明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

貴船にて涼を感じる

2011-07-31 16:23:17 | Weblog
今日は京都の貴船に来ている。
今、流しそうめんを川床で食べるために並んでいる。
並ぶと言っても川床で缶ビール飲みながらだけど…

涼を感じに貴船に来たわけだが、とにかく涼しい!!
猛暑って何?節電って何?という感じ。
少し肌寒い。エアコン効きすぎの部屋みたい。

緑も春の新緑みたいにやわらかくて、気持ちまで優しくなる。

さっき、貴船神社で水占をやった。
結果は中吉。
風情があって楽しい

シーズンだけあって車や人の多さにはうんざりするが、風と涼の分だけ街中よりマシか。
とりあえず今いる川の上の待合室は寒い…
もう一時間も待っている。

後で流しそうめんをアップしよう。

あいつが再びやってきた……

2011-07-28 16:20:27 | 生活
※最後に気持ち悪い虫の写真あります。小さくしたけど、苦手な人はご注意を!

今朝シャワーした後、自分の部屋で全身鏡の前に立ったまま化粧水などをつけていた。
シャワー後なので、まだコンタクトもつけず、眼鏡もかけていなかった。

私は眼鏡をはずすと、「メガネ、メガネ」と眼鏡を探し回るほど視力が悪い。

ふと、右足の親指にゾワッと触るものがあり、何かわからないまま反射的に足を振った。
何か黒いものが飛び跳ねた。
髪の毛をくくる黒いゴムが足元に落ちたのかなと一瞬思ったが、ボヤけた視界の中でもそいつが動いていることに気づいた。

ムカデだ!!

一気に体温が上がるのがわかって、汗がダラダラ出てきた。
さっき足の親指にまとわりついていたと思うと、恐ろしさに体が震えたが、こうしちゃいられない。
そばにあった雑誌を手に取り、机の下まで追い詰めた。
ムカデも必死に逃げようとして、パソコンのコードに絡みつき、私の攻撃を防ぐ。
コードを持って振り落とし、床に落ちたところを雑誌でスパーン!と叩いた。

ふぅ…

敵が動かなくなったことを確認し、定規で長さを測ることに。
前に見た小さいやつと同じくらいだったので、7、8センチはあるかと思ったが、5センチ。
ということは、前の巨大ムカデはその倍くらいだから、せいぜい10センチか……
12、3センチはあると思ったのだが……。

恐怖におののいていると、敵は大きく見えるものだと知った。

戦闘時の心理だね。

動かなくなったムカデを観察した後、比較対象に10円玉を置き、記念撮影を。
(それを最後に載せてます)

東京出張に行った夫にメール添付で送ったら、「怖いよー」と返事が来た。
大事な仕事の前に、動揺させてしまったか……(すまない)

とりあえず、ティッシュで包んでゴミ箱へ捨てひと安心したが、ふとこの間かどやが書いていたコメントを思い出した。

「ムカデはつがいで行動するそうです」

ということは、もう1匹いるよね……

私は家でだいたいスリッパを履いているのだが、今後はもっと徹底して履くようにしようと決めた。
暗い部屋に入るときも要注意だなぁ。
やっぱりムカデ退治の薬を買ってきてまこう。

親指はとっさにはらったので、刺されなかったみたいだ。
ちょっとチクチクしていたけれど、腫れることもなくおさまった。

しかし、あいつが私の指に絡みついていたかと思うと、それだけでゾワゾワする

そして、朝っぱらからアドレナリン大放出で、ものすごい疲労感。
山の中の暮らしもたいへんだ。



↓記念撮影








ビールがうまい!茄子を使ったこの夏の新メニュー

2011-07-27 22:44:12 | 美味しいもの
夏の楽しみは?

海!
プール!
キャンプ!
花火!
お祭り!
旅行!

そんな答えを言ってみたい。

ビール!

いつからか、こんな答えしか出ないオッサンと化してしまった

この間、芦屋花火のときに、私が「最近、ノンアルコールビールを飲んでいる」と話したら、
「え!そんなの飲むくらいなら飲まないほうがいいわー」と皆に言われた。

「いや、美味しくないけど、私だって飲みたくないけど、そうやって自分をごまかさないと禁酒できないねん」
と言ったら、みんなが引いていた

最近、ノンアルコールビールを3回飲んだ。
S社のオールなんとかと、K社のフリーと、Sポロ社のプレミアム。
発泡酒すら飲まない、基本はプレミアムモルツかエビスという私にとったら、こんなものビールじゃない。
正直、まずい。
K社が一番マシかなぁ・・・

でも、結局は全部、ビール風味をつけた炭酸飲料。

たぶん、ちょっと前の私だったら、
「ビールというお酒の伝統をバカにするのもいい加減にしろ!そんなもので我慢できるなら、ビールなんて一生飲むな!
と憤慨していたと思うのだが、そんな私がこれを飲んでいるのである。

このおかげで自分をごまかし、週1で禁酒できているのだから、ありがたいものだ。
「かおりライター事務所」では、17時アルコール解禁となっているので、
17時の音楽(町中に流れる)を待ち焦がれて、とりあえず1杯やるのが日課である。
でも、このノンアルコールのおかげで、とりあえず禁酒。
こういう意志薄弱な人間にはものすごく役に立つ飲料ではないか!と最近は思っている。

私は数年前まで、ビールをほとんど飲めなかったのに、おかしなもんだなぁ。
筋金入りの食いしん坊なので、人が美味しいと言っている物を美味しく思いたい!と思う気持ちが強かったのかな。
ウイスキーも芋焼酎も、最初は苦手だったけど、「美味しい」と思えるまで飲み続けた。
でも、そのおかげで人生の楽しみは(苦しみか?!)広がったと思う。



今日はちゃんと仕事したから、エビスなのだ。
京都のガラス作家さん、荒川尚也さんのグラスで。
350ml缶がちょうど入る。
1杯だけだから、うんと贅沢に。
きりりとグラスも冷やして。

そして、今日は新しい茄子料理を作った。



味的には、私の定番「茄子の香味煮」に似ているけれど、
なんとかカロリーを抑えたいと思って、焼き茄子にあんかけというスタイルにしてみた。
(香味煮は油で揚げている)

焼き茄子だけではあまりにも淡白なので、豚のひき肉を使った香味あんをかけ、ネギを散らす。
見た目もおいしそうだし、作るのもカンタン!

