トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

手話通訳派遣事業は有料が妥当か/三多摩の場合

2009-05-01 18:12:36 | 福祉
 障害者自立支援法の施行以来、多くの制度の問題点が出現した。福祉サービスを金で買うという思想が妥当であるのか、これは、サービスを必要とする障害者ほど、負担が大きくなるという矛盾をはじめ、そもそもが財政上の要求から出発したので、福祉の思想が欠落している。
 こうした問題点の見直し、法律の廃止を求めて、各障害者団体が協力して運動を展開している。与党のプロジェクトチームも、「応益負担の原則」という、この法律の根幹を変える動きを見せるなど、制度にはぐらつきが生じている。
 しかし、そうした動きも確定したものではなく、今も、この法律の下で、施設の苦しい運営などの問題の下、制度が運用されている。

 聴覚障害者にとって、情報保障として重要な「手話通訳派遣事業」が、法律の施行後、各市町村に移行してから、その運営が各自治体ごとにまちまちになっている。

 三多摩でも、八王子の場合は、今年度も派遣依頼は無料であるが、日野市や昭島市、東村山市などや有料である。特に、東村山市では、今まで、5%の負担を利用者に求めていたものが、10%の負担を今年から求めるようになった。

 住む街によって、適用方法がバラバラとなっている。本来は、聴覚障害者が、医療機関、買い物、学校の行事に参加するときに、コミュニケーション手段が無料で保障されるのが福祉の観点である。不便さを解消するために、人間らしい活動が保障されるための、手話通訳派遣を依頼することが、金次第の地域が生じて、地域格差が発生している矛盾にも充分に検討して、今後も広く市民の連帯を求めて、情報保障の運動が続けられなくはならない。

 要約筆記の依頼や、視覚障害者のガイドヘルパー依頼にも同様の問題点が存在する。


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2 コメント

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深刻になってますね (gmeg)
2009-05-02 23:40:53
本当に、福祉切り捨てがまかり通っています。
入院の際の車イスの方への付き添いが、クレームの対象にされたり、医師の許可を求められたりと、事務的に煩雑になったり、てすうがかかる方向に変えられつつあります。
結果として、医療を受けるのを諦める人が出てきてしまうのでは、命がかかってしまうと危惧します。
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介護ヘルパーも (トッペイ)
2009-05-03 00:38:06
 病院の施設への送迎などでも、介護ヘルパーが玄関までしか入れない施設があったりと、福祉面でのサービスの後退が目立つようになっています。人間らしく生きるためにも、憲法25条の精神を活かさせなくてはと痛感します。
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