トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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今日のDVD / My Boy Jack

2009-05-23 20:46:45 | 映画
 本日の透析シアターは、イギリスのTV映画「My Boy Jack」だった。ハリーポッターのダニエル・ラドクリフが出ていた。
 作品は、英国の作家・詩人のジョゼフ・ラドヤード・キップリングの息子が第一次世界大戦中、戦場で行方不明になった、つまりは戦死に至った親子の葛藤を描いたものであった。キプリングは、児童書「ジャングルブック」の作者として有名である。国内の若者を戦争に駆り立てることに熱心な軍国親父で、息子を何とかして将校として戦地に送り出そうとしている。生憎、息子は強度の近視で、志願しても落とされてしまう。本当は、息子は息の詰まる家から一刻も早く出たかったのだ。
 妻やジャックの姉は、彼を戦場に送りたくはなかった。しかし、まだ17歳の息子の意向も受けて、父親は軍陣のコネを利用して息子を戦場に送る結果となった。ラドクリフ演じる息子ジャックは、ひたむきに軍人として生きようとするが、戦場であえなく戦死。しかし、行方不明という電報から、息子の生存に一縷の望みをかける両親の涙ぐましい調査活動。しかし、結局は戦死を確認する。18歳の死だったのか。

 散々、若者を戦場に駆り立て、我が子もコネを利用してまで将校にした軍国親父。息子の死を受け入れざるを得なくなった時の後悔。おそらく一生悔んだことだろう。ラストで自作の詩で心境を披露するが全ては遅かった。戦争の虚しさ、悲しさ、残酷さを描いた作品であった。

 日本において、徳富蘇峰が戦意をあおり、あの侵略戦争の推進に一役買ったことが頭をよぎった。

出演: ダニエル・ラドクリフ, キム・キャトラル, デヴィッド・ヘイグジョゼフ・ラドヤード・キップリング

My Boy Jack - Official Trailer


My Boy Jack - Running up that Hill


My boy Jack - The grave


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<新型インフルエンザ>「確定前、公表やめて」 川崎市に生徒母親、ネット中傷恐れ要望

2009-05-23 18:50:02 | 非合理主義・疑似科学
gooニュース 毎日jp ウィルスは弱毒せいでも中傷は強毒性

<新型インフルエンザ>「確定前、公表やめて」 川崎市に生徒母親、ネット中傷恐れ要望
毎日新聞2009年5月22日(金)13:00

 毎日新聞の気になるニュースは、新型インフルエンザ感染者に対するインターネットでの中傷に関するものであった。どうも、この手の非難中傷をネット上で行うものは、人間性が破壊されているとしか思えない。匿名性を最大限に利用しての、自己の欲求不満のはけ口としか考えられない。こういう時は、日本の一部には、特にネット上では、いい意味でも個人主義が根付くことなく、代わりに利己主義が蔓延しているとしか思えない。

 イラクの日本人人質事件の時の、人質及び家族に対する激しいネット攻撃を繰り広げた連中は、時の小泉政権を助けたのか、踊らされたのか、イラク戦争の正当性がアメリカ本国でも否定された今、自分たちの責任を自覚しているのだろうか。反省はなされず、何か事件が起こると、人権侵害のネット上の中傷がぶり返されるのである。

 時々、こうした輩の脳細胞が変成を起こしているのではないかと疑ってしまう。人に対する共感能力が欠如、ないしは喪失しているのではないか。人を攻撃して、ほくそ笑んでいるのだろうか。人間性の喪失、不感症がネット上で進行しているとしたら恐ろしい話である。ホラー作品より、そうした人物の実在自体が恐怖である。

 「公表すれば、疑い例でも兵庫や大阪と同じようにインターネット上で批判される。娘がショックを受け自殺するかもしれない」との母親の訴えも理解できる。

 こうした中傷が続けば、病気の罹患を隠す患者が出現しても不思議ではない。恐怖のあまり、患者が潜伏し、新型インフルエンザの拡大及び毒性が強まることが懸念される。中傷を面白がっている輩は、そうしたリスクを承知した上での行動なのだろうか。

 毎日新聞ニュース上の、精神科医の勝田吉彰・近畿医療福祉大教授の「新型インフルエンザは医学的には弱毒性だが、心理的には強毒性だ。」との発言は、今回の歪んだ精神の持ち主に対する短いが、的確な表現であった。