明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

少しの緊張感とたくさんのわくわく感!

2011-04-28 23:06:10 | 仕事
ううう……
今やっと原稿できた。

朝から打ち合わせで、帰ってご飯食べたらもう3時。
貸していた「のだめ」をふみこが返しに来たから、コーヒー飲みながら1時間くらいしゃべって、
その後、ぶっ続けで7時間。

原稿書いてると7時間とかって、あっという間だな。
今日は書くのが楽しかった。

もう1時だけど、夫はまだ帰らず。

二人ともこんな状態だけど、明日は結婚記念日。
淡路島へお寿司を食べに行く。
もう2回行ったお店だけど、ここは本当においしいので(しかもリーズナブル!)
楽しみで仕方がない。

今回は日帰りじゃなく、泊まって、
翌日は「都美人」という酒造へ見学に行く。
いいなー、最高の結婚記念日やなー

今、淡路島は花盛り。
それを見るのも楽しみ……

しかし、ゴールデンウィークは10連休とれるかと思っていたが、
半分は仕事しないといけなくなった

今日の打合せで9日までに企画提案書を作成しなければならなくなり……。

カタログのイントロ部分、12ページ分くらいなんだけど、
ちょいちょい……とはできそうもない

企画が通った後も時間のかかる大きな仕事になりそうだ。

これまで自分はライターとして、あまりにも「職人」でありすぎた。
ただひたすら文章を「書く」ということに徹しすぎていた。
もっとモノを「創る」ということを早くからしておけばよかったと思う。
それに関しては遅いデビューだな……

でも、新しいことをやるっていうのは、それだけで自分自身が活性化するような気がする。
久しぶりに、いい緊張感とワクワク感を同時に抱いた。

とりあえず、明日から2日間は仕事を忘れ、楽しんでこよう

追われる生活と襲われる悪夢

2011-04-26 17:06:15 | 生活
土曜日は久しぶりの来客で、例のように10品くらい作って飲んで、楽しい時を過ごした。
一升瓶が空きそうな勢いで飲んだ。

ちゃんと話ができる人って、いい。
「実のある時間」を過ごしたと思えた。

しかし、日曜日は仕事に追われているというのに、なんだかグッタリしていて……
仕事はやや遅れ気味。
昨晩も夜中2時までかかって書いて、なんとか今朝の締切には間に合った。

追われているせいか、疲れたのか、また嫌な夢を見てうなされる。

本当に毎度毎度のことで夫には申し訳ないが、
夜中に私が大声で「うわぁぁぁ!」とか叫ぶので、
そのたびに夫は飛び起きる
これまでに一度や二度の話じゃないので、どうにかならないもんかと思うのだが、
私も好きでうなされているわけじゃないから、どうしようもない。

子供の頃からよく見るのが、「外部からの侵入者」の夢。
パターンはいろいろだけど、だいたい男の人に襲われるのが多い。
(別にトラウマはない)
襲われるといっても、何かされるわけではないのだ。

私が部屋にいる⇒男の人が外にいる⇒見つかる⇒入って来ようとする
⇒「うわぁぁぁ

ここで自分の声でびっくりして目が覚めるので、その後はない。

もう一つのうなされるパターンは、「イライラ」。
場面はいろいろなんだけど、とにかく手が動かないとか、やめてと言ってるのにやめないとか、声を出したいのに出せないとかでイライラしている。
それで、爆発したように「うわぁぁぁぁ」となる。

そして、私の夢はほぼ毎回、オールキャスト「知らない人」。
誰なんだか、一体……

たまには楽しい夢も見てみたいものだ。

仕事は今日も遅々として進まず。
あと2日で仕上げたい原稿があと5本と、打ち合わせが1回。
そしてその打ち合わせのためのデータ集めや企画出し。
頑張ってやらないといけないのだが、どうも集中できない

これが終われば、29日は結婚記念日イベント
早いものでもう4周年。
夫と出会ってから今日まで、毎日が幸せの連続だったなと思う
5年経っても、10年経っても、そう思えることを願って……

あと2日仕事がんばろ。

取材の後の1杯は最高!

2011-04-23 00:13:13 | 
今日は取材に行ったのだが……
1件目は高速神戸の近く。
それも遠かったけど、まあいい。
2件目も住所を見たら神戸市とあったので、近くかなーと思っていたら、
なんとなんと、三田の近く!!
家から2時間!!
めっちゃ遠かった……

取材は、昨日書いていたIT関連の会社だが、社長さんはまだ20代で
マニアックな空気が漂っていて面白かった。
好きやなー、ああいう感じ。

単純な話、「パソコンいじるのが好きで好きで仕方ない」って人。
好きだから仕事にした、と。
うん、賛成

小さな会社だけど、右肩上がり。
どんどん人を増やしている。
営業なしで、紹介とサイトの問い合わせだけで顧客を得ているという。
すごいなー。

こういうことが好きな人だったら、楽しくて仕方がないだろうな、と思った。

実際、SEとWEBデザイナーの人にも話を聞いたけど、
やりがいをもって仕事をしているのが伝わってきた。

いい原稿に仕上げたいな。

朝7時半くらいにご飯を食べて家を出て、
それから帰宅する18時まで一切食べ物を口にしなかった。
不思議とおなかが減らなかった。

今、本気でダイエットしないと、ほんまにヤバイ……
という状態なので、おなかが減らないのは大歓迎。

昨日の残り物(手羽大根、アスパラベーコン)をつまみに、
久しぶりに日本酒を飲んだ。
今週はじめてかも?

