明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

サプライズ、大成功!

2008-07-30 23:42:15 | 
夫の誕生日祝いの続きです。

夜、予約していた先斗町の「炭火割烹いふき」へ。
ここは前から目をつけていたお店で、予約の電話をしたとき既に、自分の勘は間違っていなかったと思った。
ご主人なのか、従業員なのかわからないが、優しくゆったりとした口調で私の話を聞いてくれる。
「夫の誕生日なので、何かお祝い風のお料理、できますか?」
そう尋ねると、ちょっと困ったような声で、
「う~ん……。そういうのは受け付けてないのですが、ケーキでしたらご用意させていただきますよ」
と言ってくれた。
「それでいいです!お願いします!」

できるだけのことをしてあげたいという気持ちが電話の声から伝わってきて、予約の電話をしただけなのに、もうこの店のファンになっていた。

実際行ってみると、先斗町の少し路地を入ったところにあった。
ぼんやりと灯りが揺れている。

引き戸を開けると、清潔感のある風情たっぷりの空間が現れた。
決して広くはないが、ゆったりとした時間が流れていくような落ち着いた空間にほっとする。


カウンターはすべて予約でいっぱいで(こういう割烹は絶対にカウンターがいいのだけど)、横にある掘り炬燵式のテーブル席へと案内された。
向かい合って顔を見合わせると、思わず二人とも笑みがこぼれる。
大好きなやさしい時間がふと訪れて、食べる前からもう幸せな気分。


ビールで乾杯したら、1品目が運ばれてきた。
毛蟹の上にウニが乗っている。下はズイキ。
京都らしい上品な味付けの先付けだ。素材の味がしっかり生きている。


お造りは、タコ、鯛、鱧。
やっぱり京都の夏は鱧だなぁ。
せっかく美味しい鱧なので、できれば梅肉はやめてほしかったけれど。
まあ、海原雄山風に言えば、「なぜ鱧には梅肉なのだ?ほかの物を試したことがあるのか?」という感じ。
鱧には梅肉と決まっているようだけど、私はいつもこれが納得いかない。
梅肉の味が強すぎて、鱧の味が完全に失われてしまうからだ。


そんなことを考えていたら、すごいのが出た!
焼き鱧の寿司だ。
まるでウナギかアナゴのようだが、確かに鱧。
初めて食べたけれど、アナゴより美味しいかもしれない。
鱧嫌いの人が嫌がるあのちょっと骨っぽいザラザラした食感が、焼くことによってむしろ心地良いカリカリとした食感に変わっている。
これは絶品!
そうそう。鱧はこんなふうに料理してほしかったのだ。


焼き物は加茂茄子の田楽。
新銀杏がまた色を添えて綺麗だ。
茄子は口の中で柔らかく溶け、味噌もいい塩梅。


割烹の善し悪しを決めると言ってもいいほど存在の大きい椀物は、あわび、水茄子、ゴマ豆腐。
あわびがメインなのだろうけど、ゴマ豆腐のとろとろ感がなんとも美味しい。
ゴマの味もしっかりコクがある。


あとはメインだけだなぁと思っていたら、女将さんが鯛のおかしらを持ってきてくれた。
通常なら身の部分だけなのだが、誕生日祝いということを意識してくれたらしい。
「ご主人がお誕生日とお聞きしましたので、おかしらも添えました。食べにくいかもしれませんけど、二人でつついてくださいね」
そう言ってくれる。

私も彼も「カマ」好きなので、二人でつつきまくった。
うまい。
そして、心遣いが嬉しい。


メインは佐賀牛。
これ以上焼いてもダメだし、少し早くてもダメ。
そういう絶妙の焼き具合で出てきた。
滅多に家では分厚い牛肉なんて出さないので、彼はものすごく喜んでかぶりついていた。
目を閉じて堪能している。
……よかった。


最後にさっぱりとした1品が。
もずくと長芋とおくらの酢の物。
酢の味もきつすぎず、さっぱりといただけた。
もずくがまた旨いんだ、これが……。


ラストはご飯。
香の物と、鱧の炊いたん。
今日3度目の鱧だけど、これがまた素晴らしい。
鱧はこうして炊いても旨いのだ。
最初のお造りで梅肉のことをあれ?と思ったことを反省。
いろんな鱧の食べ方を知っているからこその梅肉だったのだと思えた。


そして、女将さんのアドバイスにより、鱧の炊いたんをご飯にのせ、お茶漬けで食べてみる。
さらさらとかきこんで、あっと言う間に食べてしまった。
旨い~!


デザートは桃と葡萄。
甘くて美味しい。

全部堪能して、二人ともかなり満足した。
やっぱりこの店を選んで間違いはなかった。
お酒もいくつかはいいものをそろえていて(アホみたいに高かったが、そこはまあ、先斗町価格)、二人で2合ほど飲んだ。

彼は何度も「美味しかった」「ありがとう」と繰り返す。
あたたかいお茶を飲んで、ほっこりしていたその時、女将さんがケーキを運んできてくれた。
びっくりする彼。
「お誕生日ということで、奥様からです。お切りしましょうか?」
女将さんが尋ねても、彼はまだびっくりして声も出ない。

女将さんがケーキを一旦切りに持って行ったら、やっと彼が言った。
「びっくりした……」
本当に驚いたようだ。
サプライズ、大成功!!
まあ、まさかこんな店でケーキが出るとは思わないもんなぁ。

切ってもらったケーキを食べた。


アンリシャルパンティエのケーキだった。
残りは箱に入れてもたせてくれた。

夜の京都の町を二人で歩く。
「こんな美味しいもの食べて、その後、またブライトンホテルに帰れるなんて!」
このセリフを彼はホテルに辿り着くまでに5回ほど言った。
よほど嬉しかったらしい。

