

おばの遺影が優しくほほえむ


世代の交代ということが自然自然の中に行われています。近所に住んでいたおばの3回忌が昨日行われました。
おばの弟である父、そしておばのご主人であるおじ、最後に母を見送るように最後におばが逝ってしまいました。あれから2年が過ぎての昨日は3回忌の法要が行われました。
この何年間で父母、おじおばがいなくなりました。
大きな存在を示してくれていた人たちが旅立っていきました。待ったなしで時が世代の交代をさせていきます。

かつておじおばの家に遊びに行くと、優しい声で、
「まあ、上がりなさい。」
と言うのが口癖でした。掘りごたつに足を突っ込んで、出してくれるお菓子や果物を食べながら、話を弾ませました。両親もおじ、おばも双方に頼っていきながら生活をしていました。

おばは、おじが亡くなってから、子どものいとこが定年退職して実家に戻ってくるのを楽しみにしていました。
「あと、もうちょっとしてから、帰ってくるからね。それまで頑張らないと。」
と遊びに行った時によく話をしていました。それまでは一人で暮らしながら家を守っていました。
しかし、楽しみに待っていた退職を2ヶ月後に迫った中、おばは亡くなりました。あとちょっとというところです。2年前の夜が明けようとしたころでした。
「母が亡くなった。」
と、いとこからの突然の電話。急いでおばのところに駆けつけました。おばは静かに眠っていました。みんなを見送りました。そして、わが子のいとこが戻ってくる年まで家を守り抜きました。

いろんな時代を強く生き抜いてきました。
今は、いとこも家に戻ってきました。何かにつけてこちらも心強く思います。またおばが生きていたならどれほど喜ぶことでしょう。

昨日は、たくさんの親戚の人たちが集まりました。孫たちそして孫の子どもたちもおばのところにやってきていました。おばを偲びながら、おばはたくさんの人を集めて、交流をさせてくれました。
床の間の優しくほほえみかけるおばの遺影が心に残りました。