しばらくは東北のお酒を飲もうと夫と決めた。
今日は宮城の「あたごのまつ」特別純米。
これがめちゃくちゃ旨い。
食中酒にぴったりだ。

仕事の後の1杯は、やっぱり最高!

この歳になっても、まだ育ててもらえるんだな。

2011-04-21 23:54:34 | 仕事
今日は朝から1件取材。
明日も朝と昼に1件ずつ。

明日の朝の取材は、昨日急に飛び込んできたもの。
忙しい時に限って、こんなふうに隙間に入ってくる。なんでや?

内容は求人サイトで、取材先がIT企業でSEやPGの募集なので、まいってしまう。
IT関連の求人は多い。
でも、何回やっても難しい。
まず、あの人たちが何をやっているのか、全く理解ができない。
IT関連の基礎知識という資料をもらっていて、ざっくりと勉強はしているが、
まあ、わからんわな……

プログラム言語の区別とか、言葉で書かれてあっても何のこっちゃ、である。

これをどう処理しつつ取材を進めるのかが問題で……
知ったかぶりをせず、「すみませんが教えてください」といった態度で臨むのが一番だ。
でも、それをそのまま出してしまうと頼りなく思われるので、
「見られた方がわかりやすいように説明していただけますか?」的な言い回しが必要。
ほんまは「無知な私にもわかるように説明して!」ってことなんやけど。

でも、IT関連の中小企業は社長さんに面白い人が多い。
設立間もない会社がほとんどで、社長もまだ30歳そこそこだったりする。
いわゆるベンチャーで、発想力と行動力で成功してるようなところがある。
そういう人は人間としての深みもあるし、たいてい自由人だ。

明日も社長か副社長が対応してくれるみたい。
どんな人なのか、どんな話が聞けるのか、楽しみではある。

取材内容や掲載されるサイトはこれまでと同じなんだけど、
明日行くのは初めての代理店からの仕事。
つい先週、営業かけたばかり
すぐ仕事に繋がったのは良かったが、何もこんな詰まってるときに……とは思う。
まあ、忙しい時に忙しくなる、というのはいつものことだ。
暇な時は世間から見捨てられたかと思う程にヒマなのに

昨日、別件で新しい仕事の打ち合わせもあり、これが結構デカイ。
この間も書いていたが、最近やった某メーカーのカタログ&サイトの仕事だ。
そこの制作会社の方に、またぜひ一緒にやりたい、と言っていただけた
前回、私と仕事をするのがとてもやりやすかったとのこと。
ありがたい……

自分の得意分野で、自分のもっている力を最大限に発揮できる仕事というのはいい。
いつもそんな仕事ばかりではないのだけど。

最近思ったのは、虚勢を張っていても仕方がないな、ということ。
甘えることと謙虚になることは違うのだし。
「ちゃんとやらないと!」と思い、甘えてはいけないと思うあまり、
謙虚な態度で「教えていただく」「フォローしていただく」という姿勢を忘れていた。

これまた別件の話だけど、
「いい仕事をしたい」と思いながらもうまくいかないことがあって、
一人で落ち込んで悩んでいた。
それを編集の方にぶつけてしまった。
そうしたら、「あなたがどうしたら仕事がやりやすいかということをいつも考えているので、何でも言ってほしい」と言われた。

優しさに胸が痛くなった。
その後、自分の愚かさが恥ずかしくなった。

ちゃんとやらないといけない、できない自分を見せてはいけない。
そう思って、虚勢を張っていた。
でも、そうじゃないんだなと思った。
私より年上で人生経験も豊富で、この業界にも精通している方だ。
私ができないことがあったって、見捨てたりはしない。
私はできないことはできないことを認めて、
謙虚に教わってフォローしてもらいながら、
少しずつでも成長していけばよかったんだ、とわかった。

これが組織経験のない者の弱みでもある。
先輩・後輩という意味で、人に指導されたことがないのだ。
何でも一人で考えて、一人で勉強して、一人で失敗も成功もしてきた。
できなかったら、ほされるだけ……
そう考えてきた。

でも、そうじゃない場合もあるんだなぁ。
ちゃんと私を「育てていこう」という気持ちで接してくださっている。
それを私はわかっているようでわかっていなかった。
育ててもらって、成長すればいいことなのに。
それは、甘えなんかじゃなかった。

出逢う人が皆、素晴らしい人たちばかりなので、本当に学ぶことが多い。
人のことで、優しいなぁ、優しいなぁと思うことが増えた。
自分も同じように、優しくありたいと思える。

とりあえず、明日頑張ってこよう。
朝が早いので、今日は早寝する

花より蜜?