ああ、よかった。
最高の誕生日になった。

「よし、帰って飲み直そう~」と二人。
酒飲み夫婦の夜はまだまだ長いのだった。

ホテルのプールでセレブ気分♪

2008-07-30 00:23:04 | 
いろいろネタがたまってきて、書くのが追いつかない
とりあえず、ちょっとずつでも。

夫の今年の誕生日には、京都のブライトンホテルを予約した。
「プール行きたい~」と言っていたので、ホテルのプール付きプランにした。

基本的に泳ぐのは嫌いだが(泳げないので)、去年の秋に沖縄に行ってから、少しだけ水に対しての拒否反応がなくなった。
ただ、わざわざ人でごったがえしたプールに行く気にはならない。
1時間程度で飽きるし……。

ということで、ホテルのプール!
これはいいぞ。

彼に話したら「え~っ嬉しい~」と喜んでいる。
よかった、よかった。

ブライトンホテルは初めてだったのだけど、とても気に入った。
従業員の対応もいいし、お部屋も広くてきれい。
ベッドスペースのほかに、ソファスペースがあって、これがまた広い。
かなりくつろげた。

2時にチェックインして、すぐにプールへ。
そんなにたいしたことはないだろうとあまり期待していなかったのだが、これがなかなかいい!
ホテルの2階の端っこのドアを開けると、そこはもうプール!
思ったよりも広くて、なんだかわくわくした。




↑そして、浮き輪でちゃぷちゃぷする私。

ほとんどが子供連れだったのだけど、子供に混じってひたすら浮き輪。
数人、外国の方がいて、それがすごくカッコイイ。
みんな絶対本を持ってきているのだ。
パラソルの下、ゆっくり本を読み、時々プールに飛び込んでひと泳ぎする。
なんとまあ、優雅な。
やっぱり日本人とは違って、そういう文化があるんだな。


↑わかるかな?右のほうのパラソルの下で読書中の外人さん。
 子供に混じって浮かんでいる私。

しかし、この「ホテルプール」はハマりそう。
人も少ないし、すぐに部屋で休めるし、何よりすごくリッチな気分になれる。
「うちらって、こんなセレブやったっけ?
「すごいな~
と二人で感動。(←こういうところが既に庶民)

2時間くらい遊んで部屋に帰り、着替えて次は先斗町へ。
夕食もすごく素敵なお店を予約しておいたのだ。
ここは前から目をつけていたのだけど、やっぱりよかった。
まだまだ「美味しいものアンテナ」の性能は衰えてない!
期待以上だった。

これについてはまた明日~
今日はもう時間切れ。
腰痛いよ

またヘルニアかもしれない……

2008-07-28 16:26:27 | 生活
明日からまた忙しくなる。
4日でボリュームある案件を2本仕上げなくてはならないし、
朝昼は夏期講習がポツポツ。
さらに、取材が1件。

体の調子はすこぶる悪く、かなりキツイ。

2,3週間前から腰が痛くなって、ほとんど前かがみができない状態に……。
腰、というか、骨盤から足との付け根にかけてが、どんよりと痛い。
激痛というよりは鈍痛。

手をつかないと立ち上がることもできないし、
シャンプーも床に座り込まないとできない。

もう耐えられなくて、整体の先生に先週末、診てもらった。
さすがのゴッドハンド!
かなり楽になった。
翌日はなぜか痛みが増したように感じたのだが、「波がある」と聞いていたので気にしないでいたら、その翌日にはほとんど完治。
「めっちゃ楽やわ~」と喜んでいた。

それが……
2、3日安静にしていなければならなかったのだが、
この土日、ちょっとハードに動きすぎた。

せっかく良くなっていたのに、逆戻り……
というか、悪化?!
前とはまた違う痛みだ……。
前は痺れなどはなかったのに、今は足がずっと痺れている。

この痛み……、どこかで経験したことが……。

思い出した!
ヘルニアだ!

以前、首のヘルニアになったときの痛みと似ている。
あの時は右腕が痺れて激痛で夜も眠れなかったんだった。
不安になって、ネットで調べてみたら、「ヘルニアの症状」と全く同じ!

今は腰から下が全部痺れている。すごい鈍痛。
もう立ってても寝ていても座っていても痛い。
くしゃみなんかしたら、もう跳び上がるほど痛い。

整体は1度で治るわけはなく、2、3回は来るようにと言われているのだが、
あいにく今週は仕事が忙しく、とても時間を作れない。
この痛みを抱えたままでハードに仕事をこなすのかと思うと、やや不安。

女性なら想像できるのではないかと思うが、生理痛のどーんとした痛みに
足のしびれるような痛みをプラスした感じだ。

今は日常生活が結構辛い。
1日に何度「いたたたた……」と口にするか……。

「健康ってありがたいな……
としみじみ思う。

なるべく安静にして早く治すつもり。
自然治癒できたらいいのだけど……。
次に整体に行くまで耐えられるかしら?


ウイスキー

2008-07-26 01:00:56 | 
また数日あいた。
毎日書きたいのだけど(書きたいことはいっぱいあるのだけど)、なかなか時間がとれなくて……
別に遊んでるわけでも、さぼってるわけでもないのだけど。

先日、サントリー山崎ウイスキー工場へ行った。
「シングルモルト探求セミナー」を予約して。

工場見学の後、いろいろなおつまみと一緒に6種類のウイスキーを味わえるという講座。なんと1000円!

