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百条委員会

2017年03月20日 | 時事
石原元知事「担当者に一任」「記憶にない」連発 百条委「期待外れ」の声も
つくづく「記憶にない」は便利な言葉だなあと思いました。

この百条委員会は通常の議会の質問に比べて非常に強い法的拘束力をもち、万が一偽証したり証言を拒否したりすると罪に問われることもあるのだとか。最近では猪瀬氏の際に設置されましたがその翌日に辞職しましたし、桝添氏も匂わされただけで逃げてしまいました。地方ではここでの発言が後に偽証とされ辞職においこまれた人もいたのだとか。このことから議会にとっては最後の切り札であり、現在相当の地位にいる者にとっては恐怖の対象なのでしょう。

しかし今回の石原氏は元都知事とはいえ当の昔に引退して脳梗塞も患ったご老人。それこそどこかの団体が言う様に「もし逮捕されても生活に影響がない」人物です。しかもそれを逆手にとって「知らぬ存ぜぬでいきます」と初っ端に宣言する老獪ぶり(笑)審議時間も短くすることに成功し、完全に先行逃げ切り作戦がはまった感じでしたね。というか、今回先例を作ってしまったので、今後百条委員会の招集を印籠のように使うことは難しくなってしまったのかもしれません。

トップの責任より「一億総懺悔」を選択するのが日本社会です。政治家である以上、もう過去の非がどこにあったかを明らかにするのは歴史家に任せ、差し迫った問題の解決策を模索するほうに心血を注いだ方が良いですね。