9/17 午後 曇り一時小雨
テオティワカンへ入る前に、おみやげ物屋さんへ連行される。ツアーと提携した定番のお店なのだが、これが意外に面白かった。
まずは竜舌蘭の使い方実演。竜舌蘭はテキーラの原料として有名だが、それだけではない。紙になったり、シャンプーになったり、針と糸になったり。紙は若芽の内膜を使うのだが、これが圧延だの乾燥だのをしなくても、まったくの紙。まるで上質紙のようなすべすべの手触り。しかも、パラフィン紙のようにしっとりとして柔軟で、ハリがある。そして、若芽の先端をちぎって引き抜くと、先端のトゲの先に繊維がシュルシュルっと抜けて付いてくる。これなら老眼でも針に糸を通す必要がないから、らっくらくぅ!
その後はプルケ(竜舌蘭の醗酵酒)やテキーラ(蒸留酒)を試飲。塩舐める→ライム齧る→テキーラくいっがメキシコ流。いわゆるショットガンですね。ライムが違うのか、アルコールのキツイ感じが一切なく、さっぱりとした後味。いくらでも飲めそうだが、危険すぐるぅ~。
黒曜石も、研磨の仕方でハートマークや蝶の図柄が浮かび上がるような工夫がされており、これは芸術的。結局、アステカマーク入りの黒曜石ピラミッドを25ドル(300ペソ)でお買い上げ。まぁ、円高真っ只中だったしな。
さて、しょぼいマリアッチの演奏(この旅行中で一番いい加減だった)を聞きながら、サボテンサラダや辛い牛肉煮込みなどのビュッフェで腹ごしらえをした後、ついにテオティワカンへ入場。どうでもいいが、このときビールを飲んだのは自分だけ。ガイドさんは気圧が低いだのなんだの脅しすぎだ(笑)
まずは、住居跡を通って「羽のあるほら貝の神殿」へ。ここは上の神殿の地下に眠っていた遺跡。長らく埋もれていたおかげで壁画の色がきれいに残っている。この写真は水を吐き出すインコの図柄。ほら貝は隣接するジャガーの宮殿でジャガーが吹いている図柄にもあり、内陸地でありながら重要なアイテムだったらしい。そしてそのほら貝は妊婦の象徴、水を吐き出すインコは命の象徴なのだという。テオティワカンにこんなにきれいな色の壁画が残っていたとは知らなかった。実際、上の神殿(ケツァルパパロトルの神殿?)に入れなかったためのオプションみたいな物だが、テオティワカンで一番驚いたのはこの壁画だった。
一通り説明を聞き、体力に合わせて勝手に登って来いとのことなので、月のピラミッドから登り始める。月のピラミッドは途中までしか昇れないのだが、それでも急な階段で息が上がる。ここから死者の大通りがまっすぐに見える光景はたしかに荘厳。やはりこの道は月のピラミッドへの参道だったのだろう。
時間もないのでとっとと降りて、太陽のピラミッドへ向かう。途中で稚拙なプーマの壁画に出会う。そうか、この辺はジャガーだけではなく、プーマの出没地帯でもあるのか。なんだか、扱いはかなり違うみたいですが……。
太陽のピラミッドも急な階段が付けられている。これは本当に人が登るための階段だったのだろうか。どう考えても、幅が狭すぎ、段差が高すぎるんですけど。かまわず、おりゃおりゃと、ガイジンたちを追い越しながら上っていくと、中腹の段差でピラミッドをぐるっと半周するような長い列が出来ていた。子供は元気に、老人は杖をつき、若者はふざけ合いながら列に並んで待つ。一番つらそうだったのはおじさん、おばさん世代か。自分もちょっと息切れしていたのだが、この登頂待ちの列がいい休憩になってすっかり回復。中腹からの眺めを楽しみながら、やっと最後の階段へ。
ピラミッドの頂上には神殿など跡形もなく、端も崩れ気味で丸くなっており、どこからが神殿跡なのか微妙にわからない。なおかつ、小雨が激しくなってちょっと濡れる。
頂上には最近流行のパワースポットとして、親指大の銀の円盤が埋め込まれている。ここに手を触れて叫べぶと、願いがかなうのだという。おかでげ頂上の中央は押しくら饅頭状態。面倒くさいので触って来ませんでした(笑)
他にも、UFOを呼んだり、みんなで一斉にひれ伏したり、なんだかわからないカオス状態。
テオティワカンの人たちは、本当はここで何をしていたんだろうね……。
急な階段をすたこらさっさと降りて、今度は死者の大通りを下り始める。月のピラミッドから太陽のピラミッドまでは砂利道なのだが、そこから先の死者の大通りは雑草が伸び放題の草原状態。しかも、段差を登ったり、降りたり、意外に疲れる。結局、時間がなく、ケツアルコアトルの神殿跡や要塞跡までは辿りつげず、あきらめて帰ってきた。ケツアルコアトルの神殿はこれから博物館で見るし(←すっぱい葡萄)。
死者の大通りから見る二つのピラミッドは、完全にただの小山。遺跡も草に埋もれて、自然へ還る文明の異物という様相がありありと見える。整備されて完全に公園化されてしまったテオティワカンで、ちょっとだけ侘び寂びを感じる光景だった。
さて、テオティワカンを後にして、次は国立人類学博物館へ。まだまだ一日目すら終わらんよ。
テオティワカンへ入る前に、おみやげ物屋さんへ連行される。ツアーと提携した定番のお店なのだが、これが意外に面白かった。
まずは竜舌蘭の使い方実演。竜舌蘭はテキーラの原料として有名だが、それだけではない。紙になったり、シャンプーになったり、針と糸になったり。紙は若芽の内膜を使うのだが、これが圧延だの乾燥だのをしなくても、まったくの紙。まるで上質紙のようなすべすべの手触り。しかも、パラフィン紙のようにしっとりとして柔軟で、ハリがある。そして、若芽の先端をちぎって引き抜くと、先端のトゲの先に繊維がシュルシュルっと抜けて付いてくる。これなら老眼でも針に糸を通す必要がないから、らっくらくぅ!