2011-04-20 21:22:41 | 想い
毎朝、庭に出る。
バラの花が咲くのを心待ちにしている。

昨年植えた3種類のバラが大きく育ち、ついにアーチを描いた。
花がいっぱい咲いたら、画像もアップしよう

町を歩いていると、よその庭や花壇が気になって仕方がない。
あー、この家のチューリップ、ついに咲いたなぁとか
お向かいのお家はまた新しい寄せ植えを作ったなぁとか、
こんな珍しくて可愛いお花、どこで買ったんだろうとか、
そんなことを想いながら歩く。

だから、春は、いい。

歩いているだけで楽しくて感動できるなんて。
なんて素晴らしい季節なんだろうかと思う。

でも、最近、シロツメクサを見なくなったなぁと、ふと思った。
私が子供の頃は、あちこちにシロツメクサの白い花が咲いていたものだ。
シロツメクサ・・・?
いわゆるクローバーだ

検索したら画像があったから載せておこう。




子供の頃はこれを摘んで、花輪を編むのが大好きだった。
もう1年のうちで一番楽しい時と言ってもいいほどに。
四つ葉のクローバーを見つけるよりも、ずっと楽しかった。

でも、どうして見ないのかな?

とにかく花を摘むのが好きだったのだが、
道端の花を摘んで帰って、母に怒られたことが2回だけある。

1回は、ある秋の日。
田んぼを歩いていたら、真っ赤な大きな花があぜ道に続いていた。

その美しい鮮やかな色に魅せられて、何本か摘んで帰った。
帰って母に見せると、「これは彼岸花だからダメよ」と言われた。
彼岸花は毒があるから、と。
そういわれると、この赤い色が妖しく思えたけれど、でもやっぱりきれいだなと思ってしまう。
(そういう女性って、いるよね)

もう1回は、マジ怒り。
あまりに可愛いから、つい摘んでしまった小さな花。
帰って母に見せると、「これはお隣のおばちゃんが大切にしてる花よ!」と。

「謝りに行きなさい!」と、母は言った。
身内でない大人に一人で謝ったことなどない私は、泣いて嫌がった。
でも、母は許してくれなかった。
まだ小学校の低学年くらいだったと思う。

泣きながら、お隣のおばちゃんのところへ行って、
「ごめんなさい」と謝った。
おばちゃんはもちろん許してくれた。

あの出来事は子供心に強烈で、今も忘れることができない。

今の時代の母親だったら、自分が謝りに行くんじゃないだろうか、と思う。
人によるだろうけど。
私も子供ながら思ったもん。
「お母さんが謝りに行ってくれればいいのに!」と。
大人が解決すればいいと思ったのだ。

でも、母は断固として私に謝りに行かせることを曲げなかった。

だから、印象に残ってるんだろうなぁ。
母に謝ってもらっていたら、こんな些細な出来事、記憶に残らなかった。

「悪いことをしたら謝る」という当たり前のこと。
今思えば、いい経験だ。

しかし、あの花は何の花だったんだろうな……
あんなに欲しかった花なのに、花の印象は薄れてしまっているなんて。

レンゲ畑は今でもある。
GWくらいが見頃。

レンゲは蜜を吸うのが好きだった。
この時期になると、小学校の帰り道の田んぼで、毎日吸っていた。
レンゲの後はツツジ。
ツツジもひたすら花を摘んで、蜜を吸った。
戦時中じゃあるまいし、なんであんなに吸いたかったのか(笑)
そういえば、桜まで「花びらって食べられるんだって」という情報を友達から得て、
花を食べてみたことがある。

・・・おいしくなかった(笑)

とにかく私はどうも花を摘むのが好きらしい。

この間、夫と町を歩いていたら、きれいな花が咲いていた。
紫のクレマチスみたいな感じ。

どうしても欲しくなって、摘んで帰った。
誰の物でもないから、いいよね、と。

道端の花を摘んだのなんて久しぶりで、すごく心が浮き立った。
帰ってすぐに花瓶に活けた。
でも、あっと言う間に枯れてしまった……

思い出した。
なぜか野の花は、摘むとすぐに枯れてしまうんだ。
タンポポだってそう。

ごめんやで……と思う。
私のエゴで、儚い美しさを奪ってしまったことを。

野の花は、野に咲くからいいのかもしれない。
可愛いけれど、強い。
強いけれど、実は弱い。
(そういう女性も、いるよね)

とりあえず、GWにレンゲを見つけたら、蜜を吸ってみようと思っている

結局、花より蜜?

充実してる。

2011-04-19 23:41:39 | 生活
この1、2週間、体の調子がすごく良い。
おそらく、質の良い睡眠がとれているからだと思う。

「7時間以上寝たほうが体にいい」というのを聞いて、
今年になってから無理やり7時間寝ようと頑張っていた。

あれがよくなかったのかもしれない……。
昼間の変な時間に眠くなったり、7時間を実行できないと落ち込んだりで、
生活面でも精神面でも逆効果だった。

それまで私はだいたい2時頃寝て、7時半頃に起きていた。
7時間をあきらめて元に戻してみたら・・・

めっちゃ体調いい!

