明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

こんなうまいタルトがあったのか!

2007-10-31 19:33:41 | 美味しいもの
昨日はいわさきっちとかどやと3人で京都のケーキ屋巡りをした。
ケーキ屋3店、パン屋2店。
ただ、パン屋は1店が定休日で、ここが一番のお目当てだったいわさきっちの落ち込みようったらなかった。

しかし、ケーキ屋3店のうち、2店はかなりレベルも高く、収穫は大きかったと思う。
特筆すべきは、ミディ・アプレミディのタルト専門店。
10月10日にオープンしたということで、これは行かねばならぬと思っていたのだが、本当に行ってよかった。

店内での撮影禁止という、非常に高飛車な態度の店だが、
何を言われても、頭を下げてタルトを売ってくだされ~とお願いしてもいいと思うほど、うまい。
自分が好きなタイプのお菓子だということもあるが、とにかくこんなにうまいタルトは食べたことがなかったので、かなりの衝撃だった。

テイクアウトも入れて、昨日と今日で5種類も食べたのだが、
中でも「おばあちゃまのタルト」と名付けられた、ドライフルーツとナッツのタルトが最高にうまかった。
久しぶりに、何かを食べていて「なくなるのが怖い!」と思った。

料理でも何でも美味しいものはそうだけど、加減が「絶妙」なのだ。
甘すぎず、かといって甘みが足りないわけでもない。
口に入れたときのサクサク、しっとり加減も、
ドライフルーツの量も、何もかもが「絶妙」。

いわさきっちが、ため息をつきながら食べている私の顔を見て、
「さんちゃんが、そんな顔してケーキ食べるの初めて見た」と言った。
・・・いやいや。
いわさきっちのケーキを食べるときも、結構こういう顔してるんだけどね。

基本的に、タルトやパウンドケーキや、クッキーやマドレーヌなど、後で飾り付けない素朴な「焼き菓子」が好きなのだ。
スポンジに生クリームというケーキには、実は全く興味がない。
ふわふわしただけの、シフォンケーキもダメ。

それはきっと、外で食べるスポンジケーキで、そこまでおいしいと思ったものにはまだ出会ったことがないからだ。
生クリームは、それだけでボウルいっぱい食べられるほど好きだけどね。

スポンジケーキは家で自分で作ったのが一番おいしいなぁ。
自分好みにできるし、材料もいいもの使えるし、何より焼き立てを食べられる。
見た目はさんざんだけど、スポンジケーキに限っては、味は手作りが一番美味しいと思うのだが・・・。私だけ?

とにかくあのタルトは衝撃だったなぁ。
凝り性の私なので、きっとしばらくはあの店に通いつめるだろう。

結局、昨日はケーキを3個と、サンドイッチを3種類食べ、
帰ってから2種類のタルトと、クロワッサンを食べた。
私とかどやはけろっとしていたけれど、いわさきっちはお腹いっぱいそうだったなぁ。

この間、BBQに行ったときも思ったけど、やっぱり私はよく食べる。
でも、少しずつしか焼けないし、お肉は分け合わないといけないから、かなり我慢しながら食べていた。
・・・はぁ、もっとガツガツ食いたいなぁ、と。

そのとき、一緒にBBQに来ていた女の子がいて、その子が、
「あー、もうお腹いっぱい。ちょっと苦しいです」
と言い出したのを聞いて、びっくりした。
「そうねぇ」なんて同意していたが(←なぜ?)、内心は飛び上がるほどびっくりしていた。

なんと!!普通の女子の胃袋はそんな小さいのか!!

私はそのとき、「お腹がいっぱい」とか「いっぱいじゃない」とか、討論するまでにも至っていなかったからだ。(何も食べてないときと変わらない)
あれも衝撃やったなぁ・・・

結婚式前に痩せたのに、今はすくすく順調に育ってる私。
ちょっとこのあたりでセーブしないと、元に戻ってしまうなぁ。

この体型(といっても痩せているわけでもなく、中肉中背)をたもつために、毎晩、お腹を減らして寝るのは本当に辛い。
だけど、お腹いっぱいに食べたら、すぐに太るし、家計も破産する。
食いしん坊に生まれてきて、果たしてよかったのか、悪かったのか・・・

BLUESが人生の鍵だった。

2007-10-29 18:52:44 | 想い
昨日は、夫とその仲間たちと一緒にBBQ。
夜は、シカゴで知り合った、マイミクで九州在住のシューさんが大阪でセッションライブに出られるとかで、それを観に行った。

どちらのイベントもとても楽しかったのだけど、
今日は原稿に追われていてちょっと詳しく書く時間がない。
またゆっくり。

ただ、思うのだ。
人との出会いというのは、なんて不思議なものだろうかと。

夫や周りの人に言わせれば「いつも大げさすぎる」私は、
「運命だ!」とか、
「奇跡だ!」とか、
何かちょっとしたことでもドラマの主人公のように叫んでることが多いけど、
本当にそう思うことがあるんだから、仕方がない。

別にじんわりかみしめて、流してしまったっていいのだけど、
ミュージカルのアクターのように、体全身で声を張り上げて、
「これは奇跡よぉぉぉー!!」と文章で表現すると、
なんだかその出来事が、より輝きを増すような気がするのだ。
そして、文章の素晴らしいことは、後で何度でも読めることだ。
普通なら忘れてしまうような感動を、私は自分の文章で何度でも繰り返し味わうことができる。
だから、思うのだ。
「書ける」ということは、2倍感動を味わえるから幸せだ、と。

「こじつけ」と「意味づけ」が大好きな私。
何にでも「意味」を見出したときに、いろいろな物事が肯定されるからだ。
ぼんやりと否定したまま生きたくない、というのが私の考え。

だから、大げさで意味づけが好きな私はこう思う。
「BLUES」は、私の人生の鍵だ。

24歳でBLUESを捨てた私が、堕落しかけた10年間を送った後、
もう一度BLUESを自分の中に取り戻したとき、
まさしく文字通り「BLUES」というキーワードが私と彼を結びつけた。
自分のHPのブルースページに「EVERYDAY I HAVE THE BLUES」とタイトルをつけていた私。
彼のブログも偶然、同じタイトルで。

ブルース好きなら誰でもわかる、このベタな感覚。
ベタだけど、一番ストレートにブルースを愛していることが伝わる。
だから、こういう表現をする彼に好意をもったのは、今思えば当然で。

正直に言えば、もう絶対に無理だと思っていたのだ。
BLUESを分かち合えるソウルメイトで、なおかつ男性として愛せるような人と出会えるなんて。

なのに、彼はBLUESだけでなく、ほかの幸せもいっぱい連れてきてくれた。
文章を書くこと。
お酒。
自然の中の語らい。
旅。
文学。
家族を大切にすること。
いつも感謝すること。
いつもポジティブな思考をもつこと。
優しくあること。

彼と出会ってからの私の頭上は、毎日が上天気で、
この10年に失っていたものをすべて取り戻すことができた。

そして、新たな出会いも。
彼のバンド仲間はみんな酒飲みのブルースマンで。
そのうえ、優しかったり、ポジティブだったり、物事をよく考えていたりで、
こんな若者がいるなら、日本はまだ大丈夫だなぁなんて、そんなことを会うたびに思わせてくれる人たちだ。

自然満喫のBBQで、ウイスキーをボトル1本空けてしまう人たちはそうそういない。
川で飲むウイスキーの旨さを同じように感じられることが幸せだった。

そして、夢だったシカゴ・ブルースフェスティバルへ行くことも現実になり、
そこで出会ったブルースマンと、またつながって。

昨日は、久しぶりに、本当に久しぶりに、ブルースを堪能した。
あんなライブはシカゴ以来だ。
バーボンがどんどんブルースに溶けてなくなって、3杯も飲んだ。
昼間っからさんざん飲んでいたのに。

この間、B.Bキングの自叙伝を読んだのだけど、その中で、
B.Bキングが、自分がどんなにBLUESを愛しているかと語る。
その語りを読むだけで、私は泣けてきてしまう。
私も自分がどんなにBLUESを愛しているか、気付いてしまって。

BLUESは普遍的なものだとBBは言う。
私もそう思う。
それはきっと、ソウルだけで受け止められる音楽だからだ。
音楽論もテクニックも、言葉さえも、そこには必要なくて。

