明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

モノを捨てるのは、やっぱり憂鬱だ

2007-10-20 23:01:10 | 生活
朝、目覚めると、飛び回りたいくらいの青空だった。
こんなきれいな日は年に何日あるだろう。
春と秋にほんの数日ずつ。
それくらい今日はきれいな日だった。

昨日は雨が降ったから、空気が変わった。
雨上がりの朝って本当に好きだ。
空気が澄んでいて、山の色が鮮やかで。

彼がいたらよかったのにと思ったが、その頃はまだ船の上。
仕方なく、お昼はピザ風のパンを買ってきて、それを食べながら一人でベランダでビールを飲んだ。

んー!サイコー!

ずっとそうしていたかったけれど、今日は絶対に衣替えをしなければならなかった。急に寒くなったから、布団も冬用を出して干して、乾燥機をかけなくては。

衣替え・・・
いつもこれが苦痛だ。
なんでこんなにあるんやろ?というくらい、服がある。
春夏物のワンピースだけで15枚くらい。
衣装ケース10箱+クローゼット。

もうこれ、絶対着ないよね・・・というのもあるんだが、なかなか捨てる決心がつかず、「一体いつから持ってるねん!」というような服も結構あったりする。

日本には「モノを捨てる」のが好きな人たちがたくさんいるようで、そういうサイトもあって、「私は今日これを捨てました!」「私はこれとこれを捨てました!」と自分の捨てたものをBBSで言い合ったりしている。
「すっきりしましたね!心も軽くなりますね!」みたいな結論なのだが、
・・・私はそれを読んでいるだけで気分が悪くなる。

捨てるって、恥ずかしいことじゃないのかな?
それだけ、無駄なものを買ったってことじゃないのかな?
なんでそれが美徳とされるのか、意味がわからない。

もちろん、生活しているといらないものは増えてくる。
私だって、後になって「あー、買わなかったらよかった。失敗!」ということはある。それに、古くなったり、壊れたりもする。
だから、それらをきちんと「整理して、捨てるべきものは捨てる」ということは必要だ。
でも、捨てるときにはやっぱり「ゴメンナサイ」「モッタイナイ」という心がないといけないよなぁ。リサイクルできるものはしたり、人にあげたり。

そのサイトときたら、「今日は古くなったタオルを○枚捨てました!」とか自慢げに書いているのだ。

切って雑巾にしろよ~!

もったいなくて、憤ってしまった。
私は古くなったタオルやTシャツなどは、小さく切って雑巾にしている。
換気扇など、どろどろになるものを磨く時などにはそれでやるのだ。

ちょっと前にふみこの家に行ったら、同じように古着などを小さく切って置いてあって、やっぱり雑巾にしていた。
それを見たとき、なんだか安心してしまった。
こういう「感覚」が安心する。

もんちゃんちに行っても、なんか見たことある柄のコースターだなぁと思って聞いたら、「これ?私のシャツやってん」と言う。
どーりで!!見たことあるはずだ(笑)
花柄のシャツはコースターと鞄に変身していた(もんちゃん母作)。
「このシャツ、気に入ってたから・・・」と言う。
なんかこういうのが「豊か」なんだよなぁ、と思ってしまう。

収納は限られているし、モノは自然と増えてきてしまうし、時には思い切って使わないものを捨てることは大事だとは思う。
家がきれいであること、整理されていることは、それだけで気持ちもすっきりすると思うから。
たぶん、あのサイトの人たちもそういう意味で捨てることを良しとしているのだろうけど、でも、やっぱり捨てるときには「もったいない」と「ごめんなさい」が欲しい。
「捨てる」という行為自体を否定する気はないけれど、なんの気持ちももたずに捨てるということがイヤなのだ、私は。

あかん。
話が勢いづいてしまったが、そんな私は衣替えがかなり憂鬱だ。
「この服、着ないよなぁ」と思っても、それに出会って、買ったときの気持ちが蘇ってきて、急に愛しくなってしまうのだ。
ああ、でも、私が気に入って買ったんだった!と。
すると、やっぱり捨てられず、「とりあえず来年まで置いておこう」となる。

ただ、全部置いておくわけではないので、何着かは処分する。
いらないものは姉にまわす。
姉はフリマをやってるので、そこで売ってもらうのだ。
誰かが気に入って買ってくれたらありがたい。

日本は豊かな国だけど、捨てることを賞賛する今の日本はどうなのかなぁ。
ちなみに私の夫・エルエルくんは、小学1年生から使っていた勉強机を、この間捨てた。
20年活躍してくれた机に感謝して、泣く泣く捨てた。
こういう人でよかったと思った。

私も結婚して落ち着いたし、これからはもっと買い物も慎重にしていこう。
なるべくモノをためず、なるべくモノを捨てなくていいように。

しかし・・・そんなわけで、今日も半日、衣替え。
せっかくきれいな日だったのになぁ。

エルエルさんは船の上

2007-10-20 00:59:29 | 
彼の会社は40周年か何かで、社員旅行をするという。
今日から1泊。

なんと、横浜港から神戸港までのクルージング!
タイタニックみたいなもんだ。
あれの、もっと庶民的なちっちゃいやつ。
24時間、船中で過ごすらしい。

パンフレットを見せてもらって気になったのが、ご飯。
モーニングコーヒー⇒朝食⇒朝寝坊した人用の朝食⇒昼食⇒アフタヌーンティー⇒夕食と、とにかく1日中、食ってる。もちろんタダ。
いいなー。
バーもあって、夜は飲める。
カジノもあるらしい。
2泊以上する人は、美容院、エステなんかもあって。

