トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

読書追記:ユニクロの障害者雇用率と点字以前

2009-05-07 00:40:37 | 福祉
自分らしく働きたい―だれもが自信と誇りをもって (ドキュメント・ユニバーサルデザイン)
清水 直子
大日本図書

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 この本に、障害者雇用率に関して、従業員5千人以上の民間企業の第1位の企業が紹介されていた。(厚生労働省・障害者雇用率ランキング2008年現在)。それは、株式会社ユニクロであった。法定雇用率は、1.8%だが、ユニクロの雇用率は8.06%だった。雇用されている障害者の内、約7割が知的障害者で、各店舗に届く商品の品分けや、店舗の清掃作業などを担当しているという。
 また、障害者雇用において、最近、注目されている「ダイバーシティ・マネジメント」の考え方も紹介されていた。雇用にあたり、多様性を取り入れる考え方だが、障害者の雇用もそうした点からも意味のあるものだと思った。

五感の力でバリアをこえる―わかりやすさ・ここちよさの追求 (ドキュメント・ユニバーサルデザイン)
成松 一郎
大日本図書

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 今年、2009年は、点字を考え出したルイ・ブライユの生誕200年の年にあたり、故国のフランスをはじめ、世界各国で記念の行事が開催されるそうだ。たった6つの点の組み合わせで、文章の読み書きができる。しかし、点字がフランスで正式に採用されたのは、ブライユが肺結核で43歳で亡くなってから2年後のことだった。

 日本では、アルファベット以上の文字を、濁音や半濁音・促音も含めて、やはり、6つの点で仮名を表わす方法が、東京盲唖学校の教師、石川倉次により考案された。明治23年(1890)11月1日のことだった。

 以上のような話のほかに、日本で点字が使われるまでに使われた「さわる文字」が本書では紹介されている。四角い紙の角の折り方の違いで文字を表す「折り紙文字」、こよりで文字の形を作り、厚紙の上にのりづけした「こより文字」のほかに、「通心玉」「結び文字」「ろう盤文字」などが写真でも紹介されていて興味深かった。



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2 コメント

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ユニクロ雇用 (こうちゃんパパ)
2009-05-07 12:40:40
4年前、僕が高等部の教員をしていたときに、生徒の現場実習でユニクロを巡回訪問したことがありました。
ちょうど僕が担当している軽度の知的障害の子で、奥で商品の仕分けをしていました。
聞いてみると楽しいとの事。
当時はそこでの実習は可能でしたが、就職はちょっと難しかったようです。
彼は縁あって、福井大学の生協でバリバリと働いています。
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頑張っていますね (トッペイ)
2009-05-08 00:06:56
 彼も、ジョブコーチがついていたら、もっと才能を発揮できるかも知れませんね。
 こうちゃんパパさんは、高等部も受け持っていたことがあるのですね。
 また、色々とお話が聞けると嬉しいです。
楽しいという彼の言葉、嬉しいですね。
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