明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

ただの官能小説ではなかった「ダブル・ファンタジー」 by村山由佳

2009-01-31 01:37:10 | 
今年は読んだ本についても、1冊1冊ちゃんとレビューを書いて記録にしたいと思っているのだが、もう既に4冊たまってしまった。
でも、逆に言えば、1ヶ月でまだ4冊しか読んでいないのだなぁ。
昔は3日に1冊ペースで読んでいたのだけど。

とりあえず、その4冊のうちの1冊から。
村山由佳『ダブル・ファンタジー』



あとで気付いたのだが、ジョン・レノンのアルバムのタイトルと同じなのだな。
そういえば、作品中にもその話がちょっとだけ出ていた。

私は村山由佳の作品はデビュー作の『天使の卵』から好きで、
小説はほとんど読んできた。
(彼女はエッセイも多いのだけど、私はエッセイというものがあまり好きでないので、読んだことはない)

だから今回も、本屋で「おっ!新作出てるな」という感じで買ったのだが、帯を見て「あれ?」と思った。
彼女は官能小説を書くタイプの作家ではないのだ。
でも、そういう意味のコピーが書かれている。

本を開いてみると、こうだった。

  男の臀(しり)とは、どうしてこうも冷たいのだろう。

かなり分厚いボリュームのある本なのだが、かなり性的描写も多い。
まあ、そんなことに興奮するような年でもないので(笑)
さらりと読むが、なんだかこういう作品を書くということが意外だった。

途中まで読んだときに、その作品の内容の優劣ではなく、
彼女がこういう作品を書くということにちょっとがっかりした想いもあった。
「売れるために?」と思ったのだ。

でも、もう本当に終わりかけの、ある文章を読んだときに、そうではないと確信した。
そして、とても感動したので、ここに記しておこうと思う。

フィクションであれノンフィクションであれ、他者に向かって何かを<物語る>という芸当が出来るかどうかは、あくまでも才能の多寡にかかっている。文章は巧いほうがいいが、巧ければいいわけではない。計算はもちろん必要だが、計算だけで書けるものでもない。
傲慢に言い放つようだけれど、書ける人間とそうでない人間とは、くっきりと分かたれているというのが奈津の実感だった。書ける人間はほうっておいても書けるし、書けない人間はだれに何を言われようが書けない。それはもう、残酷なほどだ。
志澤の意見に迎合するわけではないけれど、<書ける>というのはたしかに、恩寵よりも劫罰に近い事柄なのだ。何を見て、何を感じても、言葉に置き換えて物語らずにはいられない――書いてしまうことによって自らが血みどろになるとわかっていても、それでも書かずにはいられないという、呪い。

なんだかこの箇所を読んだときに、ああ……と深いため息がこぼれた。
私ごときがそんなことを言うのはおこがましいとはわかっているのだが、
「わかる」のだ。

私は今、自らが血みどろになることを怖がって、
<物語>を書けなくなっているのだということもよくわかる。

でも、本当は、それでも書かずにはいられない、というのが、本当に書くべき人なのだろうな、と思う。
そして、村上由佳という人は、そうなんだろうと思った。

かなりきわどい姓描写。
いろんな男性の「やり方」を一つ一つリアルに批評している。
女性の側から言えば、たぶんこれは実体験でないと書けないものだ。
でも、これを書くことによって、傷つく人もいるだろうし、作者本人も血みどろになるのだろうと思えた。
だけど、書かずにはおれない。
それが文章の端々に顕れていて、そのことに恐れ入った。
やっぱりすごい作家だなぁと。

そして、村山由佳がいつも言われることだが、
この人の使う日本語の美しさ、ボキャブラリーの豊富さときたら、尋常じゃない。
昔はノートにこの人の文章を写すという作業を繰り返していた。
気に入った文章だけではあるが。
他の現代作家にはない言葉の美しさがある作家なのだ。
(物書き視点かもしれないけれど)
こんなふうに言葉を自由に操れたらどんなにいいだろうかと、憧れた作家でもある。

久しぶりに彼女の作品を読んで、
官能小説みたいな場面が多いことにびっくりはしたけれど、
それでもやっぱり語彙の豊富さ・使い方の正確さ・文章の美しさは健在だなぁと感動した。

ストーリーにはあえて触れないが、
仕事をもつ女性には読んでほしい本かもしれない。
あと、男性経験の豊富な人は「ああ……」と納得できる部分も多いのでは?

私の感想としては、「やっぱり村山由佳ってすごいなぁ」と。
内容云々よりも、そんな漠然とした、でも賞賛の想いだけである。

うまくかみ合わない

2009-01-30 20:59:55 | 仕事
この間、新聞の連載コラムをやったときに思ったけれど、
やっぱりいい記事が書けるかどうかはディレクターの腕次第だなぁ。
相性もあるかもしれない。

今、やっている30ページほどの冊子は、ものすごく手こずっている。
どうも担当者とうまくかみ合わない。
私の理解力が悪いのか?と自信をなくすほど、
提出した原稿が全部書き直しになる。
言われた通りに書いているのに、「書いてほしいのはこうじゃなかった」みたいな感じで。

2000字程度の原稿なんだけど、このページだけもう3回目のやり直し

自分のことを「すごく能力のあるライターなのかも」と勘違いさせてくれるディレクターもいれば、
今回のように「私って本当にダメなんだろうか」と落ち込ませてしまうディレクターもいる。

決して前者の判断が甘いわけではなく、単に指示が的確なのだ。
たぶん理解力はあるほうなので、ちゃんと指示してもらえれば、望まれているものを書くことはできる。
指示が曖昧だと、ただの試行錯誤になってしまい、お互いに時間がもったいない。