BBがルシールをかき鳴らす。
それだけで私は、その1音だけで私は、いつも胸が潰れるようだと思う。
魂に直接響くからだ。

その感じを味わえる、もしくは味わうのが好きな人間ばかりが集まったライブハウスというのは、本当に天国のようだ。
「ここにいる人たち、みんなBLUESに魅せられた人たちなんだ」と思うだけで、私は幸せで、そしてわくわくしてしまう。
バーボンを飲みながら、ブルースの洪水に呑み込まれながら、私は思う。
「私はブルースとバーボンがあったらそれだけでいいんだなぁ」と。

シカゴで、世界のブルースギタリスト・菊田俊介さんが私のこの言葉を聞いて、こう言ってくれたっけ。
「そういう女性は、ブルースマンの夢だよ!」

人生で、最高の褒め言葉だ。
そうか、私はブルースマンの夢の女性なのか、なんて(笑)。

BLUESを求めたとき、彼と出会い、そこからすべてが始まった。
ブルースはどんどん人とのつながりを作ってくれる。
不思議なほど、ブルース好きに出会う。
私はいつも満たされている。
笑顔で楽しく過ごしていると、また良いことばかりが起きる。
良い循環が生まれる。
幸せで、幸せで、それが受け止めきれずにこぼれ落ちていくようだ。
昔の私ならあふれる幸せなんて怖くて逃げ出していたけれど、
今は貪欲に、こぼれ落ちる幸せも拾い上げて、
そして、私は強くなる。

昨日は本当に思ったのだ。
BLUESが私の人生の鍵だったんだって。

迎え酒を飲むようになったら、いよいよだな・・・

2007-10-28 02:25:01 | 
今週はヒマだなぁ、なんて思っていたら、
また急ぎのコピーを頼まれて、
結局、土曜の晩だというのに、こんな時間まで(夜中2時)仕事をしている。

来週月曜日にも1本、企業取材が入った。
機械を作っている会社らしい。全く専門外なのでどんな仕事をしている会社なのか、とても楽しみ。
来週は忙しくなりそうだ。

昨日はいくちゃんが来て、一緒にご飯を食べた。
また6、7品作ったかなぁ。
6時間くらいしゃべって帰った。
彼にもちょっとだけ会ってもらえたからよかった。

スコッチをちびちびやっていたら、止まらなくなって、かなり飲んだ。
酔っ払いはしなかったけれど、いくちゃんが帰った後、床で眠ってしまった。
彼が布団を敷いてくれた。

朝起きると、若干、胃が気持ち悪い。
「今日は酒はやめるか・・・」と思っていたら、予約していた限定販売のチルドビールが届いた。

仕方ないな。(笑)

お昼はたらこスパゲティを作って、ビールを飲んだ。
結局、昼間っから650mlも!

迎え酒ってほんとにあるのね。
気持ち悪かったはずなのに、ビール飲んだらすっきり!
私もいよいよ本格的な酒飲みだなぁ。

夜は、新鮮な殻付き甘エビを20匹ほど購入。
半分はお造りにして、半分は素揚げにして食べた。
なんて贅沢な!

私が甘エビ好きなのを知っている彼は、少し自分のも分けてくれた。
なんていい人なんだ!
自分の食料を分けてくれる人っていうのは、本当に素晴らしい。
尊敬する。

私が片付けや仕事をしている間、彼は焼酎を飲んで寝てしまったけど。

酒飲みバカップルはどこまでも~

備前焼の美に心奪われる

2007-10-26 00:21:51 | 美味しいもの
寿司好きになって、まだ3年くらい。
かなりの寿司好きになって、まだ1年弱。
月に2~4回は寿司を食べる日々。

今日は、あやとふみこと3人で、芦屋の美味しいお寿司屋さんの贅沢お寿司ランチを堪能してきた。
2500円で、寿司8貫にメバルが1匹入った赤出汁と、胡麻豆腐、デザートが付く。
巨大胃袋を誇る私に、寿司8貫は食べたかわからないほどで。
あと2セットお願い!と言いたかったが、そんなわけにもいかないのでガマンした。
でも、精神的にはかなり満足♪

大将は、私があまりに物足りなそうな顔をしていたので、オマケで大葉と梅のお寿司も握ってくれた。
すごく感じのいいお店だったし、美味しかったし、何より器がよかった。
味より何より、今日の収穫はやっぱりこれだなぁ。
なんかもう、いい器に囲まれているということの幸せといったら……!

こんなお店初めてなのだけど、とにかく徹底的に備前焼。
料理の器はもちろん、ビールやお酒などの酒器、醤油さし、花瓶にいたるまで、すべてが備前。

私は特別、備前が好きなわけではなく、むしろこういう窯物は集めないのだけれど、よく言われるところの「備前には2つとして同じ表情のものがない」ということが、これだけの備前を目にしたときにようやくわかった。
倉敷には3、4回行っていて、そこで備前のお店などを見たことはあったのだが、お土産屋さんのものは、どれも味気なくて。
何も心惹かれるものがなかった。
だけど、このお店の備前は本当にどれも素晴らしくて。
1つ1つの表情を見ているだけで、なんとも言えない幸せな気分になった。
こんなに備前って美しかっただろうか?
お寿司の美味しさより、そのほうが気になって、気になって。
もう手に取る器の1つ1つがたまらない。
一体何人くらいの作家さんのものが入っているのだろう?
思わず、遠くの棚の酒器もデジカメに収めてしまう。

考えてみれば、基本的に焼き締めの器は好きなのだ。
でも、私が持っているのは、群馬の作家さんのものだけ。
備前はなかった。
あの赤茶の焼き色というのは、やっぱり土が違うんだろうなぁ。
お寿司も美味しかったのだけど、思い出すのは器のことばかり。
土色のビアカップ、赤い模様の入った角皿、ザルをかたどったデザート皿。
赤出汁のお碗まで徹底して、備前なのにも驚いた。
見れば、箸置きも魚の形の備前。
それから、入口と棚に並んでいた数々の酒器。
あの酒器で日本酒を飲んだら、どんな味がするのだろう?
そんなことばかり考えて時間が過ぎた。

帰りに、我慢できず、「こちらの備前は、どこで買われてるんですか?」と大将に尋ねてしまった。
やっぱり作家もので、何人かのものが混じっているらしい。
黒っぽいもの、薄い色のもの、赤や灰色が混じったもの、模様を出したもの、確かに何人かの作風があって、やっぱりなぁと思った。
岡山まで買い付けに行っているとのこと。
美味しい和食を作る人は、基本的に器に関しても目利きだと思う。
和食というのは、器と一体だから。
それを実証したようなお店で、自分としては大きな収穫だった。
この店はまた来よう、絶対に。

あやの家がそこからすぐなので、お邪魔して1時間少ししゃべった。
時間は本当にあっと言う間。
前からふみこと言っているけれど、本当に「24時間しゃべり続ける会」をやらないといけないなぁ。

3人とも性格がまったく違うのに、なぜか3人集まるとバランスがとれる。
2人ずつでも会うのだが、やはり3人が一番いい。
正三角形のように、本当にバランスがいいのだ。
13歳で出会って、それきり。
部活もクラスも高校も大学も、趣味までも、何もかもが違う。
なのに、なぜいつまでも3人で集まり続けるのだろう。

なんて。
理由など何でもよくて。
ただ、いつも一緒にいれば楽しい時間が過ぎる。
それだけでもう充分だ。





沖縄旅行記 その4

2007-10-25 21:56:36 | 
<第4日目> 10月7日 沖縄大好き!

今日の午後の飛行機で大阪へ帰る。
最終日は朝から快晴。
結局、雨で何かができないとか、困るとか、そういうことは一切なく、予定していた行きたいところは全部まわれ、良い旅だった。

やっぱり祝福されてる?!(笑)

今日は首里城へ。
日曜日、それも3連休の真ん中の日とあって、すごい人だった。
いつも思うことだけど、「人が多い」といろんなことが台無しになる。

だから、もしかしたら、人がこんなに多くなければもっと違った感想をもったかもしれないが、首里城はイマイチだった。
特にピンとくるものもなく・・・。
ああ、そうなの、へぇー、という感じ。

ブルーシールでアイスクリームを食べたが、これもまたイマイチで。
その後、沖縄そばを食べたが、さらにこれもイマイチで。

ずっと楽しくて、ずっと美味しかったのに、最後の最後で「なーんかなぁ」という小さな不満が残って終わってしまった。

でも、トータルすれば、この沖縄旅行はとても良かった。
1キロは太ったと思う。
でも、いい!美味しかったから!

