明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

夫が熱を出したよ

2011-10-31 23:55:44 | 生活
珍しく夫が人並みの時間に帰ってきたと思ったら、熱がある。
風邪をひいたようだ。

大根の煮物、アジの塩焼き、味噌汁、ジャーマンポテト。
夕食はそこそこ食べて「おいしい」と言っていたので、「食欲があるなら大丈夫!」と思っていたが、
体が熱くなって、早々に寝てしまった。

こういうとき、困る

私の家は(異常な)健康家族で、熱を出した人を生まれてこのかた見たことがないので、
正直、心の中でひぇぇぇー、どうするねん、と思い、あたふたする。

とりあえず、病気の人はやさしくするといいと聞いたことがあるので、
ひたすらやさしく、体をさすったり、薬を出したり、額を冷やしたりと、せっせと動く。

「かおり、やさしい・・・」と夫も感動しているので、こんな感じでいいみたいだとホッとする。

夫の頭を冷やしながらも、酒の入ったぐいのみは放さないけど(笑)

明日になったら、元気になっているといいけどなぁ。

しかし、本当に人って熱が出るんだなーなんて、間近で見て妙に感動した。
夫は自分で「体が弱いアピール」がものすごいんだけど、付き合って結婚して合計6年以上、
彼が熱を出したところなんて初めて見た。
全然弱くねぇ

なので、安心していたのだけど、いよいよきた!と思った。
彼も、若い若いと思っていたが、30歳。
そろそろくるんだよなぁ、普通の人は。
みんな30歳すぎたら体調が変わったし、私ですら多少疲れるということを覚えた。
何より酔っ払うと起きられなくなった(ちょっと違うか・・・)

夫の友達(同級生)も、体や心を病んでしまう人が何人かいて、
ちょっとでも何かできればと思うのだけど、私がでしゃばるわけにもいかず。
(自分の友達ならいいけど、夫の友達なので)

私は、日本酒の会であまったお酒があるので、今日もうまいなーとしみじみ

しかし、仕事がとにかく忙しい。
ゆっくり酒を飲んでいるヒマはない。

今、わりと大きな仕事が2件入っていて、1つは某メーカーサイトの企画からコピーまでやらないといけないので、そのことで頭がいっぱいだ。
前に仕事をさせてもらったデザイン事務所からの紹介で、初めて仕事をさせてもらう制作会社なので、いつも以上に気合が入る。
なんとかいいものを作って、紹介してくれた方の顔を立てたい。

もう1件は、夏にもやっていたエアコンや空気清浄機などを造っているメーカーDの続編。
冬の節電対策についてのサイト。
こちらもサイトオープンまで間がないので、この2週間くらい忙しくなりそう。

そして、それが終わればまた東京だ。

というわけで、11月も忙しそう。
忙しいということは本当に感謝すべきこと。

11月と書いて、今びくーっとした
もう11月か。
今年も終わりやん。

何も進歩がない1年だったことに、心から驚いている
まあ、とりあえず、いい年を越せるように、今から頑張ろう。

さっき、夫の様子を見に行ったら、熱も下がっているみたいだった。
よかった

第2回 日本酒の会を開催、そして大成功!

2011-10-30 18:37:48 | 
シンガポールも新潟の話もちょっとしか書けていないが、とりあえず昨日の話から。

昨日は、わが家で「第二回日本酒の会」を開催。
第1回と同じメンバーで行った。(なぜかほとんどがトシくんの会社の人・・・)

昨年秋に開催した第1回も非常に好評ではあったが、
最後のほうで料理した記憶がぶっとび、最後までたどり着かなかったという反省があった。
今年はその反省を生かし、段取りよく、あまり飲みすぎず、とにかく最後までたどり着くんだ!ということを目標にしていた。

結果的に言うと、大成功だったと思う。
最後まで全く酔っ払うこともなく、お料理も全部出し切った。
皆も楽しんでくれたし、私も本当に楽しく過ごせた。
テーマは「水と米」。
きき酒タイムも作り、盛りだくさんだったと思う。

記録として振り返ってみる。
とにかくものすごい料理の量である。

まずはビールで乾杯。



アテにしたのは、自家製ジェノベーゼソースとチーズのバゲット。
バジルを大量に収穫したので、それでジェノベーゼソースを作っておいた。

手前は、ポテトとベーコンのチーズクリームソース。
こってりしているが、ビールによく合うし、私も大好きな1品。

そして、日本酒1本目は和歌山県平和酒造の「紀土 純米酒」。
この間、日本酒のイベントのチャリティオークションで落とした平和酒造さんのハッピを着てみたり(笑)。

この酒のコスパは本当にすごい。
1升が1890円で買えるのだから。
吟醸かと思うほど華やかな香りとまろやかな口当たりが特長。
水の柔らかさがよくわかるお酒だ。

トップに持ってきたのは、他のお酒に負けてしまうような、やさしいお酒だから。
天然カンパチのお造りと、蒸し野菜を出した。
蒸し野菜には、新潟で買ってきた塩と、自家製ポン酢を添えて。(写真なし)

2本目は愛知県の「醸し人九平次 純米吟醸 山田錦」。
こちらも超軟水でまろやか。
そして、山田錦の華やかさと芳醇な広がりをこれでもか!とふんだんに味わえる。

フランスの三ツ星レストランでも提供されているということで、あわせたのはタコとパプリカのカルパッチョ。


見た目もきれいでおいしいので(何より作るのが簡単!)、最近は人が来るたびに作る定番料理。
九平次のフルーティーな味わいがとても新鮮だったようで、「こんな日本酒もあるのね」と喜んでもらえた。

料理はもう1品。
ポークソテーバジル風味。(ピンボケ)


こちらもこの間、人に出したら好評だったので、今回も出してみた。
予想をはるかに越えるほど大好評!!
確かにうまいし、さっぱりしてるからいっぱい食べられるのよね・・・

