トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

三無主義という死語から透析患者会を考える

2012-06-13 09:39:27 | 透析
かつて高校生の頃、教育界やジャーナリズムなどから、三無主義の申し子と呼ばれることがあった。順番はどうだったか忘れてしまったが、「無気力」「無関係」「無感動」の3つの言葉が、我々高校生の生活態度であるとされたのである。それまでの、怒れる若者とか社会や政治に関心を持って行動する若者とかいうイメージに対峙するものであった。既成社会に疑問を持ち、改革を目指す若者や、哲学や文学を論ずる若者は少数派に成り下がったとされた。個人主義は利己主義に置き換えられて、真面目に考えることは、無駄だとか、仲間から浮いてしまうとされた。
その後、高校生の三無主義という言葉は死語になったが、そうした実態が消滅した訳でもなく、三無主義が社会全体に拡散していったから、敢えて表現する必要がなくなったのである。
さて、透析患者の患者会の会員数が最近は減少を続けいる。透析の導入年齢の高齢化も、要因の一つであるが、患者会の組織も社会の縮図ということから、透析患者の間にも、かなりの割合で「無関心」「無感動」「無気力」の三無主義 がはびこっているからのように思えて仕方がない。利己主義ではない個人主義の精神をしっかり持った患者が増えないことには、患者会の将来は決して明るくないのである。

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