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英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

「本の読み方」で学力は決まる

2019-05-29 | 教育一般
先日、テレビでメンタリストのDaiGoさんが弟さんを相手にカードをあてるゲームをしていました。

この弟さんは東大出だそうですが、小さい頃から本をよく読んでいた、親のプレゼントはいつも本で、本ならいくらでも買ってもらえたそう。

そういえば、私も誕生日は「好きな本を買ってあげる」と本屋に連れていってもらってました。

小学校中学年からは推理小説にはまってしまって、明智小五郎だのシャーロックホームズばかりを読んでいました。でもすぐ読み終わってしまう

同じクラスに池田くんという子がいて、この子がまたいつも本を読んでいるんです。

ある日思い切って「本を交換しない?」と聞いたら「いいよ」という返事 

それをきっかけに、私たちはクラスの中に図書箱を作って、自分たちが読んだ本で貸してもいい本を入れ、みんなで借りあいっこをしたのです。

誰が何冊読んだかという書き込み棒グラフも貼って、みんなで競い合って読んでいました。

       

高校生の読解力が低下していると社会問題にもなってますが、経済協力開発機構(OECD)の「生徒の学習到達度調査(PISA)」によると、「趣味としての読書をしない」15歳児の割合はOECD加盟国平均では31.7%であるのに対して、日本では55.5%となっていて、世界的にみても日本人の「読書離れ」が深刻であることがわかりました。

先日読んだ本「本の読み方で学力は決まる」(川島隆太監修、松崎泰、榊浩平著)によると、本を読むことで脳の働き方から脳神経回路まで変わることがさまざまなデータとともにあらわされていて興味深かったです。



特に本のジャンルによって脳の活性化する場所が違うというのがおもしろい。

ファンタジーや推理小説は実生活とは離れた独特な世界を頭の中で作り出すので、いろんな脳領域で活発化していて神経回路網が道路交通網のように発達し成長していくのです。

よく「あの人、頭の回転が速いわね~」って言いますが、そういう人はこの交通網が発達している人です。

そうはいっても、先生や親が「本を読みなさい!」と言っても本人にその気がなければなかなか読みません。

今は小学校でもいろいろ取り組みもされていて、朝の読書タイムがあったり、夏休みの課題図書などあげています。

やはり、一人でやるより友達やクラスのみんなと取り組むとヤル気も上がるのは、私の経験からもわかります。

読書を続けている子どもと続けていない子どもではいかに脳に差がつくことが明らかなので、是非本に親しめる環境づくりをしていってください。

親子で図書館! 親子で本屋さん! おススメです 

      

ちなみに私はスマホに「ブクログ」というアプリを入れていて、読んだ本を自分の本棚に飾ることで楽しみを増やしています。

登録した友人と情報も交換できますし、彼女(彼)が感想を書き込むと、自分も読んでみようかな~と思います。

おもしろいアプリですので、本を読む方、トライしてみてください 




ゴールデンウィークをはさんで思ったこと

2019-05-15 | 教育一般
今年のゴールデンウィークは10日間という長さで、これだけ長いといいのか、悪いのか?よくわかりませんが、みなさまは休養あるいはリフレッシュできましたか。

きっとどこも混雑して満員だろうと外出を控える方も多かったのではないかと思いますが、こういうチャンスは滅多にないので、私は毎年恒例の長野白馬の「塩の道祭り」に参加して10キロを歩いてきました。

昨年より、たくさんの外国人観光客が参加しているのが印象的でした。

      


しかし、お休みちょっと前にはスリランカでテロによる爆発がありましたね。

スリランカでボランティア活動で滞在しているイギリス人の友人がいたので、一瞬ニュースに凍り付きました。

すぐにSNSを確認したら、'I'm safe. '  心底ほっとしました 

それでもすぐに戒厳令が発令されて、SNSがシャットダウンされたので、それ以降の消息がわからなくて非常に心配でした。

LINEだけがなぜだか繋がって、それをもとに本国の両親とも連絡を取り合っていましたが、私でさえこんなに心配だったのですから、ご両親はさぞかし。。。。と思います。

我が家の長男もいくつかの発展途上国でボランティア活動をしていましたが、こういう異国の地で、愛する家族が命の危険にあることほど、恐ろしいことはありません。

彼のお母さんが「彼が日本にいた時の安心感を今更ながらに感じるわ」と言ってましたが、私たちは本当に戦争も紛争もない安全な国に住んでいることに感謝しなければなりませんね。