魚焼きグリルでナス(3本)を12分焼く(うちのグリルで焼きなすをするときはこの時間)
皮をむいて、食べやすい大きさに切る。
生姜、にんにくのみじん切り、豆板醤少々をごま油で炒めて、豚ひき肉を投入。
色が変わったら調味料(砂糖小さじ半分、醤油・酒各大さじ半分、水大さじ2)をジャーっと入れて、
水溶き片栗粉でとろみをつけ、ナスにかける。
最後に青ネギを散らして出来上がり

油をほとんど使っていないので、しっかりした味のわりにカロリーは控えめ。
ゴハンはもちろん、酒のアテにもぴったり。

この夏の新メニュー。

今年もダイエット、始めました。

2011-07-27 16:20:56 | 生活
今日は仕事がある(笑)

ここ数日は風が強いので、家の中にいると本当に涼しくて気持ちいい。
エアコンどころか扇風機もいらないので、バッチリ節電できている。
こういう過ごしやすい日が続いてくれたらいいのだけど。
心地よいので仕事もサクサクはかどるね

昨晩、夫が会社の帰りにプリンを買ってきてくれた。
夫は、私が落ち込んでいるな……と思うと、必ずプリンを買ってきてくれるのだ。
やさしい

でも、太るので、今朝食べた。

毎年のことだが今年も例に漏れず、暑くなればなるほど食欲爆発で、
7月に入ってからほぼ毎日、午前中だけで白米を1合ずつ食べていた。
パンなら4個、麺類は2~3人前が基本(1食)。
夏はエネルギー消費が激しいので体が炭水化物を欲するのだ。
いくら食べてもお腹が減るので、時にはコロッケを5個一気に食べたこともあった。

40歳にしてこの食欲……
さらに酒飲みとくれば、もう太るしかない。

昨年の今頃もほぼ同じことをブログに書いていたが、今年もこの生活のためにあっと言う間に2キロ増!
いよいよ着る服がなくなってきたので、これはヤバイと先週からダイエットを始めている。

携帯をスマホに替えてよかった!!
レコーディングダイエットのアプリがあるので、毎日食べたものとカロリーを調べて記入している。
今は1日だいたい1000~1400kcalに抑えている。
記録するって、ダイエットにはかなり効果的だと思う。
カロリーが恐ろしくて、自然とものを口にしなくなるし、買い物に出てもよけいなものを買わないので節約にもなる。

急に太った分を落とすのは早いので、5日で1.5キロ落ちた
あと0.5キロもこの分だと今月中には達成できそうだ。
そして、8月も続けて、あと2、3キロは落としたいと考えている。

スマホに替えると言ったら、「何に使うの?」とよく聞かれたけれど、私は計画・管理・記録が大好きなマメ人間なので、
そういうアプリばっかりとってきて、毎日ひたすら記録している。
食べたもの、カロリー、体重、普通のスケジュール、基礎体温、日記、食材管理(賞味期限)、歩数……

何でもカタチから入るほうなので、こういうのがあるとがんばれる。
今はこのアプリを使いたいがために、サボらず記録できているっていう感じだ

あとは、腹部を鍛えるトレーニング動画のアプリも気に入って使っている。
結構ハードだが、いい運動になる。
とりあえず、運動不足やもんね……

さて、いつまで続くのか?!

ショボいし、暇やし、悪循環。

2011-07-26 15:20:42 | 想い
今月は仕事がほとんどない。

「ほとんどない」は、文字通りにとってもらっていい。
もう7月も終わるけど、日数にしたら、まともに仕事をしたのって、5日間もないんじゃないのか?
人生で、「働いていない月、ベスト3ヶ月」に入るくらい暇である

じゃあ、暇だったら遊びまくったらいいやん!と思うかもしれないが、
罪悪感から遊びに行く気持ちにもなれず、毎日鬱々と暮らしている。
お金もないしね……

この言葉を書くとますます現実になりそうだから嫌だけど、仕事運・金運から完全に見放されている気がする。
例えば、ゴールデンウィークを2、3日つぶしてやっていた某メーカーカタログの企画書。
プレゼンも通って、中身のコピー作成までやっていたのに、突然「休止になった」という知らせが
理由を聞いてもよくわからないし、「ボクのとこもお金もらえるかわかんないんで…」と私にもお金が支払われないようなことを暗に伝えてくる。
かなりもらえると聞いていた仕事だったので、それがゼロになるのはかなりキツイ
夫に言うと、「なんとか5万円くらいでももらい!ゼロはあかん!」というのだが、交渉する元気も奪われた

そして、また先週、打診があった仕事が1件キャンセルに。
こちらは2、3万円の仕事なので、金額的な打撃は少ないが、「やろう!」と思っていた仕事がなくなると精神的にダメージが大きい

そんな感じで、意気消沈したままで時が流れていっている。

たまにこういう暇な月があるけれど(まあ、ここまで暇じゃないが)、いつもと違うのは営業する気持ちにならないこと。
なんかなぁ……と思うのだ。
もう営業しても虚しいばかりで……。

元気がない時は何をする気も起こらないし、悪いオーラに包まれてしまって抜け出せない。
ふと、1年前の今頃は何をしていたのかな、とブログを辿って読んでいたら、ちょっとしたことに涙が出たり
私はこの1年間、何にも成長していないなーと。
今とおんなじことして、おんなじことばっかり考えている。

食べ歩いて、お酒ばっかり飲んで、たまに庭仕事して、
「仕事がない、仕事がひまや」とかボヤいて、
「禁酒せな」
「お金貯めないと」
「ダイエット!」
と何年も変わらない目標を立ててはくじけている。(ショボいなぁ…)

昨年の今頃、こんなことを書いている。

自分自身に問いかける。
「ちゃんと生きてるか?」

「生」に対して不誠実になってはいけない。
惰性で生きていくような日々を、どこかで切り替えなくては。

毎日一生懸命仕事もしているし、ちゃんと生活しているし、
決しておかしな日々を送っているわけではない。
だけど、もし自分が求めているものがあって、
それがないと満足できないのであれば、
そこから目をそむけて楽なほうへと流れて生きることは、
不誠実ではないのか?
一度だって自分をギリギリまで追い詰めたことがあったか?

この間から、何度も自分自身に問いかけていることがある。
「私は死ぬ時に、本当に後悔しないだろうか?」

答えはまだでない。

ただ、考えている。
水遣りを怠って、すっかりカラカラになってしまった感受性を
今からでももう一度、豊かに潤すことはできるだろうか・・・


こうやって疑問を投げかけたまま、答えを出すこともできずに1年が過ぎた。
人より何が劣っていたっていいけど、1年前の自分から一つも成長していないなんて、あかんやろ。
ショボい、ショボすぎる……

夫を見ていると、近くにいたって日々成長していることがよくわかる。
毎日夜中に帰宅しても「仕事が楽しくて仕方がない」としょっちゅう言うし、勉強家だし、向上心がある。
ちゃんと会社でも認められてきているし、仕事は目に見える成果を出している。
「また自分の案が採用された」「また褒められた」ということが増え、自信がついてきたみたいだ。
すごくいい循環の中にいるのがわかる。

私もなんとかしないとな……
金運・仕事運アップのパワーストーンも買ってもらったし。

ああ…
石に頼るようになったらもう末期

自分の中にある、たった一つのぶれないものは「文章を書きたい」という気持ち。
子供の頃から持ち続けているし、実際に15年は文章を書くことで生活してきた。
これまでにどれほどの言葉を綴ってきたかわからんけど、いくら書いても「書きたい」という欲望がおさまらない。