「え?そうだったの……」みたいなことばかりだ。

何時間も時間をかけているだけに、
電話を切った後、しばらく立ち直れなかった。
自分が悪いなら仕方ないと思えるのだが、「言ってたことと違うやん……」みたいなのが続くと、なんだかもうどうしていいのかわからない。
永久にこのやりとりが続き、永久に完成しないような気がしてくる。

そう言うと、夫が言った。
「いや、必ず完成するねん」
「なんで?」
「納期があるから

いやだな、そんなの

ま、これでもいいか……みたいなものを世に出したくはない。
私も相手もみんな満足いくものを書きたい。

ごちゃごちゃ嘆いていても進まないので、
とりあえずがんばろう……
この週末もまた休みなしだなぁ。

深まるインフルエンザ仮病疑惑

2009-01-29 18:22:50 | 生活
今日は仕事がはかどっている。
「はかどっている」と進行形なのは、まだまだ続けるから。
久しぶりにカンヅメ状態で、家から一歩も出ずにパソコンに向かっている。

ただ、インフルエンザなのに食欲旺盛な夫が自宅療養中なので、
朝・昼・晩とご飯を用意しないといけないのが多少面倒だが……。

しかし、ほんまにインフルエンザなのか?
朝から晩までずっとパソコンに向かって、
1日に150通くらいメールに目を通して、
ずっと携帯で何か打ち合わせている。

そのうえ、「ポテチが食べたい」と言い出す。
「ないよ!体に悪い!」と怒ったら
ずっと「ポテチ、ポテチ~」とうるさい。
仕方なく、「じゃあ、ジャガイモあるからフライドポテト作ろうか?」と言ったら喜んだ。

でも、「ビールはないよ」と念のために言ったら、
こんな顔になった→

……疑いは強まる。

ほんまにインフルエンザ?!
怪しいなぁ

まあ、元気になってくれてよかったけどね。

私も今日はまだがんばる。
なんとか遅れている分を今日と明日で取り戻すのだ。

そうそう。
ほったらかしの酒ブログ。
さきほど、休憩がてら更新した。

http://blog.goo.ne.jp/kaopi2009/

思った通り、人気ないなぁ、酒ブログ……
たまには見てな……

ヘルニアか?

2009-01-28 11:40:29 | 生活
夕べは仕事がうまくいかず、かなりネガティブな気持ちでいた。
私は酒を飲むと同じことを繰り返し言う癖があって、
朝、昨日の日記を見たら(何書いたかぼんやりしか覚えていない)
また前と同じこと書いてる!

とりあえず、部分的に削除。

それに、えらく攻撃的な口調になっている

うーん、もう面倒だからそのままで。

さらにかなり不謹慎

冗談なんだけどね。

ちなみに、夫は会社から隔離され、自宅で仕事をしている。
気の毒なので、オレンジジュースを作ってあげたり、
うどん作ってあげたりしている。

今うつるとヤバイな~
うがいでもしてみるか。

風邪とかひかない私だが、
職業病なのか、腰とか首はよく痛める。
2年前は、頚椎椎間板ヘルニアになった。

ずっと腕の病気だと思っていた。
朝起きると右腕が痺れるようになり、
そのうち、痺れで目が覚めるようになり、
最後には激痛で眠れなくなった。

病院に行ったら、首のところで右腕に繋がる神経が圧迫されているという。
それから、首を引っ張る治療とかやって、なぜか治った。

あれからちょうど2年……。

また最近、朝起きると腕が痺れている。
ついに痺れて目が覚めるようになった。
これがそのうち激痛に変わると思うと怖い。
病院に通う時間なんてないしなぁ。
なんとか自分をごまかし、ごまかし生活しよう……。

憤りと焦りと苛立ちと。

2009-01-28 01:04:00 | 生活
パーマンみたいにコピーロボットがいればいい。
自分がもう一人いればどんなにいいかと、久しぶりに思っている。

文章を仕事で書くというのは、たぶん人が思っているよりも大変で。
こんなアホみたいな日記なら10分、20分ほどの空き時間に
気分転換に書けるけれど。

資料を読み、取材メモを読み、やっと気持ちが固まり、
書き始めたところでタイムアウト。
塾に行く時間が来る。

家に帰って来ると、残念ながらぐったりしていて、
もうあまりパソコンに向かってもはかどらない。

そんな日々がずっと続いている。

うまく原稿が書けなくて、修正ばかり。
取材に行って、資料のDVDを見て、
残った時間は修正にあてるものだから、
原稿がどんどんたまる一方で、全く仕事が進まない。

こんなことは初めてだ。

年をとったからなのか、勝手が違うからなのか。

社内報をやっている時は、空き時間に簡単に原稿を書くことができた。
それはたぶん、自分より文章を書くのが上手な人がいなかったからだ。
誰も私の文章を悪く言わない。
たまに言われても、ほんの少しの修正で済む。
それに、何年もやっていたので、もう何を書けばいいのかが要領でわかっていた。

今は、一言、一文が勝負で。
いろんな取引先がいて、それにあわせて文章を書かなければならない。
ゼロから始めるので、勉強も必要なことが多い。
要領なんかでは対応できない。

憤りと焦りと苛立ちと。
それをごまかすためにものすごくご飯を食べて酒を飲む。
この数日でダイエットどころかブクブクと太ってきた。
酒の飲みすぎで毎日顔もむくんでいる。