5時間~6時間くらいの睡眠が自分にはちょうどいいのかな。
長年の習慣だからかな。
どちらにしろ、質の良い睡眠がとれている感じがする。
朝もさっと目覚めるし、昼間に眠くなることもない。

例えば昨日は夜、夫と話が盛り上がりすぎて、寝たのが3時半だった。
でも、ちゃんと8時までには起きて、家事もして取材も行った。
全然眠くならず、むしろ元気に過ごせた。

3月は人間関係でモヤモヤすることが多かったけれど、
それもすっかりふっきれて、気持ちも楽になった。
そういうストレスからの解放も、体調に繋がってるんだろうなぁと思う。

仕事も今は、忙しくもなく、暇でもなく……という、ちょうどいい感じ

2月末からやっていた新しい仕事。
某メーカーのカタログ&サイトだが、ようやく公開された。
結局、ほとんどノーチェックだった。
いい実績になってよかったなぁと思う。

そして、これは新しい取引先だったので、次に繋がるかという不安もあったのだが、
今日、次の仕事の電話があった!

私の仕事ぶりを気に入ってもらえたということだと思うので、とても嬉しい。
繋がったなぁ……と思った。

今月末はGWが始まるので、それまでに納品しないといけない原稿が結構ある。
細かい仕事もいくつかあるし、取材もあと4、5件……

でも、楽しいGWのために、頑張らなくては!
今はとても前向きな気持ち。
そして、1日が経つのが早い。あっという間。
書きたいこともたまっていく一方。
これが「充実してる」っていうことなのかな?

偏食の人

2011-04-18 21:05:13 | 生活
先週は順調に更新していたのに、また止まってしまった。
思い出しながら順番に書いていこう。

木曜日は塾の古くからいる先生と女性二人で飲みに行った。
私がもう塾に全く来ないということで、飲みに誘ってくれたのだ。
(まあ、たまに行くのだけど)

この先生はびっくりするくらい偏食で、世の中の物をほとんど食べない。
お酒はめっちゃ飲む。
とにかく食べるものがない人なので、
「私は何でもいいですから」と、お店はいつもお任せしている。

今回は「焼鳥に行きましょう」と言われたので、近くにあった鳥貴族へ。

・・・へぇ~、焼鳥は食べられるんだ……

そう思って店に入ると、
「キャベツ盛りください」とおかわり自由のキャベツを……

「鳥は何にします?」と私が聞いたら、
「じゃあ、やげんなんこつください」と。

・・・へぇ~、やげんなんこつ食べるんだ……

私は枝豆とつくねとささみを注文。
(コリコリしたお肉とか、内臓系とか苦手なのだ)

ビールで乾杯して、ちょいちょいつまみながら飲んでいた。
私も飲み出すとあまり物を食べないが、この先生もそうで、
だいたい最初の1杯は3分以内に飲み干している

そして、ひたすら盃を重ねていく二人……

話も盛り上がり、つまむものがなくなったので、
「何か注文します?」と聞くと、
「じゃあ、やげんなんこつ、お願いします」
「ほ、ほかはいいんですか?」
「じゃあ、キャベツ盛りおかわり」

「もういいんですか?」
「うーん、じゃあ、やげんなんこつ、2皿ください!」

・・・出た!!

私は「串カツれんこん事件」を思い出していた。

以前、串カツ屋に行ったときも、20種類くらいあるメニューの中から、
「れんこんください」
「れんこんください」
とひたすられんこんを頼み、
「じゃあ、れんこん2本ください」
と、ラストはダブルで注文していたのだ。

私が大爆笑していると、
「ひたすら同じものしか食べ続けないんです」と本人も苦笑いし、
3杯目のキャベツ盛りをかじっていた。

こんなに偏食なのに、毎日走って毎週山に登るのだから、
一体どこにそんな体力があるのだろうかと不思議になる。

久しぶりに二人で飲んで楽しかったが、
あっと言う間の4時間で、終電があったのでお開きに……。

結局、一人6、7杯は飲んだなぁ

しかし、焼酎ロックとかなので、たいして酔いもせず、普通に電車に乗った。
すると、夫からメール。
会社の人と飲んでいて、今日は上司の家に泊まって帰るとのこと。
それなら私も……と、久しぶりに不良妻の血が騒ぎ、どこで一人で飲もうかと

ふと思いついて、久しぶりにHOMEへ寄った。
もう閉まってるかなぁ……、そしたらタクシーで帰ろう……
そう思って行ってみると……

開いてた

なんと1年ぶり!!
懐かしいHOME!!