でも、自分の中に「書きたいもの」があるのかどうかもよくわからないのだ。
昔は確かにあったのだけど……。

はぁ。
ヒマやとこんなことばっかり考えるね。

今、この後にめっちゃ長い文章を書いたけど、消した。
昔はこの日記が自分のはけ口だったけど、今はなるべく楽しいことだけ書こうという気持ちが働いてしまう。
たまにネガティブな本来の自分が爆発するけど。

とりあえず、今は悪循環の中にいる。
やる気に溢れて、行動力に満ちて、いろんなことがどんどん成功しそうなときもあるんだけどなぁ。
潮の満ち引きみたいに、またそんなときが来るのを待ちましょ……


「方丈の庵」を熱く語る。

2011-07-25 17:51:19 | 生活
昨日は夫の誕生日。
ちょっと贅沢な食事をしに行こうと、京都へ出かけた。

夫が「御手洗祭に行きたい」というので、まずは下鴨神社へ。

21日~24日まで行われていて、この期間だけは神社の中にある御手洗池に入ることができる。
靴を脱いで裸足になり、受け付けで200円払うと蝋燭をもらえる。
蝋燭を持ったまま、池の中にズブズブ……

結構深くて、膝の下あたりまで水があるし、冷たい。
池の中を歩いていくと、火があるので、そこで自分の蝋燭に火を移し、蝋燭を奉納。
これで罪や穢れを落とし、無病息災を祈るとご利益があるとか。
その後は、御神水をいただき、足形の裏に名前と年齢を書いて奉納する。


↑こんな足形(200円)

初めての体験でかなり楽しかった。

そして、下鴨神社といえば、鴨長明ゆかりの神社だ。
私は大学時代に少し鴨長明を勉強していたこともあるし、個人的にもすごく敬愛している。

長明が父の後を継いで禰宜になるはずだった河合神社があり、そこに立ち寄った。
そこに、長明の「方丈の庵」を再現したレプリカがある。
もうそれを見ただけで興奮!



この庵は当時、組み立てられる移動式で、崩せば台車2台くらいで運べたという。

夫はこの庵のことも長明のこともよく知らないので、私は興奮してしゃべりまくった。
私がなぜこんなにも長明を好きなのか。

本来なら継ぐはずだった神社の職には就くことができず、世は平家滅亡のときを迎え、移りゆく。
無常観を感じた長明は50歳で出家。
大原の山奥で1人、この方丈の庵に住まう。

この庵の面白さは、「ついたて」にあると私は思っている。


↑この真ん中にある「ついたて」。

ついたての右側には、阿弥陀如来や普賢菩薩像の絵がかけられ、机の上には経文がありがたく置かれている。
こちらはいわば、「公」の部屋。
出家した身であるので、法華経の一つでも詠んで普賢菩薩像を拝むくらいのことはしなければ往生できない。

しかし、長明といえば、「数寄物(すきもの)」として有名な人だ。
和歌を詠み、琵琶や琴を奏でることが好きで好きで仕方がない。
けれど、出家した人間は、できるだけこの世の煩悩を捨て、執着を捨てなければならない。
そんなに俗世のものを愛して執着していては、本当はダメなのだ。

でも、捨てられない。

ついたての左側は、自分が大好きな和歌を詠んだり、音楽を演奏する「私」的な部屋。
琵琶と琴が立てかけられ(レプリカにはなかったが)、人里離れた山奥でいつでも思い切り演奏ができる。

この「ついたて」の本来の意味は、長明本人にしかわからないが、後世の者はここに長明の葛藤を見る。

自分は禰宜職にも就けなかった、世の中は無常だ、出家した身だ、極楽往生したい。
そう思いながらも、歌を詠み、琵琶を演奏する楽しさだけはどうしたって捨てられない。
そう考えた末に「ついたて」を置き、公と私を完全に分けた長明の気持ちを思うと、私はなんとも愛おしい気持ちになる。

大学時代、長明に関するいろんな文献を読んだが、彼は本当に琵琶を弾くのが好きだったし、腕もかなりのものだったようだ。
歳とってもギターを弾くのをやめられないオッサンみたいなもんで、琵琶を触っているだけでたぶん楽しかったのだ。
ある時は、きちんと師匠に伝授された人しか弾いてはいけない秘曲「啄木」をみんなの前でノリノリで弾いてしまい、その場は大うけ。
でも、それを知った後鳥羽上皇(だったかな?)に「みんなの前であの曲を習ってもないのに弾くなんて前代未聞!」と非難された。

この「啄木事件」はもっとも長明の人柄を表しているような気がする。
なんと人間らしいことか!
これを読んだときは、「ロッカーや!鎌倉時代のロッカーや!」と1人で盛り上がったものだ。

それから、なんといっても方丈記の中の大好きな一節。

今、さびしきすまひ、一間の庵、みづからこれを愛す。
おのづから都に出て、身の乞がいとなれる事を恥づといへども、
帰りてここに居る時は、他の俗塵に馳する事をあはれむ。
もし、人この云へる事を疑はば、魚と鳥とのありさまを見よ。
魚は水に飽かず。魚にあらざれば、その心を知らず。
鳥は林を願う。鳥にあらざれば、その心を知らず。
閑居の気味もまた同じ。住まずして、たれかさとらむ。


何度も何度も繰り返し読んだ。
長明の淋しさも、葛藤も、無常観も、すべてのみ込んでくれた方丈の庵。
「みづからこれを愛す」という言葉の中に、その思いが集約されていると思う。
まるで知っている人が書いた文章のように、私の中には自然に溶け込んできて、何度読んでも心に響いた。

方丈の庵を見ていたら、こんなふうにいろんなことを思い出して、夫に熱く語りまくって楽しかった。
夫は「こんなに鴨長明を熱く語る人、初めてや…」と少し引いていたが……。

その後は、食事をしに「御幸町つばき」へ。
こちらはもう3回目。

いつも夫と行くようなお店よりちょっと上質な雰囲気だから、誕生日にはちょうどいい。
でも、敷居は高くなく、カウンターでも気軽に食事ができる。
お値段は、料理長さんが5月に代わってから、ちょっと高くなったような気がするが……


鴨と賀茂ナス。
田楽味噌に胡麻だれを加えたソースで。美味。


キスとウニを磯辺揚げにして。レンコンなどの野菜も添えてある。
衣がサックサクのカッリカリでめっちゃおいしい!


お造り盛り合わせ。
蛸、鯒、ひらめ、鯛、とり貝、穴子、鱧、よこわと8種類も!