日本への外国人観光客が増えている大きな理由のひとつがこの「安全」だそうです。

これから海外からの人たちを受け入れていきますが、この安全を保てるように、みんなで理解と協力をしていきたいものです。


     


後日、スリランカにいる彼から、「こういうこと(テロなど)で自分たちの活動が縮小してはいけないと思う」とLINEがありました。


日本だけでなく、グローバル的視野をもって志とともに活躍する若者たちが住みやすい地球になることを祈ります 

ポテンシャルを追求しよう

2018-12-08 | 教育一般
私の好きなバイオリン四重奏でボロディンの「弦楽四重奏曲」というのがあります。

一度聴いたらなかなか耳から離れないそれは美しい旋律です。

この作曲者ボロディンはロシアの作曲家ですが、実は有名な科学者でもあり、小惑星を発見して自分の名前で命名しています

作曲者で科学者 ~いろんな才能があるんですね。

こういう人を「マルチポテンシャル」を持っている人と呼びますが、すぐ思いつくのが「モナリザ」を描いたレオナルド・ダ・ビンチ。画家であり、発明家でした。

日本で活躍する方ですと、片岡鶴太郎さんを私は思いうかべます。

最近ではもとSMAPの香取慎吾さんが、ルーブル美術館で絵を出展しましたね。歌手であり、俳優であり、そして次は画家! 羨ましいほどの才能です。

さて、このポテンシャル(潜在能力)について書かれたので、この一冊。

 

「好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法~マルチ・ポテンシャライト」  エミリー・ワプニック 著 PHP研究所

朝日新聞のコラムを読んでタイトルに惹かれて買った一冊です。

「いや~わたしゃ、無理無理」なんて最初は思っていたのですが、おもしろいのは本を読みながら、例えば「今まで興味のあったもの、やったことあるものをリストにしてみて」なんて指示に従って書き出していくうちに、あれ?これっていいかも、と自分の潜在意識に向き合うチャンスをもらえるところです。

この「マルチ・ポテンシャライト」にはいくつかの「型」があるので、まずは質問にこたえて、自分のポテンシャルを認識することから始めます。


「あなたの今ある才能は氷山の一角。本当の才能は海の下にまだまだ眠っている」

と言ったのは作家の宇野千代さん。

99歳で亡くなるまで多才で知られた女性。憧れです 


さて、あなたも、自分の潜在能力をもっと探してみませんか?

子どもたちにもいろんな経験をさせて、潜在能力の花を咲かせてやりたいです 



吉田松陰の教えに触れる

2018-11-10 | 教育一般
NHK大河ドラマ「西郷どん」を楽しみにしています。

個人的に、維新の話が大好きで、この時代がなかったら今の私たちの近代的生活はなかったんじゃないかと思っています。

江戸時代の混沌とした時代から徳川が無血開城をし、日本の近代化が進んだわけですが、そこには山口の若者たちの活躍がかかせません。

その師が吉田松陰~ずっと山口を訪れたいと思っていて、やっと想いがかないました。

みなさんがご存じのように、山口、萩市は毛利家を藩主とする長州藩でした。

薩長同盟以降、明治政府の立役者がそろっていますが、吉田松陰が開いた「松下村塾」からたくさんの門下生が出ています。

 小さな講和室です。ここに門下生が集まって教えを聞いたのですね。

    

2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台になりましたが、その時の杉家の家もそのまんま!という感じがしました。

その松下村塾跡を訪ねると、彼らの顔写真が飾ってあります。


誰がいるのかなあ~?とよく見ると、尊王攘夷を掲げて、幕末の混乱で命を散らした者もいますが、伊藤博文など、明治政府をけん引していった人々もたくさんいます。

驚くことに、山口からは歴代8名のの首相が出ているのです !

