日々雑感

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徳寿宮のペテン師0

2014年07月21日 | Weblog
               徳寿宮のペテン師


彼は赤と白のポロシャツをきていた。靴は白いエナメルの革靴である。頭は、Mの字にはげ上がっている。入れ上がっている。歳の頃は40歳位が。顔には不適な笑いを浮かべている。見るからにいけすかん奴だ。
その時僕は徳寿宮の入口の門の前に立って英文で書かれた看板を読むのに夢中になっていた。彼が5ここへ来たのか全く気がつかなかった。だから彼の姿を見たときはハット身を交わした。どこかだかやってきたというよりは足元の地中から俄かに湧き出でてきたという感じだった。
彼は愛想を笑いをしながら私に近づいてくるなり
観光ですか」十聞いてきた。
「ええ、そうです。」 日本人と韓国人は顔かたちがよく似ているがそれでも彼が韓国人であることは彼が持つ雰囲気でわかる。
今どちらに住んでますが」
大阪です。」したにぎやかなところですね今年の年末には私も日本家いかなければならないのですが
には韓国では50万ウオンしか打ち出せません。旅行者のあなたに頼むのも昨日してる話だが円ウオン交換してくれませんか。えーっと。今はレートはいかがですか村はさせませんよ。
「 私は旅行者だから円の現金は持っていません」
「それでもお金がいるでしょう。この国ではウオンしか使えないじゃないですか」
」「それはそうですね。だからウォン少し待ってますが、円は持っていません」
「韓国では貨幣の価値が1桁違いますよ。ウオンのはすぐなくなるから円の両替をしておいた方がいいですよ」
「そうですね。必要なときには変えますよ」 どこまでもしつこい
「ところでドルは持ってますが。」
「ええ少しだけ」
「今レートはいくらですが」
さあ変えてないからわかりませんが」
「円でだめならドルに変えてくれませんか」
「両替するほどのドルは持ち合わせていません 」
「あなたに損は決してさせません。今多分1ドルは124円です1ドル140円でいかがですか。これだったらあなたは絶対に損をしないでしょうか私の友人がすぐそこの銀行に勤めています。彼にいえば便宜を図ってくれますよ」
言葉は丁寧だが中身には強迫的な言葉が増えてきた幅は先ほどからどうしてこいつから逃げるがそればかりを考えていた。最悪は少しぐらい両替しなくてはいけないかなと思ったが、理不尽なことだから、彼の要求を受け入れることはないと頑張った。
第1見知らぬ旅行者に両替頼むなんて常識で考えると、そこには何らかのわながしかけてあるはずである。彼は自分の仕掛けたわなに私を押しかけようと彼方からこちらから攻めてくる。私は彼の話を聞く利用してどうやってこの場から逃げるかそればかり考えていた。
彼の表情から薄暗笑いが消えたとき、もうこれ以上彼と話しているときっと暴力的になるとなったので、とっさの判断ではあったが、9時に友達と分の前で待ち合わせっているからというなり、一目散に徳寿宮に向かって早足で歩き出した。
後ろを振り帰らなかったから彼がどんな顔をしていたかはわからないが、多分鴨をのがした悔しさは満面に出ていたであろう。

生まれて初めての海外旅行である。西も東もわからないソウルである。日本語を話すとしても相手は外国人である。母国人である。喧嘩すれば不利なことおびただしい。
無傷で逃げることが最上である。は僕は顔でこそ彼の相手になっていたが、心は全然別なところにあった。
別に彼から逃げなくても堂々と彼を煙に幕だけの力があればいや自身があれば彼をからかってやればいいのだが、なにせ生まれて初めての経験でとてもそんな余裕はなかった。
日本を一歩出ると海外は少しも油断のならないところだと心にしみた。