(株)カプロラクタム-blog

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塩素

2010年06月21日 | Weblog
水族館の魚7千匹死んじゃった 消毒しようと塩素注入
学校でも、塩素濃度の高い腰洗い漕は、失敗すると魚の大量死を招きます。

プール当番で腰洗い漕に塩素を入れていた時のことです。
手づかみしたくなかったので、袋のまま多少勢いをつけて降ってみたら、勢い余って5個入れるところを13個も入れてしまいました。あわててバケツを取りに行って回収しようにも、一瞬で溶け始めるため、賞味8個分ほど残ってしまいました。

まあ、通常濃度の260%という異常事態は回避できたので、水を多く入れて測定し事なきを得ましたが、問題はバケツに回収した5個分の塩素です。溶けきれないほどに高濃度となったこのバケツは、強烈な塩素臭を漂わせています。すぐに捨てるわけにはいかないし、かといって室内に隠すわけにもいかず、中和剤を入れて建物の裏にこっそり隠しておきました。

放課後、見に行くと、不思議な物質が表面にびっしりできていました。
「塩」か!
Na2S2O3 + 4HClO + H2O → 2NaCl + 2H2SO4 + 2HCl

・・・何か久しぶりに化学の勉強をしたなあ。ただし、この化学式を見るに、すぐに中和したとしても魚にとってはまだ辛そうですね。