明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

どこへ向かうか・・・

2009-10-27 23:42:06 | 仕事
今日、今年度で塾を辞める決心がついた。

ずっと悩んでいたし、教えることは嫌いじゃないから、できる限り続けたいと思っていた。
また、不景気で仕事が減っていることもあったので、重要な固定収入源でもあった。

でも、この2、3日は、この結論に向かっていたんだと思う。
そういう出来事がいろいろあった。
決定的だったのは、東京での仕事が入ったこと。
それが、ちょうど次のテスト当日とぴったり重なっていた。
せっかくもらえたチャンス。
どうしても、どうしても行きたかった。
でも、諦めるしかなかった。

大学生のアルバイトの講師が、大学の試験だとか、授業だとか、就活だとかで、
塾に来られないというとき、私は代わりに入ってあげることができる。
それが自分の役目だと思っていたし、ずっと守ってきたつもりだ。
でも、自分が困った時に助けてくれる人はいない。
山口くんは「代わりますよ」と言ってくれたけど、今はレギュラー講師が少なくてギリギリでやっている状態。
時間割によっては、誰も人の分までやれる余裕なんてない。

「諦める」という選択肢しかないのだ。

こうなることが怖くて、2年前に塾に戻ってほしいと言われた時、「授業はもたない」ということを条件にした。
だけど、周りの人の予想通り、今やテスト対策になると6クラスももたないといけないまでになっている。

たぶん、「私がいるから」なのだ。
私がいるから、私にまわってくる。
でも、私がいなければ、誰かがやるはずだ。
そういうものなのだ。

自分にとって、一番何が大切かと考えたとき、それは間違いなくライターという仕事だ。「書く」ということだ。
決して、塾の教えるというアルバイトではない。

でも、本当にやりたい仕事が来たときに、塾のために断らなければならないのでは、本末転倒。
もう、辞めなければ・・・

今いる講師はみんないい人たちばかりだし、生徒もやっかいだけどかわいいし、
やっぱり教えることも好きだから、なんとなく「ここにいてもいいか」という気持ちになっていた。
でも、やっぱり違う。

今日の東京行きを断ったことが大きかったけれど、その伏線みたいなことはこの2、3日でいろいろあったのだ。
ライターとして勉強不足であることに打ちのめされたり、
プロとしての仕事ということを考えさせられたり・・・

塾にいれば、ある程度の固定収入はあるし、
今年は不景気でそれに助けられた部分も大きいから、
あえて辞めようと思えない自分もいた。
そういう甘さもあった。

そして、何よりも責任感がある。
今年はもったけど、来年を担える講師が育っていない。
育てられていない。
「助けてほしい」と手を伸ばされたら、それを払う勇気は私にはない。
なかった。

恩返しをしているとも思っている。
堀先生にでも、ひのきにでもない。
これまで自分は多くの人に助けられてきた。
いつも困ったときには、たくさんの手が伸びてきた。
だから、今回は自分が恩返しをする番だと思った。
困っている人がいるのだから。
そして、何かしら自分にできることがあるのだから。
こうやって、世の中はまわっているんだと思っていたから。

今もその気持ちは変わらない。
だから、いつも、本当に、苦悩している。

自分が本当にやりたいことをすることは、人としての道にそむいているのではないかと。
まだ、これまでにたくさんの人からもらったことを返せていない。
恩返しはまだ足りない。
なのに、出て行くのか・・・

でも、自分の本来の仕事ができなくて、
悔しくて悔しくて、涙が止まらない日もある。

そして、ひのきのことが心配で心配で、眠れない夜もある。

そんなに大きな人間ではないから、抱えすぎるとあふれ出す。
この間のテスト対策中も、「もう限界」ということが一度あった。
あっちもこっちも、あれもこれもで、どれも大切だからどうにもできなくて、
泣きたくなって、うまくやれなくて、
でも、誰にも言えなくて。

自分で決断しなければならないことだとわかってはいるんだけど、
とても難しい。
ひのきへの愛着とか、そういうことではないのだ。
もっと自分自身の倫理の問題。

まだまだ人生の清算はできていないのに、
自分自身の幸せだけなんて考えたらバチが当たると、
いつもそう思ってしまう。
だけど、もっと上を目指したいという欲望と、
昔のように体も動かず、限られた時間だけで何かをしなければならないという現実とが、私の上にのしかかる。

どこへ向かえばいいのか。

THE BLUE HEARTS / チェイン・ギャング


穏やかで優しい人として生きることが願いなんだけど

2009-10-24 01:54:45 | 仕事
今日は、生徒がわけのわからない文句をつけてきて、ややギレ。
全く関係のない、間に立ってくれた樋口先生に半ギレになってるし・・・
夫に話したら、
「樋口先生に、謝り!樋口先生、全く関係ないやん!」と言われた。
まさにそうです・・・

