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打開策

2008年04月29日 | 時事
給食費滞納10万人…事前申込書・給料差し押さえも
かなりの強行手段ですが・・・

まあ、端から払う気のない親は別として、徴収システムを考える前に給食については色々思うことがあります。
例えば量。1人1人の栄養価を計算し、必要な分量が教室に届くわけですが、実際問題、体格や家庭での食文化の差異によって、教室では1人1人の分量に結構な差が生まれます。そしてこれも最近の傾向として、全体的にご飯やパン類、野菜は残量が極めて多いような気がします。ひどい時には、きれいに配りきったはずの食管に半分以上残菜が出ることも・・・
公平にと考えられた給食が、現場では必ずしも公平ではないということです。そして、あの残量を見ると本当に現代の子に合った分量が考えられているのか、逆に疑問を感じてさえいます。ご飯のおかわりが当然だった頃とは、根本的に何かが違うようです。

また先生にとって、給食は鬼門の1つです。高学年ほど給食がきっかけで不登校になる率が高くなるようで、中には「苦手な物を食べさせるな」なんて言ってくる親もいます。今年も「牛乳が飲めず以前不登校になった」という子がいて、もはや指導が成り立ちません。「残して良いですか」と言いにくる子どもにNOと強く言えない自分は、せめて「先生は好き嫌いなく何でも食べるぞ」と言うことを、毎日態度で示していくしか方法がないのです。ちゃんと見ているかは甚だ疑問ですけど。

弁当にすれば良いと言う案もあります。しかし、冷めてもおいしい物と言うのはどうしても塩分が多くなりますし、ほとんどは脂と保存料たっぷりのおかずです。中には焼きおにぎり、シューマイ、焼きそば、ウインナーというギトギトメニューの子もいました。確かに好きなものだけを詰めれば残菜は出ないかもしれませんが、給食でだけでもバランスを考えた食事を食べて欲しいものです。
あと、全体的に今の子の弁当箱は自分達の頃に比べて小さいように感じます。これも、ひょっとしたら残菜の多い理由の一つなのかもしれません。

というわけで、思い切って給食をなしに、とは言えませんが、材料代の値上げと未納に苦しむ現状では、やはりそれなりの対策を考えていかなければならないでしょう。以前に仙台の給食をネタ扱いしましたが、今となってはこの内容と分量が適切なのではとさえ思ってしまいます。まだ主食に残飯が出るのであれば、その都度減らしていけばいずれ適量に落ち着くでしょう。材料費に加えて調理の人件費や燃料代も抑えられ、浮いた税金を回せば給食費も月2~3000円ほどに抑えられるかもしれません。その上で、たくさん食べたい家は追加料金を払うシステムや、毎日現金なり食券なりと交換するシステムなど、子どもにも給食が食べられる有難味を伝えていくと、多少は改善されていくかもしれませんね。

所詮は3食のうちのたった1食。朝食がドーナツとか肉マンとかの家庭では如何ともし難いでしょうけど。