マスターが本当に嬉しそうな、せつなげな顔で迎えてくれて、
トモちゃんも来てくれて、
久しぶりにHOMEの空気を味わった。

1年ぶりにいろんな話して、なんか落ち着いた。
「家が遠くなっても、やっぱりちょくちょく来ないとあかんね」と私。

本当に、そう思った。
なかなかタイミングが難しいのだけれど……

この日は夕方からずっと飲み続けていたけれど、心地良い酔い方だった。

上等の酒じゃなくても、おいしい夜があるのだ。

改めて清志郎の「イマジン」を聴く

2011-04-13 11:29:36 | 想い
昨日書いた清志郎の件。

昔、清志郎が原発のこと歌ってたなぁ……と思って検索してみたら、
私と同じようなことを考える人は世の中に山ほどいるわけで。
YouTubeではかなりの再生数らしい。

昨日の日記に貼っといたんで、まだ聴いたことがない人はぜひ。

もう一つ、清志郎の反核で有名なカバーがある。
ラブ・ミー・テンダーという名曲ラブソングを、反核の替え歌にしてしまうというセンスがロッカーで泣ける。
私なんて、オリジナルを結婚式で演奏してもらったちゅうねん(笑)



 放射能はいらねぇ 牛乳を飲みてぇ
 何やってんだ 金返せ 目を覚ましな
 巧みな言葉で一般庶民を騙そうとしても
 ほんの少しバレてる その黒い腹


この歌詞が、もうシャレになんねぇ……

でも、こうやって清志郎の歌を改めて聴いていると、
本当に、愛深き人だったんだなと感じる。
反骨精神でこういう歌を作ってるわけでも、社会派ミュージシャンでもない。
逆に、タイマーズとかでこういう歌ばっかり歌い出したときは、
「どうしちゃったんだろう?」って思ったくらいだ。

今ならわかる。
ただ、愛と平和を願っていただけなんだな……と。
敬愛するジョン・レノンもそうだったように。

サマータイムブルースやラブミーテンダーもいいけど、
今はこの曲が心にしみた。



「イマジン」の映像は他にもあるけど、これはすごい。
(映像と音が途中からズレてるのがもったいない!)
朝から感動で号泣してしまった。
ジョン・レノンの偉大さと、清志郎の愛を感じられる。
日本語、いいな。
「みんながそう思えば、簡単なこと」
すごくストレートに魂に響く。

冒頭で、「ジョン・レノンが生きてたら、どう思うんだろう、この状況を」
って最初に言うんだけど……。

私は同じように思う。
「清志郎が生きてたら、どう思うんだろう、この状況を」って。

ファンはきっとみんなそう思ってるだろうな……。



今日もいい天気だ。
春の青空が広がってる。
緑が眩しい。
原稿に追われていて、センチになってる場合でもない。
無駄な想像力はしまっておいて。
とにかく目の前にある、自分の仕事を懸命にやろう。

日常は続くのだから。

無関心なうちに漏れていた

2011-04-12 20:54:08 | 想い
最悪のレベル7に引き上げられたとのこと。

これまで原発に対してあまりにも無関心で無知のまま生きてきたことを恥じる毎日。

電気はいつもそこにあるもので、
誰がどうやって作っているのかなんて、改めて考えたことなどなかった。

原子力発電所に関しても、まあ、もし自分の町にできる……なんてことになったら反対するだろうなぁとは思っていたけれど、
実際にはそんなことも起こらないし、自分の生活に「原発」は賛成も反対もない、
最悪の「無関心」ってやつだった。

私が「原発って、危ないの?」と思った最初の記憶は、
高校生の時、大好きだったRCサクセションで清志郎が歌う「サマータイム・ブルース」を聴いた時だ。
確か「カバーズ」というアルバムの1曲だったと思う。



 寒い冬がそこまで来てる
 あんたもこのごろ抜け毛が多い
 それでもテレビは言っている
 「日本の原発は安全です」
 さっぱりわかんねえ、根拠がねえ
 これが最後のサマータイム・ブルース


今になると、この歌詞が重い……

あまりにストレートな反原発の歌だったものだから、発売元の東芝EMIとケンカになってメディアに取り上げられた。

その時の私はただ、「なんか清志郎、カッコイイな~!ロッカーやなぁ」と思ったくらいだった。(ただのアホ)

あれから20年以上経って、こんな事故が起こって、久しぶりにこの曲を思い出す。
ここまでどうしようもなくなってから。

原発のことを調べていくにつれ、自分の無関心と無知がこれほどまでかと驚き、情けなくも思う。
これから先の果てが見えない原発との闘いを思うと、気持ちが勝手に落ち込んでいく。
何に向けていいのかわからない憤りもある。

清志郎も天国で苦笑してるやろな……
「だから、俺が歌ってただろ、ベイベー」って。

 知らねぇうちに漏れていた
 飽きれたもんだなサマータイム・ブルース



いいところ

2011-04-11 22:59:20 | 生活
家の花壇には、色とりどりの花が咲き始めた。

いろんな色のビオラをこんなふうに植えてみたら、きれい


右の寄せ植えは母からのプレゼント。


こちらの右端の寄せ植えも母から。
プランターは、白と赤のデイジーとスイートアリッサム。
デイジー、好きだ…… かわいい……
奥のロベリアが早く咲くといいなぁ。
そして、手前のグリーンは去年植えたレモンバーム。
今年も大量に収穫できそう。夏はこれでアイスティーにするとスッキリ爽快なのだ。


