(株)カプロラクタム-blog

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居場所

2005年04月23日 | 心境
「先生がいても全然違和感ないね」
・・・これほど嬉しい言葉はありません。

というわけで、前任校の土曜参観に行ってきました。
授業参観は1時間目なので、普通より遅めに出たのですが、道がすいていて始業前についてしまいました。
玄関へと進むと、校庭で遊んでいた教え子が、一斉に寄ってきました。実質的に3週間しか経っていないわけで、変わらない子ども達にまずホッとしました。
校長室、職員室で挨拶。廊下で出会う保護者の方とも話がはずみました。職員室で以前からみえた先生方と話していると、親から情報を得たのか、子どもも数人会いに来てくれました。
前述した言葉は、この際に多くの先生方や保護者の方にかけていただきました。自分の机やパソコンなどはなくとも、自分の居場所がまだこの学校に在ったように感じました。

授業が始まり、教室に向かいます。迷惑にならないよう、廊下から見るだけにしましたが、子ども達も僕に気づいてチラチラこちらを見ていました。軽く手を振った後、授業に集中するように指で合図をしました。
しかし、廊下でも保護者と引っ切り無しに話をしていたため、授業をしてみえる先生方には大層煩かっただろうなと思います・・・
1時間目が終わると、学年の子がどっと寄って来てくれました。今の学校では到底望めない状況です。こちらの学校の話や、一人一人が近況報告をするには、5分の休み時間は短すぎました。
2時間目は落ち着いて学習できるよう、5年生からは離れて違う学年も一通り見て回りました。去年同じ学年を組んでいた先生の、2年生のクラスを見に行くと、子ども達も僕を覚えてくれていたようで、挨拶をしてくれました。直接教えていない子でも、ちゃんと覚えていてくれるんだなぁと嬉しく思うのと同時に、今の学校なら・・・と胸が痛むのを感じました。
2時間目と同時進行していた総会が長引いたため、帰りの会が終っても時間を持て余していました。そのため、再び5年生の教室に戻り、一緒にゲームをして楽しみました。

もし、自分が転任せず、この学級を持てていたら・・・と考えてしまいます。子ども達は、新しい先生と一緒に、新しい1年を素晴らしい1年にできるようこれから頑張っていくことでしょう。しかしその中に、僕の居場所は存在しないのです。
一目見られれば落ち着くと思っていたのですが、一目見たばかりに、より強く「皆と一緒にいたい」という気持ちが芽生えてしまいました。
行きの道中は確かに楽しかったのですが、帰りにこんな気持ちになることまでは、全く考えていませんでした。

子ども達は未来に進んでいます。いずれ、僕の事は忘れてしまうでしょう。
その事を知っているだけに、余計に今、悲しいのかもしれません。
しかし、出会いがあれば別れは常にあります。乗り越えていかなければいけませんね。
もし忘れていても、笑って手を振ることができる人間でありたいものです。

そして
願わくば、この子達の心の片隅にいつまでも留まらんことを・・・
コメント (4)
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