その後はプルケ(竜舌蘭の醗酵酒)やテキーラ(蒸留酒)を試飲。塩舐める→ライム齧る→テキーラくいっがメキシコ流。いわゆるショットガンですね。ライムが違うのか、アルコールのキツイ感じが一切なく、さっぱりとした後味。いくらでも飲めそうだが、危険すぐるぅ~。
黒曜石も、研磨の仕方でハートマークや蝶の図柄が浮かび上がるような工夫がされており、これは芸術的。結局、アステカマーク入りの黒曜石ピラミッドを25ドル(300ペソ)でお買い上げ。まぁ、円高真っ只中だったしな。
さて、しょぼいマリアッチの演奏(この旅行中で一番いい加減だった)を聞きながら、サボテンサラダや辛い牛肉煮込みなどのビュッフェで腹ごしらえをした後、ついにテオティワカンへ入場。どうでもいいが、このときビールを飲んだのは自分だけ。ガイドさんは気圧が低いだのなんだの脅しすぎだ(笑)
まずは、住居跡を通って「羽のあるほら貝の神殿」へ。ここは上の神殿の地下に眠っていた遺跡。長らく埋もれていたおかげで壁画の色がきれいに残っている。この写真は水を吐き出すインコの図柄。ほら貝は隣接するジャガーの宮殿でジャガーが吹いている図柄にもあり、内陸地でありながら重要なアイテムだったらしい。そしてそのほら貝は妊婦の象徴、水を吐き出すインコは命の象徴なのだという。テオティワカンにこんなにきれいな色の壁画が残っていたとは知らなかった。実際、上の神殿(ケツァルパパロトルの神殿?)に入れなかったためのオプションみたいな物だが、テオティワカンで一番驚いたのはこの壁画だった。
一通り説明を聞き、体力に合わせて勝手に登って来いとのことなので、月のピラミッドから登り始める。月のピラミッドは途中までしか昇れないのだが、それでも急な階段で息が上がる。ここから死者の大通りがまっすぐに見える光景はたしかに荘厳。やはりこの道は月のピラミッドへの参道だったのだろう。
時間もないのでとっとと降りて、太陽のピラミッドへ向かう。途中で稚拙なプーマの壁画に出会う。そうか、この辺はジャガーだけではなく、プーマの出没地帯でもあるのか。なんだか、扱いはかなり違うみたいですが……。
太陽のピラミッドも急な階段が付けられている。これは本当に人が登るための階段だったのだろうか。どう考えても、幅が狭すぎ、段差が高すぎるんですけど。かまわず、おりゃおりゃと、ガイジンたちを追い越しながら上っていくと、中腹の段差でピラミッドをぐるっと半周するような長い列が出来ていた。子供は元気に、老人は杖をつき、若者はふざけ合いながら列に並んで待つ。一番つらそうだったのはおじさん、おばさん世代か。自分もちょっと息切れしていたのだが、この登頂待ちの列がいい休憩になってすっかり回復。中腹からの眺めを楽しみながら、やっと最後の階段へ。
ピラミッドの頂上には神殿など跡形もなく、端も崩れ気味で丸くなっており、どこからが神殿跡なのか微妙にわからない。なおかつ、小雨が激しくなってちょっと濡れる。
頂上には最近流行のパワースポットとして、親指大の銀の円盤が埋め込まれている。ここに手を触れて叫べぶと、願いがかなうのだという。おかでげ頂上の中央は押しくら饅頭状態。面倒くさいので触って来ませんでした(笑)
他にも、UFOを呼んだり、みんなで一斉にひれ伏したり、なんだかわからないカオス状態。
テオティワカンの人たちは、本当はここで何をしていたんだろうね……。
急な階段をすたこらさっさと降りて、今度は死者の大通りを下り始める。月のピラミッドから太陽のピラミッドまでは砂利道なのだが、そこから先の死者の大通りは雑草が伸び放題の草原状態。しかも、段差を登ったり、降りたり、意外に疲れる。結局、時間がなく、ケツアルコアトルの神殿跡や要塞跡までは辿りつげず、あきらめて帰ってきた。ケツアルコアトルの神殿はこれから博物館で見るし(←すっぱい葡萄)。
死者の大通りから見る二つのピラミッドは、完全にただの小山。遺跡も草に埋もれて、自然へ還る文明の異物という様相がありありと見える。整備されて完全に公園化されてしまったテオティワカンで、ちょっとだけ侘び寂びを感じる光景だった。
さて、テオティワカンを後にして、次は国立人類学博物館へ。まだまだ一日目すら終わらんよ。
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