花壇はこんな感じ。
植える時期がバラバラだったので、無秩序……
ちょっと植え変えしたいなぁと思いつつ、そのままになっている。
ちなみに、右奥のグリーンは、いただきもののワイルドストロベリー。
少しずつ花をつけているので、これからイチゴが収穫できそう。


そして、ハナミズキがようやく新芽を出した。
柔らかいグリーンを目にした時、本当に嬉しかった。
新緑って、本当にキレイ


これからどんどん花が咲く予定。
春はこれだから楽しいんだ

あとは、今年もミニ菜園を作る。
去年の経験から、ピーマンが簡単だとわかったので、ピーマンを中心に植えよう。
夫はまたトウモロコシに挑戦すると言っているが……

お花たちを見ていたら、ふとこんなことを思い出した。

小学校の低学年くらいだったと思う。
詳しい状況は忘れてしまったが、先生がこんなことを言った。
「自分のいいところ(長所)を書きましょう」

何に使用するためだったのか、何の授業だったのかも覚えていない。
ただ、それでもこの件がはっきりと記憶に残っているのは、
おそらく人生で初めて「我」というものを客観的に見て表現したからだと思う。
私だけでなく、周りの子もそうだったと思う。
それまで親や周りから「明るい子だね」「いい子だね」など、他人の評価を受けたことはあったが、
自分で自分を分析するということは生まれて初めてだったんじゃないだろうか。

もう一つ、記憶に残っている理由は、私がこのことにとても困ったからだと思う。
何を書いていいのか、さっぱりわからなかったのだ。

考え抜いて、私はこう書いた。

「お花がすきなところ」

自分のいいところを書きなさいといわれて、これはないだろうと、その当時でもわかっていた。
周りは「やさしい」「おもしろい」「あかるい」といった性格的な長所や、
「走りがはやい」「うんていが2だんとばしでできる」「えがうまい」といった技能的な長所を書いていた。

でも、私は書けなかった。
7歳から劣等感の塊で「生きるのって大変だ」と思っていた私は、自分を客観的に見た時に、何一つ誇れるものがないことを実感させられた。

それで書いたのが、「お花がすきなところ」だった。

先生が意図していたところの回答ではなかったと思う。
でも、これしか思いつかなかった。
もちろん私だって、親や周りから褒められたことはある。
次女らしい「ひょうきんさ」もあり、友達もたくさんいた。
頭も悪くなかった。

でも、「いいところ」というのは、人から言われることでもなく、人より優れているところでもなく、自分で自分を認められる、自分を好きになれる面だと判断していたのだと思う。

だから、「お花がすきなところ」と書いた。
花を好きな自分は、唯一好きになれる自分だったからだ。

……そんなことを思い出して苦笑。
なんだかせつない思い出話。

今年も忘れずにいてくれたんだね。

2011-04-10 21:54:29 | 生活
春に咲く花はいろいろある。

自分が植えた花じゃなく、町を歩いていて気づく花たちで言うと、
まずは沈丁花。

でも、沈丁花を見て「ああ、春が来たなぁ」とは思わない。
「今年も冬が終わったんだな」と思う。
同じことかもしれないけれど、微妙に違うのだ。

梅。
これは少し春の訪れを感じる。
でも、まだ少し違う。
「ああ、いよいよ春が来るんだな」という感じ。

私が「春が来た」と思う花の一つは、木蓮だ。
なぜか木蓮の花が好きで。

味気ない木にいつの間にか蕾がついて。
そして、花開く。
花が大きいので、その過程を楽しめるから、「春が来た」と思えるのかもしれない。

そして、やはり桜。
これは日本人なら誰もが思う春の花。
花の名前をほとんど知らないという人でも、桜だけは知っていると思う。
それくらい日本人には馴染みの深い花だ。

夫が「今年、初めて桜をきれいだと心から思った」と言った。
その心境はわからない。

今日は二人で近くの公園(歩いて10分程度)にお花見に行った。
ちょうど満開。
お天気は最高。
水無瀬川の堤防に、ずっと桜並木が続く。



今日は一眼レフを持って行ったので、この画像の美しさ(笑)
ボロボロの携帯で撮るのとはやっぱり違うね~

去年は急にお花見が決まって、ろくなお弁当を作れなかったので、
食いしん坊の私は不完全燃焼だった。
それで、今年は夫に「修伯のお弁当を買おうよ~」と提案していた。
「修伯」というのは、京都の清水寺の近くにある料亭だ。
昔、一度行ったことがあるけど、おいしかった。
評判が高くなったのか、今は結構なお値段がするんだけど、この時期の花見弁当は3000円台で買えるという。
それを持って、花見酒を添えて、お花見をしたいと思っていた。

でも、提案すると、夫は「そんなん嫌や!かおりのお弁当がいい!」という。
仕方なく、自分でお弁当を作ることに……
ただ、どうしても適当なお弁当を作る気にはならず(料亭のお弁当を食べる気満々だったので)、かなり気合を入れて作った。

それがこれだ。


夫の喜び様と言ったら……(笑)

「お正月みたい!