さて、この辺りでと、きき酒大会。

今、私と夫が最も注目している神奈川の「相模灘 純米吟醸」で3種類の米の違うものを用意した。
山田錦、雄町、美山錦。
どれも協会9号酵母で醸し、磨きも50%。
果たして米の違いで、どれほどお酒の味が変わるのか?
私自身もこのような飲み方はしたことがなかったので、とても面白かった。

山田錦はやはり優等生の味。
香りは華やか。やや弱め。山田錦らしい、同心円状のふくらみをもつ。水のまろやかさも感じられる。
アタックは弱めで広がりが遅い。余韻に酸味。食中酒として幅広く使えるお酒。

雄町は、香りが特徴的。米っぽい。米の旨味やコクを感じられるお酒。
ちょっとクセがあるので、好き嫌いが分かれるかも。
ぬる燗くらいにすると、良さがもっと出るかもしれない。

美山錦は、雄町とはまた異なる米の旨味が前面に出る。
もう少し軽快で酸味がやや強く感じられる。
すっきりしているかと思いきや、余韻には美山錦らしい甘みがある。

私は山田錦が一番好きだったかな。
10人いたのだが、皆それぞれで、3、4票ずつ集まっていた。
人の味覚って面白いなと思う。

なかなかこのようなことは自宅でできないので、楽しんでもらえたようだ。

好きなお酒を好きなものと合わせてもらおうと思い、酒のアテ3種盛りを。


まー、我ながら酒飲みには魅力的な皿だこと!(笑)

手前から、小松菜の中華風胡麻和え、ゴボウのオイル煮、アスパラの白和え。
どれも酒のアテにはぴったりだ。
でも、結局どれもほとんど食べられず・・・。
びっくりするほど早々となくなった!!

「女子にはたまらん皿」だったらしい。
しかし、私はこう付け加えたい。
「酒飲みの女子にはたまらん皿」だろう(笑)

ゴボウのオイル煮だけは、今回初めて作ってみたのだけど、なかなか美味しかった。
皆が作り方を聞いていた。

そして、夫がベランダで備長炭を焼いてくれ、海鮮炭火焼も次々に登場。
メンバーの1人に持って来ていただいたシラサエビと穴子を焼く。
これがめちゃくちゃ旨い!!





エビは頭からバリバリいけるし、穴子はふっくら。
素材も新鮮でおいしかったけど、やっぱり備長炭すごい!と改めて思った。
火がつくのに2時間以上かかったが、一度つくと何時間ももつ。
それに、バーベキューで買う安い木炭とは全く違い、炭火の味がつくのが旨さを倍増させる。
ほんま、たまらんかった。

6本目のお酒は、福井県の「花垣 純米吟醸」。
こちらも水が柔らかく、さらに今日はじめての米、五百万石を使用。
穏やかな米の旨味は残しながらも、さらりと飲めるお酒に仕上がっている。



天然ぶりが手に入ったので、それを食べやすいようにカットし、また炭火焼に。
照り焼き用のタレを作り、塗りながら焼いてもらった。

7本目・8本目のお酒は、山口県の「獺祭(だっさい)」。
今度の飲み比べは、米の磨き方。
獺祭の中でも標準的な「純米大吟醸50」と、「三割九分磨き」。
その名の通り、50%精米と39%精米を比べる。

比べる以前に、まずみんなの反応が面白かった。
50から開けたのだが、とりあえず「おいしい!」という。
厳密に言えば1位ではないのかもしれないが、平均的に高得点を上げられる、一般受けする酒なんだなぁと実感。
人に勧めるときでも、まず間違いはない。
ただ、人間と同じで、私はこういう八方美人的な酒よりも、ちょっとクセがあるお酒のほうが好きだ。

39%は、やはり限りなく水に近づいていくというか、米の旨味という点では劣る。
ただ、きれいで香りもよく、スッキリするというよりは複雑さを感じた。
どんと押し出すものがない。
繊細で、たくさんの味が見え隠れしていて。
普段あまり飲みなれないタイプのお酒だったので、表現に苦労する。

料理は自家製チャーシュー。
料理とも呼べないほど簡単だけど、おいしい。


夫が残りのシラサエビを素揚げにしてくれた。
きれいに並べてくれている。


素揚げは素揚げで、炭火焼とはまた違ったおいしさ。

9本目の日本酒は、鳥取県の「千代むすび 純米吟醸」。
こちらをセレクトしたのは、「強力」という鳥取県だけの復活米を使用しているから。
そういうお米があることも知ってもらいたかった。
また、このお酒が結構旨くて。
皆からも評判がよく、後で見たらこの瓶だけがカラになっていた。

料理は、揚げれんこんと鶏肉のピリ辛酢和え。


こちらも最近よく作る。
誰に出しても好評なので(自分も大好き)、今の定番。

もう1品、「牛すじと大根の煮物」があったんだけど、写真がない。
これは本当に久しぶりに作ったけど、私の自信作。
20代後半の頃、上新庄で1人暮らしをしていた時によく作った。
私は牛すじとか、お肉のいろんな部位が食べられないのだが、「自分が食べられる牛すじ煮込みを作ろう!」と思い、
かなり手間をかけて誕生したのがこの煮物。
大根は米のとぎ汁で柔らかくなるまで煮込み、牛すじはしょうがの皮とネギの青い部分で4時間煮込んでいる。
それを一度水洗いしてきれいにし、2つ合わせて調味料で煮込む。そこからまた2時間。
さらに1晩置いて、しゅんだところで、もう1回1時間ほど煮込む。
牛すじはトロトロで、私もこれなら食べられるのだ。
しっかりしたお酒ともよく合う。

10本目のお酒は、高知県の「安芸虎 山田錦80%純米酒」。
今度は「米をあまり磨いていない」お酒だ。
私はこのお酒がとても好きで。
やや辛口のフルボディ。パンチが効いてるけど、80%とは思えないきれいなお酒。
これは阿波産の上質な山田錦を使用しているからだと、蔵の人が言っていた。
なるほどなぁと思う。