このお造りはかなりレベル高かったなぁ。
私はあまり赤身のお魚が好きじゃないので、よこわもそんなに好まないんだけど、これはすごく美味しかった。
ひらめも淡白なお魚という印象があるが、甘みがすごい。
鱧がちょっと残念だったかなー。少しあぶりすぎ。焦げの味が勝ちすぎていた。


メニューにはなかったが、焼き魚を頼もうとしたら「ぐじがあります」と言うので、迷わず注文!
焼き魚で何が好きかと問われれば、やっぱりグジかノドグロか……
ふっくらと炭火で焼き上げ、濃厚な旨みとバランスのよい脂で、美味しかった。

お料理が出るのを待つ間、「モズク」と「蛸の子の有馬煮」も少しずつサービスで出してくれた。
私は魚介の「子」が大好きなので、この蛸の子がもうたまらんかった。

日本酒も3合を2人で分けながらゆっくり飲み(高いもん!)、しめには鰻と新ごぼうの釜飯を注文。


ちゃんと赤だしと香の物もつけてくれたし、とにかくうまい!
夫と2人、「うまい、うまい」と恍惚としながら食べた。(私も夫も鰻が大好物である)
山椒の風味が効いていて、新ごぼうの香りがふわっと口の中に広がって……これはたまらん!!

そうして、大満足でお店を出た。

もちろん夫の誕生日なので、私が全額ごちそうしたが、私がお金がないのを知っているので、夫はかなりびびっていた。
「あと貯金が○○万円残ってるから大丈夫!」と私が言うと、
「えっ!それだけしかないの?……かおりって、すごいなぁ」と、軽蔑と畏怖が混じりあった微妙なニュアンスで言われた。
たったそれだけしかお金がないのに、こんな贅沢して人にご馳走までして平気でいられる神経がおかしいと、そう言いたかったようだ
しかし、以前のように私のことを「くるくるぱー!」とは言わなかった。(もうあきらめているのか?)

いやいや、私だってちゃんと考えている。
7月末はかなり入金があるので、それで安心しているのだ。(ダメだ、お金がたまらない人の典型だ)

夫は帰りに金運と仕事運のアップするパワーストーンのブレスレットを私にプレゼントしてくれた。
まあ、芦屋花火の日の帰りに、いつも付けているパワーストーンのブレスが切れて道路に飛び散ってしまったからなんだけど。

これで金運と仕事運、アップするかなー

恒例の花火大会(という名の飲み会)

2011-07-25 13:49:29 | 友達
土曜日は、毎年恒例となった芦屋花火大会で、あや&としくん夫妻のお宅へお邪魔した。
ベランダから花火がよく見えるので、ここで酒を飲みながら花火を見るのだ。
今年集まったのは、私たち夫婦と、としくんの会社の人たちなど、合わせて8名。
テーブルを囲み、持ち寄った料理やお酒をどんどん空ける。


私は、我が家定番の「茄子の香味煮」を持って行った。
味は美味しいと思うんだが、とにかく私の作る料理は地味である……
同じ茄子料理でも、他の人たちが作ってきたのは見た目も華やかでおしゃれ……

夫に、「かおりの料理って、美味しいけど、おばあさんみたいやな」といわれる始末


こちらのお宅はいつも豪勢な食材が出る。
うちはいつも安上がりの野菜ばっかりなのだが……


↑こちら、M井さんが作って持って来られたのだが、めっちゃ美味しかった!
ワインともよく合って、幸せ


↑夫の両親から大量にジャガイモが届いたので、これまた定番の「バジルチーズコロッケ」を大量生産。
20個持って行って、揚げてもらった。
チーズフォンデュも美味しい~

そのほか、私はこれまた夫の実家から送られてきた冬瓜を煮含めて持って行った。
(画像なし)
うんと冷たくして食べると、夏は爽やかでさっぱりしていておいしい。
味付けは、ほとんどが「出汁」。
あとは醤油とみりんをほんの少し。
こちらも気に入ってもらえて、たくさん食べてくれた。(出汁まで飲み干している人がいた。光栄である)

他もいろいろあったのだが、お酒を飲みながらなので、写真を撮れなかった。残念。

日本酒は、喜楽長の超辛口純米と、黒牛の純米吟醸を持参。
ビールやワインも大量にあり、なんでも飲み放題!
飲んで食べてしゃべって……そんな時間が3時間も続き、8時になってようやく花火が始まった。


↑これくらいの近さで見られる。

皆でベランダへ出て観賞するものの、なんかほとんどしゃべって終わったような・・・
まあ、花火大会を口実にした飲み会という一面もあるので、いいか(笑)

花火が終わってしばらくしたら、急に酔いがまわってきて、その後、ほとんど記憶なし。
後で聞けば、また眠っていたという
最近、歳をとったせいか、飲むと寝てしまう・・・

でも、ほんま楽しかったな。
これで最後まで起きていられたら最高なんやけど。

いつも行く前は、あやのお手伝いもしっかりやって、ある程度片付けて帰ろうとか、いろいろ計画はあるのだが、
まあ100%、うだうだになって終わる。
そして、なんだかしゃべりたいこともしゃべりきれていない感じがして、不完全燃焼。
あやと「もっとしゃべりたいー。さびしいー!来週も会おう~」
「うん、わかったー!来週もねー」と手を取り合って別れたのだが、
翌朝になって、「なんで来週も会う約束したんやっけ?」と全く記憶がない(笑)。

そんな調子でふらふらだったけど、夫がいたので、なんとか家までたどり着いた。
1人だったら確実に「京都」行きである…。

しかし、夏の恒例イベントがあるっていうのは、楽しいもんだ。
集まる人たちもみんないい人ばかりなので、とても心地よく過ごせる。
来年もまたこんな時間を作れたら嬉しい。

夏の花壇

2011-07-21 16:01:59 | 生活
台風の影響でずっと天気が悪い。
しかし、涼しいのは幸い。

夏の花壇も少しずつ充実してきた。


今年はいろんな色のビンカを植えてみた。
いわゆるニチニチソウだ。
花が小ぶりでたくさん咲くものもある。
うまくいけば、10月くらいまでは花を楽しめると思う。


ちょっとカラフルなものも欲しいと思い、ランタナを2色。
夏らしくていい。


桔梗も咲いた。
つぼみの膨らんでいく様子も可愛い。


初めて吾亦紅を植えてみた(左)。
多年草だし、強いので、冬を越せたらいいなぁ。
素朴で地味だけど、好きな花の一つ。


観賞用のトウガラシ。
可愛い~


ヤクルトさんにもらったコスモスもすぐに芽が出た。
コスモスもそのあたりに咲くような花だから、強いのかもしれないな。
まだこんな小さな芽だけど、ちゃんときれいな花をつけてくれるかな?

