風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

塩を味わう

2008-12-29 | 沖縄の旅


ニュースでは北海道の積雪の様子が流れているが、沖縄は半袖で歩けるほどの暖かさ。
改めて、日本が南北に長いことを実感。

沖縄のジリジリした日差しに帽子を目深にかぶり、日焼け防止の手袋まではめての散策。
公園や家の庭にはブーゲンビリア、ハイビスカスなどの花が咲き乱れている。

そして一日が終わり夕食時が近づくと、やはり国際通りや公設市場に足が向く。

                      


沖縄の美しい海を見ていると、
その海で作られるお塩もきっと美しくて美味しいに違いないと感じてくる。
そこで、お馴染みになった市場で沖縄塩を吟味。

種類が多いので店員さんにいろいろ質問していると、
「この先に、お塩専門店が出来たので行ってみたら?」と教えてくれた。
自分のお店の商品を押し付けるのではなく、
こうして他のお店を紹介してくれる大らかさがたまらない。
  

最近開店したと言う「お塩専門店」には日本のものだけでなく
世界中のお塩が店内いっぱいに並んで、その種類の多さに驚いた。
店員さんの話では、商品の種類は400~500とか。

塩ソムリエまでいて、あらゆる質問に答えてくれるし、味見も出来る。
以前から塩への興味がある私にとっては、何度でも通いたいお店だ。

店頭には「塩ソフトクリーム」まであった。
観光地によくある、無理に関連付けた「ご当地ソフト」かと思いきや、
いやいや、それがとても美味しい。



抹茶塩、ゆず塩、こしょう塩、島とうがらし塩、うこん塩、ココア塩、・・・・と、
10種類ほどの合わせ塩が並べてあって、自分で勝手にトッピングして食べるのだ。

ソフトクリーム自体がさっぱりした味なので、塩が甘さを引き出して意外なことによく合う。
あの塩もこの塩もと、ついかけ過ぎて、あとから喉が渇いたのは言うまでもない

活気あふれる公設市場

2008-12-26 | 沖縄の旅
以前に沖縄に来た時にも、フリータイムを利用して牧志公設市場へ出かけたが、
昼食直後だったために、珍しい食べ物を目にしながら食べることが出来なかった。

10年近く経った今でも、その時の残念な思いは残ったままだ。
そこで今日こそ思いを遂げようと、市場に向かった

牧志公設市場の一階には、沖縄産の新鮮な魚介類、肉類、野菜をはじめ、
乾物、調味料、菓子類などが売られている。

二階には10軒ほどの食堂があり、それぞれ豊富なメニューが並び、
それ以外にも、一階の魚売り場で買ったものも調理してくれる。





熱帯魚のような「アオブダイ」が入ったお刺身盛り合わせと
沖縄ウニを買って二階の食堂へ持っていく。

二階に上がると、あちこちの食堂から声が掛かる。
お刺身を手に載せたまま、どのお店にしようかとウロウロ。
思わず目が合った若いウエイトレスに誘われるまま、真ん中辺りのお店に入る。

持ち込みにもかかわらず、親切にお皿やお醤油を持ってきてくれる。
生ビールを2杯頼んだら、
「泡が多すぎたので、もう1杯おまけ!」と3杯持ってきてくれた。
あ~~飲む前から、もう沖縄の優しさにほろ酔いの気分。

本来は一階で買った魚を持ち込んで調理してもらう場合は、
一人500円(三品で)かかるが、お刺身の場合は無料。
その場合は一人一品は食堂のものを食べなければならないらしい。
今日はビールのあとに「ソーキそば」を頼んだ。



9種類のお刺身盛り合わせ(1,000円)と、沖縄ウニ(1,500円)。

魚屋さんから買ってきたプラスチック皿のままなので、何とも味気ないが、
親切でおおらかな接待に酔いしれる、公設市場での夕食だった。

琉球王朝の面影

2008-12-23 | 沖縄の旅
夫も私も、沖縄への旅は二回目だ。
夫は会社の仲間とゴルフの旅。
私は、友人と二人でツアーに参加したことがある。

ということで、定番観光名所・首里城は観光済みだ。
しかし沖縄に来たからには、やはり琉球王国のシンボル・首里城は外せないだろうと、
ゆいレールに乗って出かけた。


日本と中国の文化を取り入れた独特の建築様式が印象的。
青い空に、鮮やかな朱色の正殿はよく映える。


                       




首里城もきらびやかで美しいが、
そのあとに散策した金城町の石畳も古都の面影を色濃く残していた。

「真珠道(まだまみち)」とも呼ばれ、
地元の人の話では、日本の道10選に選ばれているそうだ。

苔むした石垣と赤瓦の民家を眺めつつ散策を楽しんだが、急な坂道だ。
行きは調子よく最後まで下ったが、いざ戻ろうと思うが上りはきつい。
夫は・・・と見ると、やはり坂道を見上げてかたまっている。

「タクシー乗ろうか?」と声を掛けると、ニヤリと顔がほころぶ。
「運動不足を感じるね」と言ってはいるが、
お互いに年齢を感じているのは間違いないことだろう。


美ら島・沖縄へ

2008-12-21 | 沖縄の旅
街を歩くとクリスマス・ソングが流れ、幸せそうなカップルや家族の姿が目に留まる。
我が家の周りにもイルミネーションを飾るお宅が増えてきて、まるで小さな夜の遊園地のよう。
ピンと冷たい夜道にその明るさは心に響き、又そのお宅の平和さが眩しく目に映る

我が家でも毎年、庭をイルミネーションで飾ったものだが、
老年夫婦にそのパワーはなくなり、電飾のライトは倉庫で眠ったままだ。
まあ昨今の温暖化の問題を考えれば、我が家のような静かな師走もいいのかもしれない・・
などと言い訳したり、自分を納得させたり


                              


夫の治療も一区切りついて、大学病院から我が家に近い病院に移ることになった。
これからは夫一人で歩いていけるし、予約も必要ないので好きな時間に行ける。
毎月の定期検査は続くものの、夫婦同伴の通院からは解放されそうだ。
ということで、転院のわずかな隙間をぬって、暖かな沖縄へ行ってきた。





最初は「一箇所滞在で、海でも眺めながらノンビリしよう」と那覇のコンドミニアムを2週間予約していた。
が、直前になって夫が「どうせ行くなら、世界遺産を巡りたい」と言い出した。
夫の体を心配して言い出すのを躊躇ってはいたが、私にも行きたい場所がある。
ならば、ホテルを転々として好きなところに行こうと、予約したばかりのコンドミニアムを平身低頭でキャンセル。

それから出発までは、わずかな日数しかない。
ホテルやレンタカーの予約でパソコンを駆使し、旅行代理店に走り、
大雑把なスケジュールだけで飛び立った。