さわらの味噌漬けを夫がまた炭火で焼いてくれた。


もう1品、タラの人参みの揚げ。(写真なし)
タラの周りに人参の千切りを衣に見立てて付けて揚げたもの。
人参を揚げると甘くなるので、淡白なタラを引き立ててくれる。

ラスト11本目は、茨城県の「来福 純米吟醸 愛山仕込み」。
愛山という酒米はなかなか面白いので、セレクトしてみた。
このお酒自体もとてもおいしい。
花酵母を使用していて、とても華やか。
愛山らしい甘みもある。

料理は、新潟で購入した鮭の旨煮と、自家製味噌漬けクリームチーズ。(写真なし)

そして、しめに「ちりめん山椒のチャーハン」を出した。
これはお店で食べておいしかったので、味を再現。

以上。
日本酒11本と、お料理が20品!!

我ながらよく頑張った(笑)
あまり飲み食いできなかったが、キッチンで皆の楽しそうな声を聞いているのが幸せだった。
酔っ払うこともなく、最後まで記憶があっただけでも十分だ。

最後は皆が持って来てくれたお菓子を食べて、お開きに。
早めスタートで早めに終わろうと思っていたのに、結局終電だった。
3時からスタートしたので、8時間以上に渡る長期戦。

夫も協力してくれたので、最後までたどり着き、楽しい時間を過ごせた。
第2回日本酒の会、大成功!

メンバーもすっかり固定されてしまったなぁ。
次回は他の人も呼びたいと思っていたけれど、ちょっと難しいかも・・・?

私があまり話に参加できなくて淋しいので、もう少し気軽な日本酒の会も開けたらいいなぁと思っている。
5、6本用意して、お料理1品ずつ持ち寄りとか。

とりあえず、やりきりました!(笑)
ありがとう、ありがとう!

※一番好きだったお酒、おいしかった料理など、またコメントやメールでお知らせいただけると嬉しいです。

新潟の酒はうまい

2011-10-23 23:03:28 | Weblog
全く意識になかったんだけど、私がお土産屋で青木酒造のお酒が売ってるのに反応してたら、もんちゃんが
「え、それたぶん今から行くとこにある蔵やで」
と言った。

え~

私は今回、もんちゃんがアルコール分解ができない体質なんで、お酒のことは全く考えていなかったのだ。

青木酒造の鶴齢は今私が一番好きな酒蔵で。
もちろん新潟とはわかっていたけど、今から向かうところにあるとは思ってなかったのでびっくりした。

でもめっちゃ嬉しい~!

新潟はやっぱり酒処やね。
どこに行っても地酒を楽しめる。

いいなぁ、新潟!!

写真は鶴齢の蔵前で。

新潟へ出発

2011-10-23 08:08:05 | Weblog
昨夜、新潟へと出発した。
夫が京都駅まで送ってくれた。
時間までおでん屋に入ってビール飲んだ。

淋しいのか元気のない夫…
私が4日もいないのは初めてなんで不安なのかなと思った。

でもポツリと言った。

「いいなぁ…」

えっ

もしかして淋しいんじゃなく、羨ましいだけ!?

どうやら羨ましくてたまらなかったみたいだ。

バスに乗るとき、何かくれた。
見ると銀行の封筒…
中にはお金が入っていた。
「何かおいしいものでも食べて」と。

ありがたい…

バスに乗ったら意外に快適シートで、足も伸ばせるし、リクライニングも背もたれと足元があった。
さらには顔を隠すカバーまでついている!!

これはいいなぁと思っていたら、バスが動くとものすごい揺れ…。
私は一番後ろでちょうど車輪の上辺りみたい。
結局、全然眠れないまま、休憩所まできた。

私はどこでも寝られるタイプだけど、この振動は絶対無理!
これで寝られるってどんな神経やねん!

そう思っていたら、着いていた(笑)
この後、熟睡!?

今は電車で移動中。
越後湯沢へ。

天気は悪いが、久しぶりの旅に心踊る。

旅に出ることにした

2011-10-21 01:09:42 | 想い
今朝はポーチの夢を見た。
ポーチって、あの化粧品とか入れるやつね・・・

アニマル柄の生地にバラの刺繍がしてあるポーチの夢。
昨日寝る前に、そんなポーチの商品コピーをうなって書いていたからだ

今日も朝から夕方まで5人の取材。
初めての媒体だったけど、先方がかなり満足してくれたと、
さっき営業さんからメールがあったのでホッとした。

とにかく仕事と飲み会が忙しい
仕事はともかく「飲み会が」ってなんやねんと思うかもしれないけど仕方がない。
逆に、そんな楽しみでもなければ、生活が潤わないじゃないか

まあ、今仕事が忙しいのは、もちろんそれなりに案件も入っているからだけど、
それ以上に、4、5日連休をとるからということのほうが影響している。

実は、あさっての夜から新潟へ行ってくる。
仕事じゃない。
全くのプライベートの旅行。

先月か、もう少し前の夏の終わりか、いろいろと思い悩んでいたときに、ふと思ったのだ。
「そうだ、旅に出よう」と。

9月はシンガポールに行くことが決まっていたので、暇なはずの10月にしようと思った。
お金もないけど、でも、借金したって(いや、してないけど)何したって、絶対行こうと決めた。
そこに何か自分が求めている答えがあるような気がして。

どこに行こうかと考えていて、「あ、もんちゃんに会いに行こう」と思った。
栃木にいるもんちゃんに会って、その辺りをふらふらして帰ってこようと思っていた。

もんちゃんにそれを話したら、じゃあ、近場で一緒に1泊しよう、と言われた。
うわー、それはいいなと、話が盛り上がって、もんちゃんちに1泊、近場で1泊・・・のような話だったのだが、
もんちゃんの旦那さんが「せっかく来るんやから、ちゃんと二人で旅をしておいで」と言ってくれた。