ちなみに、スマホに替えてから、写真も撮りやすくなった。
嬉しいので、今日はやたら写真をアップしてみた


イタリアンとワイン

2011-07-21 14:43:43 | 美味しいもの
最近、外でワインを好んで飲むようになった。
別に嫌いだったわけでもないが、飲む機会があまりなかったというのが一つの理由。

ワインというと、どうしてもフレンチかイタリアンの店になる。
もちろんそれも好きだが、これらは「コースで食べるもの」と思い込んでいるところがあった。
私は、夜はちょっと何かつまみながらお酒を飲むのが好きである。
料理中心ではなく、アルコールが中心。
だから、どうしても和食になることが多かった。

でも、最近、「バル」使いを覚えた。
今までもそういう店はたくさんあったのだろうが、興味がないと目に入らないものだ。
ワインを好きになって探してみると、しょうもない居酒屋に行くよりよほどハズレがないし、安い。

この間の連休にも、夫が「めがねを買いに行く」と言うので、ルクアのゾフに行ってめがねを買い、
その後、「バルでワイン飲もう」ということになって、お初天神にあるイタリアンのバルに寄った。


イタリアンって、こういう前菜盛り合わせがあるからいい。
たまに京都の居酒屋でも「おばんざい盛り合わせ」ってあるけど、こういうのは酒飲みにはたまらんね


焼き野菜がオススメのお店で、こちらも盛り合わせ。


グルグルソーセージ。
皮がパリッと香ばしくて美味しい。


軽いピザみたいなやつ。


ハモと野菜のフリット。


牛肉と九条ネギのココット飯。
ココット鍋を使った、炊き込みご飯みたいな感じ。


ワインもボトルで注文。
1000円オフクーポンがあったから、ボトルで1500円だった!安い!
フレッシュな酸味のある、しっかりしてるけど飲みやすいタイプ。

全部美味しかったし、なんかボリュームあって満足した。
気軽で安いバルはいいねぇ・・・


さて、その翌日は、塾の講師だった女の子と二人でゴハンを食べに行った。
就職の内定をもらったというので、お祝いもかねて

和食のお店を予約していたのだが、台風でお店から「予約のお客様全員キャンセルなんですけど、どうしますか?」と電話があった。
さすがに二人だけというのも気まずいのでキャンセルし、「サルヴァトーレ・クオモ」へ。
彼女のリクエストだったのだが、予約してなかったので無理かなーと思ったら、大丈夫だった。(台風だから?)
私もハービスエントのところしか行ったことがなかったので嬉しかった。


カンパチのカルパッチョ。


アンチョビを効かせたピッツァ。


仔牛と夏野菜のソテー。

どれも美味しかったが、やっぱりここのピッツァは絶品だな!!
さすがとしか言いようがない。
二人で「うまー!!うまー!!」と言いながら頬張った。

そして、ここでもやっぱりワイン。
ちびちびワインを飲みながら、イタリアンをつまむのっていいなぁ

いろいろ話もできて楽しかった。
厳しい時代だから就活は苦労したみたいだけど、最終的には選べる余地があるほど内定を獲得していた彼女。
私も今だから歳とって偉そうなアドバイスらしきことも言ってあげられるけど・・・
就活もせずに旅ばかりしていた自分の大学4回生を振り返ると、お恥ずかしい
まあ、何はともあれ、内定が決まって本当によかった!

しかし、私が大学卒業するくらいのときって、何を考えてただろう?
なんか、思い出すのもイヤだな・・・やめとこ。

そんな感じで2日連続でワインとイタリアン。
明後日もまたヨーロッパ直輸入のワインをいただける予定。
いいねー。

姫様、帰国。

2011-07-19 12:31:50 | 生活
姉ファミリーがシンガポールに行って早1年半。
この夏、初めての一時帰国で、土曜日は我が家に招待した。
新築したのも見ることなく旅立ってしまったので、家を見るのも初めて。
姉から「豪勢にやってください」とメールが来ていたので、気合を入れて迎えた。

先に言っておくと、最近ブログが滞っていたのは、この日の疲労から立ち直るのにしばらくかかったからである

姉、お義兄さん、姪っ子のひなの、両親が午後3時頃にそろってやってきた。
ちなみにこの人たちは誰一人としてお酒を飲まない。
お義兄さんは少しなら飲めるが、この日は人と約束があるということで、1人だけお茶しただけで出かけてしまった。

酒飲みのアテなら作るのは得意だが、ただ食べるのが好きという人たちをもてなすのは本当に難しい。
ましてや、相手は手ごわいグルメ。
さらに、「豪勢にやってくれ」と言われていたので、いくつか料理を出した後、
卓上フライヤーで串カツパーティーをし、さらに寿司を握ることにしていた。

家に着くと、まずは家中を見てまわる。
シンガポールの大きな家に住んでいる人からすれば、随分こじんまりと感じただろうが、まずまずの反応。

まだ夕食には早かったので、「お茶でも・・・」というと、

「冷たい緑茶!」
「アイスティー!」
「アイスコーヒー!」

と、みんながバラバラに注文を・・・

麦茶でも出せばいいかと思ってたので、いきなりの攻撃に焦ったが、夫と二人でキッチンへ立ち、7人分のいろんな飲み物を作った。
ふぅ・・・
これだけでも重労働である。

とりあえず座って、シンガポールの写真上映会。
パソコンをテレビにつないで、みんなでワイワイ楽しんで見た。

ひなのは1年半経って、ちょっとお姉ちゃんになったかな、と思う。
おしゃべりは相変わらずだが、少し大人になったようだ。
しかし、日本語があやしい・・・
難しい言葉は忘れているし、たどたどしい部分もある。
1年半後に完全に帰国した後、大丈夫かなぁと不安になる。

シンガポールのスクールでは、この夏休みが終わった後から、ようやく全教科を英語で受けるクラスに上がったという。
最初は英語での授業など全く無理だったのに、よく成長したもんだ。
それは感心

上映会も終わり、お義兄さんも出て行き、しばらく話した後、そろそろゴハンにしようか、ということになった。
用意していたのは、
大きな賀茂茄子があったので、それを半分に切ってくりぬき、中にひき肉を詰めてトマトソースで煮込んだもの。
たっぷりの大根おろしとネギ、調味料に鶏肉を一晩漬けて、それを焼いて煮込んだもの。
豆腐と海藻のサラダ。
アサリのチャウダー。
カボチャとジャガイモのキッシュ。
スナック春巻き。

それと、串カツ、寿司。

結果的に言えば、チャウダーとキッシュは出すことができなかった。
お腹がいっぱいになったからではない。
「出す時間」がなかったのだ。

ある程度料理を食べてから串カツをやればよかったのだが、同時にフライヤーを出したのがまずかった。
みんなで好きなものを揚げて楽しめればいいと思っていたのだが、
「注文したらいいんやんね?お店みたい!」と姉がひなのと手を打って喜んでいる
そこからは注文の嵐である。

「エビとイカちょうだい!」
「ピーマンはカリカリにして!」
「ちくわまだ?」
「ウインナー!」

注文が飛び交うたびに、「はい、少々お待ちを!」と私がひたすら衣をつけ、揚げまくる。
夫が自分の注文ができないのがかわいそうで、時々夫にも串カツをまわすのだが、そうしているとまた
「さっき注文したやつ、まだ?」
「私のチキンは?」
と、追い込まれるのだ

さらに、姉は1つずつ注文するのが面倒になり、「とりあえず、全種類!」と言い出す始末・・・
彼女は子供の頃から何でも「全種類」がすきなのだ。
とにかく全種類食べて、美味しかったものを追加するというパターンだ。

姉が言う。
「言っとくけど、家族やからこんな注文するんやで~」

すぐに私も切り替えした。
「家族じゃなかったら、とっくに出て行ってもらってます!

