

幼き頃の思い出と共に


朝、学校に行くために車に乗り込もうとすると、道路が湿っていました。雨が降っていました。明日は、大寒の日ですが、最近は、年末年始とは違って、雪とは縁遠くなっています。
三寒四温。
まだまだ寒い日もあると思いますが、大寒の日を迎え、これから少しずつ春に向かっていくのでしょう。
今年の大寒の瞬間は、
正確に言うと、2015年1月20日午前9時43分だそうです。いろんな数え方があるのでしょう。
学校に着いて、メールの確認をしていると、ある雑誌に寄せた文が載るという知らせがありました。小学校4年生の時の担任の先生が亡くなったときのことを書いた記事でした。

学校のグランドの端っこの木の下に座らせて、先生がいろいろ話をしてくれたことを書きました。
ちょうど、対岸のがけを工事していました。座って、対岸の法面の工事の様子も観察しました。
「木ちゅうもんはのう・・・。」
優しさということを教えてくれました。まだまだ先生の言われるようなことはできていませんが、気持ちの中にはしっかりと残っています。

先生は、前任校の近くに住んでいました。生徒のボランティア活動で学校の周辺の「クリーン活動」を行ったときに、先生の家の前を通りました。
先生が家にいるかも知れないので、玄関に入ると、農作業服の先生がいました。
「家の前をきれいにしておきますよ。」
と言うと、
「おっ、かったか、よお、来た。まあ、ちょっと寄れ。」
庭先で、炭酸水の缶ジュースを出してくれました。それでも、活動中。
「作業中で、生徒が前を通るかも知れんよ。」という後ろめたさ。
「さっと飲めばいいよ。」と言いつつも、椅子を持って来て、「まあ、座れ。」
しばらく懐かしい話をしました。楽しい時間でした。自分自身にとっては、それが先生との最後の会話でした。
なぜか最近、大切な人が亡くなっていくのが、寂しくてたまりません。