そこから話が変わってきて、じゃあ、栃木からだったら新潟でも行こうか・・・
新潟まで行くんなら2泊しようか・・・
みたいになって、結局、新潟へ二人で2泊旅行に行くことになった。

本当に、もんちゃんの旦那さんには感謝、感謝である

そして、さっき(本当にさっき)ようやく宿とまわる場所が決まった

さすがに20歳の頃みたいに、宿も決めずに飛び出すわけにもいかないので、宿はそれなりにいい感じのところを予約した。
でも、できるだけ安く済ませたいので、私は新潟まで夜行バスで行く。

これがすごくて、京都から新潟までなんと5800円!!
いやー、夜行バスすばらしい!
今回試して大丈夫だったら、ちょこちょこ行ってもいいなぁ(酒買いに)

40歳の老体に夜行バスはこたえるかもしれないが、まあ、そういうのは平気。
乗り物酔いはすごくするけど、寝ていれば大丈夫だし、どこでも寝られるし(笑)

たまに仕事で車に乗せてもらうことがあるけど、あの時のほうが寝られないからつらいかも・・・
またごはんもいっぱい食べさせてもらった後とかだし、すい臓も負担があって(すい臓が弱い)。

とりあえず、久しぶりの夜行バス。
この5年の内には乗ってるけど。(東京まで)

新潟の越後湯沢で朝9時にもんちゃんと待ち合わせている。
新潟で待ち合わせって変な感じ(笑)

川端康成が泊まったという宿を予約した。
その時の部屋も見られるらしい。わーい

天気は最悪のようで、ずっと雨・・・
でも、なんでかな、そんなに憂鬱でもないのだ。
もともともんちゃんと会うのが目的で栃木へ行こうと思ったのだし、
もうそれで目的は果たせたような気さえしてる。
あとは、プラスの幸せだから、何でもうれしい

そのために、今仕事を全部片付けようと頑張っている。
こういうときにかぎってまた仕事がどんどん入ってきて、昨日は2件も断った
今回の旅行の代金になるくらいだったけど、仕方ない・・・

とにかく楽しみで楽しみで仕方がないのだ。

夫とはいろんなところへ旅行したけれど、友達と行くのは本当に久しぶり。
若いときはもんちゃんともいろんなところへ行ったなぁと思ったら、いろんな場面が浮かんできた。

長野の民宿。
のっぺりした顔の私と、濃い濃い顔のもんちゃんを「おねえさんたち、姉妹?」と聞いた民宿のおばさん
エメラルドグリーンの川と白い岩がある山奥で、紫陽花がきれいに咲いていたのを覚えている。
帰ってきたら、1つ物語ができた。
もんちゃんに読んでもらったら、「私と一緒に旅をしていた女の子は、こんなことを考えていたのか!」と言われた。

九州の臼杵。
いろんな石仏を見られてよかった。
私の母にそっくりな仏様がいた。
日田の小鹿田焼の窯も見に行った。
バスがなくて、二人で何駅も歩いた。

青森で泊まったお寺のお坊さんが卓球をしていたこと。
翌朝起こしてくれなくて、カップヌードルを持ったまま走って電車に乗ったこと。

北海道では、摩周湖でケンカした。

宿なんて予約もしてなくて、残ったお金で泊まり歩いていたから、
旭川で変な宿にも泊まった。
部屋のふすまを開けたら便器があったり、
さっきまで誰か寝ていたような臭いのする布団だったり。

サウナにも2回泊まった。
水商売系の女の人がいっぱいいて、私たちも「ミキちゃん」とか関係ない源氏名(?)で呼んだりした。

岐阜だったか、また変なさびれた宿に泊まったけど、
隣のホテルの温泉に入れて、それがすごくよかった。
星を見ながら2時間ぐらい温泉につかって話をした。
あのとき、何かわかったような気がして帰ったのに、結局駄目だったんだなぁ、私は。
でも、あの旅の後も物語が1つ生まれた。

ダンプカーをヒッチハイクして乗せてもらったら、
「悪女が好き!」というステッカーが貼ってあったけど、めっちゃいい運転手さんだったり、
ひたすら二人で俳句を詠みながら歩いたりした。

いろんないい旅があった。
いつも珍道中だけど、そういう旅のほうが忘れない。

なんだか今回は、昔のような旅が出来そうな気がして、とても楽しみだ。
思い切っていくことにしてよかった。

今の私にはきっと必要なこと。

昔の日記を見ています

2011-10-17 22:41:16 | 想い
仕事に疲れて、気分転換がしたいと思ったとき、ふと「一年前の今日、何を考えていたのかな」と思った。
日記をたどる。
1年前、2年前・・・

そして、2007年10月17日にたどり着いた。

新米をいただいたので、「ご飯の友」になりそうなおかずを。
きんぴらごぼうと、野菜たっぷりお味噌汁と、焼き鳥風の鶏肉と、かぼちゃの煮物。

私はもっと先にご飯を済ませているので、彼だけが食べる。
私はいつも彼が食べるのを横でじっと見ていて、そのときにいろいろお話する。

彼が一口食べて、炊き立てのご飯を頬張って、心から搾り出したような声で言う。
「・・・うまい。・・・あー・・・ほんま、幸せ」
目を閉じて味わっている。
何度も何度も「幸せやわ~」と口にする。

それを横で聞いていた私は、目頭が熱くなる。
泣きそうだ。
なんでだろ。

私は、人が美味しい顔をしているのを見るのが好き。
お腹がいっぱいで満たされているというのは、一番幸せなことなんだと思ってる。
でも、泣きそうなのはそれだけじゃなくて・・・。

私もなんか、幸せだったんだ。

ちなみに昨日も彼は家でご飯を食べた。
写真撮るの忘れたけど、昨日はれんこんのはさみ揚げと、牛肉とごぼうの煮物と、冷奴と、枝豆。
これも彼は同じように、幸せそうに食べてくれた。