工場見学はもう5回目?6回目?だけど、いつも楽しい。
ただ、暑さのためにすごいアルコールの匂いが充満していた。
いつもはひんやりとして心地良い貯蔵庫も、むっとしたアルコールの匂いで、さすがの私もむせるほどだ。
喉にくる。

見学の後、セミナーの部屋に行き、山崎10年、12年、18年、白州10年、12年、18年を味わう。
全部10mlくらいなのが淋しいところ……

セミナーなので、スライドでウイスキーについての講義もある。
その中で印象的な言葉があった。

サントリー創設者の鳥井信治郎の言葉だ。

 「醒めよ人
  舶来高信の時代は去れり」

ああ、今の時代にぴったりの言葉だと思った。
日本のウイスキーを作ろうと思った鳥井氏。
今もまた舶来信仰が揺らいできている。
日本人はいろんな力をもっている。何より世界で稀に見るほどの勤勉な国民だ。
なんとしても自給率を上げていかなくては。

そんなことを思いながら、鳥井氏の言葉を聞いていた。

ウイスキーはどれも美味しくて。
やっぱり比べてみると、山崎12年は群を抜いて旨い。
ただ、好みもあるので、なんとも言えないが。

私は山崎18年が好き。
シェリー樽で貯蔵された、甘みと熟した味わいがなんとも心地良い。

このセミナーのいいところは、またおつまみが旨いんだ。
京都の有名な「老松」の月餅や、「小倉山荘」の黒豆、アーモンドの落雁、めちゃくちゃ美味しいかりんとうなど、とにかくどれをとっても旨い。

今回は甘いものばかりだったが、これがまた意外にもウイスキーと合うのだ。
以前、マッカランとチョコレートケーキというマリアージュを試したことがあったが、これは本当に素晴らしかった。
甘いお菓子とウイスキーが合うっていうのはなかなかいいもんだ。

かなり楽しんで帰った。

この夏の旅行は、山梨へ行く予定。
白州のウイスキー工場がお目当てだ。
森の中にあり、そこを散策するだけでも楽しそうな場所にある。

どんなときもやっぱり酒がつきもの。
なんと素晴らしい人生かや。

夏の声

2008-07-22 23:29:56 | 想い
夏の声が聞こえるような、夕方ってある。

昼間の暑さが嘘のように、冷たい風が吹いて、
なぜかひっそりと、人陰もなく、
うるさかったセミも静まって、
さわさわと木々の葉がすれる音だけが聞こえる。

あんなに青かった空が曇りかけ、今にも雨が降りそう。
だけど、湿度は高くなく、うんと伸びをしたくなるような空気。

食材の入ったエコバッグを提げて公園の横を通るとき、
思わず立ち止まり、桜の木を見上げる。

ああ、夏の声。

全神経が過敏になって、いろんなものを受け止める。
なぜだか泣きたくなる。

こんな時間が、私は好きだ。

水汲み戦争

2008-07-21 17:12:07 | 生活
暑い中、夫と二人で神社に名水をいただきに行った。
水汲み場へ行くと、母娘の親子が水汲みの真っ最中。
その後ろに、やたらでかいメタボにいちゃん。
私たちはその後ろに並んだ。

こちら、1回20リットルまでと決まっているのだが、
母娘は60リットルくらい入れ、まだ空の容器を持っている。
どうやら家族総出で来ているようで、父親らしき人と、兄らしき人が、
車まで水をどんどん運んでいった。

家族4人としたって80リットルまで。
きちんと4人で容器を持って並び、一人ずつ入れていくならまだしも、
一体どんだけとるねん!という量を汲んでいく。

ルールを無視するやつは大嫌いだ。
成敗せねば、気が済まぬ。

しかし、夫もいるので、「ちょっと言ってもいいか」とお伺いを立てようとしたその時、
「おい!どんだけ汲んでるねん!」と夫。

いいぞ~

これは闘ってもいいサインだと勝手に解釈し、
「1回20リットルまでって書いてるやろが!そこ見ろよ!並びなおさんかい!」
と私も怒鳴りつけてやった。
素直に並び直すかと思ったら、オバハンさすが!
堂々と開き直って、「私たち3世帯分を汲んでるんだから……」と言う。
何をしゃあしゃあと

なおも攻撃を続けたら、さすがに娘のほうが遠慮したようで並びなおした。
ほっとしたのも束の間、メタボにいちゃんも20リットル容器を3つ持っていたのだが、まさかと思ったらまた並びなおさずにどんどん入れていく。

「あんたもか!にいちゃん!

彼があきれたように言うと、全く動じずにうなずく。
その頃には私たちの後ろに、遊び疲れた小学生が喉を潤そうと500mlのペットボトルを持って数人並んでいるし、他にも2組ほど、新たに並び始めていた。

「ちゃんとルールは守りーや!
「後ろも並んでるやろ!見てみろよ!
私と彼が何度言っても、メタボは全く無視。
暴力に訴えたところであんなでかいヤツに殴られたら、私なんかひとたまりもない。
くそ~!
夫もいつもあんな不良・ヤンキー・極道・ケンカ漫画ばっかり読んでるんだったら、こういう時こそ一発入れてやればいいのに……。

まあ、暴力沙汰になったところで困るので、
思いついて言ってみた。

「あんた、タダで水もらってんのに、ルール守らへんかったら、バチ当たるよ」

一瞬、ギクッとしたメタボ。
「絶対、バチ当たるわ」
あはは、神社で言うと、迫力あるよね。

2つの容器をいっぱいにして、3つ目を満たしている間に、いっぱいになった2つを車まで運んでいったメタボ。
いない間に私たちは水を入れてやった。
戻ってきたメタボも、さすがに何も言わなかった。
自分が悪いことはわかってるんだろう。
それとも、「バチ当たる」が効いた?