結局、私は1本も食べることができず、怒涛の串カツパーティーは終わった・・・

そして、ゆっくり休む間もなく、「そろそろお寿司お願い!」と注文が入る。
「はい、ただいま用意しますので・・・」と寿司飯を作り、ネタを用意する。

キッチンカウンターに寿司桶とネタを準備し、私がそこで注文を聞きながら握ることになった。
姉とひなのの攻撃はやまない。

「とりあえず、中トロとタイ!」
「私はマグロとイクラ!」

はい、ただいま・・・
しかし、いつも夫のために寿司を握るのだが、軍艦巻きはやったことがない。
どうやるんだ?
焦っていると、夫が横で海苔を切って、フォローしてくれた

「もう1つイクラ!」
「マグロ!」
「ホタテ!」
「イカ!」

次々に来る注文をこなし、夫も座ることなくせっせと働き続けた。

「よく動くねー」と姉が夫を感心して見ている。
「お父さんも、鍛え直さないとね」とひなの。

ああ、ごめん、お義兄さん・・・変なとばっちりが・・・

しかし、お義兄さんに気を使っている場合でもない。
なぜ握り寿司をやろうと思ったのか、そんなサービス精神旺盛な自分を悔やみながら、ただひたすら寿司職人のように握り続けた。
それなのに、鰻と大きな生海老は姉の舌には合わなかったようで、少し不機嫌になったし

とりあえず、皆がお腹いっぱいになり、ようやく私も寿司職人から解放された。
「美味しかった!ごちそうさまー」とみんな満足の様子。

ああ、ようやく座れる・・・解放された・・・と、ヘトヘトになっている私。
母が「ご苦労様ー」とねぎらってくれ、まあ、みんな喜んでくれてよかったなと思った瞬間、姉が言った。

「かおり、紅茶お願い!」

えっ

吉本新喜劇だったら、全員がイスから転げ落ちているところだ。

「はいはい、ただいま・・・」
またもや座ることを許されず、紅茶を入れにキッチンへと立ったのであった・・・

結局、9時過ぎるまで話し込んだ後、みんながタクシーで帰ると、夫と二人顔を見合わせ、
「ゴハン、食べよう!」と叫んだ。

夫もほとんど食べていないのだ。
私はほんの一口、二口。

2品も出すのを忘れるほど、忙しい時間だった。

静かになった家の中で、二人で改めてビールをあけ、残り物をがっついた。
「疲れたな・・・」
「もうぐったりや・・・」
と、本当に疲れ切ってヨロヨロしていた

「かおりの家族すごいなー・・・お姉さん、よく食べるなー・・・」と夫。
夫は控えめで物静かな家族の中で育っているので、私の家族にいつも衝撃を受けているのだ。
誰一人として、夫を気遣って食べ物をまわしてくれる人がいないなんて・・・
結婚して最初の焼肉パーティーのときに夫はそのことを学び、遠慮せずに肉に手を出すようになったが・・・
それでもまだ遠慮があるようで、
「あー、エビ食べられへんかった。最後の1コ、お母さんに食べられた」と嘆いていた。

申し訳なかったが、私自身がもうぐったりなので、声もかけてあげられない。
しかし、疲労はものすごかったけど、美味しく食べてくれたことはよかった。
姉の言葉を借りれば、「もてなしがいがある」人だと思う。
これまで多くの客人をもてなしてきたつもりだったが、初めて「人をもてなした!!」という実感があった。
そういう、「やりきった」感。

後日、母が電話で、「お姉ちゃんは、かおりには甘えるわねぇ」と言っていたが、まあそうなんだろうな。
一応、家族と姉の名誉のために言っておくが、皆、世間では常識人である。
こんなにあつかましくはない。
姉は子供の頃から私に対して「姫」だったし、それに慣れている私にしたら、むしろこの横暴ぶりに懐かしさすら覚えた。
たまにのことだしね

「姫と家来ですから」と母に言ったら、
「まあ!」と苦笑する母。

そういえば、帰りにひなのが「かおりちゃんのブログ教えてなー」と言ってきて、「う、うん」と返事したけど、
ごまかし続けないとダメだなー。
このブログは見せられない・・・

レジを打つという仕事の深さ

2011-07-15 14:41:00 | 仕事
昨日は一日中取材。

スーパー業界のチェッカーさん(レジの人)が技と接客を競い合うコンテストのようなものがあって、その取材だった。
話には聞いていたが、目にするのは初めてのこと。
新鮮で面白かった。

結構大きな舞台のある劇場のようなところでやる。
舞台には、レジが2セット。
スーパーと同じ設定で、カゴなどもちゃんと置いてある。

全国のスーパー40社ほどの代表選手が舞台に順番に上がり、演技を披露。
ちゃんと劇団の人がお客さん役を演じ、それに対応していくのだ。
基本は商品をレジに通し、お金のやりとりをスムーズにするという技術を見られるのだが、
車椅子のお客さんが現れたり、レジ袋を何枚もちょうだいと言われたり、
時には支払い金額を間違えたり、「やっぱりコレいらんわ」と商品を返されたりと、
細かい芝居が織り交ぜられている。
それに対してどう応対するかという応用力も求められる。

会場はかなり広いので、舞台上での細かい表情なども見えるよう、
上から、チェッカーさんのアップ、お客さんのアップと3台カメラが設置されていて、
舞台にかけられたスクリーンに同時に映し出される。
タイムもわかるようになっていて、だいたい3~5分程度で2組のお客さんを相手にする。

これなぁ・・・シュールだよ!!

なんか見ていると、へんな気分になってくる。
スーパーのレジで買い物をするという「日常」が、舞台上で演じられ、それを客観的に見ているという状況。
シュールや・・・

それも40人くらい選手がいるので、延々と何時間もそれが続くわけで。

でも、私は初めてだったので、かなり面白かった。
チェッカー界の甲子園みたいなもんで、演技が終わると緊張が解けてワッと泣き出す人とかもいて、
同じスーパーの仲間に支えられて周りも泣き出したり・・・

そういうの見ていると、ちょっと感動した。
みんな自分の仕事に誇りもってるんだなぁ、と。
そして、会社の代表としてのプレッシャー。
この日のために、練習も繰り返してきているのだ。

長い長い闘いが終わり、ホテルのパーティー会場でお疲れ様会と結果発表。
40社ほどの中から5社が選ばれる。

私が社内報をやらせてもらっている関係のスーパーが4社参加していて、なんとそのうち2社が入賞した!
すごい確率!