やっぱりきちんと生きよう。
頑張って仕事して、特別贅沢でもないけど美味しいご飯を食べて、1杯だけ飲んで。
地味だけど、小さいけど、何よりも確かな幸せだ。
これが一番。


新婚1年目の秋。

これを読んで思った。
今も全く変わらない。
4年たっても変わらないことがよかったと思った。

そのとき、前後で目に付いた日記を2、3読んだのだけど、これがよかった。

夫や周りの人に言わせれば「いつも大げさすぎる」私は、
「運命だ!」とか、
「奇跡だ!」とか、
何かちょっとしたことでもドラマの主人公のように叫んでることが多いけど、
本当にそう思うことがあるんだから、仕方がない。

別にじんわりかみしめて、流してしまったっていいのだけど、
ミュージカルのアクターのように、体全身で声を張り上げて、
「これは奇跡よぉぉぉー!!」と文章で表現すると、
なんだかその出来事が、より輝きを増すような気がするのだ。
そして、文章の素晴らしいことは、後で何度でも読めることだ。
普通なら忘れてしまうような感動を、私は自分の文章で何度でも繰り返し味わうことができる。
だから、思うのだ。
「書ける」ということは、2倍感動を味わえるから幸せだ、と。

「こじつけ」と「意味づけ」が大好きな私。
何にでも「意味」を見出したときに、いろいろな物事が肯定されるからだ。
ぼんやりと否定したまま生きたくない、というのが私の考え。

だから、大げさで意味づけが好きな私はこう思う。
「BLUES」は、私の人生の鍵だ。

24歳でBLUESを捨てた私が、堕落しかけた10年間を送った後、
もう一度BLUESを自分の中に取り戻したとき、
まさしく文字通り「BLUES」というキーワードが私と彼を結びつけた。
自分のHPのブルースページに「EVERYDAY I HAVE THE BLUES」とタイトルをつけていた私。
彼のブログも偶然、同じタイトルで。

ブルース好きなら誰でもわかる、このベタな感覚。
ベタだけど、一番ストレートにブルースを愛していることが伝わる。
だから、こういう表現をする彼に好意をもったのは、今思えば当然で。

正直に言えば、もう絶対に無理だと思っていたのだ。
BLUESを分かち合えるソウルメイトで、なおかつ男性として愛せるような人と出会えるなんて。

なのに、彼はBLUESだけでなく、ほかの幸せもいっぱい連れてきてくれた。
文章を書くこと。
お酒。
自然の中の語らい。
旅。
文学。
家族を大切にすること。
いつも感謝すること。
いつもポジティブな思考をもつこと。
優しくあること。

彼と出会ってからの私の頭上は、毎日が上天気で、
この10年に失っていたものをすべて取り戻すことができた。

そして、新たな出会いも。
彼のバンド仲間はみんな酒飲みのブルースマンで。
そのうえ、優しかったり、ポジティブだったり、物事をよく考えていたりで、
こんな若者がいるなら、日本はまだ大丈夫だなぁなんて、そんなことを会うたびに思わせてくれる人たちだ。

自然満喫のBBQで、ウイスキーをボトル1本空けてしまう人たちはそうそういない。
川で飲むウイスキーの旨さを同じように感じられることが幸せだった。

そして、夢だったシカゴ・ブルースフェスティバルへ行くことも現実になり、
そこで出会ったブルースマンと、またつながって。

昨日は、久しぶりに、本当に久しぶりに、ブルースを堪能した。
あんなライブはシカゴ以来だ。
バーボンがどんどんブルースに溶けてなくなって、3杯も飲んだ。
昼間っからさんざん飲んでいたのに。

この間、B.Bキングの自叙伝を読んだのだけど、その中で、
B.Bキングが、自分がどんなにBLUESを愛しているかと語る。
その語りを読むだけで、私は泣けてきてしまう。
私も自分がどんなにBLUESを愛しているか、気付いてしまって。

BLUESは普遍的なものだとBBは言う。
私もそう思う。
それはきっと、ソウルだけで受け止められる音楽だからだ。
音楽論もテクニックも、言葉さえも、そこには必要なくて。

BBがルシールをかき鳴らす。
それだけで私は、その1音だけで私は、いつも胸が潰れるようだと思う。
魂に直接響くからだ。

その感じを味わえる、もしくは味わうのが好きな人間ばかりが集まったライブハウスというのは、本当に天国のようだ。
「ここにいる人たち、みんなBLUESに魅せられた人たちなんだ」と思うだけで、私は幸せで、そしてわくわくしてしまう。
バーボンを飲みながら、ブルースの洪水に呑み込まれながら、私は思う。
「私はブルースとバーボンがあったらそれだけでいいんだなぁ」と。

シカゴで、世界のブルースギタリスト・菊田俊介さんが私のこの言葉を聞いて、こう言ってくれたっけ。
「そういう女性は、ブルースマンの夢だよ!」

人生で、最高の褒め言葉だ。
そうか、私はブルースマンの夢の女性なのか、なんて(笑)。

BLUESを求めたとき、彼と出会い、そこからすべてが始まった。
ブルースはどんどん人とのつながりを作ってくれる。
不思議なほど、ブルース好きに出会う。
私はいつも満たされている。
笑顔で楽しく過ごしていると、また良いことばかりが起きる。
良い循環が生まれる。
幸せで、幸せで、それが受け止めきれずにこぼれ落ちていくようだ。
昔の私ならあふれる幸せなんて怖くて逃げ出していたけれど、
今は貪欲に、こぼれ落ちる幸せも拾い上げて、
そして、私は強くなる。

昨日は本当に思ったのだ。
BLUESが私の人生の鍵だったんだって。


昔の自分の文章って、なんでこんなにいいんだろう(笑)
いや、他の人はなんとも思わないのはわかってる。
ほら、アルバムをめくって「あー、こんなときあったな」と思うような感覚で・・・