これで、全国47都道府県を制覇。
「南の島」が好きじゃない私は、沖縄だけは行くことはないかと思っていたが、来て本当によかった。
沖縄が大好きになってしまった。
できることなら、毎年行きたい。

旅はいい。
それもやっぱり国内がいい。
日本のあちこちを巡っていると、自分がどんなに小さな世界で生きているかに気付かされる。
何も世界へ出て、大きなものを目にする必要なんて全くない。
日本という国は、本当に豊かな文化があって、それを守って生きている人たちがいる。
同じ国民でありながら、自分はそのほとんどを知ることもなく生きているということがよくわかる。
それは、あまりにももったいないことだ。

美しい場所はたくさんあるし、ソウルに響くような文化もたくさんある。
人々は、皆、自分の場所で生活をする。
それを、旅人はほんの少しだけ垣間見る。
だけど、垣間見た瞬間、新たな感動や考え方が生まれ、そして、自分の生き方を見つめ直せる。
日常へと戻ったとき、それは確かに自分の力となる。

自分の生きる場所を「知る」のだ。

彼が、共に旅をしてくれる人でよかったと思う。

次はどこへ行こうか。
岩手の山も、山梨のウイスキー工場も、私を手招きしている。
松尾芭蕉みたいだなぁ。
旅の中で生き、旅の途中で死んだ先人たちに、私も少し憧れているのだ。

沖縄旅行記 その3

2007-10-25 21:17:58 | 
<第3日目> 10月6日 友よ・・・!

台風大接近!!
さすがに朝起きると窓の外はどしゃぶり・・・。
「今日は室内で遊べることせんとあかんなぁ」とがっくりした2人であった。


このホテルは、ロビーから見える景色がこんなの↑で、
本当に海岸沿いに建つ。
晴れていたら少しビーチで遊んでからでかけたかったが、それもムリ。
サーターアンダギーを食べて、とりあえず出発!

だが、ホテルをチェックアウトし、出る頃には雨もあがり・・・。

「祝福されてる!

バカップルの私達は、「うちら、祝福されてるんやなぁ」「ほんまやなぁ」なんて言いながら車を走らせた。
(ちなみにこういうことを言い始めたのは、ロマンチストの彼である)

今日は雨の予定だったから、最初は行く予定でなかった「ナゴパイナップルパーク」へ向かった。
パイナップルが食べ放題らしい。

たいして期待もしていなかったのだが、これが意外に楽しめた。
園内に入ると、パイナップルの形をした乗り物に乗せられる。
スタッフはついてこなくて、二人きり。
自動でそのパイナップル号は動く。

なんということはない。
パイナップル畑のようなところを1周するだけなのだが、パイナップルが実際になっているところなんて見たことがないから、ちょっと嬉しかった。
パイナップルって、木になるんじゃないのね!!

1周すると、なぜか貝殻博物館へ誘導される。
パイナップルパークなのに、なぜ?!

そして、順路は自然にお土産コーナーへ・・・
しかし、このお土産コーナーがすごいのだ。
すべて試食・試飲したい放題!
パイナップルワインも4種類飲み、シーサンジュースも飲み、その後、カステラやらパイやら、クッキー、チョコ、タルト・・・。もう何でも食べ放題!
こういうとき、自意識過剰の小心者の私は、ちょっとへこへこしてしまうのだが。
なんか買わないと申し訳なくなって、シーサンジュースを購入。
・・・まんまと敵の商法にはまっている!

その後はパイナップルがむいてあって、これも食べ放題。
そして、パイナップルジュースまで。
試食でお腹がいっぱいになったのは初めてだ。
お得感がすごくて、かなり満足した。

なのに、次は行きたかったカフェへ。
「Cafeくばや~」というのだが、山の中にある一軒屋。
テラスが広くて、とても気持ちがいい。
そこで、アイスコーヒーと、ピザと、チーズケーキを食べた。
どれもこだわりの手作りですごく美味しい。


しばらく、テラスでゆったりとした時間を過ごした。
とてもいいお店だった。

次は、もうすっかり雨もあがっていたので、あきらめていた「ビオスの丘」に。
ジャングルみたいなところを船に乗ってぐるっとまわれる。
船でアナウンスしてくれるお兄さんが、ディズニー出身かと思うほどなかなかのエンターテイナーで。
思っていた以上に楽しかった。



あとは、熱帯雨林のようなところを散歩するのだが、ハンモックを発見!
寝転んでみた。
2つあったので、彼も寝転んだ。
他には誰もいなくて、風と木々の音だけが聞こえて、とても静かだった。

目を閉じて、風を感じて。
自分の心の一番奥深いところまで入って。

一瞬、自然がぐんと近くなった。
「近い」というより、自分「そのもの」になった。
とても不思議な感覚だった。
自分もこの木も風も空も、全部ひとつだったことを「思い出した」。

子供の頃はとにかく人間に興味がなくて。
いつも庭の花の中に混じっていた。
そこが自分の居場所だった。
植物とばかり話をする、ちょっとイタイ子だった。
早く生まれ変わって人間なんかやめて花になりたいと、そればかり思っていた。
そういうアブナイ子だった。
物心ついてから、7歳くらいまでの話だ。

知恵の実を食べたアダムとイブのように、知識を得ていくにつれ、大切なことを忘れていった。
人が好きになり、また嫌いにもなり、少しずつ庭へ行かなくなった。

だけど、思い出したのだ。
それは、本当にあの頃と同じ感覚だった。

彼にハンモックをぶんぶん振られ、現実に戻ってきたけれど、ほんの一瞬、魂がどこかへ旅をしているようだった。

またしばらくあんな体験はできないだろうなぁと思い、残念だった。
沖縄はなんかすごい。
パワーのある場所だなぁ。

その後は、もうすっかり晴れていたので、また別のビーチへ。
今度は浮き輪を買ってもらって、浮かんで楽しんだ。
でも、やっぱり波は高くて、乗り物酔いしやすい私は、浮き輪で波に揺られているだけで酔ってしまった。
だから、あまり長い時間はいられなかったけれど、それでも充分に楽しんだ。

この日は夜、また原田くんと会う予定だったので、急いで「やちむんの里」へ。
沖縄の焼き物をする人たちの集落だ。
器好きの私としては、ここははずせない。

もう夕方だったから、人も少なくて静かだった。
沖縄の焼き物って好きだ。
書くのを忘れていたが、前日は宙吹きガラスをやってるところも行ったのだけど、ガラスはいまいちだなぁ。
あのぼってりした感じが、どうも好みじゃなくて。

だけど、焼き物はいい。
欲しいものはいろいろあったのだけど、持って帰るのも大変だし、お金も底をついてきていたので、自分のマグカップだけを購入。
(これはもう1つ買ってきたらよかったと後悔している)

急いで那覇まで行き、最後の夜を過ごすホテルへ。
ここも新しくできたばかりのホテルで、とてもモダンでキレイだった。

原田くんは仕事がなかなか終わらなくて、結局会えたのは8時も過ぎていたのだけれど、それでも頑張ってきてくれて嬉しかった。
沖縄料理の美味しいお店に連れていってもらい、いろいろ食べた。
やっぱり地元に長く暮らしている人がいると、料理の説明もしてくれるのでありがたい。
私のお気に入りは、フーチャンプルー。


食感もよく、なんぼでもいける感じだった。
泡盛も自分ではよくわからないのだが、原田くんが美味しいのを選んでくれ、それを飲んだらびっくりするほどうまかった。

ビール飲んで、泡盛を4種類くらい飲んで。
私は全く平気だったのだけど、彼が酔っ払った。
1日、車を運転して、疲れていたからかもしれない。
でも、とても気持ち良さそうだった。
原田くんに会えて、ゆっくり話もできて、嬉しかったんだろうな・・・。

その後、カラオケに行った。
でも、私も彼も歌わなかった。
この日ばかりは、原田くんのワンマンショー。
こんなカラオケも初めてだけど、でも、原田くんの歌を聴いたら、自分が歌う気なんてなくなってしまった。

結婚式に歌ってもらった「乾杯」に始まって、彼は自分が歌ってほしいと思う歌をどんどん入れていった。
私も彼もいつまでも聴いていたかったが、時間がきて、外に出た。
彼がトイレに行っている間に、
「大阪に戻ってきて、また彼と一緒に音楽やったら?」と私が言うと、
「そうやなぁ・・・やりたいなぁ・・・」と、ちょっとせつなげにうなずいた。

何度も「私、お邪魔かな?」と思った。
二人きりで話したいこともいろいろあったのだろうに。
原田くんが彼のことをまっすぐに見る目が、とても優しかった。
私もそうだけど、やっぱり古い友は、いいのだ。
何も語らなくても、その目を見れば、それだけで伝わるものがある。
一緒にいると、自然に時間が戻る。

ホテルの近くまで送ってもらい、原田くんは代行で帰っていった。
彼は「原田~」と言って、いつまでもせつなげだった。

私達のこの旅も、もうすぐ終わる。

沖縄旅行記 その2

2007-10-24 14:20:59 | 
<第2日目> 10月5日 沖縄はうまいものがいっぱいだ!

台風がどんどん近づいてきている。
今日はもう雨だろうとあきらめて、朝、カーテンを開けたら、とりあえずもってる!

昨日買っておいたパンを食べ、早々と出発!
今日はどんどん北へ向かって、美ら海水族館へ。

旅に出ると、いつもの2倍お腹がへるのはどうしてなんだろう。
もうお腹ペコペコで、車の中でぐったりしていた。

私は基本的に水族館が好きなんだけど、ここもすごく良かった。
大きな水槽にジンベイザメやマンタが泳いでいて。


なかなか楽しめた。
それに、魚さんたちを見ながらお茶を飲めるカフェまであるのだ。

↑あまり美味しくない「イタリアンパスタ」を食べながら、こんなふうに水槽を見ていた。
とてもキレイ。
ちょっとだけお腹も落ち着いた。

水族館を出たところにジェラートの店があったので、そこでジェラートを食べる。
うまい!

また車に乗って、今度は沖縄そばの店へ。
「きしもと食堂」という、雑誌にもよく載ってる店だ。
普通の町中の民家に混じってあるような、本当に「食堂」で、「そば」しかない。

初めて食べる沖縄そば~


思っていたより、うまい!
豚肉がやわらか~♪
出汁もかつおが利いてていい感じ~♪

私は讃岐の子なので(両親が香川県生まれ)、「麺類は喉で味わえ」と教わって育ったので、麺類を食べるのが異常に速い。
彼が横で麺をよく噛んで食べているのを見るとイライラするのだ。
「喉で味わえ!」と言うのだが、彼は首を振ってもごもご食べている。
彼の倍のスピードで食べ終わり、「ああ、もう1杯食べたいなぁ」と思いながら見ていた。

かなり満足したが、その店の斜め前くらいに、「氷ぜんざい」のお店があったので、そこへ。
沖縄ではこの「氷ぜんざい」が結構メジャーなようで、何回か見かけた。

これがまた、食べ応えのある氷で。
一見かき氷なんだけど、中にぜんざいが入ってる。
それも、小豆じゃなくて、金時豆なのだ。
かなりでかくて食べ応えがある。おかずっぽい。

さすがにお腹もいっぱいになってきた。
あー、満足~

彼がどうしても瀬底ビーチへ行ってみたいというので、そこへも行った。
雨は降っていなかったが、かなり風があり、波も高かったので止めたのだが……。
着替える場所もちゃんとなかったので、とりあえず彼だけが様子を見に入った。
いけそうなら私も入ろうかと思ったが、無理。


彼は一人で浅瀬でちゃぷちゃぷやっていたが、すぐに戻ってきた。
「ムリ!波が高い!溺れるわ」
ということで、断念して引き返した。
とてもきれいな海だったのだけど・・・。

その後は、今帰仁城跡へ。
琉球が、北山、中山、南山の3つの地域に分かれて勢力争いをしていた三山時代の北山王の主城。
丘の上にあり、石畳と石垣がずっと続いている。
上からの眺めもとてもいい。



かなり天気が悪くなってきて、少し雨が降ってはきたけれど、いつも木が助けてくれて濡れることもなかった。
彼はこの景色が気に入ったようで、しばらく座っていた。
私は木の根っこばかり見ていた。

少しお土産を買って、また車へ。
雨が時々降ってきたけれど、今日もまたとりあえず天気はもった。

今日泊まるホテルは、喜瀬ビーチパレス
こちらも全室オーシャンビューで、昨日よりランクは落ちると聞いていたが、思っていたよりよかった。

夜はまた、ホテルの居酒屋で食事。
沖縄料理と泡盛を楽しんだ。
またお腹いっぱい・・・
でも、もっと食べたいぞ!

沖縄旅行記 その1

2007-10-24 13:42:25 | 
時間があるので、書いていなかった沖縄の話でも少し。

<第1日目>10月4日 リゾート気分満喫

朝、出発前にまだパソコンを開いてもたもたしている彼を置いて、“いらち”の私は先に家を出た。
いつもこうだ。
どうして余裕をもって家を出るということができないのか。

駅のホームでプンプンしながら待っていると、彼がギリギリに到着。
とりあえず、機嫌を直して関空へ。
空の旅はもう慣れたもんだが、やっぱり飛行機は怖い。
いまだになぜあんな重いものが空を飛んでいるのか謎だし……。

特に今回は台風が沖縄に接近してるとあって、上空も大荒れ。
着陸態勢に入ってからが長いのなんのって。
燃料がなくなるまで飛び続けるんじゃないかと思った。
それも、大揺れ。
これはもう旅客機じゃなく、遊園地のアトラクションだ。

揺れるたびに乗客が悲鳴を上げる。
「きゃあああーーーー!

マジで?!
私も彼の手をぎゅっと握り、汗だくになって震えていた。
何度も揺れる。本気でヤバイかも、と思う。
最近、飛行機事故も多いし、なんとなく嫌な空気。
また揺れる。
「きゃああーーーーー!
こんな飛行機乗ったことない!

それでもなんとか着陸。
車輪が地面に触れたとき、これまたすごい衝撃が!
またみんな悲鳴を上げる。
「ぎゃああーーーーー!

かなり疲労して飛行機を降りた。
予定より30分オーバー。
でも、無事で何より。

気を取り直して、レンタカーを借り、かりゆしへと向かう。
今日泊まるのは、かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ

途中、万座毛へ寄った。
雨を覚悟していたが、まだ降っていない。
とりあえず今日いっぱいはもちそうだ。

車を降り、海のほうへ歩いていくと、思わず「わぁー!」と声をあげた。
広がる海と空。
快晴ではないものの、それでも碧い海の美しさは心にしみた。


なんだろう。この懐かしい感じの風は。
私はかなり「自然」に近いタイプの人間なのだが、あまりに沖縄の自然は警戒心なく自分に心を見せてくるので驚いた。
思っていたより、ここは“いい”らしい。

1日目で早くも沖縄に心奪われてしまった私。

ホテルに到着すると、今度はその大きさに驚いた。
航空券とホテル宿泊がパックになった安いツアーだったし、あまり期待していなかったのだが、とっても豪華!
私は結構いろんなホテルに泊まってきたが、こういう「リゾートタイプ」は初めてだったので、なんだかわくわくした。

あれ、いいぞ、沖縄!

時間があまりなかったのだが、とりあえずプライベートビーチがあるということで、そこへ行ってみた。


↑こんな感じ。
夕方近くて、人もあまりいなかった。
波打ち際でちゃぷちゃぷやって、久しぶりに水の感触を楽しんでいたら、30分も経たないうちに、終了時間に・・・

仕方なくホテルに戻り、今度はホテルのプールへ。


これが意外にも楽しくて、かなり満喫した。
「ホテルのプールで泳ぐ」というセレブな(?)シチュエーションが興奮させるじゃないか!

カナヅチの私は、唯一できる「犬かき」を彼に披露。
子供のころも「犬かきのほうが難しいんだけど・・・」とよく言われたが、私は本当に犬のように泳ぐ。
彼も真似してみたができず、私がすいすい犬のように泳いでいるのを見て、
「かおり、犬みたい!」と笑っていた。

プールでの遊びを堪能した後は夕食。
外に出てもよかったのだが、車じゃないと移動ができないし、酒が飲めないのはキツイので、ホテルの中のレストランで食べることに。

バーベキューというのがあったので、それにした。
あまり期待していなかったのだが、さっきのプールサイドにあるテラスでの食事で、お肉や野菜も美味しくて、かなり満足!


↑絵葉書みたいな写真も撮れた。
こんな夕焼け空を見ながら、バーベキュー。
それも、バイキングなので、好きなだけ。

味の薄いオリオンビールで乾杯し、たらふく食べた。
たぶん、女子では考えられないくらい食べた。
肉や野菜以外にもパンを4切。
ゴーヤチャンプルーもさすがに本場はうまいなぁ。満足じゃ!

ちょっと調子にのって食べ過ぎて、ホテルの部屋へ戻り、ベッドでお腹をさすりながら寝ていると、原田くんから電話。
仕事が終わった後、わざわざこのホテルまで車で駆けつけてくれたという。
明後日の晩はゆっくり一緒に食事をする予定だったのだが、一刻も早くとにかく顔を見たいと思ってくれたのだろう、突然現れた。

彼と二人、ロビーまで降りていくと、アロハシャツ(仕事着)が似合う、沖縄生まれじゃない原田君がニコニコして待っていた。
ホテルのバーで1杯。
と言っても、原田君は車なので、私達だけ。
「いいなー!」と羨ましそうだったけど、仕方ない。

そこでしばらくしゃべった。
私がちょっとお邪魔だったかもしれない。
二人とも久しぶりに会えて、とても嬉しそうだった。
男の子の友情って、いいなぁ。 

原田くんは相変わらず、きれいな目をして。
でも、仕事が大変だからか、少し疲れは感じた。
レンタカーのお仕事なのでシーズンは大変。
聞けばかなりハードなようだけど、それでもこうやって1時間以上車を飛ばして会いに来てくれるのだなぁ。

原田くんが帰った後、二人で「ありがたいなぁ」と言い合った。
ホテルのコンビニで、彼はフォアローゼスを購入。
・・・まだ飲むんですかい?!

私はもうお腹いっぱいで、疲れも出て、部屋に帰るとぐっすり眠ってしまった。
沖縄第1日目。
美味しいものがいっぱいだぞ、この県は・・・
明日にも期待!!

理想の生活スタイルまであと少し!

2007-10-23 12:47:03 | 想い
今週のスケジュール表を見たら、真っ白。
なんと、週休5日である。
それも、残り2日間に労働8時間あるかといえば、2日間で合計7時間!
たったの7時間よ・・・

先週は結構忙しかったのになぁ。
毎度のことだが、仕事というのはいつもまとめてやってくる・・・
今週は、ずっと携帯を見つめていても、リンとも鳴らない。
ま、こういう時もあるか・・・。

昨日、なかのと飲みに行って、そのときも話していたのだけれど、
以前のように牛馬のごとく働いてそれなりに稼ぐのと、1日2、3時間の労働で何とか暮らせるだけの収入を得るのと、どっちがいいんだろう?
私の希望としては、週休3日・1日8時間労働で、年収が今よりあとプラス100~150万くらいを稼ぎたい。

これは昔、24歳で半分プータローだった頃に描いていた「理想の生活スタイル」。
わざわざ紙に書き出していたほど、それは自分の中にはっきりとあった。

24歳といえば、昼間は小説書いて、家事をして、週に何回かは夕方から塾に行って……という生活をしていた。もちろん実家。家賃・光熱費タダ。
あとは、酒飲んで、散歩して、ライブ行って、本読んで。
かなり自由人だった。

なんかしないと父親が「先生になれ」とうるさいので、大阪編集教室に行ってみたら、意外にコラムなどが褒められて(コピーはさっぱりだった!「あなたのは当たり前すぎる」と言われた)、先生に目をかけてもらえた。

それで、よし、とりあえず作家よりライターになろうと思って、名刺屋さんに行って「フリーライター」の名刺を作ってもらった。
そこから怒涛のライター生活が始まる。
塾も辞めたり戻ったりだったけど、結局二足のわらじで続けてきたし、とにかくよく働いた。
一時期は稼げて、月に50万、75万と振り込まれたけれど、人間らしい生活はあきらめなければならなかった。

今はあの頃の対極にある。

私は「お金を欲しい」とは思わない。「お金を稼ぎたい」のだ。
それも、ちゃんと労働をして。
自分の仕事でお金を稼ぐことほど面白いことはないと思っている。

ちなみに、脳内メーカーで、旧姓でやってみたら、脳の中「金」ばっかり(笑)。
そして、中心に「友」があった。
これが面白いのは、新姓でやったら、相変わらず「金」と「友」に、「遊」と「愛」が加わるのだ。

あの頃、友に支えられて金を稼ぐことに夢中になっていた私が、結婚して愛と遊びを知ったということか。
こういうこじつけ解釈をしてみるのも、また一興。

話がそれた。
そう、ライターになってからまた「理想の生活スタイル」が遠ざかった。
でも、もう止まるわけにはいかなかった。走り続けた。
走れなくなるまで走ってやろうと思っていた。

そして、2007年、すべてがゼロに戻った。
取引先をすべて失った。
「結婚」という大イベントが控えていたからなんとか精神も安定していたけれど、これがなかったらちょっとどうなっていたかわからない。

また1からコツコツ営業を始めて。
新しい人たちと出会って。
いい仕事をして認めてもらって。
2007年も終わりに近づいた今、ようやく「先」が見えるようになった。

気付けば、もうとっくにあきらめたはずの「理想の生活スタイル」がすぐ目の前にあって。
口開けてぼんやりしている生活でもなく、牛馬のように働く生活でもない。
自分が自分らしくあるために、「これが理想の生活だ」と掲げたあの頃の想いが、今になってようやく形になろうとしている。
やはり、「思えば実現する」のだ。

今週みたいに週休5日だと、ちょっと不安にもなるけど、少しずつ近づいている。
確実に、近づいている。
あと少しだ。

だから、今日思った。
自分の文章もしっかり書いていこう。
24歳で掲げた「理想の生活スタイル」は労働や稼ぎといったものだけではないのだから。

  私がキッチンで料理をしていると、
  隣の部屋からストーンズが流れてきて、
  それに合わせて夫がギターを弾いている。
  窓の外は青い空。
  風を感じる。
  どこまでも歩きたくなるような風景。
  私の大好きな町で暮らす日々。
  仕事のない日は散歩をしたり、モノを作ったり、本を読んだり、
  自分の文章を書いたりする。

私が描いていた理想の生活。
あの頃、何度も日記に書いた。
不思議なことに、これも叶った。
この町で暮らし、夫はストーンズを聴いてギターを弾いている。奇跡だ。

精神的にも今はずいぶん安定している。
また、自分の趣味を楽しむ時間をもとう。
もうずいぶん長い間、忘れていたような気がする。

せっかくここまできたのだから、人生は「思えば実現する」ということを、ぜひぜひ確かめてみたいのだ。

Maybe

2007-10-22 01:11:06 | 想い
夜、彼と大喧嘩。
相手を怒っているはずなのに、自分の存在を消したくなるのはなぜなんだろう。
いつものこと。

落ち着いたときに思うのは、自分はやはりどこか欠落した人間なんじゃないかということ。
その考えと、その考えを打ち払うことに、ひどく消耗した。

ちなみに今はもう仲直りしている。

泣きながらハイランドパークを飲んでいて、
ジャニス・ジョプリンを聴いていた。

私の好きな「Maybe」。

  どうか、どうか、考え直して。
  戻ってきて。
  私のところに。
  あなたの役に立つわ。
  たぶん。たぶん。

そんな歌。

もう10年近くこの歌を聴いてきて、何度も歌詞も読んできた。
それなのに、なぜか今日、初めてこの歌の「意味」がわかった。

ああ、そうだったのか……

思わず呟いた。

なぜ今までわからなかったのだろう。

彼に対して、自分の気持ちをわかってほしいと切実に願ったとき、この歌の意味がはっきりとわかったのだ。
目が覚めるみたいに。

いつかこのことを、小説にしてみたいと思った。

気分転換に、バトンでも

2007-10-21 01:30:31 | 想い
土日だが、仕事がある。
毎回のことだけれど、金曜の夕方にラフ出してきて、「月曜日までにコピーください」という取引先があって。
おいおい。

そんなわけで、現在、仕事中。
ほんちゃんのブログ行ったらバトンがあったので、ちょっと気分転換にやってみよう。

☆マイミクさん全員バトン☆

これ見たマイミクさんは全員やってください。
見た人はコメントのこして自分もやること。
タイトルは…
「これが恋!?」にしてください。

ということです。
まあ、やらんでもいいよ(笑)


■現在使用中のメアドの意味は?
⇒ジャニス・ジョプリンの好きな歌のタイトルが入ってる。

■現在の着信音は?
⇒電話は仕事だと気付かないとまずいので、リンリンうるさく鳴るやつ。

■待ち受け画面は?
⇒リラックマのカレンダー

■自分の名前(本名)を携帯で入力して一番最初に出てきた文字を5位まで書こう
⇒?