早く私立入試が終わってほしいと、そればかり考えている自分に気付くと唖然とする。嫌悪感すら立ち上がる。

前は、悪い先生だと思いながらも、私立専願や公立前期を受ける生徒が落ちればいいと思っていた。
もっと長く一緒にいたかったからだ。
少しでも長く。
だから、最悪な先生だけど、自分のエゴのために「落ちたら……」とすら想っていた。
でも、今は違う。
またもや自分のエゴのためというのは変わらないけれど、
早く私立入試が終わって、あのやる気のない生徒が辞めてくれたらどんなに楽になるかと、そればかりを想ってしまう。

アホでも一生懸命がんばる生徒もいる。
前に書いた日記のように。
かと思えば、こんな時期になってもまだ自覚のない生徒もいる。
まあ、こんな生徒は初めてだけど。
テスト前日の授業もずっと寝ている女の子。
テスト前日だというのに、私が本気で怒るまでずっとしゃべっている男の子。
まだ遅刻する数人。
がんばれと声をかけても「無理!」の一言で済ませる生徒。

もう怒る気にもなれない。
本当にこんな生徒は初めてだ。
時代がそうさせたのか、たまたまこの学年がそうなのか。

自分の仕事を削って、身を削ってやっているだけに、
なんだか虚しくて乾いた笑いしか起きない。
自嘲気味に笑って、とりあえず酒でも飲んでみる。

一日でいいから集中して仕事がしたい。
今ある原稿を片付けていきたい。
中途半端な原稿を書いて、とりあえず締め切りに間に合わせて、
その後は修正に追われて、また原稿がたまっていく……
こんな悪循環から早く逃れたい。

普通のOLさんが結婚して家事と仕事の両立をしながら、
夜と土日は塾で働いている……という状況を想像してもらえたら、
今の私がどんな状態なのかわかってもらえるかもしれない。

相変わらず夫はこんな私よりも仕事が忙しいので、
少しでも楽にしてあげたいという想いから、お弁当を作ろうとか
余計な仕事を自分に増やしてしまう。
いろんな意味で悪循環。
ケンカも増えた。

たぶん、私が悪いのだけど、ちょっとしたことにもイライラしてしまう。
それをぶつけずにはおれない。

そんな状況なのに、ひのきは人が足りなくて。
辞めていく講師の話を聞くたびに、心が痛む。
突然、来なくなった講師もいる。
それほど辛かったのかと同情もするけど、
何か自分の中でおさまらないものもある。

気の毒にも思う。

そういえば、今日夫がマスクをして帰って来た。
朝から「風邪っぽい」と言っていたのだけど、
会社に行ってからどんどん熱が上がり、病院に行ったらインフルエンザと診断されたそうだ。
「俺に近づくな」と言う夫にどんどん近づく私。
インフルエンザになっている人を初めて見たし、
マスクをしている人も身近に初めて見たから興味深い。

「うつるから」と言って別の部屋で寝る夫。

一度くらい熱が出るのってどんな感じか味わってみたい
という不謹慎なことを考えてしまう私。

うつるかなぁ。
とりあえず、マスクをせず、うがいもせずに彼と一緒に生活してみよう。
人体実験である。

さっき、夫がはかっていた体温計を見てびっくりした。
38度を超えている!!
初めて見た~!

こんな状態なのに、明日は8時40分に起こしてねと彼が言う。
家で療養しながらも仕事はちゃんとこなさねばならないらしく、
9時からずっとパソコンにはりついていなければならないとか。

かわいそうだけど、私はちょっと嬉しい。
普段、顔を合わせる時間さえないのに、明日はずっと家にいるんだ。
そう思うだけで、なんか嬉しい。
……不謹慎!(ノンスタイル風に)


テスト前日の想い

2009-01-26 10:00:59 | 仕事
久しぶりにちょっとだけ慌しい。

1年間に3日くらいしか休みがないという時代を数年間送ったことがあると、
もうちょっとくらい忙しくても「忙しい!」と思わない。
「なんか慌しいな、最近……」と思う程度である。

とりあえず休みはなく、先が見えないほど原稿がたまっている。
落ち着いて1つ1つこなしていかなければ……。

塾はテスト中。
昨日も6時から10時まで授業で、
その後は生徒を残して11時まで補習。
さらに「まだやりたい!」という生徒を相手に11時半まで

声出しすぎでアドレナリン出まくってる感じで興奮状態だから、
特別「疲れ」は感じないんだけど、とにかく腰が痛い
そして、喉が痛い……

最近はまた朝起きると左腕が痺れるようになり、
首のヘルニアが再発したのかと恐れている。

……嫌だねぇ。
ガタがきちゃってさ

でも、昨日は、今の学年を受け持って初めて、
テスト前日に「祈るような気持ち」で生徒を送り出した。

ずーっとやる気のない学年で。
何の緊張感もないし。
いつも「やらされている」という感じで、
こちらも思い入れが深まらなかった。

それが、本当に最後の最後の学年末のテストになって、
やっと本気で勉強するようになった。

昨日も11時半まで残った生徒は、ずっとふざけてばかりでやる気のない生徒だった。
それが、「ちゃんとやれ!!」って怒ってたのが嘘みたいに、
必死に1問1問を解いていく。

でも、どうしても三平方の定理のところで使う比が覚えられない。
1:2:ルート3
何度言っても間違う。
もうこうなってくると、なぜ間違うのかもわからない。

とりあえず11時半までやって、
「もう1回家でやるから、全部プリントちょうだい」
と言って帰った。

今まで言ったこともないくせに「ありがとうございました!」と言う。
感謝の気持ちなんて、この子はもたないんだと思っていた。
それくらいひねくれた子で。
でも、ちゃんと「ありがとう」を言えるんだ……。

「明日、がんばりや!」と言いながら、私はなんだか胸が熱くなる。
やっといつものひのきになったなぁと思って。
やることはやった。あとは祈るだけ。
そんな気持ちに久しぶりになれた。