水を入れ終わり、神社を出て行った私たち。
まだ腹立ちが収まらない。
子供たちもいっぱい見ていたのに、大人がルールを守らないでどうするんだ?
大人が守れないのに、子供たちにルールなんて守らせられるわけがない。

きっと地震が起きたりして、みんなで助け合わないといけないときも、ああいう大人は自分のことしか考えないんだろうなぁ。
人のものを横取りしたり、横入りしたり、困っている人がいても見て見ぬふりをしたり……。
彼とそんなことを言い合いながら帰ってきた。

「かおり、呪縛かけてたよな……」と彼。
「うん。きっとあの人、内心びびってるで。今度、病気とかなったら、『バチが当たったのかも……』って思うはず

若干、やり方が『陰』だったけど、か弱い女性にはこれくらいしかできない。
立ち向かっただけでもヨシとしてくれ。

私がずっと「もっと言ってやればよかった!ほんまむかつく~!」と言っていたら、
「一人のときは絶対争ったらあかんで」と彼に叱られた。

いや、私は一人でもやる!
正義の炎は消せないぜ!

昔、焼鳥屋で差別用語を連発した見知らぬオッサンにキレて
「うるさいんじゃ!」と怒鳴ってケンカになったこともあったなぁと思い出した。
こういう正義感をふりかざす人は、あとで痛い目にあうかもしれない。
でも、やっぱりルールは守らなければ。
ましてや、ただでもらっているものなのに、感謝の気持ちがないなんて……。
きっとあの人は神社にお礼のお賽銭を入れたことすらないのだろう。

「かおり、絶対あかんで!
と、今日の私の激しさを見て、きつく注意してくる夫。

まあ、ちょっと呪縛をかけるくらいにしとこうかね。
それにしても、キレやすい夫婦だ。
こういうところも似てるんだよなぁ……。
でも、よかった、見て見ぬふりするような人じゃなくて

我が家を探しに

2008-07-20 02:10:33 | 生活
家を見に行った。
今住んでいる町内に新しく建った(というか、これから建設)の一戸建て。
モデルルームのチラシが入っていたので、夫と見に行った。

予算を1000万くらいオーバーしていたけれど、無理したら買えない額でもなかったので、私はいいかなぁと思ったのだけど、彼はそうでもないようで。
モデルルームはとても良かったのだけど。

「ロマンがない!」と彼。

どんなロマンを追っているのだか……

それどころか、「やっぱり家って高いな……」と、若干尻込み。
私は予算オーバーでも「あ、無理したらこんな高い家でも買えるんだ!」と未来に希望をもったのだが、彼は反対に「家って、こんなにするんや……」と思ったようだった。

私がそれを指摘してちょっと非難すると、
これから自分がどこまで給料が伸びるかもわからない、今の会社を続けられるかもわからないのに、無理はできない、と言うのだ。

そんなこと言ってたら、一生家なんて買えないよ!と非難すると、
「男は責任が違うからいろいろ考えるねん」と言う。

カチンときた。
そういうことを言われたくないから、こんな老体にムチ打って働いて、1円たりとも彼の世話にはならねえ!と頑張ってきたのに。

とは言え、物書きなんて水商売だから、明日はどうなるかわからない。
結局、彼に頼っているところもあるのかもしれないな(精神的に)と思い、反省もした。

私が黙っていると、
「怒ったん?」と彼。
「いや。あなたがそういうスタンスなら、自分がもっと稼いで買ってやろうと思って」
と言ったら、嬉しそうに笑った。
「いいな、それ」と。

いや、ホントに。
彼に頼るのが無理なら、自分で稼いで買えばいいのだ。
貯金もしたことないくせに、そんなことを思う

でも、今の我が家に帰って来ると、二人とも言った。
「やっぱりこの家がいいなぁ」と。
窓の外の田んぼの稲は、青々として。
風は心地良く、熱帯夜知らず。
決して新しくもお洒落でもないけど、私たちと相性の良い家。

そうか。
どんなにお洒落な素敵な家でも、相性のいい家には叶わない。
今度もそんな家を探そう。

初めてこの家に来た時、二人とも『絶対的に』この家がいいと思った。
今まで見た家のどれにも感じなかった愛情を感じた。
もう他を見るまでもなかった。
その感性が二人ぴったり合っていたことも嬉しかった。

これからいろんな家を見ていくから、いつかまた「ああ、ここだ!」と思えるような家に出会えるのだと思う。
そう思うと、すごく楽しみだ。
次に出会う家が、本当の「我が家」になる。


誠実に向き合う、結局これしかない。

2008-07-18 01:31:10 | 仕事
最近、夜仕事ができない。
体がというより、気持ちがぐったりしていて。

先週はやめられていたのに、今週はずっと酒びたり……。
毎日取材でお水もくみにいく時間がないし(夕方5時までなので)、
暑いからどうしてもビールが飲みたくなって1杯……。
その後、日本酒、ウイスキー、泡盛と続く。
そして、毎日胃薬。

今、頑張らないといけないのに。

仕事を断る、ということが増えてきた。
無理すればできないことはないのだが、断ってしまう。
以前は絶対にありえなかったことだ。
徹夜したって引き受けるのが私のやり方だったのに。

こんなに忙しいのに、もうすぐ夏期講習が始まる。
今指導している山口くんのフォローに加え、
新しい数学の講師と国語の講師も育てなければならない。
合計24コマ。
ちゃんとまわせるんだろうか、という不安が押し寄せる。
力のことではなく、物理的なことだ。
こんなに忙しいのに24コマも消化できるのか、という不安。
カンペキ主義の私は、こういう不安が一番苦手だ。
「もし、完璧にできなかったら……」と思うだけでしんどくなる。

自分を奮い立たせるって、難しい。
いつも理想に実力が追いつかない。

こんな時に限って、なんだか試されているように、仕事の話ばかりがくる。
今日も1年半くらい前に契約したきり、一度も仕事がなかった会社から電話があった。
契約した時は「仕事はたくさんある」ふうなことを言っていたのに、
今日は「実際は原稿をおこす仕事があまりなくて……」と、今まで連絡しなかった言い訳をされた。

なかったんかい!