残念ながら、強化選手に選ばれたところから私が取材をしていた会社は入賞できず、
かなり思い入れがあったので、私までがっくりきてしまったが……
発表の後、お疲れ様でしたと言いに行ったら泣いていて、その顔を見たら私まで涙が出てしまった
頑張ってたもんなぁ・・・

それでも、2社は入賞できたので、社内報の記事も盛り上がるだろうな(ここは私の担当じゃないけど)。

なんだか面白い体験ができ、疲れたけど、楽しい1日だった。
パーティー会場は立食で、私たちは飲み食いできなかったけど、社長が「飲み物くらい大丈夫」というので、
お酒だけ飲ませてもらった
社長と二人で日本酒コーナーから離れずにいた(笑)

ホテルのパーティー会場の雰囲気が、懐かしかった。

以前、社内報をやっていた会社は年に4回も入社式があって、経営方針発表会もあって、
そのたびにホテルに行って、式典やパーティーを取材していた。
なんだか懐かしいなぁと、昔を思い出していた。

家に帰ったら、もうぐったり・・・
慣れない席で、意識してなくても緊張感があったのかな。(リラックスして楽しんでたけど)

今は本当にこの社内報関連のお仕事をくれるところにお世話になっていて、いろいろ経験させてもらっている。
私をネット上で見つけてスカウトしてくれた編集のHさんも昨日は来ていて、

「私はいいライターを見つけたと思って喜んでるけど、社長はいいきき酒師を見つけたことを喜んでるから(笑)」

と言ってくれた。
いいライターと思われるのも、いいきき酒師と思われるのも、嬉しい


ターニングポイント

2011-07-13 16:40:04 | 想い
ついに私もスマートフォン。

スマホデビュー

AQUOS PHONE IS11SHにした。
色はピンク。

スライドでテンキーが出てくるので、メール打つのも携帯と変らなくてカンタン。
なんかいろいろやってみたくなる。
しかし、ずっといらってたら、腕がだるくなってきた。
どうもまだ慣れないなぁ。

取材で移動が多いから、地図は役立つと思う。
乗換案内も携帯より使いやすい、速い。
自分のブログも見やすいし、他もいろいろ役立ちそう。
せっかくだから使いこなさないとね

今日は腕もだるいし、腰も痛い
午前中、庭の手入れをやっていたら、腰にきた。
私は腰が弱いので、同じ格好を続けていると、すぐ腰にくる。
明日、長時間の取材やのに、不安やなー

でも、今日でとりあえず「夏の花壇」完成。
もう少し花が咲いてからアップしよう。

手入れしていたら、ヤクルトさんが来て、コスモスの種をくれたから、それも蒔いた。
うまく芽が出て育つといいなぁ。

さて、今週はまだいいが、来週からお盆明けまで、たぶんあまり仕事がない
でも、これはもともと予測できていて、来年の新事業の準備期間にあてたいと考えている。

この間、ふみこが
「生活に関係ない私でも、ハケンの仕事が途切れると焦るから、かおりちゃん、ようやってるなーと思ったわ」
という意味のことを言ってくれた。

フリーで次々に仕事を見つけ、途切れさせないように生活していくという、この精神的負担を実感してくれたらしい。
本当に、こんな生活をよくもまあ、15年も続けてきたもんだ。

それでも私がこんな不安定な生き方を選んだのは、
「毎日同じところに通って、同じ人たちの中で、同じ仕事をする」ということの精神的負担に比べればマシだと思っているからで。
人間には、向き・不向きというものがあるのだ。

でも、もう歳も歳だし。
なんとかあと15年働きたいと思っているので(家のローン返さないと!)、大きく何かを変えないといけない時期だなと思っている。(勤め人になるという意味ではない)

ターニングポイント。

以前、仕事をいただいていた会社の社長さんがよくこう言っていた。

『努力するはダメ。変えること』

努力することは確かに素晴らしい。でも、努力しても2割か3割くらいしか状況は良くならない。
今の状況を本当によくしようと思えば、何かを根本的に「変える」しかないのだ。
そういう意味でこの言葉を社訓にされていた。

私もこの15年間、努力はしてきたけれど、状況はもうこれ以上は良くならないことが見えてきている。
じゃあ、変えるしかない。

まだ半分やもんなぁ。
これまで歩いてきたのと同じだけの道のりが、まだ目の前に続いていると思うと気が遠くなる。
もうこれまでと同じことを、同じ時間、やり続ける体力も自信もない。
40歳やし、なんか、新しいことを始めるのにはいい年齢やね!

先週、「習慣」ということを書いていたが、あれからひたすらブログを更新し続けている。
やはり習慣は素晴らしい。
書けば書くほど、書きたいことが出てくるのだ。

今、調子6割出た。
まだこれからやな。

祇園にて、女性一人でも飲めるお店

2011-07-12 21:54:11 | 美味しいもの
今日は休肝日。

この前にアルコールを飲まなかった日は一体いつだったろう・・・
もうそれは、思い出すこともできないほど遠い。

これではイケナイのではないかと、今日は禁酒を思い立った。
できれば明日も休肝させたいなぁ。
週に2日が理想。
現実は月に1日。
いかんなぁ・・・

今日は昼から取材に行って、夕方から2本、短い原稿を書いた。
今さっき、仕上がったところ。

雨が降ってくれたので、取材の移動も楽だった。

カンカン照りだったら、帰って絶対ビール飲んでる。
そういう意味でも雨で助かった。

さて、今日は先週の金曜日のお話。

ライター友達のあんこちゃんと飲みに行った。
毎回、交互に連れて行きたいお店を選んで紹介するのだが、今回はあんこちゃんの番。
二人とも京都が近いので、だいたい京都で選ぶ。

マルイ前で待ち合わせて、祇園の方へ。
南座の向かいにあるビルの2階の「河道」さんへ連れて行ってもらった。

女性がお一人でやっているお店。珍しい。
お料理屋さんというよりは、おいしいアテが食べられる飲み屋という感じ。
カウンターとテーブル1つのこじんまりとしたお店だが、女性らしく、やさしいほっこりしたムード。

しめ鯖、マグロのお造り、茄子と桜海老の煮浸し、大根の煮物、子鮎の甘露煮、牛肉のたたき(?)などをいただいた。
こういう酒のアテがメニューに並んでいるのは本当に嬉しい。
器は、いくつか見れば店主の趣味がわかるほど、統一されていた。

「磁器とガラスがお好きなんですか?」と聞くと、やはりそうだという。
土物はあまり好まないのだとか。
ただ、織部はお好きなのか、いい感じの器にいくつか出会えた。

例えば、これ↓


織部の徳利、珍しい。
いい緑が出ていたし、絵柄もかわいらしかった。
(欲しいと思った)



↑この子鮎の甘露煮を盛り付けた織部もなかなか味がある。
形がかわいらしいし、料理を盛り付けるところが白いのもいいな。

織部は好きなんだけど、自分で買うとなると、なかなかいいものに出会えない。
10年くらい前に窯まで行ったけど、工業製品か手が出ないほど高い作家物かどちらかが多く、小皿を2枚買っただけで帰ってきた。
だから、外でいい感じの織部に出会うと、うらやましくて仕方がない。
まあ、器も出会いだからね。

お料理はどれもおいしかったけれど、
ふろふき大根が特によかった。(写真は例によって古い携帯なんでボケボケですが)
オクラとミョウガが乗っていて、夏らしい。
こういう模様の入ったガラスや切子もお好きなよう。



