
数式の入ったテキストのような文書を web ページで実現することのメリットとしては,紙面のレイアウトを工夫しやすいこと,式や用語などの相互リンクを貼りやすいこと,そしてなんといっても,その資料を閲覧している端末がスマホだろうがタブレット PC だろうが普通の PC だろうが,画面のサイズにあった文字の大きさや文字数に自動で調節して読みやすい表示にしてもらえる点である。PDF での資料作成も検討したし,試しに作ってみたものの,閲覧用のデバイスごとに用紙サイズをあらかじめ決めて本文を作る必要があり,スマホ用の資料と PC 用(もしくは印刷用)の資料を別に作らなければならない。
その一方で,web ページ版の資料の現時点での問題点は,基本的にオンラインでの使用が前提で,オフラインで使用する際にはあらかじめデータサイズの大きいフォントファイルを自分でスマホ等の端末にダウンロードしなければならないらしいことである。PDF 版では資料のファイルをダウンロードするだけで済むので,オフラインでの利用は非常に手軽である。
このようなわけで,どちらの方式も一長一短があり,最初にこのアイデアを思いついてから半年以上も経過した今でもどちらの方式で行くべきか決心がつかないのであるが,今度は MathJax と KaTeX という類似のサービスのどちらを選択すべきか,という別の問題があることを知った。
MathJax はちょこっとだけ試したことがあるので,お次は KaTeX ぢゃ~!ということで,さっきちょっと導入を試みた。
ちょこっと検索して見つけたサイトに書かれたやり方を何も考えずにそのまま真似しただけだが,次のようになったという体験メモである。
私が使用している環境は Windows 10 である。
まず参考にしたのはKaTeX 本家のサイトである。そこのメニューの一番上の Installation に書かれている通りにやっていく。
KaTeX をインストールするのに,なんか Yarn というソフトを使っているようなので,まずはそれを手に入れなければならない。
そこで Yarn のサイトに行くと,Yarn をインストールするのに Chocolatey か Scoop を使えとある。
なんとなく Scoop を選び,そこのサイトに書かれた通りに言われるがまま導入を行った。
始めに,Windows キー+ r で powershell というプログラム名を入力して PowerShell という,コマンドプロンプトのカッコイイ版を立ち上げる。PowerShell のコマンドプロンプトに,Scoop のサイトの Installs in seconds という解説にある
Invoke-Expression (New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://get.scoop.sh')
というのをブラウザに表示されているページからコピペして実行してみたところ,Scoop のサイトに書かれているようになんかエラーメッセージが表示されたので,PowerShell のエラーメッセージ中にも書かれている
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -scope CurrentUser
を PowerShell で実行してから,再度
Invoke-Expression (New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://get.scoop.sh')
を試したところ,うまく行ったっぽかった。
そのまま PowerShell で,
scoop install yarn
を実行すると,無事に目的の Yarn がインストールされたらしい。
次に Node.js とかいうのが必要そうなので,PowerShell で
scoop install nodejs
を実行する。それでインストールが完了する。そして最後に KaTeX のサイトの記事に戻り,PowerShell で
yarn add katex
とすればセッティングは完了する。
なんだか言われるがままに scoop と,それを用いて Yarn と Node.js,そして最後に yarn で KaTeX をインストールしたわけだが,それらのファイルが一体何者なのかは一ミリも理解していない。
さて,KaTeX のサイトのトップページのメニューから,Browser の項目を開くと,そこに web ページで KaTeX を使うためのサンプル HTML の記述があるので,まるっとコピーする。
メモ帳で新規のテキスト文書を作成し,そこにさっきのサンプル HTML を貼り付け,body タグの間に
$$\LaTeX$$
とだけ書き込んで,「名前を付けて保存」で sample.html とか名付けて保存する。
それをドキドキしながら Chrome で開いてみると,期待通りの表示がビシッとブラウザ上に表示された。ばんざーい!
ついでに Edge でも同じファイルを開いたら,同じように表示された。ばんざーい!
ちなみに,そのまま表示されているページ上で右クリックしてウェブページを保存してみたのだが,当然ながら,それでオフラインで見られるようになったわけではないかもしれないが,WiFi 接続を切断して正真正銘のオフラインモードにしたところ・・・・,
Edge ではオンライン時と全く同じ表示が!!!
しかし,Chrome では表示に乱れが・・・!!!
そういうわけで,やはり一筋縄ではいかないらしい。
結局のところ,私が求めている機能は,(使ったことが全くないのだが,想像するに) Kindle などの電子書籍リーダーによって提供されているものという気もしてきた。
まあしかし特別なアプリを開発したり導入したりすることなく,ブラウザで手軽に数式入りの文書を閲覧するのが目的なので,現時点でそれがどれだけ可能なのか,解説記事を検索したりしてもう少し調べようとは思っている。
ちなみに,OneDrive を経由して手持ちの Android スマホでも同じファイルが見られるようにしたところ,スマホにデフォルトで入っていたブラウザなどでは,オンライン版は問題なく表示されたものの,オフライン版は PC での Chrome と同じような表示になってしまった。
あ,ただし,それは保存した HTML ファイルをスマホに移しただけだったから,CSS ファイルなどのおまけのフォルダも移さないとダメに決まっている。それもやんなくちゃなぁ。OneDrive 内のフォルダを丸ごとスマホ内にローカルファイルとして保存する方法がちょっとわからないので,おいおいやってみるとしよう。
あ,いや,スマホでオンラインで数式を表示して,そのページをスマホ内にオフラインで読めるように保存すればいいだけか。今度やってみます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます