明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

「償い」脅迫観念を捨て、気合で臨むという決意

2010-10-27 14:40:55 | 想い
今もたまに人手が足りないテスト前や、休んだ講師の代わりで、塾で授業をすることがある。
教えるのは、もっぱら中3数学か国語。

火曜日も久しぶりにピンチヒッターで数学の授業をやった。

前で授業をしていると、当たり前だが、生徒の顔が見える。
真剣な眼差しに、ドキッとすることがある。

なんだろう。
子供の真剣な目っていうのは、ひたむきだな。

憧れる。
あんな目ができるんや、と。

あの目が好きで、この仕事をだらだらと引きずってるんかなと思うこともある。

授業は、やや賢いAクラスの代わりを頼まれることもあれば、
全然できないCクラスの代わりを頼まれることもある。

どっちが楽しいかといえば、断然、Cクラスだ。

Aクラスだとどうしても授業が一方的な説明になる。
「説明」で伝わるのだから、それでいいのだ。
声がかれることもない。

でも、Cクラスの授業は闘いだ。
「わかったか?わかったか?わかったか?」といちいち聞く。
Cクラスの子たちは動物的な部分が強いので、とにかく声をはりあげて、
勢いでこちらに引き付ける。
だから、2時間の授業が終わったら、声が嗄れ嗄れ。
季節を問わず、汗だく。(まあ、これは私が異常な汗っかきだからだけど)

しかし、楽しい。
やっぱり教えるのは好きなんだろうな、と思う。

ただ、こうやって今でも塾にヘルプの形で席を置いているが、
時々、自分の位置がわからなくなる。

物理的にであれ、精神的にであれ、
何か自分が役に立てることがあればいいなと思っているわけだが、
この立ち位置はかなり中途半端だ。
完璧にしたい主義の私としては、本業と家事と塾の両立がとてもしんどいときがあって。

昔なら、全部を全力でやろうと思っていた。
でも、悲しいかな、そんな気力がもうない。

一番授業をたくさんやっていたときは、ライターの仕事もしながら、中2と中3の数学と国語を受け持っていた。
テスト前は歴史も理科も家庭科もやった。
終電まで教材を作って、へろへろになって家に帰り、
そこからまだ原稿を書く・・・、なんてことは毎日だった。
あの頃はまだお酒もそんなに飲まなくて。
気付け薬のようにウイスキーを流し込んで、朝はコンビニで栄養ドリンクを飲むという生活。
慢性的な重度の睡眠不足で、乗り物はもちろん、居酒屋でもライブハウスでも、
とにかく一瞬でも仕事を忘れた瞬間には、どこででも眠ってしまうほどだった。

毎日の願いはただ1つ、「布団で寝ること」だけだった。

今あの生活に戻るなんて死んでもいやだ。(本当に死んでしまう)

だけど、なぜか「楽しかったなぁ」と思う。
あんなに夢中になって仕事をしていた時間を愛しくも思う。
それは、たぶん、全力だったから。

でも今は違う。
今は、バランスを崩さないことばかり考えてしまって、全力を尽くす前にセーブしてしまう。
そのことにいつもモヤモヤしている気がする。
私の生き方って、こんなんやったっけ?と。

既に燃え尽き症候群やな・・・

この間の病気のことがあったとき、ふみこに、
「かおりちゃんは、『昔より仕事も少ない』とよく日記に書いているけど、
今でも普通の人よりはだいぶ忙しくしてること自覚したほうがいいね」
とメールをもらった。

仕事に限らず、いろいろ含めて、私は忙しいらしい。

昨日もあやとふみこと3人で話していて、
私が、「毎日寝る前に反省する。今日も自分が決めたことをできなかったとか、
今日もなまけてしまったとか・・・。でもきちんとできない。それが辛い」と話すと、

「かおりちゃんは自分に厳しすぎる」
「真面目すぎる」
「みんなもっとだらけた生活してるよ」
「わたしなんてもっとひどいよ~。でも全然気にしない」
と言われた。

みんなきちんとやってるように見えるのに、本当にそうなのか・・・?と不思議な気がしたが、
よく考えてみれば、私の若い頃が異常すぎたのかもしれない。
ようやく人並みの体力になり、そして年齢を重ねたということなのかな。
今がダメなんじゃなく、昔が異常なほど頑張れたから、きちんとできたから、
今の自分に憤りを感じてしまうのかもしれない。

だとしたら、これくらいの「のんびり」は許されるんだろうか・・・

誰に?

そう、いつもこの考えに至ってしまう。
誰かに許しを請うている。

誰にだろう?
神様か?
自分自身の良心か?

怠惰の件に限らず、
もし、前世というものがあるなら、
その世界に生きていたとき、私はどんな大きな罪を犯したんだろうかと思うことがある。
いつも「現世」では、罪の償いのために生きているという感覚があって。
人の役に立った・・・償えた。
今日も頑張れた・・・償えた。
いつも「償い」の気持ちが拭えない。

あとどのくらい償えば、私は「何者か」に許されるんだろう・・・とふと思う。

とはいえ、友達と話すと、いつも救われる。
こんなふうにわけのわからない「償い」強迫観念で生きている自分がバカバカしく思えてくる。
頭おかしいんちゃうかと思う

多少、ダメな日があっても、ダメなところがあっても、
「それはそれでOK!」と思いたいと、そんな考えが浮かぶ。
みんなそうやってるみたいだし。。。

わかってるんだけどなぁ・・・

とりあえず、本業と家事はもちろんだけど、
今年こうやって塾に席を置いている限りは、もう少し役に立てるように頑張ろうと思った。
ちょっとアドバイスでもしてあげればいいものを、この間のテスト対策は私の怠惰からそれをせずにいた。
こんなあまりにもいい加減すぎる自分に本当に嫌気がさしているのだ。

昨日、数学講師でのミーティングをさせてもらって、
「次は絶対みんなで何がなんでも成績上げよう!」と士気を高めた。
本当に、何が何でも結果を出す!
そうでなければ私が席を置いている意味がない。ただのお局様だ。
「次はこうしよう!」という話を昨日やって、みんなも同意してくれて、私もやる気がさらに増した。

今の中3数学講師陣は、今年初めて授業をうけもったにも関わらず、とても力がある。
学力も高いし、気が利くし、順応性がある。人柄もよい。
その能力をちゃんと発揮できるように、土台を整えてあげるのが私の仕事だ。

本当に、もう少しでいいから、自分に昔のような気力と体力があれば・・・!
思うようにいろんなことができない自分が悔しい。
でも、今はとにかく全部をもう一度できるだけがんばってみようと思う。
ちょっと気合が足りんかった。

そう。気合や、気合!!

しかし・・・
とりあえず、1つだけありがたいのは、
こうやって悩んだり、できない自分に落ち込んだりはするけれど、
やっていることは全部好きだし楽しいということ。
(基本的に好きなことしかやらない。嫌なことは極力避けるというのがモットー)

本業も塾も家事も全部大好き!楽しい!
イヤイヤやっていることは何もない。
ただ、それが完璧に、思っているレベルでできないことがしんどいだけなのだ。
よく考えてみれば、贅沢なだけのかもしれない。
望みすぎ?理想主義?完璧主義?

きっと、好きなことばかりやれてるってのは、幸せなんだろうな。
気持ち切り替えて、がんばろう

芦屋ワイン亭と「竹泉」と沖縄からのお客様

2010-10-27 11:49:15 | 生活
さて、覚え書きの続き。

16日、もんちゃんと別れた後、芦屋へ・・・
としくんが東京でワインを10本仕入れたと聞き、
「飲ませてくださいよ~」と夫。
「じゃあ、おいでよ。裏ワイン会やろう」ということになり、また芦屋のワイン亭(あやととしくんの家)へ。

しかし、この日はみんなそれぞれ仕事や予定があり(私は昼間バーベキュー)、
夫たちがイタリア展で買ってきたものをつまみに、7時頃から飲もうという、ゆる~い会。

でも、なんやかんやいって、結局、赤が3本と白が1本空いた
度数が日本酒より低いので、ワインだと一人でボトル1本飲むのは、なんということもない。
赤は3本目に開けたブルガリアのものが気に入った。
この芦屋ワイン亭のおかげで、最近はワインの味わいの違いと自分の好みもわかってきたなぁ。
ワイン、おいしい
ただ、甘い白ワインはちょっと苦手かも・・・

ピザやパスタ、生ハム、チーズなど、イタリア展で仕入れてきたおつまみもおいしかった。
「早めに帰るわ~」と言っていたのに、盛り上がりすぎて、結局終電で帰った。

ワインも勉強したいけど、どうしても超えられない壁がある。
それは、「横文字」。
(横文字って言葉自体どうかと思うけど、これ以外で表せないのであえて)
英単語も覚えられないのに、フランス語やイタリア語の聞きなれないワイン名を覚えるのが不可能
でも、せっかく芦屋ワイン亭でおいしいワインをいっぱい飲ませてもらっているのだから、
もう少し詳しくなれたらいいのだけど。

そういえば、昨日、ワインのサイトの仕事がきた
でも、まだ提案を出す段階なので、不確定。
本決まりになれば、自然とワインのことが勉強できそうなんだけどなぁ・・・

さて、裏ワイン会の翌日は、夫とまた大月酒店へふら~っと行った。
日本酒イベントで、この日は兵庫の「竹泉」というお酒を造っている蔵元さんが来ているとのこと。
前週と同じく、60mlを150円で提供してくれる。



この間行った時に、この酒屋さんの2階の空間がとても心地良くて好きになってしまった。
そういう場所ってある。いいオーラが充満している空間。
それで、また行きたくなったのだ。

この日は囲炉裏で炭をおこしてくれて、サービスで小魚などを焼いてくれた。
お酒も7種類くらいあったのかな。
全部少しずついただいた。

他のお客さんで、完全に酔っ払ってる男の人がいて、いろいろ話しかけられた。
悪い人ではなかったが、対応に困った
自分もあんな感じになるんやろうなぁと思ったら、もう酔うほど飲まないでおこうと思える。
全員が酔っ払いならいいんだけど、
素面と酔っ払いの温度差って、きつい・・・

帰りにスーパーでお刺身を少し買った。
久しぶりに、夜ごはんにお寿司を握ってあげた。
夫といつも言うのだけど、スーパーのお刺身とは思えないほどおいしい。
そりゃ、本気の寿司屋には負けるけど。
結局のところ、ネタよりも自分好みのシャリなんだよなぁ・・・
シャリの味付け、温度、固さ、大きさを、自分好みにすると、めっちゃおいしく感じられるのだ。

こうしてまた楽しい週末が終わった。

そして、24日は、夫の友達の原田くんが沖縄からやってきた。
前日からその準備で大忙し。

新居で遊ぶだけでなく、せっかくだからと、昼過ぎにサントリー蒸留所で待ち合わせて見学した。
(また・・・

そして、滅多に飲めないからと、また山崎25年を飲んだ。
やっぱりすごいな、25年は。
旨いとか、そういうレベルの話じゃなくて。
25年という年月が、こんなふうに味わいを深めるのかと思うと、感動する。
原田くんも見学を楽しんで、25年も感動してくれていたのでよかった。

その後は、うちへ。

今回の料理は、

ロールキャベツ
豆腐と海藻のサラダ
ポテトとベーコンのクリームチーズソース
賀茂なすの田楽
いかゲソのから揚げ
鶏肉のトマト大葉ソース
ピザ
牡蠣のチリソース卵
秋鮭と野菜のタジン蒸し
揚げ出し豆腐

以上、10品。

本当は7品くらいの予定だったのだけど、私の悪いくせで(良いくせ?)、延々と料理をしてしまう。
出すと「おいしい!」と言って食べてくれ、すぐになくなるので、どんどん料理が増えていった。

原田くんの飲みっぷりはいつもすごいので、
夫と二人で「今日は絶対、原田のペースにのまれるな。自分たちのペースで飲むぞ」と誓っていたのだが、
やっぱり調子づいてくると忘れてしまう

沖縄から上等の泡盛も2本持ってきてくれていたし、
この日のために、日本酒も「獺祭 純米大吟醸」の1升瓶を買っていたのだ。
危ない・・・

途中から原田くんと夫がギターを弾き、本気で歌い始めた。
原田くんは歌をやっていた人なので、声量が普通じゃない。
家の中がライブハウスみたいになった。

すごい楽しい・・・

5年前に初めて原田くんを紹介されたとき、こんなに目がきれいな人をみたことがないと思った。
その後でも何度か会ったけど、夫への友情がとても熱くて、いつも感動した。
でも、いろいろあるんだろう、・・・少し疲れた様子が見えていた。

今回久しぶりに会って、これまでに会った中で一番穏やかなオーラを感じた。
週に1回、ライブハウス的なお店で、歌わせてもらっているとのこと。
だからかなぁと思った。
初めて自分から、いっぱい音楽の話をしてくれた。
やっぱりこの人は、音楽がないとダメなんだろうなと思った。
歌声に、魂まで届くような、そんな波動を感じた。

結局うちに泊まって帰った。
沖縄は遠く、またしばらく会えないけれど、とても濃い1日だった。

しかし・・・
朝起きて見たら、日本酒1升と35度の泡盛1本(4合瓶)がカラになっていた


栃木の友、大阪へ

2010-10-25 18:56:44 | 友達
毎日日記を書くという目標はあっけなく破れ、
またしばらく書いていなかった。

では、いろいろたまっていたことを・・・

まず、12日に栃木からもんちゃんが帰って来た!
特に何も用事がない帰阪は本当に久しぶり・・・
栃木にオヨメにいって、ダンナさんとバイオリン職人をやっているもんちゃん。
いあん(ダンナさん)と二人で夜、うちにご飯を食べに来てくれた。

二人とも体質的にアルコールが全く飲めないので、鮭といくらのちらし寿司を作った。
あとは、
鰆の南蛮漬け
じゃがいもとかぼちゃのキッシュ
れんこんと鶏肉のピリ辛揚げ煮
水菜とベビーリーフの温玉サラダ(温玉が固まりすぎて茹で卵に!)
チキン南蛮
・・・あとなんやったっけ?
こんなもんかな?

この秋は来客が多すぎて、料理しまくっていたので、
誰に何を作ったのか忘れてしまう。
9月はひのきメンバーが来て、翌週に日本酒の会があって。
10月はバンドメンバーが来て、もんちゃんが来て、昨日は原田くんが来て。
毎回7~9品は作らないと気がすまないし、
何度も来ている人には前と同じものを作らないように気をつけないといけないので、もうレパートリーが・・・
親子ちらしと生春巻でだいぶん乗り切ってきたけど、これももうほぼみんなに出したから、次は使えないなぁ・・・

とりあえず、もんちゃんといあんはとても喜んでくれて、いっぱい食べてくれた。
特にれんこんと鶏肉のやつを「うまっ!」と言って食べてくれるのが嬉しかった。
やっぱり料理したときに、「おいしい、おいしい」といっぱい食べてくれると作った甲斐があるというもので・・・

途中で夫も帰宅し、4人でテーブルを囲んだ。
久しぶりに会えて話せて、本当に楽しかった。
もんちゃんの天然ぶりを、いあんが巧みに修正するのが横で見ていて面白い。
とてもいい夫婦だな、と思う。

それに、いあんは年々、「男の渋み」を出している。
フェロモンすら感じられた・・・
夫も「いあんさん、なんかカッコイイなぁ」と会うたびに言う。
男の人は歳をとると「汚くなる」か「渋みが出る」かに分かれると思うのだが、
いあんは後者だなぁ・・・うん。

そして、16日(土)は、もんちゃんと二人で水無瀬川上流へ!
夫とよくバーベキューをするところだ。
家から歩いて1時間ちょっとで着く。

あちこちで熊のニュースが聞かれていたので、
「熊、出ないかな・・・」と私が言ったら、もんちゃんが急におびえ出した。
「大丈夫、大丈夫!この辺りは出ないやろ~」と慌てて訂正した。
すると、前からやってきたハイキングの人がチリンチリンと熊鈴を鳴らしている・・・

「あ、熊よけの鈴・・・
「うん・・・

と、嫌なムードになってしまったが、とりあえず大丈夫だと言い聞かせ、上流へと歩いていった。

辿り着いたら、まずは炭起こし。
いつもは夫にやってもらっているので、自分でやるのは初めて・・・

聞いてきたやり方で火をつけようとしたが、それより先にバーベキューセットが組み立てられない
二人でああだ、こうだと言いながらなんとか組み立てた。

ふぅ・・・
こんなところでつまづくとは!

さらに、チャッカマンで点火しようとしたら、つかない!
仕方なくライターで・・・

ふぅ・・・
ライターも持ってきてて助かったよ

そして、点火したものの、新聞が燃えるばかりで全く炭がつかない。
というか、着火剤すらつかない。
燃えるのは新聞のみ・・・

「無理かもなぁ・・・」
「嫌な予感するなぁ・・・」
なんて言いながらも、頑張っていたら、ようやく燃え出した!
結果的には、最高の炭火になり、バーベキューは大成功!



もんちゃんが私の日記を読んで「食べたい」と言っていた秋刀魚も焼いてあげられた。
よかった・・・!

それから、鍋も持って行っていたので、お湯を沸かして紅茶もいれてあげた。
もんちゃんは寒がりだから、きっとあったかい飲み物が嬉しいと思ったのだ。
アルコールもダメだしね。

すごく喜んでくれて、本当に楽しいバーベキューだった。

いっぱい二人でしゃべって、家までの帰り道もずっとしゃべって、昔みたいだった。

別れ際は淋しかったけど、でも、今回の帰阪はたくさん遊べたので満足!
やっぱり一年に一回くらいは帰って来てほしいなぁ・・・

遠く離れた場所で暮らす友のことを、いつも大切に思う。
頑張ってるだろうと思うから、私もがんばれる。

久しぶりに会えてよかった。
この秋、いちばん嬉しかった出来事


検査結果は・・・

2010-10-21 13:25:30 | 生活
先日、母が家にやってきた。
頼まれて買っていた調味料を取りに来たのだが・・・

「ちょっと話があるの」とのこと。

また何かやらかしたっけ?!と焦って、頭の中ぐるぐる・・・

すると、母がこう言った。

「お母さん、この間、かおりのブログ読んだの」

「!!!

一瞬にして、また「なんかまずいこと書いたっけ?」「なんでブログ知ってるの?」とか
いろんなことが頭をぐるぐる・・・

そうしているうちに、母がまた言った。

「なんで、検査のこと黙ってたの?」

「!!!

そ、それか・・・

母の話によると、こうだ。
結婚式のときか何かにブログのことは知っていたらしい。
しかし、パソコン大嫌いな母なので、見ようと思ったことなどなかったと。
それが、ムシの知らせ・・・ってやつか、私が検査を受けた日に、
ふと、「見てみよう」と思ったらしい

それでか・・・
どうもタイミングよく電話がかかってくるなぁと思っていたのだ。
「何か変わった事ない?」と。

でも、私が「何もないよ」と言うので、
「はーん、もうお母さんに話す気はないのね・・・」とショックを受けていたという。

「お母さんに心配かけたらあかんと思ったからやん!」と私。
本当にそうなのだ。
だって、本当は一番相談したかった。
怖いよーって言いたかった。
でも、私ももう大人なんだから、よけいな心配をかけてはいけないと思ってぐっとこらえた。
本当は電話がかかってきたときに、言いたくて言いたくて仕方がなかったのに・・・

そう言っても、母はきかない。
「なんで言ってくれないの?」と責められた。
「いや、逆の立場になってみ?お母さんだって自分のお母さんに言うか?」と聞いたが、
「言う!!」と頑固。

とりあえず話を聞いてもらって、納得してもらったが・・・

なぜブログを読む?!
(これも読んでいるのかも・・・)
もう滅多なことは書けないなぁ・・・心配のタネだ。

ということがあった。

さて、検査の結果が昨日出た。
ガン細胞が「5」としたら、今は「1」の段階。
「1」の人は、9割が自然治癒するという。
でも、残り1割は「2」「3」・・・と進行して、ガンになる可能性もあるので、
とにかく定期的に細胞検査をするようにと言われた。
次は1月。
これで正常に治癒していたら、とりあえずは安心だ。

「その・・・なんか、治癒するコツみたいなのってあるんですか?」と先生に聞いたら、
「それはないねん。でも、規則正しい生活をするとか、当たり前のことをやるしかないね。
自分の免疫力を上げるしかないから・・・」と言う。
そして、最後に、「深酒をしないとか・・・」と言った。

どき~っ!!

たまたまそう言ったのだろうけど、身にしみるね・・・

規則正しい生活か・・・苦手だ。
こういう仕事だから、よけいに難しい。
でも、ちょっとでも頑張ろうと思う。

↓これからの目標を書いてみた。ちなみに( )内は今の生活。

・早寝早起き(遅寝早起き・・・)
・睡眠を十分に(本当は8時間がいいらしい)とる。(寝るの嫌い。だいたい5時間・・・)
・3食をバランスよく食べる(お腹がすいたときに食べたいものを食べてる・・・)
・お風呂にゆっくり浸かる(お風呂は時間の無駄と考えている。だからシャワーだけが多い・・・)
・週に2日は休肝日を作る(今は月に1回・・・がやっと・・・)
・適度な運動(取材と授業と家事で動くだけで、運動はなし)
・ストレスをためない(締切に追われるとストレスたまる!)

さあ、どうする?!

しかし・・・逆に言えば、よくもまあ、こんな不摂生な生活で、
30年も熱を出さずにきたし、風邪もほとんどひかないし、
高校生なみの大食漢で、特にこれといって病気にもならずにバリバリ働けてきたもんだ・・・
母のDNA、恐るべし!

でも、体が資本だし、あと15年はバリバリ働きたいと思ったら、
やっぱり「今」生活を見直さないといけない。
いつも挫折してきたけど、今回は病気がかかってるので本気でやる。
そういう年齢だしね。
お肌の曲がり角はとっくに来たけど、いよいよ体の曲がり角も来たってことか。

とりあえず、今日からがんばる
心配してくださった皆さん、どうもありがとうございました。

オードブルとウイスキー

2010-10-19 14:46:10 | 
ちょっと前の話になるが・・・
うちの(ほぼ)お隣さんのサントリー山崎のイベント「オードブルと愉しむ山崎 2010“秋”」へ行ってきた。

またしても、あや&としくん夫妻と・・・
夫同士が気持ち悪いくらい仲良しになって、毎日のようにメールをやりとりしている。
おかげで、私もあやと顔を合わせる機会が増えたが。

17時~だったので、16時に現地集合。
15時50分に家を出てOKという距離感が嬉しい

せっかくなので、まずは有料テイスティングへ。
100円、200円で飲めるウイスキーもあるが、やはりここに来たら、普段は飲めないものを飲むべし!



左から、山崎25年(2300円)、ボウモア25年(1300円)、マッカラン25年(1400円)。
値段は、すべて僅か15ml!!
ゴクッと飲んでしまったら、一口か二口である
でも、普通のバーではまず置いていないし、置いていたところでこんな額じゃ飲めない。
ボトルで買えば10万クラスだ・・・

4人で順番に舐めるように飲んでいった。
どれが旨いかというのは好みでしかないが、やっぱり山崎25年の評価が一番高かった。
ボウモアは前に12年と比べて飲んだら、熟成されたまろやかさに驚いたが、
こうして他のものと比べて飲むと、やはりスモーキーさが感じられる。
マッカランにいたっては、12年のほうが美味しいように思った。

17時からは蒸留所見学が始まる。
もう20回くらい行ってるので、私が案内できるくらいだ
今回は特別講座イベントということで、いつもより説明が丁寧だったようだ。
あやととしくんは子供の時以来で(彼らも町内に住んでいたので、私と同じく社会見学がサントリーだった)、
とても興味深く説明を聞いていた。
私もやっぱり樽の貯蔵庫に入ると興奮し、「ウイスキー造りはロマンやなぁ」といつものセリフをつぶやいた。

そして、いよいよウイスキーテイスティング!



山崎10、12、18年、白州12年が並んでいる。
まずはこれらの違いをテイスティング。

ウイスキーは、単に年数を重ねていれば美味しいというわけではない。
よく勘違いしている人がいるが、山崎12年をあと6年寝かせても18年にはならない、ということだ。
もともとブレンダーが求めている味わいになるようにバッティングしているわけで、
10年、12年、18年は全く味の設計図が異なるものだ。

山崎18年は、シェリー樽原酒を中心にしているので、甘い。
どっしりとコクがある熟成感。
熟した果実のような香りと味わいが特長だ。
これはこれでとても好きなウイスキーなのだけど、
やっぱり山崎12年を飲むと、サントリーが力を入れているだけあって優れたウイスキーだなぁと思う。
ミズナラ樽原酒を中心とした、オリエンタルな香り。
複雑で奥行きがある味わい。
スペイサイドにもアイラにもない、日本のウイスキーだ。

余談になるが、日本のウイスキーといえば、サントリー以外にニッカがある。
宮城峡蒸留所へも行ったし、宮城峡や竹鶴はとても美味しいウイスキーだと思う。
だけど、美味しさのレベルではなく、私は山崎を飲むと郷愁に近いものを感じる。
安心感にも似ている。
それは、同じ地下水で育ってきたからなのだろうかとふと思う。

さて、テイスティングの後はお待ちかね!オードブル!



新たな山崎10年でハイボールを作り、さらに新たな山崎12年もいただける。
12年はストレートでもロックでもよし。

オードブルは、
・季節の野菜のディップ
・醤油豆
・鰤の照焼 白葱添え
・お茶飯のしぐれ煮巻き
・チーズの味噌漬け
・チョコレートジャム(バケットと共に)

以上、6品。

これが、ま~~、全部旨い!

野菜のディップは、「あけがらし」という米麹、芥子、麻の実、生絞り醤油、三温糖を仕込んだというものに
ゆでたブロッコリー、カリフラワー、蕪を付けて食べる。
よく知っている味のようで、食べたことがないようで・・・
なんとも不思議に美味しくて、みんな大絶賛だった。
これはお取り寄せして、日本酒にもぜひ合わせてみたい

しぐれ煮巻きの「牛肉しぐれ煮」は、松阪・和田金のもの。
値段を見たら、400gで7800円!
そりゃ、ほんのちょっとでも旨いはずやわ。

チョコレートジャムも美味しかったなぁ。
チョコとウイスキーの組み合わせ、大好き

鰤も醤油豆もチーズ味噌漬けも、全部美味しかった!
日本酒とあわせたほうがいいなぁと思うものもあったが、
とりあえず大満足!!
あやととしくんも大喜びだったのでよかった。
「ウイスキーはあんまり・・・」と言っていたあやもウイスキーの旨さに開眼していた。

終了したのが19時前だったので、近くで飲もうということになり、高槻へ。
二人の肥えた舌を満足させられるのは、「四万十川」しかないだろうと、久しぶりに行ってみた。
高知のものしかなく、店主がちょいと個性強いのだが(いい人ではある)、ここのタタキは絶品だ。
焼酎の店なので一緒に行く人を選ぶため、あまり人を連れていけないのが難点である。

祝日の夜だというのに満席で、初めて2階へ上がらせてもらった。
勉強していた息子を追い出し、急遽、お座敷ができた。
なんだか民宿に泊まりに来たみたいで、私たちだけで、すごく落ち着けたのがよかった。

かつおのたたきを頼んだ。
かつおのある時期でよかったなぁ・・・
藁で焼いてくれるこのタタキは、ほんまに旨い。
口の中に入れた瞬間にふわっと藁の香ばしさが広がる。
タタキはほんのりあたたかくて柔らかく、甘味と香ばしさで口の中がいっぱいになる。
としくんが、いつものように
「いけますなぁ・・・」とつぶやいた

あとは、ウツボのから揚げだなぁ。
ねっとりとしたゼラチン質がやみつきになる。

久しぶりに芋焼酎を飲んだが、焼酎もたまに飲むと美味しいなと思う。
また、ここの焼酎ラインナップはとてもいいし、安い。
いっぱい食べてとても満足した。

ウイスキーに焼酎・・・
満喫した1日。
そして、帰りに「じゃあ、次はワイン会で!」と約束した。
飲んでばっかりやなぁ・・・
でも、楽しいなぁ・・・
1対1の友達が、夫を交えて2対2になって、前よりもっと楽しくなった。
まあ、夫同士がやたら仲がいいのが、ちょっと気持ち悪いけど・・・

私的堕落論

2010-10-19 11:12:24 | 想い
仕事も一段落したので、今週は体調を整えている。

「疲れた」とか「しんどい」という感情をもったことがこれまであまりなかったので、
自分の体が全く言うことをきかないことにびっくりしている。
飲みすぎ、働きすぎ、不摂生、睡眠不足、ストレス、老化、運動不足・・・
原因はこんなところか

首と腰は慢性的に痛いし、
ご飯を食べると強烈に眠くなってぐったりする。
階段を上っただけで息切れがして足が重くなるし、
睡眠が6時間未満ではもう体がもたない。
かといって6時間寝てもたいして回復しない。

とにかく何をするのも億劫で、しんどかった

そして、金曜日に仕事が一段落した喜びで土曜日に遊びまくったら、
日曜日にはしんどさもピーク!
朝もぐったりして、昼もご飯を食べたらぐったりして、
それやのに酒を飲みに出かけ、
帰ってから楽しくて楽しくて、また夫と酒を飲んでいたら、そのまま寝てしまった。

おかげで昨日は本当にしんどかった。
スカイプで仕事の打合せして、次の仕事の資料を集めたくらいで、後はのろのろと家事をして過ごした。

あまり頭を使わないテレビでも見てたら楽になるかなぁと思ったけど、
最後にはもうテレビを見るのもイヤになった。

でも、それくらいのんびりして、久しぶりに夜中1時半までに寝て、
しっかり6時間睡眠とったら、今朝はかなり楽になってる
やっぱりもう若くないんだから、睡眠は大事だなぁ・・・
なんで昔は3、4時間の睡眠で頑張れたんだろう?今となっては不思議である。
もう徹夜で原稿とか・・・考えるだけで逃げたくなる

そして、できれば健康と美容のために、「12時就寝、6時起床」という生活にしたいのだけど、
夫の帰りが遅いので、それは難しい。
1時半就寝、7時半起床が限界だ。

まあ、できる範囲で、とにかく規則正しい生活がしたいのだ。
それくらい体調に関して危機感をもっている。

自分の体が思うように動かず、いろんなことが億劫になるということの恐怖といったら・・・
例えば、今朝は目覚めもよく、お弁当と朝ごはんを作り、布団を干してシーツを洗った。
が、先週は起きてすぐに料理をするということが絶望的に難しかったし、
布団を持ち上げてベランダに出ようという気力がなかった。
そういう自分に愕然とし、「こうやって人は堕落していくんだ・・・」と布団の上で身悶えしていた
(ちょっとしたことで悲劇的な気分になるのは私の悪いクセだ。そして、夫に「大げさ!」と言われる)

そう。
もうおなじみだが、私はよく「堕落するんじゃないか?」という恐怖に襲われる。
堕落って、堕落してから気づくもので(気づかない人もいる)、
予感的に「堕落するんじゃ?!」と思うようなことじゃないだろうとわかっているんだが・・・
なんだろうなぁ・・・
ちょっとでも怠惰な自分や頑張れない自分に気付くと、
「あああああーーーーー!もうダメだ、堕落する!!」と思ってしまうのだ。

でもこのおかしな想いが自分の原動力になってるんだったら、それはそれでいいのかな?

で、最近落ち込んでいたのは、怠惰な気持ちで堕落しそうになれば跳ね返せるが、
体調が悪いときは、気持ちでどんなに頑張っても跳ね返せないから、それが本当につらくてしんどかったのだ。

ほんまにそのことを思い知ったので、これからしっかり体調管理をしていこうと思う。
明日は精密検査の結果も出るし、来月も2つ検診を受ける予定。
とりあえず、飲みすぎ注意やなぁ・・・

幸い、今週は仕事が少ないから、酒もあまり飲まないだろう。
仕事が少ないと比例して酒の量も減る。
やっぱり労働なしの酒なんて美味しくないから。
一仕事終えた時のお酒が一番うまい
それに対して、酔うため、騒ぐため、愚痴を言うために飲む酒は苦手・・・。
酒への冒涜だと思っている。
お酒は楽しく美味しく、感謝していただかないとね

体調がいいと、いろんなことをやりたくなる。
いくらでも、やりたいことがある。
体調さえ戻れば、堕落もしない。

『「教養」のない人間には、酒を飲むことくらいしか残されていない。
「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。』


中島らも『今夜、すべてのバーで』より。

感性を解放する

2010-10-15 22:37:39 | 生活
今の気分を表すなら、「ぱぁぁぁぁ」だ。
大丈夫。
おかしくなってない。

ぱーっとしてるねん、ぱーっと。

今日、夜7時ちょうどくらいに、原稿を書き終えた。
この解放感、誰がわかるだろうか?

単に仕事が終わったという意味ではない。
抱えているものをすべて吐き出したのだ。

たぶんこれは同業者でないとわからないのではないだろうか。
逆に、抱えている感覚もわからないと思う。

取材をすると、五感をフルに使う。
まあ、舌とか鼻は関係ないけど、頭の記憶だけではないということ。
とりあえず自分の持っている感性を最大限に駆使して、
相手の感情や言葉を自分自身に叩き込む。

それを文字にしてやるまで、ずっと自分の中に抱えておかなければならない。
ちょっとも忘れてはならない。
その作業は、たぶん人が思っているよりずっと繊細だ。
それが、何人も続く。
すぐに文字にできればいいのだが、そうもいかない。
締切の順番なので、抱えたままで他の資料を読み込んで文章を書く。
ビジュアルからもコピーを書く。
塾があれば生徒に数学を教える。
プライベートでは来客があって7品も8品も料理をする。
酒を買えば鼻と舌を使ってきき酒をする。
そうしている間にもまた新たな取材があったり。
一度書いて出したものに修正が入ったり。

体力的な労働より、精神的な疲労より、
この「感性」というヤツを同じレベルで保っておくことは
本当に大変だ。

それが、今日久しぶりに全部はけた。
抱えている原稿、一切なし。
修正も今日2本入ったけど、それも終えた。
塾はテスト対策も終了。

な・に・も・な・い!!

あー、スッキリした。
こんな状態は2ヶ月近くなかったのだ。

もちろん、「休み」はあった。
それは「作業をしない日」であって、感性の維持には休みがない。
遊んでいても、飲んでいても、何をしていても、
意識の底には抱えている原稿のテンションがある。
アホで鈍感になってはいけないと、常に緊張しているみたいな。

でも、今日は本当に全部吐き出した!!

アホになってもいいので、30分くらい踊りまくった(家のリビングです・・・)

ビールを2缶飲んで、日本酒を1合飲んで、
意味もなく「サイコー!サイコー!」と拳を天に突き上げて大声で叫んだ

チリの落盤の人たちが地上に出た時と大差ない解放感だと思う。
(思ってるだけ・・・。こんなんと同じ扱いですみません)

仕事がなくても、私という人間は、常に自分を縛り付けて生きているのだ。
「こうありたい」という理想でいつだってがんじがらめ。
それがまた、たいして理想通りにきちんとできないからやっかいで。

だから、旅とBLUESと酒が必要だった。
20歳の頃から(としておこう)ウイスキーをあおり、
BLUESのライブで恍惚とし、
大学が休みになれば、ひたすら旅をした。

今もこれは全く変わらない。

この数年、一緒に旅に出るのは夫だけだが、
旅先で夫がいつも私のはじけ方にびっくりする。
いつも神経質な私とは全く異なり、解放感に満ち溢れ、多少ひょうきん者になり、
とにかくずっと元気で笑顔でいる。

だって、旅先では「日常」に縛られなくていいのだから。
仕事はもちろん、掃除も洗濯も料理もしなくていい。
何にもしなくていいのだ。
きちんとしないと・・・なんて思わなくていい。
私が本当の私でいられるのは、旅先とBLUESライブの時だけ。
昔から本能的にそれを察知していたのかなぁ・・・

でも、不思議だけど、旅に出るといつも一番好きな瞬間は、
「帰ろう」と思うときだった。
今みたいに1泊や2泊の旅行ではその瞬間は訪れないけれど。
長く旅をしていると、絶対に「帰ろう」と思う瞬間がやってきた。
極端な話、その瞬間のために旅に出るのだろうかと思うこともあった。
私の「日常」が愛しくなる瞬間が、
私にとって「生きる」ということだった。
非日常は楽だけど、生きている感じはしないのだ。

最近の若者の傾向は、酒を飲まない、車を買わない、旅をしない、だという。
持論やけど、酒と車はともかく、旅はしたほうがいい。
見る・食う・買うの旅行ではなくて。
ひたすら自分自身に戻っていくような、そんな旅。
知らない土地でいろんな人とふれあう、そんな旅。

私が昔からずっと言っていることがある。
若い時にしておいたほうがいいことは3つ。
本を読むこと、旅をすること、友と語り合うこと。
この3つが今の自分の感性を支えてくれている。
まあ、何でもそつなくこなす優秀な人たちには必要ないかもしれないけれど、
私みたいに何も持っていない、たいしたとりえもない、劣等感の塊みたいな人間には、これが役に立った。

そして、BLUESと酒は・・・遊びが苦手な私の、唯一の娯楽かもしれない。

beast of burden

2010-10-14 02:39:24 | 想い
今日は朝からずっとしんどかった。
体調ではない。
気持ちがずっと。

理由はわからない。

こういうことはよくある。
出来事や状況に関係なく、ただ鬱。
むしろこの2、3日は楽しいことばかりだったのに。

ワガママなもので、
仕事がないと不安になり、
仕事が多いと休みたいと思う。
でも、「仕事がないよりマシ」と言い聞かせる。
呪文のように。
これが一番効く。

さっき、「beast of burden」という小説を読んだ。
絲山秋子の「ダーティー・ワーク」という小説の中の一篇。
連作短編みたいな小説で、その最終篇が「beast of burden」だった。

ああ、このタイトルで小説を書く人が他にもいたのか・・・と思った。
20歳の頃、私が書いた人生で4作目の小説が「beast of burden」だった。

知っている人はすぐにわかると思うが、
ローリング・ストーンズの曲名からとった。

この曲が、好きで好きで。

ああ、この人は、このタイトルの小説をこんなふうに書くのか、と思った。
とても感慨深かった。

日記を毎日書こうと思いながら2日書いていなかったので、とりあえず書いた。
もう寝よう。
明日も原稿追い込み+塾。

しかし、何も嫌なこともないし、体調も悪くないのに、
どうしてこんなに気持ちが沈むのかなぁ・・・
こんな日もあるか。

ひと時の憩い酒・・・

2010-10-10 00:09:58 | 
歳をとるというのは、本当に恐ろしいもので、
今朝起きた時、体が全く動かなかった。
石のように固まって、重い。

6時に起きて仕事をするつもりが、完全に寝坊して8時半・・・
数ヶ月ぶりに6時間以上寝た。
しかし、全く回復せず。むしろ腰が痛い・・・
とにかくしんどかった。

起きて、夫とおでんを食べた。
しんどくても昨日の晩に作っておいてよかったなぁと思った。
おかげで今日は夫に「朝ごはんは?」「昼ごはんは?」と言われることがない

世間は3連休であるが、今日も半分は仕事。
とりあえずメルマガを1本仕上げて、
午後は夫と日本酒のイベントへ・・・

初めて行った酒屋さん「大月酒店」へ。
10月は毎週日曜日にイベントを行っているとか。
今日は「ひやおろし」の会。
JR岸辺から結構歩くのだが、歩いた甲斐がある、いいお店だった

ひやおろしが5種類あって、全部60mlが150円。
燗は180mlで300円。
肴は4種類ほどあって全部200円。

どこか懐かしい感じのする、木造りの部屋で飲ませてもらった。
ひやおろしは、
・秋鹿
・常山
・香住鶴
・東洋美人
・王禄



全部まずは冷やでもらって、後で王禄を燗にしてもらった。
燗にしたほうが美味しかったなぁ。
冷やだったら、香住鶴が美味しかった。



肴は、秋刀魚の押し寿司、かつおのマリネ、からすみをいただいた。
どれもめっちゃ美味しい



ひやおろしではないけど、不老泉の備前雄町があるというので、それももらった。
これは私が一番好きなお酒。
久しぶりに飲んだけど、やっぱり美味しかった

料理に合わせて美味しいお酒もあるし、
それ単独で美味しいお酒もある。
どちらも好きだし、うまく使い分けて、
蔵人の想いを味わいたいなぁとひしひしと思う。
日本酒にはやっぱりそういうロマンがある。

たらふく飲んで、二人で2250円!
来週は「竹泉」の会で、その次の週は「山田錦」の会だという。
また行こうかな~

帰りに茨木で降りて、晩ごはんに「ハルビン」へ。
水餃子の老舗だ。
高校時代、授業をさぼって食べに行っていたこともあったけど、
最近久しぶりに行って味が変わらず美味しかったので、
いつか夫を連れてきてあげたいと思っていた。
それが叶ってよかった

水餃子、焼き餃子、スープ餃子を食べた。
どれも美味しい
皮がもちもちしていて、たまらない。
にんにくっぽくないのがいい。
(別ににんにくが嫌いなわけではないが、餃子のにんにく味は本当に嫌だ)

充実した午後だったが、夜はまた仕事。
あと1本、明日の夕方までに終わらせないと。
がんばるぞ~

昨日のごはん↓
堀先生にいただいたシマアジを焼きました。




はーどでいず

2010-10-08 20:05:12 | 仕事
久しぶりに、単純に疲れている

今週は原稿に追われていたこともあるし、
水木金といろいろ疲れることが多かったのだ。

水曜日は例の検査で精神的に疲労したし、
夜もぐったりしてほとんど仕事にならなかった。

昨日はようやく筆が乗り始めたところで、塾の時間。
今回のテスト対策は大変なので、私も1中学1教科だけ手伝うことにしたのだ。
4時頃家を出て駅に向かったら、JRが遅れていたのか踏切が一向に開かず、
5分以上待ってもダメだったので、回り道をした。
すると、ようやく踏切まで来た時に、ガーッと踏切が開いた

なんやねん!!

ただでさえ駅まで15分かかるのに、25分もかけて歩き、それだけでヘトヘト
塾に着くと必死で教材準備して、別教室へ・・・
テスト対策中は教室が足りなくなるため、15分ほど歩いたところにある塾長の持ってるマンションの教室へ行くことがあるのだ。
昨日はたまたま私はそれに当たっていた。

もう歩きたくないよーーーと思いながら、仕方なく別教室へ。
2時間授業して、またテクテク歩いて塾へ戻った。
2時間しゃべり続けだったから、途中、喉が渇いてお茶を買おうかと思ったけど、
塾へ行けば水があるのでガマンした。
着いてすぐに水を飲もうとしたら、水切れで1滴も出ない!!
さらに、塾長が大慌てで「講師への連絡間違えてた!誰もいないし、助けて!」と言う。
担当講師に連絡をしておらず、生徒は来てるのに講師不在状態だったのだ。

慌てて(喉カラカラやのに!)教材コピーして、いきなり授業。
「もういやぁ~!帰りたいーーー」と言う生徒を笑顔でなだめ(私だって帰りたいんや!)
普段は個別指導にいて授業についてこれない生徒を必死で教え、
とにかく気合を入れないとまわしきれないので、大声張り上げてまた2時間授業(とにかく水をくれ!)・・・

授業が終わったら、久しぶりに私の授業を見た塾長が
「やっぱり上手いなぁ~」とやたら感心してくれたのだけが、嬉しかったが

しかし、既に1時間くらい歩いて、4時間立ちっぱなしで授業して、
なんだかもうぐったりしていた
朝から夕方までも仕事していたので、もうなんか頭も体も使い物にならなかった。
こんなこともあろうかと塾の冷蔵庫に置いている日本酒をぐいっとやって、ようやく意識がはっきりした。

その後、ビールとたこ焼きで夕食にして、
つーはんとノーベル文学賞は意味があるのか?という話をして、
詩を朗読する野ねずみの話をムキになってしていたら終電になって、
夜中12時半にようやく家に辿り着いた

そこからまた3時まで原稿書いて、
今朝は7時半に起きて、また取材。

今日は生命保険会社。
営業マンの取材はみんなよくしゃべるので、
取材しやすいといえばしやすいけど、大変といえば大変で・・・
1つの質問に対する回答が長いから、結局2時間もかかった

それに、まあ、私が保険に無知なのが悪いんやけど、
「この無知な女に教えてやろう」的な、威圧感のある人で・・・
たまにこういう人いるんだけど、
その威圧感をはねのけよう、アホやと思われんようにしようと思うと、
ものすごく疲れる

また今日の仕事を持ってきてくれた同行の営業さんがべらべらとよくしゃべる人で・・・
取材は、脱線、脱線、脱線・・・
軌道修正するのにまた時間がかかった。

3時過ぎてようやく家に辿り着き、
今日出さないといけない原稿にとりかかったが、
ハッと気づくと1時間くらいウトウトしていた

でも、この仮眠がよかったのだろう、その後は集中して書けて、さっき提出した。
とりあえず、今日はもう仕事おしまい!
ほんまはまだあるけど、もうこの3連休にやることにしよう。

今週も忙しかったなぁ・・・
でも、やっぱりこれくらいのほうが充実していていい。楽しい。
単に体が疲労しているだけだ。

それに、そんな疲れも吹き飛ぶようなメッセージがさっき届いた。

この間取材した社長さんからのメール。
会社案内を作成しているのだが、できたところまでとりあえず見ていただいたら、

「よく書けています。私がこの会社に就職したくなるほどです。このまま進めて下さい」

と・・・

あー、こういうのがあるから、仕事を続けられるんだろうなぁ。
特に今日は疲れていたから心に響いた
このメールで生き返った。

きっと今から飲む酒は旨いに違いない

集中力を上げる魅惑のお菓子

2010-10-07 10:42:00 | 生活
朝、庭に出たら、5センチくらいの大きなクモが巣を張っていた。
顔にひっかかりそうになり、「ひいぃっ」となった。

毎日こいつとの闘いである。
巣を払っても払ってもまた別のところに巣を張る。
夫に言うと「殺したら?」と言うのだが、
じゃあ、あんたがやってくれ!!という感じだ。
あんなデカイものの命をしとめるって・・・結構な罪悪感やで。

バジルが山ほどできたので、今朝は収穫した。


ボウルの中で水洗いしていたら、何やら浮かんでいる緑色の物体が・・・

なんとバッタ!

また「ひいぃっ!」となった。
ほんまに朝から心臓に悪い・・・。
バッタとか全然怖くないので、つかまえて窓から逃がしてやった。
よかった、オイル漬けにしなくて・・・

バジルは半分塩漬けに、半分オリーブオイルに漬けておく。
トマトにかけても美味しいし、パスタに使ってもいい
本当はジェノベーゼにしたいのだけど、時間がかかるので今回はパス。

さて、今日も仕事がんばるぞ!!
11日までは気合入れてなんとしても仕上げる
だって、12日はもんちゃんに会えるんだもん
久しぶりの栃木からの帰阪。
この新居に来るのももちろん初めてだし、またおもてなししなくちゃね。
楽しみで仕方がない。
気持ちよく会うために、絶対仕事を終わらせておくのだ。

↓私の集中力を上げる秘密兵器をご紹介


昨日、嫌な検査をがんばった自分へのご褒美に、久しぶりに買ってしまった。
ほんまは毎日でも食べたい大好物
ローカーのバニラウエーハウスと、リンツのホワイトチョコレート!!

基本的にチョコレートは海外のものしか食べない。
日本製は甘さがまったく足りないし、個人的にはビターチョコには世の中から消えてもらいたい。
あれは「あっ!チョコあるぅ~!」と思って喜んだ私を一瞬にして失望させる悪魔のお菓子だ。
甘くないチョコの何が旨いのか?
あんなものはチョコじゃない!
世の中から消えてしまえ!
と熱弁を奮うと、意外に多いビターチョコ好きから反撃にあう。

だって、甘くないんだもん!!

それに比べてこのリンツのホワイトチョコは最高だ。
中がトロンとしていて、喉が焼けるほど甘い。
だけど、下品な甘さじゃなくて、上品なんだよなぁ・・・
このウエーハウスも大好き。
昔は大袋を買って、塾でもバリバリ食べてたけど、さすがにカロリーが・・・

本当にこの2つは毎日たくさん食べたいんだけど、
太るから、買って来ても1日に2粒しか食べないようにしている。
(今日はもう既に1粒食べちゃった!)

私の仕事場にはだいたいホワイトチョコがある。
原稿に集中したいときには、これがないと始まらない。
疲れたら、ベノアの紅茶をいれて、ホワイトチョコを1粒・・・
至福の時なのだ
まあ、いよいよ徹夜って時は、ウイスキーあおって気合入れなおすけどね・・・

だから、大げさやねんて・・・

2010-10-07 00:05:50 | 生活
あんなにびびっていたが、検査は痛くなかった
血もあまり出なかった。
(心配してくれた方、すみません・・・)

友達が「バラ風呂に入ってると想像したら、痛くないよ」と教えてくれて、
それを実行してみたら、本当に「チクッ」ともしなかった。
おまじないやな~
すごい

ただ、検査前の緊張感が尋常ではなく、
椅子に座ってからもまだ女性スタッフの方に
「痛いですか?」と聞いてしまった。
「みなさん、意外に平気ですよ」と美人スタッフは優しく教えてくれた。
それでも想像だけで精神的に疲労した

私は想像力が豊かなので、何に関しても人一倍ハードルが上がっていることが多く、
現実は「あ、こんなもんですか・・・」ということがよくある。
夫が「かおりって、大げさ~」と言うのもわかるね・・・

待合室に普段読まないファッション誌がいっぱいあって、
待っている間にコピーの勉強もできてよかった。
やっぱり酒と仏像の雑誌では、バッグのコピーの参考にはならん。
当たり前か・・・

帰りに、この間から欲しくて眺めているワンピースを、またうろうろと眺めて帰った。
ノルディック柄で、上品なワンピース。
この間、買おうかと手を伸ばしかけて、思いとどまった。
でもまた見てしまった

16,800円か~
これ1枚で2、3回飲みに行けるなぁと思うと、なかなか手が出ない。
オッサン化は進行する一方である

8月にあまり仕事をしなかったツケが今まわってきていて、
お金が底をついてきた。
9月は頑張って仕事したけど、入ってくるのは10月末とか11月とか。
今月は少し締めなくてはならない。
飲み代ばっかり!!

お金が底をついてくると、「頑張って仕事せな!」と思う。
お金がないことが仕事を頑張れる最大のモチベーションのような気がする。
「また旨いもん食べて、旨い酒飲もう!」と。

今日も夜中過ぎたけど、もう少し仕事しよう。
明日は塾に行かないといけないので、4時までになんとしても仕上げたい原稿がある。
精神的に疲労してるし、お腹も痛いけど・・・


明日が怖いよ~

2010-10-05 16:52:46 | 生活
普通の1食では3時間も経たないうちにお腹がへり、全くダイエットができない
この間、普通サイズのコロッケを一気に6個食べた時には、さすがに「あー、私って病気かな」と思った。
高校時代は食パン1斤とか、おはぎ10個とか食べていたけど、
この年齢でこの食べっぷりは、若干引くよな・・・
これは過食症か?!

ダイエットどころか、これ以上太るとまずいので、食べ過ぎないようガマンはしているが、
原稿を書いているとお腹がすいて集中力がなくなってしまう。
ちゃんと食べていても、いつの間にか思考が「お腹すいた!」になる。
気づくと食べ物かお酒のことばかり考えている

どとーの取材も終わり、今週はどとーの原稿執筆週間。
11日までに会社案内6ページと、求人サイト1職種と、商品コピー5本。
8日はまた取材も入っているし、塾のテスト対策のフォローもちょこちょこ行かなくてはならない

そして、こんな忙しい時に、明日は精密検査がある。
1日半ほど安静が必要らしく、本当に時間が足りない

精密検査・・・怖い

先生に「痛いですか?」と聞いたら、
「チクッとするくらいです」と言う。

しつこく、「それは耐えられるくらいですか?」と聞いたら、
「麻酔もしないので、耐えられると思います」と言う。

まだ怖いので、「チクッとって、どれくらいの痛みですか?」と聞いたら、
「採血の時の注射でチクッとするでしょ。あの感じです」と面倒そうに言う。

それでも安心できず、「がまんできますか?」と聞いたら、
いよいよあきれたように「あなたが採血を我慢できるなら、できます」と言った。

まだなんとかして精密検査を逃れようとした私をなだめるように、
「とりあえず、受けましょう。では!」と苦笑しながら先生が逃げた

仕方なく、受付で詳しい説明を聞いて予約しようとしたら、
女性スタッフが「検査は10分程度ですが、止血するまで30分は院内で安静にしてもらいます」と平然と言う。

し・・・止血?!

チクッとでそんな血が出るのか?!

さらに追い討ちをかけるように、
「その日は安静に。それから、血が止まらない人もいますので、その場合は翌日も来てください。お仕事など影響ない日を予約してください」と言う。

翌日まで血がっ?!

こ~わ~い~

検査結果より検査そのものが怖いのである。

いや、検査結果も怖い。
結果が悪かったら切除など、これからもっと怖いことが待ち受けているのだから。
(命には別状ないが)

最近は、そのことで頭がいっぱいで、なかなか仕事が手につかない。
さめざめと泣いていたりもする。
夫がそれを見てびびって「大丈夫やから!」と言う。
「かおりって、大げさやなぁ」と言うときもある。
(まあ、だいたいすべてが大げさだ。普通の1.5倍の感情表現)

ずっと健康優良児だったから自分の健康を不安に思ったことなどなかったけど、
なんだかいろんなことが怖くなってきたのだ。
健康診断も受けて、乳癌検診も近々受ける予定。

しかし、高3男子並みに食欲あるのになぁ・・・

日常を彩るのは若き日々の結果だと思う

2010-10-04 11:19:46 | 想い
土曜日は、夫のバンドメンバーが新居に遊びに来てくれた。
スタジオに入った後、夕方に来るということで、
いつものように料理、料理、料理・・・!
タコのカルパッチョ、鯛の煮付け、餃子、ピザ、白菜と鶏だんごのクリーム煮、
ちらし寿司、サラダ、肉豆腐、マグロの揚げ煮、チキン南蛮・・・
いろいろ作っておもてなしした

彼らに初めて会ったのは、まだ彼らが25歳くらいのときで、
年上の私から見れば、どこか幼さも残る、少年のような人たちだった。

スタジオやライブの後は必ず我が家になだれこんで、夜明けまで飲んで。
酔っ払った私から同じ話を繰り返し聞かされるという被害者も続出

一時期はよく集まっていて、一緒にライブも行ったし、バーベキューもした。
私の存在が邪魔なときもあったろうに、そんな顔は見せず、
いつも仲良く接してくれて、本当にありがたかった。
結構その寛大さの上にのさばって、自分の友達みたいにふるまってきた。
(最近は反省して、少しおとなしくしているが)

でも、この4年間にはいろんなことがあった。
東京へ行き、また戻ってきた人。
名古屋へ、そして仙台へ行ってしまった人。
転職もあったし、彼女ができた人もいれば、彼女と別れた人もいて。

皆がそれぞれの生活の中で、いろんな想いを抱えている。

30歳を目前にして、焦りや悩みは尽きない日々なのだろう。
もう4年前とはいろんなことが違う。
そんな中、はるばる仙台からも来てくれたことがとてもありがたかった。

この夏、私は高校の部活の同窓会で、久しぶりに部員に会った。
男子バレー部のマネージャーをしていた私。
みんないいおっちゃんになっていて、容貌まですっかり変わってしまった人もいたけれど、
1つだけ変わらなくて安心したことがあった。
それは、みんなスポーツを続けていたということ。

数人はまだ集まってバレーをやっているし、
そこには参加していなくても、ビーチバレーをやったり、野球をやったり、
ウインタースポーツを楽しんだり、ハーフマラソンに出場したり・・・
何かしらスポーツを続けていた。

私はそのことがとても嬉しかった。
仕事や生活に追われ、疲弊した姿を見るのはイヤだったから。
メタボのお腹を揺らしていても、それでもまだボールを追っかけている、
そのことが、あの高校時代の「結果」だと思った。
汗を流すことや、仲間と何かに向かって頑張ることの素晴らしさを知っている。
それは、退屈な日常に色を与えてくれるだろうし、
決して楽しいことだけじゃない仕事や人間関係の中でも、
また明日がんばろうと前向きになれる力をくれる。
彼らがあの頃の「結果」の中で生活していることを知り、私は嬉しかった。

さて、話がそれたが、バンドメンバーが久しぶりに我が家に集合した話。
バンドメンバーとは違う友達も一人参加してくれて。
深夜には和やかにおしゃべりも弾み、2人は泊まって帰った。
みんな帰ってしまうんじゃないかと淋しく思っていたので嬉しかった。
(泊まる気満々で歯ブラシも持ってきていた

生活はそれぞれ忙しく、距離や時間などの物理的な問題で、
これから先はバンドを続けていくのが難しくなることもあろうだろう。
精神的なこともみんないろいろ抱えている。

だけど、バレー部のみんながアラフォーになってもスポーツを続けていたように、
バンドメンバーも、10年後も音楽を続けていてほしい。
それは、バンドという形ではなくても。
もちろん、ずっとこのブルースバンドが続いてくれると・・・
そして、ライブの後で我が家になだれこんで来てくれると・・・
私はとても嬉しいのだけど。

でも、それがもし無理なときが来たとしても、
一人ひとりが音楽を続けていれば、なんだか大丈夫だと思える。

仕事で毎晩24時をまわって帰宅しても、
ちょんちょんと楽しそうにギターを弾いている夫を見ていてそう思う。

音楽が与えてくれる人との出会いの素晴らしさと、演奏の楽しさと、
それを知っている人達だから、
時が経つのも忘れて夢中になって練習した時代の「結果」を
これから先の人生での支えにしてほしいと、強くそう思った。

ブルースハープを中心としたこのバンドの、一ファンとして。

優しいショコラ

2010-10-01 11:11:19 | 友達
秋の風が吹いた日、
思いがけず「秋のプチギフト」が届いた。



上から、
ビスキュイ・ショコラ
サブレ・ヴィエノワ
ケーク・オ・キャラメル

いわさきっちが作って送ってくれたのだった。

どれも美味しかったが、キャラメルのケーキが最高!
キャラメル、オレンジピール、りんごの甘煮が練りこんであって、
このマッチングが絶妙なのだ。
生地はしっとりとやわらかく、
一口食べると、りんごの酸味と甘味がふわっと口の中に広がる。
そして、キャラメルの香ばしさが後から追いかけてくる。
こんなの食べたことがない。
若干、恍惚としながら食べた。
(夫に半分残すつもりが、気づいたときには食べ終わっていた

ショコラは夫と二人で食べた。
いわさきっちのショコラはいろいろタイプがあって、
今回のはあっさり軽いもの。
ほろほろと崩れるような軽さとしっとり感。
甘さも控えめで、チョコレート味はどちらかというと前面に出てこない。
隠し味のようにケーキを支えている。
(もちろん、味の種類はチョコレート味なんだけど)
生地の美味しさまでしっかり味わえるのがいい。
特に端っこのほうは香ばしさがあっておいしい。
食後でもこれならペロッといけるな、と思った。

夫は気に入ったようで、
「これ好き!!
看板メニューになるで!」
と大絶賛。

私は前に誕生日にもらったほうが甘さがちょうどよかったというと、
「男の人はこれくらいがちょうどいいと思う」と言っていた。
私は「めちゃくちゃ甘い!食べられん!」と
甘いのが苦手な人が感じて「ちょうどいい」くらいの味覚だからなぁ。
どちらかを選ぶなら、いつものクラシック・ショコラのほうが好きだった。

クッキーは、サクサク!
優しい味。
バニラがほんのり香る。
バターや卵などの素材の味をしっかり生かせているシンプルなクッキー。
チョコや抹茶、ゴマなど、何も入っていないから、
腕に自信がないと作れないタイプだなぁと思った。
これもめちゃくちゃ旨い

夜中に一人、ショコラとウイスキーを合わせてみた。


ウイスキーはグレンリベット12年。
私は、ウイスキーとチョコの組み合わせがとても好きで。

ウイスキーに合わせるのには、もうちょっと甘いほうがよかったかもしれない。

でも、ショコラを食べていたら、じんわりしてきた。
なんて優しい味なんだろうか、と。

いつもこの優しさに慰められてきた。

誕生日、結婚、新築・・・
嬉しいときには、それを一緒に喜んでくれるような、幸せの味。
そして、私が辛い時、元気のない時には、癒してくれる味。
気がつけば、いつもこの優しい味があったなぁと・・・

真夜中にウイスキーを飲みながら、
じんわり、じんわり、噛み締めていた。