日々雑感

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ステンカラージン6-43

2014年04月03日 | Weblog
ステンカラージン

ロシア民謡を聞くと、抑圧された人間の哀愁を感じることが多い。
メロディーがマイナーのものが多いせいだろう。メロディーを聞いていると、それだけで切ない気分になる。紋切り型ではないが、マイナーメロデイは寂しさや悲しみや切なさなどのマイナー感情を呼び起こす。
そしてそのマイナー感情は、人々が日常生活で味わう(思うようにならない想い)と共感してじーんと胸に迫る。
ロシアがどんな国か、どんな自然が広がっているのか、どんな家や街並みや田園風景が広がっているのか、わからないが、ロシアの国民性が欧米のそれとは異なる事は、なんとなくわかる。そして北半球でも西南寄りにある国の国民性は陽気で、メロディーにも特にリズムには、それがよく表れている。一方で東北部は東欧と呼ばれ、世界史の中では明るいとか、陽気だとか呼ばれるメジャー感覚の出来事は少ない。
そーゆーところからロシア民謡はマイナーなメロディーが多いんではないか。それがロシア民謡の特色だ。
そんな中で際立つのが、ステンカラージンのメジャーメロディーである。
しかしこのメジャーも踊りたくなる様なものではなく、ノスタルジア一色に彩られている。
したがってこの曲は美しい叙情性を呼び起こすものである。


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