たかが学校の定期テスト。
だけど、それでも「祈りたくなる」のは、
生徒が本気で頑張ったから。
「頑張り」は報われてほしいのだ、どうしても。
頑張ったら結果が出てほしい。
それを味わったら、これから先の人生、もっと他のことでも頑張れるようになる。
いつもそう思うから、祈ってしまう。
わずか15歳で「努力しても報われない」なんて思ってほしくないから。
絶対に、勉強ができないことで劣等感をもたせたくないから。

今頃テストだなぁ。
昨日やったことがちゃんとできてるといいのだけど

そして、人のことばっかりかまってないで、
私も自分の仕事しないとなぁ

最近の想い、あれこれ。

2009-01-23 01:29:08 | 想い
今月はもう休みはなさそうだ。
まあ、このご時勢、仕事があるだけでもありがたいと思わなくては。

今日も夫は帰らず。
終電には間に合わないので、タクシーで帰り、
朝から東京出張らしい。
彼も大変だ。

うちの夫に限らず、日本の男性は働きすぎじゃないのか?
夫の友達も、この間は睡眠1時間ほどの日が続いていたと言っていた。
どないやねん?
売れっ子時代の手塚治虫か!(←なんだ、このマニアックなツッコミ

かと思えば、テレビでニュースをつければ、
毎日景気の悪いニュースばっかりで……
ソニーは2600億円の赤字だとか、
中国は1億2000万人が失業だとか、
日本だけでなく世界中でこんなニュースばっかり。

夜も眠れないほど働かなければならない人たちと、
夜を寝る場所にも困る人たちと。

なんだか変な世の中になってきたもんだ。

夫も広告業界なので、真っ先に打撃を受けそうな気もするのだが、
先週も社内の若手チャレンジとかいうコンテストで佳作をもらい、
賞金もわずかながらもらってきた。
こういうことができるということは、まだ大丈夫な会社なのだろうか。

私は夫の会社の浮き沈みのことはあまり気にならない。
彼が毎日楽しく充実して働けているか、ということだけが気になるだけで。
自立した女でよかったと思うのは、こういうときだ。
夫が失業したら、しばらく食べさせていけるくらいの力はあるつもり。
夫もそう言ってくれる女性を伴侶に選んだのだと思う。
だから、一生懸命に、気楽に、ある程度のあきらめをもって働けるのだろう。

あと10年くらいしたら、二人で店をやりたいというのが夫婦の夢で。
自分たちの好きなお酒と、私の作るちょっとしたアテを出すお店。
もう店名まで決まっている。
それは、近い将来、実現しそうな気もするのだ。
私はいつでもOKなので、あとは夫次第。

「かおり!そろそろ店やろうぜ。会社は辞める」
と言ったら、それがGOの合図かと。

まあ、それが実現しなければ、私は自分の書きたいものを細々と書きながら、暮らしていくのだろう、いつまでも。
そんな人生は、決して悪くない。

「あなたがいなくなったら、ひのきはどうなるんだろう」
と堀先生がボソッとつぶやく。
すかさず、「私がいなくなってダメになるなら、ひのきの辞め時でしょう!」と私。
厳しいようだが、本当にそう思うのだ。
それはもう、組織としての力がなくなっている、ということで。
じゃあ、次のことを考えないとダメだよね、と私は思うし、そう伝える。

だけど、私は堀先生のためじゃなく、
ひのきを必要としている子供たちがたくさんいると思うから、
自分ができる限りのことはする。
今は自分が犠牲になっているという感覚はなく、楽しくやっているからやる。
こういうアホを対象とした塾はないんだ、本当に……。

でも、そのうちひのきを存続させるために自分が犠牲になっていると感じ始めたら、それが「潮時」というものなのだと思う。
まだそれが訪れないし、やっぱりどうしようもないアホどもがいるので、
なんとか高校に行かせてあげたいと思ってしまう。

うーん……
高校に行かせるというのも一つの目的だけど、
もう一つはやっぱり「頑張ること」と「達成感」を知ってほしいということもある。

もう思ったままを口にする男の子がいるんだけど、
その子がいつも言うのだ。
「これはわかるから好きやわ」と。

それを聞くたびに、心の中で「それが原点でしょう」と思う。
わからないものを好きになれるはずがない。頑張れるはずかない。
だから、なるべく考えさせない。
「わかる」ことをやらせる。
好きと思って、楽しいと思って、それで帰ってくれたらOKなのだ。
どこか高校には受かる。

今、私がみている中3のCクラス(一番やばいクラス)の子たちは、
本当に一生懸命やってくれている。
なのに絶対に(ホントに絶対に)計算が合わない。
一生懸命やっているだけに、本当にかわいそうになる。

数学は中1から、国語は小3から問題をやっている。
みんななぜか国語の時間に小3の問題をやると喜ぶ。
彼らのプライドを傷つけるかと思い、最初は黙っていたのだが、
告白してからはちょっと難しい問題をやらせると「小3のにしてや~」と言う。
取り越し苦労とはこのことだ

今年もまた受験シーズンだなぁ……

今日、あだっちゃんと話していた。
日記に何度か書いたけど、あだっちゃんを覚えている人はいるだろうか?
彼が中学生のとき、私が教えていた子だ。
いつも私と背比べをしていたのに、気付けば高校3年生で、
ぐんぐん背が伸びて、もう180センチくらいある。
見上げなければならない。
大人になった。

大学受験でまたひのきに来ていて再会した。
二人とも「出戻り」だ

前から大学に受かったらお酒を飲みに行こうと話していて、
今日もその話になった。
私が「彼女の写真見せて」とせがんだら、
「じゃあ、飲みに行く時に連れていくわ」と言う。