■短髪?長髪?
⇒長髪

■背は小さい?
⇒たぶん。

■何でも頼れる方?ちょっと頼れない方?
⇒その時々で違う。

■積極的?消極的?
⇒臆病者で自意識過剰だが、消極的だったことはない。

■(目が悪いとしたら)眼鏡?コンタクト?
⇒どっちも。基本はコンタクト。

■(一緒にいるときは)ずっと盛り上がりっぱなし?落ち着いてる?
⇒ずっと盛り上がりっぱなしやったら、しんどいよね?

■デートするなら遊園地?ショッピング?
⇒遊園地はディズニーなら行く。ショッピングは相手のなら行く。

■髪は癖毛?ストレート?
⇒天然ストレート

■優しい?近付きがたい?
⇒昔は、怖そう、真面目そう、暗そう、性格悪そう、と言って、誰も近づいてこなかった。今は人間が丸くなったので、みんな近づいてくれる。

■天使?悪魔?
⇒凡人。

■普通?ちょっと変わってる?
⇒性格は普通だけど、趣味が変わってる。

■髪の色は?
⇒赤系の茶色

■香水は?
⇒基本的につけない。

■(どっちかゆうたら)オタク?ヤンキー?
⇒どっちかっていわなくても、オタク。

■自分の名前を呼ばれるとしたら?本名?あだ名?
⇒どちらでも。

■性格は真面目?馬鹿?
⇒馬鹿なこともクソ真面目にやる。

■不器用?几帳面?
⇒この選択肢はおかしいと思う。
手先は器用。生き方は不器用。几帳面じゃないけど掃除好き。

■眉は太い?細い?
⇒太い。今は2分の1くらいにしてる。

■連絡とるなら?
⇒なんでも。

■エロい?普通?興味なし?
⇒エロくなくなった。

■痩せぎみ?ポッチャリ?
⇒人生で痩せた人になったことがない。

■子供っぽい?大人っぽい?
⇒人生で大人っぽいと言われたことがない。

■好みのタイプは年上?年下?タメ?
⇒気にしたことがない。

■あなたが恋人にバレンタインあげるなら?
⇒手作りのお菓子

■遠距離恋愛できる?
⇒別れる。

■束縛はされたい?されたくない?
⇒適度に。

■どっちかというとお姫様系(王子様系)?お笑い芸人系?
⇒そりゃ、お姫様(笑)

■「好き」「かわいい」「面白い」言われてほしいのは?
⇒関西人はみんな「面白い」って言われたいねん。

■お酒は強い人?
⇒ビール1杯、日本酒2合、ウイスキー2杯くらいが気持ちよく酔えるというくらいの強さ。

■好きな酒は?
⇒ほんまに美味しいやつなら日本酒。スコッチ、芋焼酎、ビールも捨てがたい。

■酒での失敗談は?
⇒梅田の改札で倒れていた。
 道ゲロ。
 人の家でも眠りこける。
 「武士の娘」になりきる。

■ストレス解消法は?
⇒ストレスがたまらないよう、自由に生きる選択をしてきたので、ストレスがたまらない。

■今この瞬間の髪型は?
⇒ストレートのセミロング。1つにくくってる。

■今この瞬間の服装は?
⇒赤いチェックのパジャマ

■あなたの勝負服は?
⇒わからん

■煙草は?
⇒自分は微妙な味も見分けるために鼻と舌の感覚を大事にしたいので絶対吸わない。でも、そばで吸われても全く平気。

■あなたの人生で一番の思い出は?
⇒結婚式

■口癖は?
⇒「結構」って言うらしい。結構。

■これを聴くと切なくなるという思い出の曲は?
⇒パーシー・スレッジの「男が女を愛するとき」。

■なんで?
⇒まあ、いろいろあるのよ。

■好きな相手で音楽の好みは変わる?
⇒変わるなら、もっとモテたと思う(笑)。
 20歳くらいでブルースばっかり聞いてる女、気持ち悪いし。

■結婚は何回したい?
⇒もうしたくない。

■異性の友達はいる?
⇒数人は、二人でも飲みに行くくらいの人がいる。

■男女の友情はありえる?
⇒充分。

■グッとくる異性の仕草は?
⇒幸せな顔でご飯を食べる。

■外見で好きなタイプは?
⇒福山雅治

■内面で好きなタイプは?
⇒泉谷しげる

■交際、結婚相手に喧嘩が必要?
⇒もうしたくない。消耗する。

■今やりたいことは?
⇒回転寿司で何皿食べられるか、チャレンジ

■次に遊びに行く予定は?
⇒来週月曜になかのと飲み。今月はそれ以外にもまだランチ、来客、バーベキュー、ケーキ屋巡りの約束がある。

■財布の中身は
⇒3万くらい。この間まで6万入ってたのに、どこへ?

■何歳(いつ)に戻りたい?
⇒戻るなら死んだほうがいい。

■マイブームは?
⇒するめ

■1日の睡眠時間は?
⇒今は5時間半が基本。

■好きな色は?
⇒オレンジ、黄色

■今までしたバイトは?
⇒塾講師、家庭教師、パン屋、スーパーのレジ、ケーキ屋、巫女、ステーキハウス

以上です。
思ったより長くて、途中で始めたことを後悔したわ(笑)
気分転換のつもりが、若干、疲れた・・・

人のを読むのは面白くて好きだけど、自分でやると大変。
でも、こういうのって、自分のことを知る作業だねぇ。

仕事します!

モノを捨てるのは、やっぱり憂鬱だ

2007-10-20 23:01:10 | 生活
朝、目覚めると、飛び回りたいくらいの青空だった。
こんなきれいな日は年に何日あるだろう。
春と秋にほんの数日ずつ。
それくらい今日はきれいな日だった。

昨日は雨が降ったから、空気が変わった。
雨上がりの朝って本当に好きだ。
空気が澄んでいて、山の色が鮮やかで。

彼がいたらよかったのにと思ったが、その頃はまだ船の上。
仕方なく、お昼はピザ風のパンを買ってきて、それを食べながら一人でベランダでビールを飲んだ。

んー!サイコー!

ずっとそうしていたかったけれど、今日は絶対に衣替えをしなければならなかった。急に寒くなったから、布団も冬用を出して干して、乾燥機をかけなくては。

衣替え・・・
いつもこれが苦痛だ。
なんでこんなにあるんやろ?というくらい、服がある。
春夏物のワンピースだけで15枚くらい。
衣装ケース10箱+クローゼット。

もうこれ、絶対着ないよね・・・というのもあるんだが、なかなか捨てる決心がつかず、「一体いつから持ってるねん!」というような服も結構あったりする。

日本には「モノを捨てる」のが好きな人たちがたくさんいるようで、そういうサイトもあって、「私は今日これを捨てました!」「私はこれとこれを捨てました!」と自分の捨てたものをBBSで言い合ったりしている。
「すっきりしましたね!心も軽くなりますね!」みたいな結論なのだが、
・・・私はそれを読んでいるだけで気分が悪くなる。

捨てるって、恥ずかしいことじゃないのかな?
それだけ、無駄なものを買ったってことじゃないのかな?
なんでそれが美徳とされるのか、意味がわからない。

もちろん、生活しているといらないものは増えてくる。
私だって、後になって「あー、買わなかったらよかった。失敗!」ということはある。それに、古くなったり、壊れたりもする。
だから、それらをきちんと「整理して、捨てるべきものは捨てる」ということは必要だ。
でも、捨てるときにはやっぱり「ゴメンナサイ」「モッタイナイ」という心がないといけないよなぁ。リサイクルできるものはしたり、人にあげたり。

そのサイトときたら、「今日は古くなったタオルを○枚捨てました!」とか自慢げに書いているのだ。

切って雑巾にしろよ~!

