風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

秋田 マタギの里へ 《山奥の宿》 《帰路のハプニング 》   

2015-02-22 | 小さな旅
 
鷹巣(たかのす)から少し北にある綴子という地区には、
大太鼓を数人がかりで打ち鳴らして町を練り歩くお祭りがある。
雨乞いの神事として天に届くように大きな音を轟かせるそうだ。

今ではお祭り期間以外は「大太鼓の館」に展示されているので、一年中こうして近くで見ることが出来る。
中でも最も大きいのは直径3.71もあり、世界一大きい太鼓としてギネス認定された。
750年前に始まった時には70㎝ほどの小さなものだったが、
一年置きにお祭りを交代する上町と下町とで大きさを競いあううちに、こんな大きさになったとか。


                                        

今晩の宿は、山深い先の、更に奥の森吉山の麓にある温泉宿
今回の旅は飛行機なので行くのは無理だろうと思っていたが、調べてみると空港との送迎をしてくれるとのこと。
ならば大丈夫!と、日程を延ばして行くことにした。



冬の、それも山奥の雪深い所にある宿なので、泊まり客は私達を入れて5人。
部屋が余っていたからだろう、洋室から和洋室の広い部屋に変更してくれた。 



部屋から眺められるのは、山と木々と川。
同じ景色なのだが、降る雪の多少や日の暮れ具合で刻一刻と変化する。
その墨絵のような景色を独り占めしていることが、なにか勿体ないような気持ちで眺めていた。



ここでの夕食にも「きりたんぽ鍋」が・・・
秋田に来てから何度食べたか。
まあ、冬だし、体が温まるし、美味しいし、秋田の代表的な料理だし、この際食べ尽くそう。



女性の泊まり客は私1人で、いつ入っても浴場は私だけなので、カメラを持って行ってパチリ
外の真っ白い雪景色を眺めながら入る温泉は、何とも贅沢なことだ。
冬以外は露天風呂にも入れるそうなので、また違う季節に来なければ


                                        

昨日から降り続いた雪は止むこともなく、ずっと降り続いたまま。
おまけに強風まで吹いているので、上も下も周りも真っ白の世界。
やはり此処は豪雪地帯だ。


宿から空港まで通常は1時間位だが、猛吹雪なので余裕をもって早めに出発。
時々強風が雪を巻き上げ視界が真っ白になり、対向車も信号も見えなくなることもあったが、
なんとか出発の40分前に空港に到着。

空港では、荷物検査も終わり、搭乗口まで行っていたのに
「欠航になりましたので、カウンターで変更手続きを・・・」の放送があった。
えーーーーー
説明では、私達が乗るはずの飛行機が、羽田から飛んで来たものの大雪で着陸できず、
上空で旋回していたが引き返してしまったとのこと。
そんなーー今さらーーー


カウンターには長い列が。
で、対応策がいくつかあったが、私達はリムジンバスで秋田空港に移動して
羽田行きの飛行機に乗ることにした。
秋田空港発も絶対に乗れるという保証はないが、この大館能代空港よりも便数が多いし、
仮に泊まることになってもホテルが多いだろうとの判断だった。
そして、その結果、予定より5時間以上遅れたものの無事に帰ってきた



秋田空港で買ってきた空弁で夕食にする。
JR東日本の駅弁大会で2位になったとかの「鶏樽めし」と、秋田ならではの「ハタハタ押し寿司」
この4日間で出会った人、味、自然を思い出しながら、秋田の味を頂く。

帰路に思いがけないハプニングもあったけれど、八郎潟を通るバスにも乗れたし、
行ったこともない秋田空港にも行けたし、こうして思い出も1つ増えたし、結果オーライということに
全てに感謝、ありがとう