風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

大雪山系 黒岳に登る

2010-09-13 | 北海道の夏 3年目 (2010)
2ヶ月余りを過ごした滞在地の管理人さんの見送りを受け、朝9時に出発。

今晩の宿泊地は層雲峡に決めているが、
幸い天候も良さそうなので、今日のうちに大雪山系の黒岳に登ることにした。

層雲峡には11時に到着。
すぐにコンビニで昼食用のおにぎり、チョコレートなどを購入し、
11:20発車のロープウエイに滑り込みで間に合った。



黒岳には、ロープウエイで5合目まで、その後はリフトに乗って7合目まで行ける。



リフトに乗ると、足元の斜面には、紫と白リンドウの花がたくさん。

目の先には大雪山の山並みが、リフトの足元には秋の花が次から次に現われるので、
上を見たり下を見たりと忙しい。

北海道には冬のスキー用にリフトがあるので、こうして夏登山に使わせてくれるのが有難い。
が、7合目からの登山といっても、その厳しいことには変わりない。




こんな岩だらけの登山道。
大きな岩を両手も使って、しがみつきながら登る。



若くて身軽な人は、いとも簡単に岩の上をピョンピョンと登っていくが、
登山の経験もない老年二人は、よじ登っていく。

しかも、こういう道を2時間も格闘するのだから、登山って大変なことだ。


途中で雨が降り出して、見る見るうちに岩の間の土が削れていく。

先に登っていた夫が「危険だから降りよう」と戻ってきた。
が、8合目を目前にして撤退はしたくない。
「にわか雨だろうから、すぐに止むよ」と、動こうとしない私。
しばし、二人の押し問答。

そのうち、雨の勢いが弱くなり、やがて止んで、再び登山開始。
(ほ~らね、私の言った通りでしょ)




ダイセツトリカブト
濃い紫で美しいが、もちろん猛毒をもっている。


 
もうすぐ冬を迎える今も、こんな可憐な花が。
つかの間の命だろうに、健気に咲いている。




そして、ついに頂上に
高さ1984メートル。
(前方の高い山は旭岳と思うけど・・・)



ウラシマツツジが紅葉をし始めている。




景観の美しさに感嘆しながらも、吹き飛ばされそうな風に立つのがやっと。
岩の窪みにしゃがみ込んで、おにぎりを食べる。





頂上からは、登ってきた道とは反対に、大雪山縦走の道が伸びていて、
その1キロ先には高山植物の宝庫といわれる≪石室≫がある。

その石室に行きかけたが、あまりに風が強くて歩くのに時間がかかってしまう。
リフトの最終乗車時間に間に合わなくては大変なことになってしまうので、
ここは勇気ある撤退とした。

「この次は、石室に泊まるようにしてゆっくり来よう」とは言い合ったものの、
一昨年の登山時より相当に体力が無くなったことを実感

多分、これが最後の登山かも・・・の思いがよぎる


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