日々雑感

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男 黒田官兵衛0

2014年07月05日 | Weblog
男 黒田官兵衛

「この世は思う存分生きた。あの世の事はなるに任せて。」

「人は殺してはいけない。生かして使え」

このような存分に生きたと胸を張っている人は何人いるだろうか。
あの世の事はなるに任せてと、言えるのは、生ききった人で初めて言えること。
凡人はそこまで悟らないまま未練を残してこの世を去るのであろう。

相手を倒す、殺すのが当たり前の戦国時代で、人を殺すなと言う。もちろん敵も味方もだ。これは仏の世界に足を踏み入れた人でこそ言えるセリフだ。

いつの世でもそうだが殺生はいちばんいけないことだ。10善戒の1番目に殺生が掲げられている。
邪魔ものは切れ、殺せの戦国時代にあって、仏の教えにかなったことを言う。彼はただの戦国武将では無い。ひょっとすると神仏の化身かもしれない。
歴史上では、この世の人だとは、思えない人間が時々現れてくるものだ