医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

リンダ・エヴァンジェリスタ、整形失敗の裁判で和解 脂肪冷却で容姿が変貌

2022-07-23 20:35:20 | 医療界
90年代に元祖スーパーモデルとして活躍していたリンダ・エヴァンジェリスタ。昨年9月、脂肪冷却術の副反応で体型が変わったことを告白した。脂肪冷却術は脂肪を凍らせて排出する痩身法。リンダは2015年から2016年にかけてこの施術を7回受けたという。しかし脂肪細胞が増加する副反応、奇異性脂肪過形成を起こし逆に太ってしまった。リンダは「体を残酷なほど変えられた。施術が約束しているものとはまったく反対の結果になった」「そのせいで仕事ができなくなった」として痩身術を行なっている医療企業ゼルティックを提訴。5,000万ドル(約69億円)の損害賠償を求めていた。リンダは副反応が起きるリスクについて事前に知らされていなかったという。ちなみにこの脂肪冷却術はアメリカのFDA(食品医薬品局)の認可を受けている。

この裁判で和解が成立した。リンダが現地時間7月19日(火)にSNSで声明を発表した。「脂肪冷却術の件が解決したことを嬉しく思う。家族や友人と共に人生の次の章を迎えるのを楽しみにしている。このことを忘れ、気持ちを切り替えたいと思う。手を差し伸べてくれた人に心から感謝している」。和解金など条件については明らかにされていない。

この痩身術の失敗のせいで表舞台から遠ざかっていたリンダ。最近モデル業を再開、「フェンディ」のバッグ「バゲット」の25周年のキャンペーンモデルに出演した。関係者は雑誌『ピープル』に「裁判の決着とキャンペーンへの起用によって、リンダは前に進む心の準備ができた」「彼女はモデル業界や他のスーパーモデルたち、ファンの好意を受け取り、自分が愛されていると感じている」と語る。「フェンディ」は9月に25周年を祝してショーを開催する。リンダがランウェイにも登場するのか、注目が集まっている。

2022年7月21日 ELLE DIGITAL

弁護士会「品位を失うべき非行があった」51歳の男性弁護士に懲戒処分 担当する会社への適切な指導を怠る

2022-07-21 21:42:24 | 法曹界
 担当する会社が破産状態だったにもかかわらず、適切な指導を怠ったなどとして、三重県四日市市の弁護士が懲戒処分を受けました。

 処分を受けたのは、四日市市に事務所を置く稲七総合法律事務所の服部一孝弁護士(51)です。

 三重弁護士会によりますと、服部弁護士は2018年までの2年間に、四日市市の会社が破産状態であることを知りながら、財産保全に関する指導などをせずに3億6千万円あまりを流出させました。

 服部弁護士はこの会社から債権回収などの依頼を受け、およそ4000万円の報酬を受け取っていました。

 三重弁護士会は「品位を失うべき非行があった」として、7月8日付けで服部弁護士に業務停止10カ月の懲戒処分を下しました。

2022年7月19日 東海テレビ

国立病院汚職、「下志津病院」元課長と贈賄業者が起訴事実認める…初公判

2022-07-21 20:51:18 | 医療界
 独立行政法人「国立病院機構」が運営する下志津病院(千葉県四街道市)の発注工事を巡る汚職事件で、収賄罪に問われた同病院元企画課長の安彦昌人被告(60)らの初公判が21日、東京地裁(児島光夫裁判官)であった。罪状認否で安彦被告は「間違いございません」と述べ、起訴事実を認めた。

 贈賄罪に問われた電気製品販売会社「小松電器」(同県船橋市)前代表取締役の松丸隆行被告(43)も起訴事実を認めた。

 起訴状では、安彦被告は2019年7月~20年9月、同病院の工事などを同社が随意契約で受注できるよう便宜を図った謝礼などとして、大阪市などへの旅行に使った宿泊費など約73万円を松丸被告に負担してもらったとしている。また、19年9~11月にはタブレット型パソコンや紳士服など6点(計約28万円相当)も受け取ったとしている。

 検察側は冒頭陳述で、安彦被告は別の病院に勤めていた10年、営業担当者として出入りしていた松丸被告と知り合ったと指摘。16年以降、高価な贈答品を受け取ったり、旅行代金を負担してもらったりするようになったと主張した。