なんだか変な感じだ。
生徒の彼女と居酒屋とかで会って、私は一体何を話すんだろう。
変にくすぐったいような感じで、想像したらドキドキした。
それと同時に、自分の彼女を私に会わせたいと言ってくれるのが
本当に嬉しかった。
(意外に引っ込み思案なので、ドキドキだけどね)

ああ、そうだ。
オバマ大統領のことを書いておかなければ。

なんで日本人があんなに他国の大統領のことをワイワイ騒いでいるのかよくわからないけど、少なくとも自分には騒ぐ理由がある。
黒人初の大統領だからだ。

アメリカ大統領=WASPであることが絶対だったのに、
黒人の血を引いた者が大統領になるなんて!
こんなことを少なくとも10年前に誰が想像したろう。

音楽といえばほとんどBLUES(もしくは黒人音楽)しか聴かない私にとって、
これはもう魂を揺さぶられるほど嬉しい出来事だった。

オバマ氏の演説で「新しい責任の時代」ということばかりが取り上げられていたが、私が涙を流したのは他の部分だった。
レストランに入ることさえできなかった父、今日に至るまでの多くの犠牲……、そんな言葉に泣けて泣けてたまらないのだった。

一般の人のインタビューで、ある黒人がこう応えていた。
「これからは子供たちに『大きくなったら大統領になれ』と言えます」

この言葉の重さがすごいと思った。
そんな夢さえ抱けない時代がどれほど長くあったことなのだろう。
その歴史と、その音楽を聴いてきた者にとっては、
他国といえども、あまりにも大きな出来事だった。

今日からどんどん更新!

2009-01-21 01:38:07 | 
この間、少し紹介していた私の酒ブログ、
「ほろほろ酔うて木の葉ふる」がいよいよスタートしました!

かなりマニアックなので、お酒に興味のない方は見ないほうがいいです。
お酒もしくは私に興味のある方は(!)ぜひ見てください

酒のアテのレシピは紹介したりしています。

そして、いきなり8記事も更新しています。
やる気満々

本家の「明日元気になれ。」よりも人気ブログにしたいと思っています。
今、「明日元気になれ。」は1日150人くらいのアクセスなので、
「ほろほろ酔うて……」は200人を目指します!
(目指しますって言って、特に何をするわけでもないんだけど)

http://blog.goo.ne.jp/kaopi2009
とりあえず、宜しくお願いします。



みかん。みかん。みかん。

2009-01-20 17:30:11 | 生活
それは、普通のみかんよりも少し大きめで、
色はどちらかというと黄色に近く、
手にもって力を入れると簡単に二つに割れた。

中身を取り出して口に入れると、
それはそれはもう……!!

ジューシーで、甘さと酸味のバランスがよくて、
この世の食べ物とは思えない美味しいみかんだった。

「美味しい~

すごく幸せになった私。

……という夢を見た。

「すごく美味しいみかんを食べた夢を見たよ
と私が言うと、
「ふぅん……変わった夢やね
と夫が言った。

あれからずっと、美味しいみかんが食べたくて仕方がない。
買おうかと何度かスーパーで手を伸ばしたが、
あの美味しさとの違いに失望するのが目に見えていたのでやめた。

最近はふと気付くと、よくあのみかんのことを考えていることが多い。
(病気か?!)

あー、あのみかん。
もう一回食べてみたい~

夢でもいいから~
みかん~

いよいよスランプ脱出か?!

2009-01-19 11:43:05 | 仕事
金曜の夜から日曜日まで、とてもゆっくりした。
仕事は山積みなんだけど、一度リフレッシュが必要だと思って。

これが大正解だった

この週末にリフレッシュするにあたって、
いろいろとよかったことがある。

まず、金曜の夜から夫が出張でいなくて、
土曜の夜中まで帰ってこなかったこと。

それから、珍しく塾が4連休!

久しぶりに、金曜の夕方、取材から帰ってから、
土曜の夜中まで24時間以上、一人で家の中で過ごした。
誰にも会わず。

この「一人で過ごす時間」というのはとても大事だ。
誤解しないでほしいが、決して夫が嫌なわけではない。
誰か相手のことを考えなくていい時間が24時間以上続いたおかげで
「自分の世界」が戻ってきたのを久しぶりに感じられたのだ。
すごくスッキリした。

というのも、最近の私はちょっとおかしかった。
特に何か嫌なことがあるわけでもないのにストレスがたまっていて。
精神状態が非常に悪かった。

それは、部屋を見ればわかる。
私は人の部屋って、その人の精神状態と同じだと思っている。
常にずっと乱雑な部屋で生きているのが普通の人は別だが、
私のような「基本は掃除好き」な人間が掃除をしなくなるなんて、
どこかおかしいと思わざるを得ない。

忙しい日々の真夜中でも毎日フローリングの床磨きをするような私が、
決して時間がないわけでもないのに、3日くらい掃除機もかけず、
埃だらけの部屋で過ごして平気だった。
テレビの上に目に見えるホコリがあっても、そのまま。
普段の私なら考えられない

さらに、これはもう数ヶ月続いていたことだが、
どうも仕事への集中力が欠けていて。
簡単に言えば、「気分がのらない」。

ものを書くときって、私は完全に周りと遮断された世界でしか集中できないのだが、
一人でいてもいつも誰かいるような落ち着きのなさだった。
(別に霊がそばにいたとかではないと思う

もうダメなのかなぁと思うこともしばしば……
なんでこんなに無気力で、食べることと酒のことしか考えられないようになっちゃったんだろうかと、本気で悩んでいた。

でも、霧が晴れた!!