今の安倍晋三首相も山口出身です。

松陰の教えはたくさんありますが、資料館で心に残ったことが2つありました。

 書物を読みっぱなしにするものではない。
膨大な書物を読んだ松陰ですが、彼の勉学のやり方は、本を読んだら要点をちゃんと書きとっていたことです。
読んだだけでは忘れてしまうことがありますが、ちゃんと書いておくことで知識が定着するのですね。



 師弟ともに同行し、ともに学ぶ。
師弟の礼儀も大事ですが、それよりも師弟の信頼関係が何よりも大事、と説きました。
松陰自身、門下生と田畑を一緒に耕したといいます。



「学ぶ」ということがどういうことなのか、また「人を導く」とはどういうことなのかを振り返り、私自身もっと研鑽をしないと、と心が引き締まる旅となりました 

「西郷どん」もあと一ヶ月ちょっと

楽しみたいと思います。



問題意識を持つということ

2018-08-04 | 教育一般
日本の新聞を読んでいて時々ため息がでるのは、おそらく私だけじゃないかもしれません。

なぜって、だいたい一面に載っている記事が企業や政治家の不祥事。

それはもういいじゃん、と思うくらい延々と続くことがあります。

例えば欧州、私が見たスイスの新聞は第一面から三面にかけて、国際情勢がどば~っと載ります。たくさんの国に囲まれているスイスなどは一番の関心事かもしれません。

だから、みんなのアンテナが外に広がる。外のことも自分のことのように感じて考える習慣があります。

私たちの日本人の問題意識がなかなか高まらないのは、それだけ日本が平和なのか、と思うとともに、これはひょっとして危ないのではないか、と、外国人の友人と話していて思いました。

なぜならこれからの時代、世界がグローバルになって、うちは平和だから、私に直接関係ないし別に考えなくてもいいのよ、というわけにはいかないんだろうな、と。

6月からNHK Eテレで「マイケル・サンデル 白熱教室」という番組を放映していましたが、ご覧になった方はいらっしゃいますか?
第一回目は「移民を拒む権利はあるのか」でした。

正直、とても衝撃的でした

その理由の一つは、参加した全員が「受け入れるべき」に手をあげました。

「移民」と「難民」は大きく違います。

移民は自分の自由意志、難民は難を逃れてくる人ですね。

難民はともかく移民はどうだろう、と常々考えていました。

でも、たとえば、たまたま生まれた家庭がとっても貧乏でどうしようもなくて、移ってきた人を、私たちは拒めるか?ということです。

参加者の意見を聞いていて、私の考えも少し変わりました。人の意見を聞くというのはなかなか勉強になります

日本は難民救済も移民受け入れについてもとにかく消極的で、先進国とは思えないほどです。

日本の新聞は私の知りたいことをなかなか教えてくれないので、TIME誌を購読していますが、毎週のようにミャンマーのロヒンギャ難民のことを伝えています。見るたび読むたびに心が痛みます。できることから始めようと、数年前にユニセフのマンスリーサポートプログラムに参加しました。

積極的に移民も難民も受け入れてる欧州、とりわけドイツなんかは、移民のための言語プログラムまで無償で提供していて、社会になじんで仕事ができるように政府がサポートしています。国籍に関係なく優秀な人材は国に富みをもたらします。

ヨーロッパやアメリカの先進国はすでにたくさんの移民を受け入れているので、もう名前や見た目だけではどこの国籍かわからなくなっていますね。

先日来、私のおうちの近所で、ある家の解体をしていますが、工事現場で働いている人たち5人のうち、日本人はおひとりだけで、びっくりしました。

職業訓練で受け入れている外国人労働者は増えていますが、今後、移民や難民はどう対処していくのかな、と関心があります。

みなさんは「移民を拒む権利はあるのか?」と聞かれたら、どう答えますか?

私にはあまり関係がないから、と思わないで、意見が言えるようにしておきたいですね。外に出れば聞かれるかもしれません。

この機会に是非考えてみませんか