英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

国境を越える思いやり

2010-11-20 | 子育て
次男は高校1年の夏をまるっと一ヶ月、オレゴン州で過ごしました。ホームステイ先には同じ年のTimくん、数百メートル離れたおうちには男兄弟三人の友人の家庭があり、毎日つるんで遊びまくっていたそうです。

 平日は川で泳ぎ、ビーチを犬と散歩し、お母さんと料理をし、週末は家族友達とキャンプ。毎日が楽しくて仕方なかったそうです。

 帰国後、何が印象に残ったか、聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。

 「一緒に遊んでいるとね、みんながさ、'Toru, are you having fun?'(トオル、楽しんでいるかい?)っていつも聞いてくれるんだ」

 「それにね、ショッピングとか行ってドアを開けるでしょ、そうするとね、前の人は次に僕が入るためにドアを支えてくれるんだよ、感動した

 そして、
 「僕もね、どんな人にもそういう優しい気持ちになれるようになりたい」

 彼がオレゴンで一番学んできたものが「人に対する思いやり」であったことは意外でした。でもそういうことに気がついてくれたことを私は親として嬉しく思いました。また、まわりのみなさんが、遠く日本から来た彼にいい思い出を作ってくれようと心を砕いて接してくれたことに心から感謝しました。

 「思いやり」というのは万国共通なんです。人種も関係ないんですね。


 例えば日常生活でも、狭い道路を車ですれ違う時、ちょっと隅に寄ってもらったら手でありがとう、と挨拶するとか、
 例えば、横断歩道を渡っている時に右折してきた車が止まって待っててくれたら、軽く会釈して足早にわたるとか、
 例えば、病み上がりの人が仕事や学校にでてきたら「もう大丈夫?」って声をかけるとか、
 例えば、重い荷物を持っている人に「持ってあげるよ」と荷物を半分持ってあげるとか、
 例えば、忙しそうにしている人を見たら「何か手伝おうか?」と声をかけるとか・・・・

 子どもたちには、そういうことをさらりとできる人に育ってほしいと願います。

 そのためには私達まわりの大人がこういうことをさらりとできる人になりたいものです。