土曜は朝からひたすら掃除をした。
普段からやっていないとこんなに時間がかかるのかとびっくりしたけど、
とりあえず黙々と掃除をした。
きれいになるにしたがって、自分の心も落ち着いていくのがわかった。

ピカピカになった部屋で、美味しい紅茶をいれて飲んだ。
一番好きな、ベノアのダージリン・アールグレイ。

それから、冷蔵庫の野菜を使って何品か簡単なものを作り、
ゆっくり食事をした。

誰とも話さず、仕事にも追われず(本当はかなりあったのだが)、
一人の時間をゆったりと過ごしたら、
次にパソコンに向かった時、久しぶりの感覚を味わった。

思考の速さで書ける!!

そして、集中力が崩れない。

自分と外界とが完全に切り離されて、自分だけの世界に入れる感覚を、本当に数ヶ月ぶりに味わうことができた。

ああ、これこれ……という感じ

おかげで今日も朝7時から原稿を書きまくっている。
スピーディーに予定通り仕上がっていく原稿を見ながら、
久しぶりに仕事の充実感を味わっている。

いわゆる「スランプ」だったのかな……
でも、ようやく抜け出せた気がしている。
もう大丈夫だろう。

今月はこれから目がまわるほど忙しくなるが、
なんとか一気に走り抜けてみせる。


今年のプライベート目標を実行中!

2009-01-18 13:14:19 | 生活
この間注文していたお酒と化粧品が届いた!!

今年のプライベート目標「エイジングケア(肌を若返らせる!)」
を実行すべく、いろいろな化粧品を試している

今まではオルビスを利用していたんだけど、
いろいろと他のメーカーのサンプルセットを購入して、お試し中。
(10日分とかの基礎化粧品のセットが1000円前後で買える)

・アテニア
・草花木果(そうかもっか)
・山田養蜂場
・ドクターシーラボ
・ファンケル

@cosmeとかも覗いてみたりするんだけど、
結局のところ、「人の使用感」をいくら聞いてもわからないなぁと思う。
年齢も肌質も環境も違うのだから。
だから、いろいろと自分で試してみるのが一番だと考えた。

今のところ、草花木果の「透肌(とうき)」シリーズの洗顔料がいい。
泡がもっちりとして、独特の感触。
柚子の香りもして、すごく気持ちいい。

さらに、体の中からも肌をよみがえらせるために、
ファンケルのコラーゲンを飲みだした。
こちらの商品は、前に仕事で、あるサイトに記事を書いたこともあり、
なんとなく「良さそう」な気がして。

それから、今日届いたのはお試しセットではなく、
アテニアのエイジングケア用のもの。
マスクジェルとか、美容液とか、パックとか。

とりあえず、3ヶ月がんばろー。
もともと肌質が悪いので(ほんと、つるつるの人が羨ましい!)
あまり効果はないかもしれないが、
これ以上、老いていくのは嫌だ!!どうしても!!
せめて現状維持を!!

そして、エイジングケアもいいけど、
まずは「酔っ払って化粧を落とさず寝る」というのを
絶対にやめないとな……
友達に言うと、「ありえん。何がなんでも落とす」と言われる……。

お風呂もゆっくり入って、
ダイエットもして、
エクササイズもやって、
マッサージもして、
いろんな面から働きかけていかなければ。

あと、服装ももう少し上品で大人チックなもの(~チックって死語やな・笑)
を着るようにしたいと思う。
最近は気をつけて、シンプルで大人らしいものを着るようには心がけているんだけどね……。

でも、この間、塾の生徒のAさんに、
「せんせいの服、好きやわー。絶対うちと趣味が合うと思うわ」
と言われ、リアクションに困った私である。

中学生と同じ趣味の服着てていいのか?!

いつまでたっても、少女趣味が抜けなくて困る……

そして、横で私とAさんのやりとりを聞いていたTさんが私に言った。
「せんせいって……、何歳なん?」

思わずその場を逃げ出した私である。

やはり、いつまで経っても見た目は若くありたいと思う。
年齢自体は、若い時に戻りたいなんて、これっぽちも思わないけど。
やっと自分の性質に年齢が追いついてきたような気がして。

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そうそう、プライベート目標のもう一つは、「酒を極める」である。
ただ好きで酒を飲むんじゃなく、
もう少しきちんと勉強して記録して……ということをやりたい。

反省したのだ。
今まで「酒」に対する気持ちが中途半端だったなぁと。
それなのに、目標に「チーズを極める」とか「コーヒーを極める」とか、
いろんなことを考えてみたりもしていた。
一番好きな「酒」すら極められていないのに!!

ということで、今年は新たに「酒専門のブログ」を立ち上げることにした。
飲んだ酒のこと、酒関連のイベント、おいしい酒の飲める店、
酒の薀蓄、家で飲む酒とアテ……など。
酒に興味のない人が読んでも苦痛なだけのブログである。

酒一色!!

