キヤノンの望遠レンズの高価なヤツは白い。
連邦の白いモビルスーツにあやかっている訳ではないだろうが、白いレンズは一目置かれる。それは分かっているんだけど…
医療機器でもビジネス機器でもないのに白いのはどうかな?と言うのが俺の考え。それに撮影は基本散歩中に…というスタンスの俺には「目立ちすぎて恥ずかしい」という気持ちも。
だから「白い」望遠レンズは避けてきたというのがある。もちろん金銭的な折り合いが付かなかったと言うのも大きな理由だが。
でも、そんな建前も限界に来るほど最近「望遠を極めたい」という気持ちが出て来た。その理由は写真をプリントして楽しむというスタイルを始めたからだろうか?正直、EOS55を買ったもののフィルムでの撮影は性に合わなかったとしか言いようがない結果になった。多分、フィルム撮影は余程のことがない限りしないとは思われるが、その希有な経験により「写真をこだわり持ってプリントする」「プリントしたものを観賞する」という新しい写真との接し方を覚えてしまった。
そうすると、Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8やCanon EF 28-80mm 1:2.8-4 L USMの標準域、Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACROやTAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO 1:1のマクロなんかはとてもシャープであったり、トロトロにぼけてくれたりで大変満足のいく出来になるのだが、望遠域のレンズの解像度、シャープさ、発色など、プリントすると「甘い」と。何百円もかけて大きくプリントして、キタムラを出たとたん破り捨てたような写真もある。
今後注力するなら望遠機器。そういう思いは膨らんでいった。
とは言え、じゃあ、限りある資金で何を手に入れるかと言うことを検討するときにやっぱ参考になるのはブログでの諸先輩方の記事だ。やはり価格面でも、取り扱いやすさでも白い中では手頃である「EF 300mm 1:4 L IS USM」が人気だ。しかし中にはこんな意見もあった。「IS付きは、なしと比較して描写が甘い」「2段程度のISでは気休めだ」「メカはシンプルな方が良い」確かにうなずけることばかりだ。となるとISなしの旧型「EF 300mm 1:4 L USM」も捨てがたい。安いし。
それでもな…金銭的なものが…え?そうでもないの?
ISなしのものをネット中古で5万円台で見つけたのだ。これなら買えるかも?で、調べてみるとヤフオクで安値からスタートするようなものは3万円台で落札出来るときもあるらしい。マジで?…で、ああ、EF 300mmの単焦点は射程圏内。そういう思い込みをするようになってしまった。
しかし、どうせ下でも3万円出すのなら、後悔しない買い物を…と考えると、IS付きも考えたい。これは現行機と言うこともあり、ネット中古では10万円超えが当たり前だったが、ヤフオクで安値からと言うものでは7万円台で取引されていると言うものが無い訳ではなかった。
7万円台。まあ8万円。「そんな金、どこにあるんだ?」と言う自分。「射程圏内だろ?撃てよこら。」と言う自分。頑張れ自分!負けるな自分!…で勝った自分は「IS付きを買った方が後々後悔しないよ。多くの諸先輩方と同じ機材を使って、諸先輩方より良い写真が撮れれば俺の腕、届かなくっても俺の腕、なら納得できるんじゃない?」という考えでした。
さて、IS付きを買うのが決まっても、どこで買うかが問題。ヤフオクでの出品はここのところ高値でスタートというものばかり。ネット中古見てもやっぱりスタートは10万円から…え?ええ?ネット中古のフジヤカメラの中に「EF 300m F/4 L IS 78,750円」
これは安い!と思いながらひとつ下の行を見ると「EF 300mm F/4 L IS USM 98,800円」え?USMのありなしなんかあったっけ?でもここまで値段が違うと疑うよな。ひょっとしたら「EF 300mm F/4 L USM」が78,750円なら納得なんだけど…
と思った次の瞬間なぜか電話を持っていたw
結局、その電話では現物を見た訳でなく、注文には至らなかったが取り置きを選択。1日だけ確保してくれると。7万円台は希望の価格だ。ショップのレンズならある程度のクオリティは期待できるだろう。ここはスルーしたところで、いずれ買うのなら、条件が揃った今でしょう。と言うことでそのまま発注。
で、今日届きました!!
ご覧ください、うちのニューカマー「EF 300mm F/4 L IS USM」です!!
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/13s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
うわー、個人的な気持ちだけど、やっぱ白いのは違和感あるな。せめてシルバーとか出来なかったんだろうか…。慣れるまで時間がかかりそう…リングの類を黒くするのだったら、三脚座は黒じゃなかったのかな?
