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柔道

2011年10月05日 | 時事
受け身指導不十分…柔道小1死亡で罰金百万円
受け身がどうというより、大人が子どもに本気で柔道をしていることが問題なのでは。

「柔よく剛を制す」とは言いますが、大人と子ども、特に幼児ではそもそも体格も力も別次元の存在です。簡単な例えで、任意のスポーツにおいて中学生が高校生に勝つというのは珍しくないですが、幼児が高校生に勝てるスポーツはまずありません。小1だと、大きい子でもせいぜい20kg程度ですし、およそ体育会系とは程遠い自分でも普通にクラス全員を「高い高い」できます。おそらく、全てのスポーツにおいて絶対的な存在として君臨することも可能でしょう。当然、一緒にドッジボールをする時には本気を装いながらそれなりに手加減するわけですが、たまに予期せぬ勢いで顔面に当ててしまった時は冷や汗ものです。

スポーツに限らず、多くの習い事は、絶対的な師匠の存在から伝授される「稽古」と、実力が拮抗したライバルとの「試合」があって成り立ちます。そして、死亡事故に至るような場面は、「試合」より圧倒的に「稽古」の方が多いでしょう。
自分も小さい頃はよく祖父に柔道の「稽古」と称して遊んでもらったものですが、両腕を組んでの足払いの後、受け身を取る以前に体ごと抱えられ、元の体勢に戻されてしまっていましたから、勝負としては成立していませんでした。それが3年生ぐらいになると、まぐれにも祖父の体勢を崩すまでに至りましたから、祖父の衰えを加味しても、大人が柔道を教えるおよそ10歳前後からにしたほうが良いと思います。その年代より前に行う、遊びのレベルを超した稽古は、最早虐待と変わらないのではないでしょうか。

まあ、月謝あっての商売ですし、辞められては困る気持ちも分かります。こうした「道」を極めるものと商売は、両立が難しいですね。
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