ちょっと仕事が立て込んでいて、まだ記事は書けていないんだけど、
開設だけはしてみた。

http://blog.goo.ne.jp/kaopi2009

「ほろほろ酔うて 木の葉ふる」
私の大好きな山頭火の句からとった。

また動き出したらお知らせするので、
興味があればこちらとあわせて見てください

優しい人に憧れる

2009-01-17 00:14:51 | 想い
自分が何を書きたいのか、よくわからない日がある。
だけど、無性に何かを書きたくて。

「書く」ということを仕事にして、
言葉でご飯を食べられるようになってから、
もう随分長い年月が経つ。

だけど、未だに「書く」ということは、
自分の「収入の手段」というよりは、
どこか気のおけない親友のようなもので。

今日は少しだけ淋しい気分で、これを書いている。
慰めてほしかったのだろう。
たぶん。
「書く」ということに。

私は「優しさ」について考えている。

本当に想っている人がいて、何か力になりたいと考えているのに、
自分は何もできない、ということのほうが極めて多い。

これは一体なぜなんだろう。

私は人生においてあまりいい評価はされたことがないが、
自分に対する最大の褒め言葉としては、
「情が深い」とか、「熱い」とかがある。

でも、「優しい」とは生まれてこのかた言われたことがない。
それはたぶん、優しくないからだ。

周りの人はいともたやすく「太陽さん」になって、
力づくではなく、相手が自ら動けるようにサポートしているのに、
私はいくら想いがあっても「北風さん」のように、
力づくで人を動かすことしかできない。

以前は「想い」さえあればいいのだと思っていた。
「想い」こそが人を動かすのだと。

でも、決してそうではない。

今日はそんなことをふと考えた。
なぜなら時間がありすぎたのだ。

朝、早くから取材に行って、お昼過ぎには帰れるはずだったのに、
すぐ横の駅で人身事故が起き、1時間も足止めをくらった。
何もすることがなく、考えたことを人にメールしたり、
自分自身に問いかけたり、忙しい毎日にはありえない貴重な時間を得た。

こういう「ふと訪れた休息」というのは大事なのかもしれないな。

自分がなぜやさしくなれないのか、
なぜこの間のように夫とケンカをしてしまうのか、
ということを考えた時、
以前読んだ本の中に答えがあったなぁと思い出した。

「自分の正しさを主張するより、他人との調和を大事にしたほうがいい」
「自分以外の人がみんな正しいと思うべき」

その本にはそう書かれていて、
なんだか目からウロコ状態だった。

私はとにかく「正しいこと」が好きだ。
それも自分の価値観のみ!!(基本は一般的だけど)

だから、ケンカをしても言うのは
「私は正しい」とか「私が間違ってるなら謝る」とか、
そんなことばかり。

どっちが正しいか?

白か黒か?

私は物事を二通りにしか考えることができない。
そして、少なくとも正義感は強い。
だから、正しさばかりを求めてしまうのだ。

ケンカした時夫によく言われるのは、
「正論やと思う。でも、みんながかおりみたいに正論通りにできるわけじゃないねん」

これを言われると、
いやいや、正論を批判するのは間違ってるやろ?と、また正論を繰り広げてしまう。

でも、私の好きな「正しい or 間違い」からいけば、
いろんな場面で私が間違っていたのかもしれないな。
それは夫に対しても、友達に対しても。

こんなにも優しくなりたいと思うのに、
いつまでたっても優しくなれない自分は、
やっぱりどこか欠落しているんだろうなと、
いつもの結論に辿り着く。

あまり時間があるのもよくない。
こういう嫌な結論に辿り着いてしまうほど
時間をもてあますのはよくない。

でも、今日はいい取材ができたな。
すごくいい企業さんだった。
富田林にある、設計・開発・金属プレス加工などをしている会社。
同じような工場で働くなら、こういう会社を選んだらいいのになぁと思った。

ここも自動車には関係ある会社。
決して不景気のあおりを受けていないわけではない。
でも、「こういう時期だからこそ」と、求人をする。
それは、「いい人材を確保」して、自社を「拡大したい」からだ。

ピンチはチャンス。

この使いふるされた言葉を実践できる会社は、
勤める本人さえ前向きであれば、前向きに仕事ができる会社だ。

いろんなものを作っているけど、わかりやすい例のひとつで、
「蛍光灯のパチッと留める部分」を作っていると聞いたとき、
あ~、世の中はいろんな人の想いで運営されているんだなぁと思った。

世の中に「不必要な仕事」なんてないのだから、
できるだけ人を大切にしてくれる会社で働くことが幸せなんだろうなと思った。

まあ、会社勤めを知らない私が言うことではないけれど。

10年前までは、自分には才能があると密かに思っていた。
大学の頃なんて、未来は輝いていた。
まだそういう勘違いを捨てきれず、
たまーに、何か書いてみようかな……なんて思う。

今年も芥川賞と直木賞が発表された。
また、うちの能天気なおかんからの「かおりちゃんの直木賞はまだ?」
なんて、罪深いフレーズの留守電が入ってないかとドキドキする。

昔はいろんな人が応援してくれていた。
でも、今はもう何も書けない。

何も物語が生まれない、空っぽの自分がいるだけ。
就職もせず、「何か」を書きたかった自分は一体どこに行ってしまったのか。
あの「何か」は一体なんだったんだろう……。

なんてね。
もう酒で流せば終わりなんだけど。

人生初の定期預金!!

2009-01-15 16:31:39 | 生活
身近な人はよくご存知の通り、
私が最も苦手とするものは、「貯金」と「禁酒」である。

貯金……

お金を貯めると書いて、「貯金」……

正直に言って、お金が貯まっていくことに全く興味がもてない
大きなものを買う目的があるなら別だが、
「いざというときのために」とか
「ゼロの数が増えていくのが嬉しい」とか、
そういう感情はこれまでにもったことがなくて。

お金を稼ぐことと使うことは大好きなんだけど、
お金自体には何の魅力も感じない。
(こういう人間は一生お金持ちになれないと本に書いてあった)
手元に入ったお金は、とにかく早く「何か」に換えてしまいたいのだ。
こんなやつに貯金などできるはずがない。

・・・それが。

今日、私は生まれて初めての「定期預金」をした!!