ここにも書いているけれど、私は2倍(きっとそれ以上)昔の感動を自分の文章で味わえるので、
なんだか得した気分になる。
だから、できる限り残しておきたい。

そういえば、この間の取材で、「面接でどんなところを見ますか?」と質問したら、
ちょっとオネエ系みたいなビジュアル系の男の人が冗談みたいに、
「携帯のアドレス」と言った。
意味がわからなくて聞き返したら、
「携帯のアドレスって、意外に自分の趣味や想いを入れている人が多いから」と言った。

確かに、私の携帯には「kozmic blues」と入っている。
なるほどなぁ、と思った。
(大好きなジャニス・ジョプリンの曲名だ)

全員が全員ではないかもしれないけど、自己主張のある人ほど、そういうのを入れるのかもしれない。

知ってる人は確かめてほしいけど、私の夫のアドレスも結構、彼を表している(笑)

高松のおじいちゃん

2011-10-17 16:44:18 | 生活
仕事で何千字書いていても、自分の想いを文字にして表現しないと息苦しい。
窒息しそうだ。

昨日は叔母さんの四十九日で高松へ行ってきた。
両親と夫と4人。バスで日帰り。

その前日も前々日も夜中まで飲みに行っていて、疲れがたまったままのバス移動はかなりきつかった

父方の実家に着くと、もう親戚が大勢集まっていて。
日本社会の縮図のように、年寄りが毎年増える一方で、子供が増えない。
ほぼ全員が高齢者(60~90代)で、膝の痛みから正座もできない人、一度座ると立てない人など続出

仏壇のある広い広い部屋で、お坊さんが2人、お経をあげてくれる。
以前、お経は音楽みたい、という話をここに書いたが、今回もそう思った。
それも2人でやる上に、楽器(?)やリズム打ちも入っていたから、バンドみたいだった。
2人の声が重なっていくところなどは心地よかった。

叔母さんの遺影を目にしたら、一瞬、涙が出そうになってぐっとこらえた。
両親の兄弟、お嫁さんなどの中で、一番若く、一番元気だった叔母さん。
おおらかで声の大きい人だった。
もうこの世にいないなんて、信じられなかった。

だから、逆に、深い悲しみもなく、非現実的な感じがした。

ただ、「ありがとうございました」と真剣に手を合わせた。

2時間という長いお経の時間が終わり、食事が出て、早々に引き上げた。
今度は母方の祖父の入院している病院へ。

おじいちゃんは95歳。
入院しているといっても、特にどこかが悪いわけではない。
治療ではなく、どちらかといえば軽い介護のために入院している感じだ。
家にいると食事や掃除、洗濯などが大変だし、何かあったときに困るから・・・

でも、普通に話もできるし、自分でトイレ・入浴・食事もできる。
95歳にしては元気かもしれない。

私たちが行くと、別の部屋に入院しているどこかのおばあさんが話に来ていて、
あー、ずっと1人じゃなくて、こうやって話すお友達もいるんだ、と思うと、少しホッとした。

淋しいのはいけない。
人が淋しいと思うと、一番しんどい。

おじいちゃんはベッドの上に三角座りして、嬉しそうな顔で私たちを見ていた。
おしゃべりするのも楽しそうだった。
心底、よかったと思った。

うちの父親はこういうとき、すごくいい。
基本的におしゃべりな人なので、おじいちゃんにいろんな話をしてくれる。

おじいちゃんはとても明るくてやさしい顔で、
なんだかおばあちゃんに似てきたな、と思った。
昔は、ちょっと怖い、気難しいおじいちゃんだったのに。
いつもニコニコ仏様みたいな、おばあちゃんを思い出した。

あっという間にバスの時間がきて、「もう帰る」というと、おじいちゃんはちょっと淋しそうだった。

また来るねと言って、病院を出た。

また慌しく、タクシーでバス停まで行き、そこから三ノ宮まで帰ってきた。
なんだかもうフラフラだった。

家に着いたのが、9時半。
お風呂を洗っていたら、夫がキッチンに残っていた洗い物をしていた。
「いいよー」と言ったら、
「しんどいときにこれが残ってると、かおりのストレスになるから
と洗ってくれた。

やさしい・・・

昨晩は早寝できたので、今日はそこそこ元気。
とにかく水曜日までに原稿を全部終わらせないといけない。
木曜日はまた取材だし・・・

そうだ。
先日書いていた「尻拭い」の原稿は、簡単な修正が2箇所あったが、それもすぐに終えてOKをもらった。
そして、代理店からではなく、取材した会社から直接電話がかかってきた。
何か修正が発生したのかとびくびくして電話をとったら、
「今回はありがとうございました」とのこと。

私にやり直してもらって本当によかった、
前のものとは全然違ったので安心した、
急ぎで時間がなかったのに快く対応してくれて、
修正も20分程度で仕上げてくれて迅速な対応に驚いた、
とりあえず、お礼です、
という内容。

・・・ホッとした

わざわざお礼の電話をしてくれたことも、とても嬉しかった。
とにかく、自分はちゃんとプロの仕事をした。喜んでもらえた。
そのことで満足だ。

小さな小さな幸せだけど、こういう積み重ねがきっと自分の求めている「何か」につながると信じて、
1つ1つの仕事を丁寧に、誠実に、こなしていこうと思っている


偽ライターの尻拭い

2011-10-13 23:17:46 | 仕事
今日は昨日の取材の原稿を6時間かかって仕上げた。
17時までの納期だったので、ものすごく集中してやった。
疲労感がすごい

ちょっと休憩してまた他の仕事を始めたが、遅々として進まなかった。

今日の原稿というのは、この間書いていた「尻拭い」のもの。
ボツになったという原稿を見せてもらってびっくりした。
たぶんだけど、ライターが書いてない。
経費節約のために自社内で営業の誰かが書いたな、と思った。
もしこれが本当のライターの仕事として通用するんだったら、この世からライターなんて職業消えるで・・・と思う。
それくらいむちゃくちゃな文章だった。

文章や内容だけならともかく、誤字脱字の多さ!
もちろん人間だからミスはあるけれど、これは完全にコピペをミスしたな、というのがあった。
文のアタマにあった「ビジュアル」が「ジュアル」になっていたり、
次の行の「制作会社」が「作会社」になっていたり
また、社名まで間違えている箇所があり、あまりの雑な原稿に腹立たしくなってきた。

今回は代理店からの依頼だったが、私は同じ仕事を本社からも請けている。
本社のディレクターさんだったらこんなミスを掲載したままでお客様に確認を求めたり絶対しない。
ライターだけでなく、この代理店のいい加減さにもがっくりした。
仕事に対して真剣に、誠実に向き合おうという気はないのだろうか?