もったいなくて、憤ってしまった。
私は古くなったタオルやTシャツなどは、小さく切って雑巾にしている。
換気扇など、どろどろになるものを磨く時などにはそれでやるのだ。

ちょっと前にふみこの家に行ったら、同じように古着などを小さく切って置いてあって、やっぱり雑巾にしていた。
それを見たとき、なんだか安心してしまった。
こういう「感覚」が安心する。

もんちゃんちに行っても、なんか見たことある柄のコースターだなぁと思って聞いたら、「これ?私のシャツやってん」と言う。
どーりで!!見たことあるはずだ(笑)
花柄のシャツはコースターと鞄に変身していた(もんちゃん母作)。
「このシャツ、気に入ってたから・・・」と言う。
なんかこういうのが「豊か」なんだよなぁ、と思ってしまう。

収納は限られているし、モノは自然と増えてきてしまうし、時には思い切って使わないものを捨てることは大事だとは思う。
家がきれいであること、整理されていることは、それだけで気持ちもすっきりすると思うから。
たぶん、あのサイトの人たちもそういう意味で捨てることを良しとしているのだろうけど、でも、やっぱり捨てるときには「もったいない」と「ごめんなさい」が欲しい。
「捨てる」という行為自体を否定する気はないけれど、なんの気持ちももたずに捨てるということがイヤなのだ、私は。

あかん。
話が勢いづいてしまったが、そんな私は衣替えがかなり憂鬱だ。
「この服、着ないよなぁ」と思っても、それに出会って、買ったときの気持ちが蘇ってきて、急に愛しくなってしまうのだ。
ああ、でも、私が気に入って買ったんだった!と。
すると、やっぱり捨てられず、「とりあえず来年まで置いておこう」となる。

ただ、全部置いておくわけではないので、何着かは処分する。
いらないものは姉にまわす。
姉はフリマをやってるので、そこで売ってもらうのだ。
誰かが気に入って買ってくれたらありがたい。

日本は豊かな国だけど、捨てることを賞賛する今の日本はどうなのかなぁ。
ちなみに私の夫・エルエルくんは、小学1年生から使っていた勉強机を、この間捨てた。
20年活躍してくれた机に感謝して、泣く泣く捨てた。
こういう人でよかったと思った。

私も結婚して落ち着いたし、これからはもっと買い物も慎重にしていこう。
なるべくモノをためず、なるべくモノを捨てなくていいように。

しかし・・・そんなわけで、今日も半日、衣替え。
せっかくきれいな日だったのになぁ。

エルエルさんは船の上

2007-10-20 00:59:29 | 
彼の会社は40周年か何かで、社員旅行をするという。
今日から1泊。

なんと、横浜港から神戸港までのクルージング!
タイタニックみたいなもんだ。
あれの、もっと庶民的なちっちゃいやつ。
24時間、船中で過ごすらしい。

パンフレットを見せてもらって気になったのが、ご飯。
モーニングコーヒー⇒朝食⇒朝寝坊した人用の朝食⇒昼食⇒アフタヌーンティー⇒夕食と、とにかく1日中、食ってる。もちろんタダ。
いいなー。
バーもあって、夜は飲める。
カジノもあるらしい。
2泊以上する人は、美容院、エステなんかもあって。

わざわざ横浜まで新幹線で行って、24時間もかけて船で神戸まで帰って来るという、この「無駄」な企画が、逆に「贅沢」な気がするのは、私だけ?
経験したことないので、一回やってみたい。

ちゃんとドレスコードもあるのだ。
フォーマルまではいかないけど、カジュアルではダメらしい。
襟付きのシャツ、ジャケット、革靴が必要。

それで、この間の休みに、彼のプチ・フォーマル衣装を買いに行った。
ちなみに、彼の服のセンスは、ちょっと・・・困る。
私が思うに、80年代後半のチンピラみたいなのが「カッコイイ」と思うみたいだ。
たまに、ぎょっとする。
なので、いつも誕生日にTシャツをあげている。
ポール・スミスとかタケオ・キクチのとかなので、それなりにいい。

このときも、無難な黒のジャケットを選んでいたのだが、
店員さんが何着か見せてくれた中に1着、裏地が柄物のがあった。
私は「うわ、チンピラっぽい」と思ったが、「あー、絶対コレって言うぞ・・・」と思って様子を伺っていたら、案の定言った。

「コレにする!気に入った!

あーあ。
なんでこう、チンピラっぽいのが好きなんだろう?
穏やかに見えて、意外に精神はハードボイルドな人なのだ。
前も書いたけど、持ってるマンガは全部、学ランにリーゼントみたいな「不良」が出てきて、ケンカばっかりやってる。
「これが男の意地だー!」みたいな(笑)。
彼なりの男の美学があるようだ。

そんな彼なので、その裏地がチンピラ風のジャケットをまずは購入。
ただ、表地は普通の黒だし、安っぽくはなかったのでOK。
勧めてくれた店員のおにいちゃんがめっちゃいい人だったので、ワケを話したら、シャツもパンツもネクタイも選んでくれた。

ただ、パンツを試着したとき驚くことが……!
確か出会った頃はスマートで「M」サイズだった彼なのに、今や店員さんにも普通に「L」を用意され、さらに驚くべきことに、それを試着したら……

入らなかった!!

え?

LLですか?

店員さんにLLサイズを持ってきてもらい、履いたらちょうどよかった。
でも、ちょっとスラックスっぽいのを履いて、ジャケットを着たら、どう見てもオッサン!

「どう?」と鏡の前の彼。
「うーん・・・。休日、ゴルフに行くおっちゃん?」と私。

ドレスコードの話をしていたので、ちょっとフォーマルっぽいのを選んでくれたのだが、これが悪かったようだ。
「もう少しカジュアルで、色も濃い目で・・・」と頼んだら、ちょっとステッチが入って、チャコールグレーのを持ってきてくれた。

もちろんサイズは・・・LL。

でも、ゴルフ行くおっさんには見えなかったし、これに決定した。
細めの黒いタイも選んで、白いシャツも選んで、お買い物終了。

なんとか買えて安心したけれど、彼はかなりショックな様子・・・。
「俺、Mやったのに。なんでLL?」と。
いやいや、そのお腹はどう見てもメタボリック一歩手前。
夜中にラーメン食べたり、ポテトチップス食べたり、揚げ物がないとイヤだと言ったりしたじゃないか。
どんなに怒っても注意してもやめなかった。
時には「ほっとけ!」とケンカにまでなった。
途中からあきらめていたけど、ほら、やっぱりね。

ここぞとばかり、意地悪な私は彼を「エルエルさん」と呼ぶことに。
エルエルさんは、さすがにその日からダイエットを始めた。
1週間で1キロくらいは落ちたみたい。
寝る前に腹筋もやってるし、ご飯を出すとまず言うのが「これ、何キロカロリー?」になった。

まだ20代だからねぇ、私としてもやっぱり夫には若くカッコよくいてほしいわけで。
それに、見た目もそうだけど、カロリーとりすぎは体に悪い。
服を買いに行ってよかったと思った。
人間って、現実を突きつけられるってことが大事なんだなぁ。教訓。

そんなわけで、エルエルさんは今頃、船の上。
きっと酒でも飲んでるでしょう。
携帯も使えないのでどうしているか全くわからない。

彼は前日から仕事で東京入りしていたので、結局2泊いない。
私は久しぶりに独身気分を楽しんでいる。

10年も一人暮らししてたら、たまには自分だけのペースで生活したくなるものなのだ。
私は自分で言うのもなんだが、夫に尽くす妻なので、かなり彼のペースに合わせて生活している。
それは楽しいことで、決して苦痛ではない。

例えば、ご飯は真夜中でも彼の帰宅時間に合わせて炊くとか(炊きたてじゃないと嫌がる)、
腐りかけの食材は自分が食べて、新鮮なものや高い肉は彼に食べさせるとか、
眠くても帰りが遅い彼に合わせて2時に寝るとか、
自分のシーツは洗えなくても彼のシーツは優先して洗うとか、
そんな感じの、「どーでもいいこと」なので。
そして、けなげな自分を見て「はー、私ってけなげな妻だわ」と陶酔しているタイプなので、別にいいのだ。不満はない。