まあ、正確には「私の」お金じゃなく、「家の」お金だけど

結婚してからおよそ1年半くらいの間、
二人で生活費を折半して出し合い、それを私が預かってやりくりし、
その中からコツコツと貯めた「二人の共同貯金」。
やっとまとまった金額になったので、今日銀行へ持って行った。

あー、なんかドキドキした
これで私も立派な社会人になれた気がする。

でも、受付の人に呼ばれた。
「すみません、お客様。1万円足りないんですけど



おかしいなぁ、数えたと思ったんだけどなぁ。
仕方なく、自分の財布から1万円を出してプラス。
こういうお金に対するルーズさがダメなんだろうな……
もう典型的。

定期預金をしたことでなんだかセレブな気分になって、
家に帰るとネットで化粧品(エイジングケア!!)とお酒を注文した。
あ~楽しい
この充実感!!
生きてるって気がするねぇ。
クリック一つでどんどん欲しいものが送られてくるんだから。


……はっ!



うん……自分でも気付いてる。
やっぱりまだまだ立派な社会人にはなれないかも……

食道楽は続くよ、どこまでも……

2009-01-14 13:47:20 | 美味しいもの
年末、忙しくて、かどやとは忘年会をできなかったので、
昨日、新年会ということでびりけんへ行った。

結局また5時間くらいいて、たっぷり食べて飲んでしゃべった。
かどやの息子の話と、この間あった中学の同窓会の話が
めちゃくちゃ面白くて、久しぶりに笑い転げた。
笑いが止まらなくてお腹抱えるなんて、本当に久しぶり。
下手な漫才よりよほど面白い



昨日のお造りは、私の大好きな天然ブリ。
あ~、めっちゃうまい。
幸せ~



ぶり大根も!
また私が好きな目の周りの部分を入れてくれるんだ、マスターは。
あまりの美味しさに思わず「おかわり」をしてしまった。
こういうワガママもきいてもらえるのがいいね。



鯖の船場汁も、ほっこりした。
びりけんの真髄は、実は椀物と煮魚じゃないかと私は思っている。
出汁を飲むだけで幸せになれるんだから。



これも結構美味しかったな。
イカとトマトとマイタケのオーブン焼き。
イカの中にトマトを詰めて一口で食べてみたら、
すごくジューシーでたまらなかった。



そして、定番のローストビーフと生ベーコン!
昨日は特にベーコンが美味しかった。

これ以外にも5品食べたので、昨日は全部で10品。
(そのうえ、ぶり大根おかわり!)



昨日はウイスキーを飲む人がお客さんにいたので、
私も最後はウイスキーを注文してみた。
これは、大好きな切子のぐいのみ。
作家さんがつかまらないらしいのだが、
なんとしてもこの人の作品を手に入れたい。
マスターはこれを4万円で手に入れたとのこと。
同じレベルの物が手に入るんだったら安いくらいだ。
絶対欲しい!!

何度見ていても飽きないし、かわいくてかわいくて。
光の加減で万華鏡みたいに見える。
ほんと、こんな切子見たことがない。
すごいなぁ、欲しいなぁ。

ガッツリ食べて飲んで、楽しい夜は更けた。

今日からしばらく(2、3日?)酒を断とう。
「禁酒」「節約」「ダイエット」という三重苦(?)を
自分に課すことにした。
贅沢ばっかりして、生活が乱れすぎている。
ちょっと仕事に集中しよう。

そういえば、今年の目標をまだ決めていなかったな。

仕事に関しては、「スピードアップ」が課題。
そして、春くらいからまた営業かけて、2社は新規開拓したい。
できれば、自分の文章も書いて何か作品を残したい。
あと、ひのきのレギュラー講師育成。

プライベートでは、とりあえずお肌の「エイジングケア」である。
最近、頬がたるんで、ほうれい線が目立つようになった。
自分よりかなり年上だろうなと思って話している人が、
実は自分より年下だったときのショックといったら!!
私もこんな感じに見えてるのか……と思うとね……

とりあえず、もう少し化粧品にお金をかけて、
酔っ払って化粧も落とさず寝るとかやめて、
肌を若返らせよう!!


家出してみた

2009-01-13 03:45:47 | 
家出をした。

今これを読んでいるあなたは家出をしたことがありますか?

夫とくだらないことでケンカして、
化粧品とか鞄に詰め込んで(退屈しないよう本まで入れて)
家を飛び出した。

家を飛び出したことがありますか?

意外に行くとこないのよね・・・
実家は歩いて5分なんだけど、
私が泣きながら帰って来たら、おかんもおとんもビックリするし、
心配かけると思ったら、それもできなくて。

ああ、樋口一葉の「十三夜」の気分。(わかる?)

でも、現代に生きる家出女は、たくましく家から1分のバーに到着。
そこで酒を飲む。
ジャックダニエルに、グレンフィディック。
隣に座った小学校教師の男の人としゃべって。

「今日はダンナさんは?」
とマスター。
「家にいますけど。家出してきたんで」と私。

半分、心配そうな顔で、
半分は、「大丈夫やろ、あの二人なら」って顔。

お酒を飲んでいるうちに、「心配してるかも・・・」とこちらが心配になって、
「飲んでます」とメールしてしまった。
彼は安心したメールの返事。
心配させるつもりだったのに、何のために家出したのかわからない。

しばらくしたら彼が迎えに来てくれたけど、
結局、家に帰ってからまた大喧嘩。
わんわん泣いた。

でも、最後には一緒に酒を飲んでいた。

人と暮らすのは難しい。
でも、一度も自分本位になったことがない。
こんなに自己中な私なのに。
努力しても、すれ違いは起きる。
難しいな、他人と家族になるのは。

でも、最後には仲良くなれてよかった。
世の中は嫌なことでいっぱいなんだから、
一緒にいる時間くらい優しくしあいたい。
優しくしあうほうが絶対いいよね。