 小松電器による接待などを巡っては、国立病院機構が昨年2月に内部通報を受けて調査を開始。今年3月、同社による不適切な接待などで職員28人が懲戒解雇や停職などの処分を受けた。安彦被告は同2月に退職し、この中には含まれていなかった。

2021年7月21日 読売新聞

「公平性ないがしろ」 次男不正合格で文科省元局長ら有罪、賄賂認定

2022-07-21 20:48:52 | 医療界
 文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件で、東京医科大に便宜を図った見返りに次男を不正合格させてもらったとして、受託収賄罪に問われた同省元科学技術・学術政策局長の佐野太被告(62)に対し、東京地裁は20日、懲役2年6月、執行猶予5年(求刑・懲役2年6月)の判決を言い渡した。不正合格の手段となった点数加算について元局長側は「賄賂に当たらない」と無罪を主張していたが、西野吾一裁判長は「入試の公平性をないがしろにする甚だしい利益を収受した。賄賂に該当するのは明らか」と判断した。

 ともに贈賄罪に問われた同大前理事長の臼井正彦被告(81)は懲役1年6月、執行猶予4年(同・懲役1年6月)、同大前学長の鈴木衛(まもる)被告(73)は懲役1年、執行猶予2年(同・懲役1年)とした。また、佐野元局長と前理事長らをつないだとして受託収賄ほう助罪などに問われた医療コンサルティング会社元役員、谷口浩司被告(51)には懲役2年、執行猶予5年(同・懲役2年)を言い渡した。

 判決によると、佐野元局長は同省官房長だった2017年5月、会食の場で臼井前理事長から「私立大学研究ブランディング事業」の支援対象に同大が選定されるよう依頼され、同6月に谷口元役員を介して同大の事業計画に助言するなどの便宜を図った。前理事長と前学長は18年2月、便宜への謝礼として元局長の次男の試験結果に10点を加え、補欠から正規合格に格上げした。

 佐野元局長は公判で「点数調整されることを知らなかった」とも主張したが、判決は谷口元役員が録音していた会食の音声データに、臼井前理事長が前年度は不合格だった次男の点数について「あと5点、10点ほしい」と述べた発言が残っていたことなどから、次男への優遇措置は元局長と大学側の共通認識だったと認定した。一方、定年退職した元局長は同省から退職金を差し止められるなど社会的制裁を受けているとして刑の執行を猶予した。

 判決を受けて文科省は「有罪とされたことは誠に遺憾」などとコメントした。東京医科大は「入学試験を含めて、適切な大学運営に取り組んでいく」とした。【志村一也】

2022年7月20日 毎日新聞

臨床工学技士による皮膚縫合 映像復元で“2針以上”と判明 千葉市立海浜病院

2022-07-15 20:52:59 | 医療界
 千葉市の市立病院で、医師資格のない臨床工学技士が手術中に皮膚の縫合をしていた問題で、千葉市は7月14日誤った情報を公表したとして謝罪しました。

 この問題は2021年7月、千葉市立海浜病院で、心臓のペースメーカーの部品を取り換える手術の際、執刀医が医師の資格を持たない臨床工学技士に皮膚の縫合をやらせたものです。

 病院は6月29日の会見で、「技士による縫合は手術終盤の1針のみ」と説明していましたが、7月6日、手術の様子を録画した映像を改めて確認した結果、「技士の縫合は2針以上に及ぶ」ことが明らかになったということです。

 この映像は、問題が発覚した2022年1月時点では、データが破損した状態で再生できませんでしたが、映像確認の必要性を一部の報道機関から指摘され、市はデータの復元を試みていました。

 また、発覚当初、市の聞き取りに対して、医師と技士は「縫合は1針のみ」と説明していましたが、手術に立ち会った看護師などは、それとは食い違う説明をしていたということです。

 千葉市の神谷市長は、7月14日の定例会見で「事実と異なる公表であったことは間違いなく、心からお詫び申し上げたい。今後、関係者への調査を行い、改めて経緯や縫合の回数などを公表したい」としています。

2022年7月15日 チバテレ