あまりのひどさに、「こんな仕事あるかいな……」と、最後には悲しくなってきた。
誠実さのかけらもない。

文章なんて誰にでも書けるから、ライターという職業は下に見られることが多い。
カメラマンやデザイナーは技術や機材がいるから別格なのに。
「文章なんてその気になれば、自分でも書ける」と思われていると感じることもある。

でも、絶対にそれは違う。
誇りをもってそう言いたい。

だからこそ、あんないい加減な原稿を「ライター」として書かれたことに憤りを感じたのだ。

絶対に違いを見せ付けてやる!と、そういうアグレッシブな気持ちで挑んだ。
結果はまだわからないけれど、自分が書いたものは満足してもらえると思っている。

とりあえず、今日はもうダメだ。疲れた。
限界・・・

仕事に追われ、飲み会に追われる3連休

2011-10-11 20:03:04 | 美味しいもの
仕事が終わらない。
果てしなく、終わらない。
でも、ちょっとだけブログ更新しよう。

この3連休にやろうと思っていた仕事にほとんど手をつけられなかったので、予定が押している。
さらに、取材が2件、飛び込んできた。
1件はどうやら他のライターの「尻拭い」らしい。
原稿が気に入ってもらえず、書き直そうにも書き直しもできないくらいの取材だったらしく、
「取材からやり直してほしい」とのことで、私にまわってきた。
一体どんな取材してたんや……?

なんか人の尻拭いなんかイヤやなぁ、やりにくいなぁと思いつつも、
困った声を出されて頼まれると、断れないのが私の性格で……。

いや、「原稿料にプラス5000円上乗せします」という一言が効いたか……
(安い女である)

とりあえず、明日行って来る。
やっかいな相手じゃないことを祈る。

さて、この3連休はよく飲んだ。

8日はうちの両親と夫と4人で京都で食事会。
平安神宮の近くにある「割烹 鮨 はつ花」というお店。
父は父で知り合いから、母は母でまた別の知り合いから、偶然にもこのお店を勧められたとのこと。
半年に1回くらい4人で美味しいものを食べに行くので、今回はここにしようということになった。

一見さんは入りにくい、普通の家みたいな料理屋さん。京都はよくあるけど・・・。
でも、意外に安くて、一人5000円のコースでかなり充実していた。
ボリュームもあり、素材もよく、味も満足。


お造り。
シマアジがよかったなー。
中トロもあんまり好きじゃないけど、これは美味しかった。


マツタケと鱧の土瓶蒸し。
久しぶりに食べた。
夫は初めてだったようで、他の人の食べ方を見ていた(笑)
土瓶蒸しって、具より汁(?)のほうが魅力的!
ホント美味しいし、ほっこりする。


焼き物おいしかったなー。
特にさわらの西京漬け。大好物!

他にも天ぷらやかぶら蒸しなどを食べ、非常に満足した。
ただ、期待していたお寿司が・・・

「漬物の寿司です」

ええ~っ!

漬物があまり得意じゃない私は、本当にがっくりしてしまった。
5貫あったんだけど、2貫食べて、あとは母と夫にあげた。
1貫でいいから魚がよかったな……

帰りに「みやこめっせ」(京都の工芸館みたいなところ。無料で入れる)に寄っていろいろ見て、
お茶を飲んで帰ってきた。

結婚してからこうやって両親と外食する機会が増えた。
それも結婚してよかったことの1つ。

9日の晩は、あやとふみこと飲み会。
私の好きな「さかなやいぬい」さんへ。
もう名前と顔を覚えてもらえるくらいの常連になっている。

とにかく魚がうまい。


お造り盛り合わせ。
いつもこれを必ず注文する。
秋刀魚のあぶりが特においしかったな。


お造り盛り合わせの中にはこれも付いていた。
タラバガニ~
やばい、うまい。たまらん。


のどぐろ。
身がほっこりしておいしかった。


栗とゆりねのかき揚げ。
ゆりねって天ぷらにしたことなかったけど、すごく気に入った。
今度家でもやってみよう。


最後に絶対食べる、「本日のお魚を揚げておこげあんかけ」。
この日は穴子だった。
いいね、おこげ大好き!

二人もおいしいと喜んでくれたのでよかった。
私は大満足!