ただ、やっぱりたまには一人で生活できると嬉しい。

エルエルさん、何してるかなぁ。
飲みすぎてないかな。
せっかくダイエットしてたのに、帰って来る頃には体重も戻ってるだろうね・・・
お気の毒に・・・

地味で一生懸命。小さいけれど確かな幸せ。

2007-10-17 22:49:49 | 仕事
久しぶりに原稿にてこずった。
最近始めた求人サイトの記事だ。
今月から始めて既に2本目なのだけど、両方とも同行したディレクターさんが取材をし、私が書くという分業になった。

1本目はリライトだったからそれほど感じなかったのだが、
2本目やってみてよくわかった。
「人の取材で文章を書くって難しい!!!」

私は取材原稿を書くのがかなり早いほうだと思うのだが、それは取材している間にもう頭の中で文章の構成ができているからで、だからパソコンに向かったときには思考の速さで書けるのだ。

でも、人の取材でメモをとっただけだと、パソコンに向かったとき、「うーん」とうなってしまった。
まず「思考」がない。
なので、メモをめくる。資料を読む。
そこから文章を組み立てていく。

それだけならまだいいのだが、「材料」が全く足りていない。
自分で取材をしていたら聞いていたであろうことも聞けなかったので、何を書いていいのかわからないという最悪の状況に陥った。

でも、無理やり「作る」。
「書く」のではなく、「作る」という作業は、ほとんど苦痛でしかない。

昨日は朝9時から夜中2時まで仕事をしていた。
他にも1本原稿は書いたが、ほとんどがこれにかかりきり。
お弁当と、洗濯と、夕食の準備と、後片付けと、お風呂だけはやったけれど、さすがに掃除はやる暇がなかった。

夜中1時を過ぎると、頭の回転が鈍くなっていて、
ああ、こんなふうに仕事をするのは久しぶりだなぁと思った。
疲労する感じが懐かしかった。

結局、自分で取材をすれば3時間でできる記事に9時間もかかってしまった。
それでも、アップした後にディレクターさんから「概ねOKです!細かい修正だけでした」とメールが来ると、なんだかわからないけど「よっしゃー!」とガッツポーズで天を仰いでしまう。

今日は今日で、また一仕事。
なんだか次々にいろんなところから依頼が来る。
この間からかかっていた不動産のパンフ・HP・チラシ一式も、やっと校了。
出来上がるのが楽しみだ。
11月にはこれの第二段もやらせてもらえるということだ。
新しい取引先が増えると、新しく出会いがあり、またそれが嬉しい。
みんないい人ばかりだし、自分が新しく学べることもありがたい。
友達となかなか会えないのが、ちょっと淋しいけど・・・。

仕事は忙しい。
だけど、家事もちんとやっている。
最近、自分は怠惰だったと思うので、今週から気合を入れ直したのだ。

きっかけはこの間の日曜日。
夜、彼と家でお酒を飲んでいたら、だんだん楽しくなってしまって、「ちょっとだけ」のつもりが気付けばグレンフィディックの瓶を片手に・・・。

結局、お風呂も入らず、家もぐちゃぐちゃのまま、眠り込んでしまった。
朝起きて、家が汚く、自分も汚くなっていることに、ひどく嫌悪感をもった。
こういう生活をしていると、仕事もきちんとできなくなるような気がして。
最近、自分はちょっとたるんでたんじゃないのかな、と反省した。

よし、とりあえず3日間、禁酒だ!
と、月曜日の朝は思ったのだが、結局1日しか禁酒はできなかったけど。
でも、まあ、梅酒をちょっととか、それくらいだ。

たまたま、彼も今週はそれほど仕事が忙しくないようで、11時までに帰って来てくれるので、夜ご飯を家で食べてくれる。
それもとても嬉しい。


↑月曜日のご飯。
新米をいただいたので、「ご飯の友」になりそうなおかずを。
きんぴらごぼうと、野菜たっぷりお味噌汁と、焼き鳥風の鶏肉と、かぼちゃの煮物。

私はもっと先にご飯を済ませているので、彼だけが食べる。
私はいつも彼が食べるのを横でじっと見ていて、そのときにいろいろお話する。

彼が一口食べて、炊き立てのご飯を頬張って、心から搾り出したような声で言う。
「・・・うまい。・・・あー・・・ほんま、幸せ」
目を閉じて味わっている。
何度も何度も「幸せやわ~」と口にする。

それを横で聞いていた私は、目頭が熱くなる。
泣きそうだ。
なんでだろ。

私は、人が美味しい顔をしているのを見るのが好き。
お腹がいっぱいで満たされているというのは、一番幸せなことなんだと思ってる。
でも、泣きそうなのはそれだけじゃなくて・・・。

私もなんか、幸せだったんだ。

ちなみに昨日も彼は家でご飯を食べた。
写真撮るの忘れたけど、昨日はれんこんのはさみ揚げと、牛肉とごぼうの煮物と、冷奴と、枝豆。
これも彼は同じように、幸せそうに食べてくれた。

やっぱりきちんと生きよう。
頑張って仕事して、特別贅沢でもないけど美味しいご飯を食べて、1杯だけ飲んで。
地味だけど、小さいけど、何よりも確かな幸せだ。
これが一番。

バーベキュー下見

2007-10-16 01:09:25 | 生活
最近よく集まる彼のバンド仲間と、今度はバーベキューをしようということになった。
私が前回の飲み会で「うちの近くにいいところがあるから!」と誘った。
若干、このときは酔っ払っていたので、後先考えずに提案。

「いいところ」というのは、私の町に流れる川の上流だ。
ちょっとしたハイキングはできるけれど、キャンプ場とかでもなく、あまり人が足を踏み入れないので、本当に美しい自然が残されている。
それも、家からほんの1時間ほど歩いたところなのに、別世界。

町民は結構ここが好きで、昔、何度か友達とバーベキューもしたし、もんちゃんとは何度か足を運んだ思い出の場所でもある。
もんちゃんが川の水を沸かして、私にお茶をいれてくれたという仰天エピソードも残っている。
・・・とても不思議な味がした(笑)

でも、まあ、頑張れば飲めるくらいきれいな水だし、
なんというか・・・、凛とした美しさをもった場所だ。

ただ、山道を歩くのと、気温が下がってきたのとで、どんなもんか彼と日曜日に下見に行った。



やっぱりとてもきれいで、「世界でうちら二人きりみたいやなぁ」というくらい静かで、木々と水のパワーをいっぱいもらって、体の奥から浄化していくようだった。
彼も「すごいなぁ。家から1時間歩いただけで、群馬県の山奥とか、そういうところに来たみたい」と、感動していた。
私が好きな場所を気に入ってくれて、とても嬉しかった。



ビールで乾杯して、持ってきた材料でバーベキュー。
彼は炭をおこすのが上手だ。
女はこういうのができる男に弱い(と思う)。

川は本当に水が透明で、カニや小さな魚がいっぱいいた。

↑これ、川の中。こんなにきれい。

生命力を感じて、すっかり元気になった二人。
下見は大成功!

でも、気付いた。
トイレがない!!!
いや、わかってはいたけれど、いざ来てみると「やっぱりあかんやろ」という結論に。
私は草むらでもどこでもできるけど(!)、他に女の子が2人いるのでちょっと難しいかなぁということになった。
・・・残念!
ここはまた今度、自分の友達と来よう。
いざとなれば草むらに入れる、サバイバルな友人たちと・・・。

夏は川で泳ぐこともできるというと、彼がまた来たいと言った。
そうだなぁ、今年の夏は結婚式の後でバタバタしていたけど、来年は夏も来てみよう。二人ならいつでも来れるし・・・。

さて。
2週間後に控えたバーベキューはどうしよう。
摂津峡かなぁ。
トイレが設置されているところは、やっぱり人の手が入ってるから、その分、美しい自然は失われている。
この法則はどうしようもない。

ただ、「バーベキューをする」ということが目的であるなら、自然にこだわる必要はないのよね。
きっと私は提案した時、「バーベキュー」がしたいんではなく、あの場所に皆を連れて行きたかったんだなぁ。
そうすると、別の場所に行くなら本末転倒という気がしないでもないが、トイレにはかえられん。
まあ、どんな場所でも、みんなとバーベキューするのは楽しいだろうから、いいか。