わざわざ横浜まで新幹線で行って、24時間もかけて船で神戸まで帰って来るという、この「無駄」な企画が、逆に「贅沢」な気がするのは、私だけ?
経験したことないので、一回やってみたい。

ちゃんとドレスコードもあるのだ。
フォーマルまではいかないけど、カジュアルではダメらしい。
襟付きのシャツ、ジャケット、革靴が必要。

それで、この間の休みに、彼のプチ・フォーマル衣装を買いに行った。
ちなみに、彼の服のセンスは、ちょっと・・・困る。
私が思うに、80年代後半のチンピラみたいなのが「カッコイイ」と思うみたいだ。
たまに、ぎょっとする。
なので、いつも誕生日にTシャツをあげている。
ポール・スミスとかタケオ・キクチのとかなので、それなりにいい。

このときも、無難な黒のジャケットを選んでいたのだが、
店員さんが何着か見せてくれた中に1着、裏地が柄物のがあった。
私は「うわ、チンピラっぽい」と思ったが、「あー、絶対コレって言うぞ・・・」と思って様子を伺っていたら、案の定言った。

「コレにする!気に入った!

あーあ。
なんでこう、チンピラっぽいのが好きなんだろう?
穏やかに見えて、意外に精神はハードボイルドな人なのだ。
前も書いたけど、持ってるマンガは全部、学ランにリーゼントみたいな「不良」が出てきて、ケンカばっかりやってる。
「これが男の意地だー!」みたいな(笑)。
彼なりの男の美学があるようだ。

そんな彼なので、その裏地がチンピラ風のジャケットをまずは購入。
ただ、表地は普通の黒だし、安っぽくはなかったのでOK。
勧めてくれた店員のおにいちゃんがめっちゃいい人だったので、ワケを話したら、シャツもパンツもネクタイも選んでくれた。

ただ、パンツを試着したとき驚くことが……!
確か出会った頃はスマートで「M」サイズだった彼なのに、今や店員さんにも普通に「L」を用意され、さらに驚くべきことに、それを試着したら……

入らなかった!!

え?

LLですか?

店員さんにLLサイズを持ってきてもらい、履いたらちょうどよかった。
でも、ちょっとスラックスっぽいのを履いて、ジャケットを着たら、どう見てもオッサン!

「どう?」と鏡の前の彼。
「うーん・・・。休日、ゴルフに行くおっちゃん?」と私。

ドレスコードの話をしていたので、ちょっとフォーマルっぽいのを選んでくれたのだが、これが悪かったようだ。
「もう少しカジュアルで、色も濃い目で・・・」と頼んだら、ちょっとステッチが入って、チャコールグレーのを持ってきてくれた。

もちろんサイズは・・・LL。

でも、ゴルフ行くおっさんには見えなかったし、これに決定した。
細めの黒いタイも選んで、白いシャツも選んで、お買い物終了。

なんとか買えて安心したけれど、彼はかなりショックな様子・・・。
「俺、Mやったのに。なんでLL?」と。
いやいや、そのお腹はどう見てもメタボリック一歩手前。
夜中にラーメン食べたり、ポテトチップス食べたり、揚げ物がないとイヤだと言ったりしたじゃないか。
どんなに怒っても注意してもやめなかった。
時には「ほっとけ!」とケンカにまでなった。
途中からあきらめていたけど、ほら、やっぱりね。

ここぞとばかり、意地悪な私は彼を「エルエルさん」と呼ぶことに。
エルエルさんは、さすがにその日からダイエットを始めた。
1週間で1キロくらいは落ちたみたい。
寝る前に腹筋もやってるし、ご飯を出すとまず言うのが「これ、何キロカロリー?」になった。

まだ20代だからねぇ、私としてもやっぱり夫には若くカッコよくいてほしいわけで。
それに、見た目もそうだけど、カロリーとりすぎは体に悪い。
服を買いに行ってよかったと思った。
人間って、現実を突きつけられるってことが大事なんだなぁ。教訓。

そんなわけで、エルエルさんは今頃、船の上。
きっと酒でも飲んでるでしょう。
携帯も使えないのでどうしているか全くわからない。

彼は前日から仕事で東京入りしていたので、結局2泊いない。
私は久しぶりに独身気分を楽しんでいる。

10年も一人暮らししてたら、たまには自分だけのペースで生活したくなるものなのだ。
私は自分で言うのもなんだが、夫に尽くす妻なので、かなり彼のペースに合わせて生活している。
それは楽しいことで、決して苦痛ではない。

例えば、ご飯は真夜中でも彼の帰宅時間に合わせて炊くとか(炊きたてじゃないと嫌がる)、
腐りかけの食材は自分が食べて、新鮮なものや高い肉は彼に食べさせるとか、
眠くても帰りが遅い彼に合わせて2時に寝るとか、
自分のシーツは洗えなくても彼のシーツは優先して洗うとか、
そんな感じの、「どーでもいいこと」なので。
そして、けなげな自分を見て「はー、私ってけなげな妻だわ」と陶酔しているタイプなので、別にいいのだ。不満はない。

ただ、やっぱりたまには一人で生活できると嬉しい。

エルエルさん、何してるかなぁ。
飲みすぎてないかな。
せっかくダイエットしてたのに、帰って来る頃には体重も戻ってるだろうね・・・
お気の毒に・・・