こちらは契約できた時、すごく嬉しくて。
そこから仕事が来なかった数ヶ月間はすごく落ち込んで。

振り回されてしまったなぁ……。
それが理由ではなく、単なるスケジュールの都合で仕事は断った。
無理すればできないほどではなかったけれど……。

さらに、今日また予想もしなかったところからの電話。
これはでも、とても嬉しい出来事だった。

半年以上前に取材した、まだ若き25歳の社長と10代の社員と二人で頑張っている、ホームページの制作などをしている会社。
社長から電話があった。
「以前、取材していただいたんですけど……」と。
何かと思ったら、現在制作中のホームページのコピーをお願いしたいということだった。

まだ返事をしていないが、こちらは引き受けるつもりだ。
こういう縁は大事にしたいもの。

「私のこと思い出してお電話くださってありがとうございました」
と最後に告げたら、
「以前、取材していただいた時、とても誠実に対応してくださったのが印象的だったので」
と言われた。

ちょっと感動。

取材して記事を書いた会社から、今度は仕事が来る。
これって、この仕事をしていて、最高の賞賛だ。

1件1件、とにかく誠実に向き合って書いてきた。
それがこんな形で認められたんだなぁと思い、嬉しかった。

来週はまた新しい取引先との顔合わせもある。
夏の間は忙しいが、9月からどうなるかなぁと思っていたら、
9月~11月まで、新卒者対象の求人サイトの仕事が見つかった。
これで秋も安泰だ。

一時期はどうなるかと思ったが、ちゃんと軌道にのっている。
走り出した。

完璧にゴールまで辿り着くかという不安はあるけれど、
相手が期待するものを常に「超える」こと。
そこまでを目指して走りたい。
また1件1件、誠実に向き合って、もてる力を出し切っていくしかないのだろう。

走りきれるよう、「無駄」な酒とは縁を切りたい。
どんどん体調を崩しているし、生活も乱れてきている。
一度どこかで立て直さなくては、と思うのだけど、既に悪循環に陥っている。
でも、ホント、一度どこかで立て直さなくては。

軌道に乗り始めて、いろんなことがうまくいっているというのに、
こんなに気持ちがぐったりしているのはなぜなんだろう。
一体これは何の不安なんだか。

精神的な疲れが……

2008-07-16 21:55:44 | 想い
ちょっと疲れています……

ジェイムス・コットンのライブのこと、
素敵なランチのこと、
浴衣のこと、
お酒のこと、
ガーデニングのこと、
ウイスキーセミナーのこと……
いろいろ書きたいことはあるのだけど、時間的に無理。

そして、精神的に疲れがたまっている。
いろいろ心配事があって(全部ひのきのことだけど)、
気付くと顔が険しくなっている。

仕事も次々入ってくるし、
嬉しいけれど、まわせるのかが心配。

こういう精神状態のときは、文章を書けないなぁ。
毎日150人くらい訪ねてきてくれているのに、申し訳ない。

3連休も仕事が多いけど、ちょっとは書けるかな?
またよかったら覗いてみてください。


風の冷たい日

2008-07-11 20:40:25 | 生活
理由はわからないけれど、元気のない日ってある。
気持ちがどうもブルーで、何もする気が起こらなくて……。

今日は仕事もあまりはかどらなかった。

夕方、洗濯物を取り込もうとベランダへ出たら、
風が冷たくて気持ちよくて、
空も墨絵みたいに雲が描かれていて、
ざーっと風になびく田んぼの青々とした稲を見ていたら、
一瞬だけ気持ちが晴れた。

最近、思っていることがうまく言葉に表現できない。
書いても書いても、「そうじゃない」と思うだけで。

他人の評価は別として、自分の想いが表現できないことが
どうにももどかしい。

この週末は久しぶりに2連休。
少し心を休めよう。

それにしても、毎日涼しくて気持ちがいいなぁ。
先週の土日はすごく蒸し暑くて、
湿度の高さを肌で感じるような不快な暑さだったので、
今年初めてクーラーをつけた。
(夜、少しだけだけど……)

これからどんどん暑くなるんだろうなぁと覚悟していたら、
今週はなんと涼しいこと!
もちろん、昼間は外に出れば暑いけど、
家にいれば風があるので気持ちがいい。
朝晩はちょっと寒いくらいだ。

夜、窓を開けて寝ているので、冷たい風が入る。
最初は気持ちいいのだが、だんだん寒くなるので、
未だに羽毛布団が手放せない。

今年はずっとこんな涼しい夏が続けばいいな……。

今、ふと顔を上げたら、カーテンの隙間から半月が。
この町で暮らしていると、ブルーな日もいろんなものに慰められる。


名水バンザイ!