あとは、牛肉。


普段は牛肉なんて食べないんだけど、こちらは店主オススメだったので食べてみたら、めっちゃおいしい!
こんなふうにやわらかいお肉だったら食べられるんだよなぁ、私は。

こちらは磁器。
骨董もお好きなようで、絵付けのお皿などがたくさんあり、トイレの洗面受け皿も骨董だった。
聞くと、ご自分で改造されたとのこと。
素敵だなぁと思った。

日本酒も少数精鋭で、獺祭や春鹿、船中八策、萩の露などを置いている。
あんこちゃんが「この人、きき酒師なんですよ」と紹介するので、興味をもたれ、いろいろ聞かれてしまった
でも、プロの人に対して偉そうに日本酒のことをあれこれ言うのは、私は好きじゃないのだ。
もちろん、聞かれれば答えるが・・・
日本酒に関しては、あくまでも自分が楽しんでいるだけなので。
他の人も、好きなように楽しむのが一番いいと思っている。

だけど、店主の方がいろいろ聞いてくださったので、私もそれなりに考えて、
「もう少しこういうタイプのお酒も置いたほうがいいのでは?」
「オススメの銘柄は・・・」
などと、偉そうに話してしまった

帰ってから反省。

途中からお客さんもいっぱい入ってきて、にぎやかになった。
私とあんこちゃんのおしゃべりも盛り上がり、楽しい時間を過ごした。
日本酒も結構飲んだなぁ。

このお店はまた使わせてもらおう。
1人でも行くお店になりそうな予感。
そういうお店が1軒、京都にあるのはいいなぁ
(あんこちゃん、ありがとう)

女子会ランチ

2011-07-11 23:45:45 | 友達
あやとふみこと、ポンテベッキオにランチに行った。
なかなかリッチな気分で楽しかった。

30階なので、窓からの眺めもいい。



↑アジを使ったパスタ。ミョウガで仕上げてさっぱりと。



↑地鶏をソテーして、夏野菜のソースで。

私は初めて行ったんだけど、お店の雰囲気がいいだけじゃなく、確かにおいしいなぁ。
和食ばっかりなので、たまにこういうものを食べると、新鮮な気持ち。

ワインも1杯飲んで、デザートも食べて、2時間半くらいゆっくり食事した。
いろいろと話を聞いてもらって、楽しかった
やっぱり女子会、いいわー

その後、お茶して、ふみこは帰ったので、あやとエビスバーでビールを2杯飲んで帰ってきた。
夜ご飯も食べて帰りたいくらいだったが(1人でも)、1本だけ仕事が残っていたのでまっすぐ帰った。

たまにはランチもいいもんだ

しかし、やはり髪のパーマは不評。
というか、私自身が髪のことを考えるたびに憂鬱になってしまう。

「かけ直してもらえば?」といわれるが、
実は、「かけ直してください」と美容師さんに言う勇気がないの・・・
ダメなんだ、私。
自意識過剰だから。
何回か頭の中でシミュレーションしてみたけど、やっぱり無理だ。

どこか他の美容院に行って、お金払ってストレートに戻してもらおうかなとか考え中。
でも、お金もないし。

つまんないことで、うじうじしてるなぁ

髪のことが原因ではないと思うが、家に帰ったら急にウツになった。
楽しかったから、1人になってしょぼくれただけかもしれないし、
結構ヘヴィな話をしたからかもしれない。
靴ズレが痛かったからかも。

サラダとキンピラだけ作って食べた。

金遣いの荒さは治りません

2011-07-10 23:55:11 | 生活
今日は朝から花壇の手入れ。
春の花が終わってしまったので、夏の花へと入れ替えだ。

土を新しくしてやろうと、袋に残っていた土を出したら、

ひぃぃ

ムカデの小さいやつ?ヤツデっていうのかな?3、4センチくらいのがうじゃうじゃ現れた。

とりあえず、容器に移して、熱湯かけて土を消毒。
その間にも逃れようと次々出てくるうじゃうじゃをスコップでやっつける。
太陽に当てて消毒を終えたら、肥料を混ぜて、ようやく使える土になる。
いつもこの土作りが大変だ。

花壇の植え替えをしていたら、ミミズとダンゴ虫も大量に出てきた
黒くてオレンジの斑点のある毛虫も5匹。(たぶん、蛾の幼虫?)
こいつらは水路に放り込む。

・・・あかん。

なんか、こんなに大量の虫を見ると、精神的にやられる

この暑さもあり、午前中では半分しかできなかった。
続きはまた明日・・・

全部植え替えが終わったら、写真をアップしよう

午後は、うちの父親がついに携帯を持つと言い出したので、一緒に買いに行った。
私も自分の携帯を買い換えないといけなかったので、夫にも付いてきてもらった。

私の携帯は古すぎて、auから「もう使えなくなる機種なんで、買い換えてください」と手紙が来ていた。
どうせ買い換えるなら、スマートフォンにしようか、どうしようか・・・と悩んでいたんだけど、
夫が「絶対スマートフォンにし!」と強く言うので、結局そうした。

残念ながら、充電器が品切れらしく、届くのが火曜日くらい。
せっかく買ったけど、それまではまだ今の携帯を使わないといけない。
でも、嬉しいな

父親も簡単なケータイを買って、嬉しそうだった。

ポイントが結構あったので、支払いは月々1000円もアップしないが、来月から健康保険がアップするので、そのことでかなり気持ちが沈んでいる。
昨年と比べたら、月々1万2000円くらいアップ
毎月2回飲みにいける額やん・・・

これは大きい。
なんでこんなにアップしたんやろ?
そんなに年収変ってないと思うんだが、その前の年の申告が少なすぎたのかな。

私の悪いところで、お金がいっぱい入ってくると調子に乗って遣いまくり、
仕事が少なくなると、急に支払いが不安になる。
今日なんて、健康保険のアップにすっかり弱気になって、夫に「もう扶養家族にしてもらおうかな・・・」なんて言ってしまった。
いつもは「男を養うことはあっても、男に養ってもらうことはない!」と偉そうに言ってるのに、
なんだ、この弱気。

夫に「おこづかい帖つけてる?」と聞かれた。

「つけてたんやけど、怖くなってやめちゃった」
「どういうこと?」
「お金使いすぎちゃって、いくら使ったか計算するのが怖くなったから、いっそのことつけるの止めようと思ってさ」
「・・・」

ああ、あきれているよ、この人は……。

そして、「俺はずーっと、全部つけてるで」と言われた。
「そう・・・偉いな・・・」としか対応できず

上にも書いたように、これまで自分のおこづかい帖を一応つけていたんだけど、5月くらいから支出が多すぎて、考えるのが怖くなってつけるのをやめてしまった。
家計はさすがに夫のお金も入っているので、真面目に家計簿をつけているのだが。

明日、勇気を出して、自分の預金を調べてみようと思う。
銀行にいくら残っているのか・・・

怖いー、もっと仕事せな・・・