ふみこの子供がだいぶん大きくなったので、最近はたまにだけど、夜に一緒にゴハンを食べに行くことができるようになった。
ランチもいいけど、やっぱり一緒にお酒飲むのはいいよなぁ。

最近、元気がなかった私だが、二人とたわいもない話をしていたら、少し気が晴れた。
特に何か「元気がないこと」についてを話したわけではないのだけど。
やっぱり友達はいいな……。

大人になると、自分で解決しないといけないことばかり。
子供の頃は「どーしよー!」って相談にのってもらって、一緒に答えを導きだしてもらうこともあったけど。
もうそれができない。それが大人。

だから私だけでなく、友達も「事後報告」が多いように思う。
「こんなことがあって、こうなった」と。
でも、もうそう言える「存在」があることだけでいいんだ。

大人は楽しいけど、大人は大変だ
いつまでも大人になりきれない私は、「もう大人なんやから!」と自分に言い聞かせていることが多い。

夫に言わせれば、「もう大人、どころじゃないで。あんたいくつや?十分いい大人やろ」なんだけど。

※タイムリミット。3連休最終日の話はまた次回に。

志を高く持つ

2011-10-05 21:57:13 | 想い
最近、ブログを書かなかったのは、忙しかったというよりも、
書くと昨日みたいに楽しくない話を書いてしまうとわかっていたからだと思う。

この場を「はけ口」みたいにするのは本意ではない。
今日はもう少し前向きな話を書こうと思う。

もう随分と長い期間、気持ちが沈んでいるけれど、
この間、少しだけ変化はあった。

最近、ちょっとでも足しになればと、全くやりがいのない安い仕事を請けてしまったことがあった。
作業をしながら、ちょっと泣いた。
なんだか自分が情けなくて。

その後、別件で頼まれた仕事があり、それは自分が一番得意な「人の想いの代弁(ライティング)」だった。
たった1時間で、先に書いた「やりがいのない仕事」3日分くらいのギャラをもらい、帰り道でまた涙が出た。

それは、こんなことを考えたから。

自分には確かに、プロとして通用するような、ある種の能力がある。
それを生かせば、ちゃんと評価され、ちゃんとした報酬がもらえる。
それは、「誰にでもできるわけではないこと」だからだ。
結果、ちょっと多いかな・・・というくらいのお金がもらえる。

「誰にでもできること」をやっていたらダメだ。
私は、私のプロとしての能力を、ちゃんと生かせる場を、自分で作っていかないと・・・。

前はそういう場をひたすら「見つけよう」としていた。
でも、この歳になったら、もう無理だ。
「見つける」んじゃなく、自分で「作って」いかないと・・・。

少し前からそのことは頭ではわかっていたんだけど、
勇気がないのと、怠惰から、なかなか実行に移せずにいた。
変えなければならないと、わかっていながら。

凹んだり、泣いたりしているヒマがあるなら、少しでも前に進まないとなぁ。

今日、取材した若い女の子は、座右の銘や目標などを聞くと、「志を高く持つ」と言った。
久しぶりに「志」という言葉を聞いた気がした。
若いピュアなパワーに触れると、いい刺激になる。

「志を高く持つ。」

帰り道、この言葉を繰り返しながら、
私ももう一度、志を高く持って、少しずつでも登っていきたいと、
そんなふうに思った。

自分を取り戻す

2011-10-04 21:34:46 | 想い
気づけば10月で、もう随分長い間、ブログを書いていない。
毎日一応覗いてくれる方が150名前後はいるようで、本当にありがたい限り。
年末年始くらいしか読者に向けてのメッセージは送らないのだけど、
ただただ「ありがとうございます」です

もう随分長い間、弱っているように思う。
シンガポールに行って、気分転換はできたけれど、結局は元通り。

まあ、普段が「深刻な人間」なので、弱っていてもさほど変わらないが。

最近のアイドル的に自己紹介するなら、

「たいしたことじゃないのに、いつも地球の終わりみたいに深刻になれる、
 落ち込んでるあなたの気持ちに共感。アラフォーかおりです

って感じかな(笑)

シンガポール旅行記もプロローグ書いたままで気になっているが、
帰国してからもなんだか仕事ばっかりで。
今週はやっと木・金とゆっくりできると思っていたら、急ぎの仕事が入ってきたし(ありがたいが!)
ちょっと時間ができたら、掃除したり、庭手入れしたり、実家に行ったりと、
結局のところは自分のことなど何もする時間は残されていなくて

時間の使い方も下手になってきた。
昔は1時間残ったら、そこで何か有意義なことをしよう!という気力があったが、
最近は1時間あっても、なんかネット見たり、テレビ見たり、頭や心を休ませる時間に費やしてしまう。
これが歳をとるということなのか・・・?

とりあえず、元気ないな、最近。
表面的には全く変わらないが。

昨日、夫に言った。
「絶対100歳まで生きるってずっと言ってたけど、最近はもうそんなに長生きしなくていいかなって思ってるねん」

自分でも不思議なほど、初めて生まれた感情。
もちろん、死にたいわけじゃない。
今が幸せじゃないわけでもない。
ただ、自分が長生きをする意味が見えなくなったというか・・・
うまく書けないな・・・

夫はそれを聞いて言った。
「俺を置いて死なんといてや
それから、
「俺は前はそう思ってたけど、最近は長生きしたいって思ってる」と。

「充実してるんやね」
そんな言葉が勝手に出た。
逆に言えば、私は充実していない、ということなのかな。

昨晩は、夫が早く帰ってきたので、一緒にお酒を飲んで話した。
「40歳にもなって、私はまだ自分探しをしてる」
と言った。
探したって、どこにもないことはわかっているはずなのに。

ヤバイな、と思う。

10代や20代はいい。
自分探し、大いに結構。

40歳の自分探しはヤバイ。
樹海に迷い込むようなもんだ

ヤバイな、ヤバイなと思いながら、お酒を飲んで気持ちよくなって、
まぁいいかと眠りについて、また同じ朝が来る。

そして、最近はずっとビートルズを聴いている。
中学時代みたい。
それも、大好きなホワイトアルバムとか、「ラバー・ソウル」じゃなくて、
曲でいえば、ワインディングロードとか、レット・イット・ビーとか、そういうのがしみる。

やたらしみる。
ジョンよりポールがしみる。

14歳の頃みたい。

だから、夫に言ったんだ。
「ブルースが足りない」と、切実に。
ブルースが足りないから、こんなふうになっている。

このままでは、智恵子じゃないけど、「わたし、もうぢき駄目になる」。

旅に出たい。
ブルースに溺れたい。
40歳は14歳と同じではいけない。
「自分探し」じゃない、「自分を取り戻す」旅を、しなければならないと、そんなことを考えている。