2008-07-10 23:46:40 | 生活
家から10分ほど歩いたところに、後鳥羽上皇ゆかりの水無瀬神宮という小さな神社がある。

『増鏡』にも、後鳥羽上皇が「水無瀬の宮」を愛し、
この離宮に通っては四季折々の遊宴を催していた記述がある。

谷崎潤一郎の『蘆刈』にも、ふと「後鳥羽上皇が愛したという水無瀬の宮へ行ってみよう」と思い立ち、訪れたというくだりがある。

なんということもない小さな神社なのだが、
そういった歴史を思うと、この町を愛して止まない私としては
誇らしく思えてくる。

また、この神社には、「全国名水百選」に選ばれた「離宮の水」が湧き出ている。
非常に品質の良い地下水だ。
無料で誰でも汲めるため、毎日名水を求めて列ができる。

私も今週から、ペットボトルを持って毎日水をいただきに行っている。

水道の蛇口から名水が出てくるのをペットボトルで受けたとき、
その水の冷たさに、昔の感覚が呼び戻された。

そういえば、子供の頃はどこの家の水道も地下水で、
真夏でも冷たくて美味しい水が飲めたのだ。
体育の後、休憩時間、部活の後、いつも水道の蛇口を上向きにして、
そこから水を飲んでいた。
ウォータークーラーなんかこの町にはいらなかった。

ある時、誰の陰謀だか、町中の反対を押し切って、地下水に淀川の水が混ぜられるまでは。

今でもそこそこ水道水は美味しいが、
久しぶりにあの真夏でも冷たい水を手に受けて思い出した。
やっぱりもうあの頃の水とは違うんだなぁ。
あの感覚が懐かしかった。

汲みたての水は、冷蔵庫に入れておいたのと同じくらいの冷たさ。
なんだかわからないけれど、
この自然の恵みの素晴らしさに畏れ入ってしまった。

家に帰って飲んでみると、美味しい。
どこまでも透明な味の中に、ほんの少し甘みがある。
とてもわずかだけれど、それが心地良いのだろう。

ちなみに、急に水を汲みに行こうと思ったのには理由がある。
今、整体の先生に頼まれてダイエット本を書いているのだけど、
その中で「水を1日1.8リットル飲む」というくだりがある。
私は元々水分はよくとるほうだったが、だいたい「お茶」で、水を飲むということがなかった。
「お茶じゃなくて、水がいい」と先生が言うので、
それじゃあ、すぐそばに名水まであるのだし、無料だし、毎日水を飲んでみようかな、と思い立ったのだ。

ダイエットにいいだけでなく、血流がよくなり代謝が上がるし、血液をさらさらにするなどの効果もある。肝臓や腎臓にもいいとか。

最近、私は「鋼鉄の女」の仮面を脱ぎ、自分の健康に疑いを持ち始めている。
特にハードな仕事が続いたこの頃は、酒の飲みすぎや運動不足もたたってか、非常に調子が悪かった。

それが、まだ4日目だけど、かなり調子がいい。
仕事がゆるやかになっていることもあるだろうが、とても元気だ。
昼間にやたら眠くなったり、ぐったりすることがなくなった。
さらに、驚くことに、酒も断っている。
週末や人と飲みに行く時以外は飲まないようにしているのだ。
なんと今日で3日目!!
驚くべき快挙!!

元々私は睡眠時間が少なくても大丈夫だったのに、最近は眠りの質があまりよくなかった。そのために、短い睡眠時間だとしんどくなっていた。
今思えば、あれは寝ていたんじゃなくて、酒の飲みすぎで気絶していたんだろう。
酒を止めてから眠りの質もいいようで、睡眠5時間で全然眠くならない。

水を飲むのは、酒を断つのにもいいみたいだ。
飲みたいなぁと思ったら、とりあえず水を飲む。
これでかなり気が紛れる。

水を飲んで、アル中から脱出だ!

というわけで、毎日水を2リットルくらい飲んでいる。
トイレに1日20回くらい行く。
でも、これも名水が近くに湧いているおかげだなぁ。
たぶん、水を買うんだったらお金がもったいなくて続かないし、
水道水だったらここまで美味しいと思って飲まないだろうし。

名水バンザイ!

そして、毎日、水をいただくついでに(?)お参りもしている。
体も心も清められていく感じだ。

まあ、普通は近くに名水が湧き出しているということはないと思うが、
できるだけ水を飲むこと、オススメです!

最近の酒事情

2008-07-09 12:19:58 | 
最近は、いい感じの仕事量だ。
「ヒマ」か「超ハード」か、たいていがどちらかなので、
こういう状況は珍しい。

朝から夕方まで仕事をして、夜は料理したり掃除したり、テレビ観たり。
ネットでいろいろ調べ物(仕事じゃなく趣味の)をしたり。
ずっとこういう日々が続いてくれればいいのだけれど。

先週土曜日は、久しぶりに夫と二人で何か美味しいもの食べに行こうと話していた。
「まゆのあな」に行こうか、ということになって、ふと思いつきで、
「そうや、あやととしくんも誘ってみよっか」
と言うと、「いいね~」と夫。
私が知らない間に、あやにメールを送っていた。

で、急遽4人で飲みに行くことに。
「まゆのあな」初体験はとしくんのみ。
実はこの夫婦は無類のワイン好きで、日本酒はそれほど強くないのだけど、
それでも基本は酒飲み。
皆であれこれ注文して、美味しい日本酒を楽しんだ。



料理も酒のアテにはちょうどよく、魚をメインに注文。
↓ぐれの一夜干し。


途中、私がトイレに立って、鍵が開いていたので開けたら、
中におっちゃんがいて「ひやぁ!」と跳び上がるという事件があった以外は
非常に楽しく過ごした。
(せめて後ろ向きで立っててくれたらよかったのに、便器に座って前向いてたよ……

美味しく飲んで食べて、店を出てタクシーに乗り、
としくんセレクトのバーへ。
レトロな造りのお店で、喫茶店みたい。
なかなか雰囲気がよかったし、バーテンのおっちゃんも面白かった。