まあ、お正月に使う松竹梅の重箱につめたけど……

梅:玉子焼き、ほうれん草のおひたし、ささみとワカメのゴマ和え、いかなごのくぎ煮
竹:人参といんげんの豚肉巻き、鰤の照焼き、ひじきの煮物
松:鶏のから揚げ、蛍烏イカの天ぷら
プラス、春ちらし寿司(塩鮭・いくら・卵)

いかなご以外はすべてお手製

自分で言うのもなんだけど、全てがめちゃくちゃおいしかった。
ほうれん草のおひたし一つでも、かなり手をかけている。
蛍烏イカの天ぷらは、この間、お店で食べておいしかったので再現してみた。
きっと冷えてもおいしいと思っていたら、やっぱりそうだった

とにかくもう、夫はめちゃくちゃ喜んで、「旨い、旨い」と食べていた。
その顔を見るのが、また私の幸せで……

「あー、ほんまに旨い明日からこれで頑張れるわ~」と言う夫。
妻として、こんなに嬉しいことはない。
私もその夫の顔を見て、また明日も頑張れると思った。
(すみません、のろけました……)

ビールのロング缶を2本空け、その後は、お花見用に買っていた日本酒を開封。

広島の「賀茂金秀 特別純米 花吹雪」


うすにごりだし、生酒だし、フレッシュすぎるんじゃないかと心配していたけれど、
酸味も強すぎず、バランスのとれた非常においしいお酒だった。
日本酒に合うようにと考えて作った料理とバッチリ合った。

平和な時間だった。

家族連ればかりで、小さな子供が走り回っていて、
空は青くて、このお酒の名前の通り、桜吹雪。
ちらちらと雪と見紛うような花びらが散ってくる。

見上げれば、美しい桜、さくら、サクラ。






やっぱり一眼レフで撮ると、↑このレベルの写真が撮れる。
私のボロボロ携帯では無理やなぁ……

また夫が、「桜をきれいって、ほんまに今年初めて思った」と言う。
酒がどんどん進んで、日本酒の瓶がほとんど空く頃、ハイボール缶を開ける。

日本人はなぜこんなに桜が好きなんだろう、とよく考えていた。

美しいから。
散り際が潔いから。
春の訪れを感じられるから。

いろんな理由はあると思う。
でも、私はなんとなく、それこそ今年初めて思った。

花の時期が短いから、その儚さを愛でようと、そんな気持ちが勝手に働くのかもしれないなぁ、と。

今年は春先にあんな大震災があった。
まだ寒い時期の、それも東北で、他府県の人々もひたすら春を焦がれたと思う……。
早く暖かくなってほしいと。

そして、いよいよこちらでは開花した。

今年ほど開花時期をニュースで確認した年はない。
でも、今週末が満開と言われ、もう1週間も経てば葉桜になる。
こんなにも待ち焦がれたのに、なんと花の時期の短いことか!と改めて思った。

だからだろうか。
ああ、そうか、だから、愛でるんだと自然に思えた。
一年中咲く花や、一ヶ月も咲き続けている花に誰がここまで興味を示すというのか。
こんなにも待ち焦がれたのに、あっという間に散る。
そして、清らかで美しいこの花を、昔の日本人が愛でるのは納得のいくことで。
花を惜しむ、そんな気持ちで愛でるのだ。

私も今年、改めてそんなことを思った。

それと同時に、いつも桜を見ると思う気持も湧き上がってきた。
桜に対しての気持ちはみんないろいろだと思う。
でも、私はいつも同じだった。

「今年も、忘れずに咲いてくれたね」

私にはとても不思議なことだから。
秋には葉が散り、冬は淋しい幹だけを残しているのに、
春には必ずあんなにも美しい花を咲かせる。
一体どこにあの美しさの源を持っているというのか。

当たり前のことかもしれない。
だけど、いつも桜を見ると話しかけてしまうのだ。
「今年も忘れずに咲いてくれたんだね、ありがとう」と。
私には、このことが奇跡のようにすら思える。
自然の力って、すごいなぁと改めて感じる瞬間。

幼い頃から、植物に話しかけて育ち、
「生まれ変わったらお花になりたい」と作文に書いて、
先生にびっくりされた人間嫌いの危ない少女は、
こんな大人になってもまだ、心の中で話しかけている。

危ない人と思われてもいいんだ。
やっぱりまだ話しかける。

「今年も、ありがとう」

いつもより想いが深い。
あまりの美しさに、苦痛すら覚える。

ゆるやかな春の訪れと、今の自分に足りないBlues

2011-04-05 14:27:28 | 想い
しばらくまともに仕事をしていないと、なかなか仕事の感覚が戻らない。
3月後半からずっと、飲んだくれて遊び暮らしていた。

