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夜おしっこに起きる高齢者、回数多いほど高い死亡率/気になるニュース

2010-05-02 23:43:58 | 病気
夜おしっこに起きる高齢者、回数多いほど高い死亡率(朝日新聞) - goo ニュース

 夜間の頻尿で、よく眠れないという話を聞くことが多い。大体は、加齢のせいなのかなと変に納得していた。特に男性などは、前立腺肥大のせいもあるのかなと思っていた。なお、透析患者は、だんだんと無尿の状態になるので、夜間に、おしっこに起きるということは、ほとんどないのではないか。僕の場合も、夜間におしっこで目が覚めるということは、保存期以来ない。(ただし、膀胱炎になった時は、話は別となるが)。保存期の時は、多尿の症状の時は、夜間に尿意で目が覚めた。

 さて、今日の朝日新聞の朝刊のタイトルを見て、あれっと思った。高齢者の場合、夜間におしっこに起きる回数が多いほど、死亡率が高いというのだ。
 東北大学の研究チームによる研究なのだが、記事の内容は、高齢者の福祉住環境の面と、健康管理の面から、単純に加齢減少と理解しない方が良いというものであった。

『東北大の中川晴夫講師(泌尿器科)らが2003年から5年間、仙台市内のある地域に住む70歳以上の高齢者784人を追跡調査した。

 まず、1カ月間の平均的な夜間の排尿回数を聞いたところ、1回以下の人は425人だった。そのうち18人が調査期間中に死亡、2回以上の359人のうち35人が亡くなった。年齢や持病などの影響を考慮して分析したところ、2回以上の人の死亡率は1回以下の人の1.93倍だった。回数別では2回の人は1.59倍、3回2.34倍、4回以上3.60倍だった。』

 福祉住環境の面からは、夜間にトイレに行く際の転倒が問題となっていた。高齢者の場合、家庭内での転倒から大腿部等の骨折、それから寝たきりに至るケースが少なくない。寝たきりは、さらに、廃用症候群を招く。骨折が原因で死に至るケースと、廃用症候群から死に至るケースを、記事を読んでいてイメージした。こうしたリスクは、転倒防止の予防策が必要になるであろう。
 本人の管理としては、転倒予防のための体操など、適度な運動が効果的に思える。次に、転倒を避けるために、家の中の住環境を見直してみて、危険なポイントを探しだし、改善することが必要とされる。トイレまでのコースの、足元にライトを置いたり、段差の解消などが防止策として有効だろう。

 健康面では、夜間の頻尿が、高血圧や糖尿病といった疾患が原因となっていることがあるようだ。そのためには、夜中におしっこで何回も起きる場合は、専門医の診断を受けることの必要性を記事では指摘していた。

 誰でも、いずれは高齢者となる。何でも、加齢が原因の決めつけてそれ以上の対策をとらないことが少なくないのではないか。もう一度、住環境や、健康管理のチェックをしてみる必要性が高いのである。高齢者が住みやすい環境は、障害者、子どもも含めて、誰もが住みやすい環境でもあるのだから。


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