そこでまたウイスキーを3杯。
チーズやらピザやらも食べて。

なんかいい気分になってきたので、「メダルゲームしよっか」と私たちが言い出して、「それやったらカラオケもいいんじゃ?」とあれこれ話していたら、
あやが「帰ろ~」と言ったので、ここでお別れ。
でも、結局メダルゲームも込んでいたので、私たちもすぐに帰った。

翌日、「昨日って何しゃべってたっけ?」と二人で振り返る。
箇条書きにすればいくつかあるんだが、5時間も何しゃべってたんだろう?
と不思議になる。
飲み会の後って、だいたいこうだ。
でも、楽しかったことだけは間違いない。

あやは気分良くほろ酔いだったな~

しかし、夫と冷静になって日本酒のことを話していたのだが、
どうも最近、自分の好みの日本酒というのがはっきりしてきてしまい、
「まゆのあな」でも大満足というわけにはいかなくなってきた。

今回私が飲んだのは、
・東洋美人 611
・遊穂
・酔右衛門
・悦凱陣
初めての酒はなかったので、私はまずまず満足だったが、
彼は結構新たな酒にチャレンジしていたので、ハズレもあったみたいだ。
(1杯目に熟成酒はあかんやろ!)

そう考えたら、やっぱりびりけんはすごい。
同じ酒でもなんか違うんだよな……
器の力だろうか?

最近、家で飲んでいるのは、

・川鶴
・半蔵(神の穂)

川鶴は香川のお酒で、最近の私のお気に入りの酒蔵。
これはうすにごりで、かなり酸味がある。
フルーティーというにはまだ熟成が足りず、幼い味がする。
でも、このフレッシュさがいいのだけど。

神の穂は、三重県で新しく開発した酒米で造ったもの。
若干パンチは足りないが、とてもきれいな味。
甘すぎず、辛すぎず、すっきりと飲みやすい。
夏にはいいかもしれない。

……と先週までの酒事情を書いたが、
今週からは禁酒している。
週末までは飲まずにがんばるつもりだ。

理由はいろいろあるんだが……
これを書き出すとまた長くなるので、今日はこのへんで。
続きはまたにしよう。

市原隼人くん♪

2008-07-07 22:42:00 | 生活
土曜8時のドラマ「ROOKIES」を楽しみに観ている。
ひのきの講師・山口くんに全巻マンガも借りた。

観るたびに、男の子っていいなぁと思う。
なんで男に生まれなかったんだろう。

高校時代を思い出す。
汗と涙の青春時代。

夢中になって、なんだかわからないものを追いかけていた。

淡い、せつない、思い出だ。

そして、安仁屋役の市原隼人くんが可愛くて可愛くて、
あの笑顔を見るたびに毎回キュンとする。
ああ……腰くだける……

夫のお友達が送ってくれた泡盛がうまい。
1日の摂取カロリーの半分以上がアルコールって、どうなんだろう。
あんまり健康にはよくないな。
とは思いつつ、すきっ腹にアルコールを詰め込んで、

私は一体何を求めてるんだろうな。
もう少し自分を大切にしなきゃ。

一人サマータイム実践中

2008-07-07 15:49:01 | 生活
「欅の木の下で」の続きを書いた。
ものすごくロマンチックに書けたのに、アップしたら消えた。
腹立たしくて、部屋で大暴れ。

数時間経って、ようやく書き直す気持ちになって書いたが、
全然よくない!
やっぱり最初に書いたものじゃないとダメだなぁ……

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今週は人間らしい生活ができそう。
毎日仕事はあるけれど、1日6、7時間の労働で済みそうだ。
これくらいだと一番いい。
余裕をもって仕事ができる。

ちょっといろんな面で疲れていたようで、
今朝はまた怖い夢を見て大声をあげた。

「助けて~!!

横で寝ていた夫が飛び起きたが、
彼もすっかり慣れたようで、それほどびっくりはしていなかった。
私は本当によく夢にうなされるのだ。
大声をあげるから、横で寝ている人はたまったもんじゃない。

その後もまた変な夢を見て、若干、寝不足気味……。

先週から私は、「一人サマータイム」と称して、
1時に寝て6時半に起きるようにしている。
基本が朝方なので、このほうが仕事の能率がいいのだ。
夫が帰宅するのが、ここんとこは夜中1時だったので、
先週はほとんど顔を合わせなかった。

この1年、彼に合わせた生活を送ってきて、
夜中に帰宅した後に食事を用意したり、話をしたりで
寝るのはいつも2時か2時半。
彼は8時15分くらいまで寝ているのだけど、私は7時半に起きて
お弁当と朝ごはんを用意する。

今までは彼は帰りが遅いといっても、12時くらいだったのだが、
最近は1時を過ぎるほうが多いので、もう見切りをつけた。
これ以上、彼に合わせた生活をしていたら、私がまいってしまう。

それで、一人サマータイムを思いついたのだ。
1時間繰り上げ、1時に寝て6時半に起きてみたら、調子がいい。
朝はお弁当を作る前に1時間仕事もできる。
このリズムができたら、次は12時に寝て5時半に起きる生活にしようと思っている。少なくとも夏の間は。
(冬は真っ暗で寒い中、起きても体が動かない)

でも、整体の先生に「もう少し睡眠をとったほうがいい」と言われたので、
6時間睡眠に増やしてみようかしら……。
最近、健康に不安を感じる私。
若いときとはもう違うんだということを、よくよくわかって行動しなくては。

整体の先生、といえば、ようやくホームページができた!

http://www.noggi.com/index.html

取材して原稿作成して、その後、デザイナーさんが仕上げてくれて……
結局、3ヶ月くらいかかった。
でもいいのができたので嬉しい。

とてもいい整体院なので、お近くの方はぜひ!
リンパマッサージ、おすすめです。
ブログも先生が更新しているので、よかったら見てください。
健康に役立つ情報がいろいろと載っています。

