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地震学の限界

2013年04月13日 | 時事
「広い意味で阪神の『余震』可能性」 淡路で震度6弱
阪神淡路大震災は確か平成7年ですから、18年経ってもまだ余震と呼ぶのですね。

この辺でも揺れました。揺れの長さといい、早朝5時半と言う時間帯といい、すぐあの地震のことを思い出してネットをつけました。当時はこの辺も震度4の揺れでしたが、今回はあの時ほどの揺れではなく、幸い現地でも死者はでなかったようです。それでも建物や道路などには結構被害が出た模様です。

つーか、ドコまでを余震と呼ぶかについても、実はまだ良くわかっていない節があるようですね。記事によると40年後に余震が起きたこともあるとか・・・って、そこまでくると最早新しい地震だと考えたほうがしっくり来ますよね。そもそも余震か本震かを認定したところで、被害が少なくなるわけでもないですから・・・単純に、一度大きな地震が起きたところは何十年も危ないぞ、ということが言いたいのでしょうか。ヤフーの地震履歴によると、今日は淡路島で埋め尽くされていますが昨日までは東北でまだ余震が頻発しているようです。間に挟まれた地区も安心できませんね。

そんな余震域の曖昧さもそうですけど、今回どうやら今まで発見されていなかった活断層で起きたということも気になりました。活断層とは、「過去の地震によってずれた地面」であり、何となく「今後もずれる可能性のある=震源地となりうるもの」という認識をもっていましたが、今回のような「見つかっていなかった活断層」という表現を聞く限り、もしかしたらアレは「今回の地震で新しくできた活断層」であるということなのではないでしょうか。例えばうちの学校の校舎は結構古いので、壁にヒビが入っている所が何箇所かありますが、新しい地震によってそのヒビが広がることもあれば、全く違うところにヒビが生じることもあるわけです。つまり、ぶっちゃけ過去に起きた地震で割れた地面が今後も割れ広がるのかそうでないかは分からない。全く別の所が割れて新たな断層になるかもしれないということです。そう考えると、活断層の研究は地震予知に全くつながっていないのかもしれません。火山についても、昔は活火山とか休火山などと区別されていましたが、「人間の営み(100年)程度のレベルで山が休んでいるか活動しているかを判断する意味がない」とのことで、富士山も現在では活火山になっています。地震についても、それこそ100年単位・千年単位で生じるものもあるわけですから、過去何十年起きていないとか、何年周期で起きるとか言う研究すらも、実は全く根拠がないのかもしれません。

以前も書きましたが、そろそろ日本の地震学では、当てにならない地震予知の予算をなくし、「どこで起きてもいいように」地震対策に全力を挙げる時期に来ているのではないでしょうか。