あんなに仕事が集中していたのは一体何だったのか?
この暇な時間をあの時の私にくれてやりたいよ……

というか、すぐこんなふうにヒマになるのは、トータルしての仕事量が少なすぎるのが問題だ。
この2年ほど、ずっとこんな感じだなぁ……。
自分の周りのライターさんたちは、いつ話を聞いても忙しそうで、本当に羨ましい。

しかし、羨ましがることすら、私には出すぎた行為。
就職活動もせず、どこの組織にも属さず、勝手気ままに生きてきたツケなんだと思う。
他の人たちはちゃんと何年も勤めて、社会人として、ライターとしての基礎と人脈を作ってから独立しているわけで。
私なんかとはスタートラインが違うのだから、「今」が違って当然。

こういう人生のリスクを背負うことを承知で生きてきたのだから、ぼやいても仕方が無いのである。
決して卑屈になることなく、また地道に営業しつつ、来年の新たな活動に向けての準備を進めていこう。

毎日書きたい想いはあふれてくるが、いろんな意味で立ち止まることも多く、
この数日は日記も書けていなかった。
言葉にするのが難しい感情もある。

でも4月だし、春だし。
ようやくしょぼしょぼと仕事も入ってきているし、
今週から気持ちも新たに規則正しくまともな生活をしようと気合を入れて、これを書いている。

そして、ちょっと食傷気味……
しばらくはお酒も控え、自分が作る素朴な家庭料理を食べようと思う。



花壇のビオラがどんどん咲き始めた。
家の中も切り花が少しずつ増えてきて、春が来たなぁと感じる。
朝、庭へ出て花の世話をするのがホッとする瞬間。
日差しも明るく、あたたかい。

この日本で起きている惨状が嘘のよう。

さて、日曜の夜は夫と京都の「都雅都雅」へ行った。

↓このライブを見に。

KANSAI BRAND SOUL vol.1
・ 小林エミ(田中晴之(G)・山田晴三(B)・小林健治(Dr))
・ 歌屋BOOTEE(カサスリム(Vo/G)・芳賀正浩(Vo/G))
・ 西野やすし & The KANSAI(和田八美(Vo/Pf)・山田晴三(B)・小林健治(Dr))
・ ザ・ツインズ(小竹 直(Vo/G)・小竹 親(Vo/G))
・ まんにゃわ素(宅間 顕(G)・川辺ぺっぺい(B)・中村 岳(Per)・木村和人(Per)・三井雅弘(Vo)

ホスト役の三井さんが、久しぶりに関西ブルースのノリを思い出させてくれた。
小林エミさんもよかったな……soulがあって。

ライブ中、「関西から元気にしていこう!」みたいな話はどうしても出るんだけど、
たくさんのお客さんの盛り上がりの中、
それまでもわかっていた感覚なのに、ずっと言葉にできなかった想いが、
突然、言葉になって浮かんできた。

被災者の人達に対して「お気の毒」と思う気持ちはおそらく皆、当然あり、
何かできることを……と、それぞれが募金なりボランティアなりを行っている。
「こんな時期だから」と自粛することも理解できるし、
また、「自粛はかえってよくない」と普通に生活することもまた理解できる。

こういういろんな想い、行動の裏に潜む共通する「何か」。
「関西から日本を元気にするんや!」と叫び、応える人々。
2杯目のバーボンを飲み、長時間タバコの煙にまみれて気持ち悪くなる胸を押さえながら、
私は何か地震が起きてからずっともっていた感覚を「言葉」として実感した。

それは、「他人事じゃないんだ」ってこと。
被災した人の苦しみや悲しみなど、100分の1もわからないし、わかるはずもない。
だから、そういう「優しさ」みたいな話じゃなくて、
客観的に、同じ国に住む者として、ものすごく緊迫した事態なんだってこと。

あの土地の農業は?漁業は?酪農は?
日本の経済は一体どうなるのか。
そして、原発はどこまで被害が広がるのか。

これは他人事じゃない。
これから何年もかかって、日本全体が負わなければいけないものだ。
知らんふりをしても、何らかの形で多少なりとも自分自身にもふりかかるはず。
それは、食料のことかもしれないし、仕事のことかもしれないし、
もしかしたら、人体的なことかもしれない。

不景気は拍車がかかるだろうし、
ただでさえ悪かった雇用環境もますます悪くなることは間違いない。

毎日普通に生活はできているけれど、そんな漠然とした不安がどこかにあって。
それを被災していない地域の人々も皆感じているような気がする。

「関西から日本を元気にするで~!」と叫ぶ人に応えながら、
私はその瞬間、被災地のことを思ってではなく、
自分自身の不安を振り払おうとしているように感じてドキッとした。

途中で気分が悪くなったのは、そのせいかもしれない。

この日、どうしてもブルースが聴きたくてこのライブへ行ったが、
残念だったのは、ブルースが根底にあるミュージシャンたちなのに、
この日のライブはベタなブルースがなかったこと。
私は不完全燃焼。

今の自分にはブルースが足りない。

それで、春の爽やかな青空にはふさわしくないメンフィス・スリムを
今日もひたすら聴いている。