今、私はダイエット本を執筆中。
これが苦戦しているのだが……。

まあ、仕事も少し落ち着いたようなので、気持ちをゆるりともって
楽しんで書いてみよう。

欅の木の下で(完結)

2008-07-05 13:32:27 | 仕事
土曜だというのに朝から取材で八尾の方へ。
昨日は堺(北野田)で取材で、毎日長旅だ。
駅のホームで「狭山」という駅名を見て、そういえば高校のときクラブの試合で狭山高校に行ったなぁと思い出した。
あの頃はまだ心斎橋より南の大阪へ行ったことがなく、めちゃくちゃ遠い!と思った。
今は仕事であちこちに行くから1時間半くらいはたいした距離ではないけど。

でも暑い中の移動はしんどい。
駅のホームって必ず階段を上がって下りて…だから、重い鞄(一眼レフや資料)を背負って歩くのは結構きつい。
外回りの営業さんって大変やなぁ…

大阪の北、阪急沿線で育った私には、南大阪は馴染みがなく、同じ大阪でも別世界。
肌に合うか合わないかと言えば、合わない。

これは大阪以外の土地でも同じで、関東なら京王線沿いが好きだとか、この駅で降りるといつも気が滅入るとか、いろいろある。
都会だからいいとか、田舎だからいいとか、そういうのでもない。
なんだろうな…。やっぱり感性に合うかどうか?

今日は近鉄大阪線のある駅で降りた。
少し歩き出してすぐに、あれ?と思った。
なんか落ち着く、この町…。

駅からずっと小さな川が流れている。
いや、川と言ってもキレイなどぶ川程度のもの。
でもその川沿いにずっと桜の木が植えられていて、周りの家もきれいに庭や花壇を手入れしているから、緑がいっぱいだ。

川沿いを歩いていたら山が見えた。
ああ、この距離感。山がこれくらいの距離で見えるとなんだか安心するのだ。

ちゃんと広い歩道があるのもいい。

アスファルトの照り返しが強くて、暑さにぼぉ~っとしてしまいそうだったけど、歩くのはさほど苦痛ではなかった。

取材先は老舗の和菓子屋さん。千坪ある敷地に和風の店舗と庭がある。
お菓子もきちんとこだわりを持って作っていたし、感じもよかった。

庭の離れにある和室に通された。
正座して取材というのも初めてで変な感じだったけど、
とても居心地の良い場所だった。

インタビューが終わり、店舗に戻って撮影。
すべて終了して帰ろうかと思ったら、担当のNさんが声をかけてくれた。
「カキ氷でもいかがですか?」
私の辞書に「遠慮」という文字はない!!
「わ~いいんですか~ありがとうございます~」
といただくことに。

しばらくすると、美味しそうな宇治金時が運ばれてきた。
室内だったのだが、お庭にもテーブルがあって食べられるようだったので、
「外でいいですか?」と聞くと「どうぞ、どうぞ」と運んでくれた。

大きな欅の木の下。
ちょうどいい具合に陰になっていて。
外はうだるような暑さだというのに、この場所だけが涼しい。
宇治金時にスプーンを入れ、口に運ぶ。
濃い抹茶の味と、上手に煮られたあんこ、それに白玉がどれも美味しい。
これを食べただけで、このお店のお菓子はきっと美味しいんだろうなと思えた。

Nさんと世間話をしながら宇治金時をかき込む。(溶けるので)
静かで、涼しくて、なんだか別世界。
この欅は水をやるのに30分もかかるのだとか。
しっかりと広く根を張って、枝が何本にも分かれ、
緑の葉をたくさんつけて生き生きとしている。
この下にいるだけで、パワーをもらえるようだ。

すぐに心を開いてくれそうな気がして、幹に触れて話しかけてみたかったが、
変人だと思われそうだったので我慢した。

でも、きっと「いい欅の木」に違いない。
形も葉の色も、出てくるオーラも、全部優しかったから。

宇治金時を食べ終わると、今度はNさんが庭を案内してくれた。
アーモンド、レモン、かりん、桃、イチジクなどが栽培されている。
これは皆、お菓子に使われるのだ。
アーモンドの木なんて初めて見た。

とても素敵な場所で、もう少しいたかったが、そろそろ帰ることに。
すると、Nさんが「お願いごとを書いていってください」という。
何かと思ったら、七夕飾りが。
短冊をもらい、願い事を書いて笹につるした。

 『家族や周りの人が健康で、毎日楽しく過ごせますように』

Nさんに「お書きになられました?」と尋ねると、
「いえ、まだなんです」という。
それから、「書くなら、世界平和ですかね。最近は物騒な事件が多いので」
とおっしゃる。
周りの人間のことしか考えていなかった自分を少し恥ずかしく思ったが、
こんな人がいるんだから、世の中はまだ大丈夫、という気にもなった。

「お気をつけて」
と見送られ、和菓子屋を出た。

一歩敷地を出たら、暑くて汗が一気に噴出してきた。
Nさんが言っていたことを思い出す。
「ここは涼しいでしょう?下が土だからですよ」
アスファルトはやっぱり照り返しがきついんだなぁと実感。
土の上はなんて涼しいんだろう。

土と木陰のある暮らし。
日本人は一体いつから捨ててしまったのかな……

スーツにパンスト、重い荷物、噴出す汗をぬぐいながら、
不自由な私はアスファルトの道を歩く。

欅の木の下で過ごした短い時間が、なんだか夢のようだ。
とてもよい出会いだった。