風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

城(グスク)  「勝連城」 「中城城」

2009-01-23 | 沖縄の旅
世界遺産に登録された四ヶ所のグスクは、
それぞれ築城の時期も違うし、石積みの方法や形状が違うので甲乙つけ難い。

しかし、敢えて好みをあげるとすれば、最後に行った「中城城」だろうか。
これは夫の意見も同じだった。

どこのグスクも現在は重機などが入り、発掘作業や復元工事の最中だったので、
次に行く時には更に整備が進み、また違う姿が見られることだろう。


                

勝連城(かつれんじょう)跡 






日が沈みかける頃、閉門ギリギリに行った。

誰もいない城跡を息を切らしながら昇ると、群青の体にお腹の部分が赤い細めの鳥がついて来る。
海を見晴らす本丸跡では石垣の上に止まり、私達と一緒に海を見下ろしているかのよう。
わずか数分の出来事ではあったが、とても愛おしくなってくる。

今年の夏に北海道へ行った時も同じように、小さな鳥が道先案内してくれたことを思い出した。




                


中城城(なかぐすくじょう)跡 



米国のペリー提督も絶賛した城ということで有名らしいが、
確かに美しさも建築技術の高さにも納得させられるし、
グスクの中でも最も遺構が残っているように思う。

特に石積みの技法が三種類見られて、
素人目でもその違いがハッキリ分かって興味深い。

初期・・「野面(のづら)積み」・・隙間を気にせずに積む
中期・・「布積み」・・豆腐積みとも言い、四角い石を積む
後期・・「あいかた積み」・・亀甲の形をした石を組み合わて積む


平日に開門と同時に入ったので見学者はほとんどなく
静寂の中を鳥のさえずりが耳に心地良い。
城壁を見上げると青い空が広がり、蘇鉄の緑が南国らしく彩りを添えてくれる。

出来れば一日かけてゆっくり見学したい場所だったが、
沖縄を発つ日に訪ねたので、1時間程しか滞在できなかったことがちょっと心残りだ。


                

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