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/13s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
左手で操作するのを前提に、左側に配置された各種スイッチ。撮影中再々触るところではありませんが、こういう使い勝手の配慮は嬉しいですね。
なぜかダメージの大きい三脚座。これが大幅なディスカウントの原因だったのかもしれないなw
こう言うのは気にならない。
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/13s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
こういうアングルだとますますレンズの方が目立ってしまう。
でもこう膨張色で大きく見えるんだが、実はそんなに重くないのがミソ。今までもそれなりの重量のレンズを扱っているので、これだけが特別重いという印象はない。
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/8s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
フィルター径は77mm。昔は特別のサイズだと思っていたけど、77mmのレンズもこれで3本目の所有。
ただし、ここまで77mmの枠一杯にレンズのあるとちょっと迫力感じる。Tokinaのはハッタリ感がすごいからw
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/13s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
このネームプレートには憧れていた。いかにも高級そう。
しつこいが、白いレンズじゃなかったら…もっと格好良いと思うけどな。
そういえばEF 75-300mm 1:4-5.6 IS USMが、黒いレンズにシルバーのネームプレートだったか。アレはちょっと安っぽいなw
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/10s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
そういえば、レンズフードが伸びるのを忘れてた。で、伸ばした状態。いかん!白い部分が増えるw
ところで、この写真は20DにAT-X 270 PROを装着しているんだが、大昔、このレンズを40Dに装着したら、絞りを6.3の付近まで絞らないとシャープに撮影できなかったと記憶しているが、20Dは3.5なんかでしっかり撮影できている。同じAPS-Cであっても違うんだなと、ちょっとビミョーな気持ち。
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/8s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
で、今持っているレンズとの比較。
太さと重さナンバー1のCanon EF 28-80mm 1:2.8-4 L USM(一番上)と長さナンバー1のTokina AT-X AF 400mm 1:5.6との比較。
正確に測っていないが、Canon EF 28-80mm 1:2.8-4 L USMの方がやっぱり太いと思われるが、あの迫力のCanon EF 28-80mm 1:2.8-4 L USMがこんなにかわいく見えちゃうw
長さは、Tokina AT-X AF 400mm 1:5.6(一番下)よりわずかに長い程度。だから、扱いにくいほど長いとは思わなかった訳だ。
Canon EOS 20D + Tokina AT-X 270 PRO AF 28-70mm 1:2.8
1/8s, f/3.5, ISO200, -0.3Ev
次にテレ端300mm三兄弟w
300mm状態の長さで比較。一番上がCanon EF 100-300mm 1:5.6 L、一番下がTAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
長さはそんなに変わらないが、300mmでf/4なのが大きな違い。そこが太さに出ているのかもな。
まあ、とりあえずEF 300mm F/4 L IS USMで家の中のいろいろなものを撮ってみたが…夜はまったく駄目w
確かに2段程度の手ぶれ補正ではいかなる時もくっきりとは行かないらしい。IS付いていても腕を要求される、それはまあ、望むところ。そう考えたらTAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USDの4段分補正は凄いんだなと思う。確かに、EF 300mm F/4 L IS USMの手ぶれ補正はファインダーの中の景色がゆっくりユラーっと動いているという印象だが、TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USDのそれは「ピタッ」っと止まるモンな。
これが15年前のISと1年前のISの差なんだな。
この弱いISをサポートするためには、やっぱり一脚程度は必要なのかも?
早く実戦投入したいところです。そして「やっぱEF 300mm F/4 L IS USMすげぇ!!」って感動したいなぁ。
ご指摘のように白い筒は目立つので野生動物の撮影には向かないような気もしますが、白なのには熱防止や直射日光を反射させるとかの理由があるときいてますが実際は高額製品としての差別化が一番の理由だそうです。
自立一脚をはじめとして、カメラ・レンズ以外の撮影機材が色々必要になってきましたねー。機材もある程度揃ったところで、みせてもらおうか キャノンのLレンズの性能とやらを。
なんて言ってみたいですねw
ちょっと今日は天気が悪く、昼休みのテスト撮影もろくなものにはならなかったのですが、随所に今までのガンダムとは違う感じがします。マグネットコーティングされたようです。
まずUSMが凄い!コントラストがはっきりしたものには瞬時にピントが合います。もうこれは人間の目に等しい挙動で驚きました。
そして1段明るくなっただけですが、シャッタースピードが全然違う。常に今までの感覚と1/100~1/300秒ぐらい違うような気がします。昼間なら、ISなしでも十分なんじゃないか?と思えます。
この様に、レスポンスがまったく違うレンズなので、恐らく何か違うものを手にするのではないかと感じております。
この爆速AFだけでも手前の小鳥←→上空の猛禽類の切り替えがうまくいきそうでホント楽しみです。
…もっと早く買っておけば良かったw