こういうところは、いくつになっても相変わらず子供なのである
いやいや・・・ほんま、反省せな。

生徒のことを「子供なんだから」という目で見ることができない。
攻撃されたときは特に
子供が子供に逆襲するのと同じで、それも多少は私のほうが賢いもんだから、
どうやって正論をわからせようかと、正しさを押し付けようかと、
そういう発想になってしまう。

いかん、いかん・・・大人げない
今度の授業で、ちゃんと大人らしく和解しよう。

30歳を超えてから、学んだことがある。
友達に話したとき、「そんなことに今頃気づいたん?!」と笑われたが、
人と意見がくい違ったり、理解し合えないことがあったとき、
「自分の正しさを主張すること」と「穏やかに人とうまくやること」
のどちらを選ぶほうが人生は楽しいか、ということを最近知った。

当然、後者である。

でも、30歳を超えるまで、ずっと前者だった。
今でも夫にはよく「かおりの言ってることは確かに正論や」と言われることがある。
とても憤慨されながら・・・

正しいことを言っていて、相手もそのことはわかっているのに、
なぜ相手は折れないんだろうかと、ずっとそれが不思議だった。
「まあ、いいやん」とか「わかった、わかった」という言葉で逃げたり。

なぜ?
私は別にいつも自分が絶対的に正しいと思っているわけではないし、
間違っていることがわかれば謝るし、考え方を正す。
でも、知りたいのは「正しいこと」なんだ!「真実」なんだ!
・・・ずっとそう思って生きてきた。

しかし、最近になって、世の中には白と黒のことだけじゃないと知る。
グレーのものがほとんどなんだと。
それを白黒はっきりさせようとした瞬間から、人との間に溝ができる。
もしくは高い壁ができる。

グレーはグレーでよく、その人の捉え方でいいのだ。

コナンには悪いけど、真実は一つじゃないってことね。

そんなことを最近になってようやく学んだのである・・・
でも、今日みたいにたまーに学んだはずのことを忘れ、
それも子供相手に本気でむかついたりしてしまう。
頭の中で、どんなふうに正しさをわからせてやろうかと、一瞬そんな計画が浮かぶ自分が怖い

いややなー、こんな先生・・・こんな大人・・・

もう穏やかに生きていくことを誓ったのだから、やめないと。こんな自分。

ひのきの伝説の講師・「さみ」ことAさんに、
この間「最近、学んだ」とこの話をしたら、
キョトンとした顔をして、それから、
「相変わらず、いっつも何か考えてるんですね~」
と言われた。

ああ、恥ずかしい・・・

彼女は白黒とグレーの問題で悩むことなんてないんだろうなぁ。
やっぱり人間の格が全く違うのだ。

半年くらい前、和田氏と焼鳥屋で飲んで話していたとき、
私が、何を思ったのか、このAさんか現講師のMさんのように、
穏やかな優しさをもった人間になりたくて、それを目指しているんだ、
と話したら、和田氏、大爆笑・・・
「目指すところが、ちゃうと思うわ」と。

「でも、なりたいねん!」と私。

いいよね・・・人間、夢や目標は高く!!

そう。
もう、いろんな争いに疲れて、今はただ穏やかに優しく生きたいのだ。

歳をとると丸くなるってよく言うけど、これはほんまやと思う。
丸くなった!!(これでも!

すぐキレるのは、自分に自信がないことの裏返しらしい。
まあ、そうなんだろうな・・・

この間、元生徒のコウちゃんの履歴書を手伝った時に、
「教えることは、教えられることなんやで」と偉そうに語ったけど、
本当にそうだなぁと、相変わらず思う。
子供(生徒)といると、いつもいろんなことを教えられる。
ひのきで働いていなかったら、私はずっと足りないままの自分だったろうと思うし。

やっぱり感謝かなぁ、ひのきには。
ちょっとずつでも、良くなってると思う。

「知性がなければ犯罪者になっています」
↑よく当たるという、大手企業で使用されている性格判断の結果



ちゃんと、ちゃんと!

2009-10-22 16:58:43 | 想い
最近、自分はだらしない人間になってきている、と思う。
自分が一番嫌悪する「だらしない」人。
本来の自分はもっと働き者で、もっときちんとしていて、
もっとフットワークが軽くて、もっと向上心があったんだけど

昨日、お昼間ずっと京都のお寺取材をしていた。
取材といっても、好きなお寺を普通に拝観して、あとでレビューを書くというもの。
だから、一人でぷらぷらと気軽に出かけた。

大好きな金福寺⇒詩仙堂⇒円光寺⇒曼殊院というコース。

金福寺の芭蕉庵のそばで静かに山の木々や庭の草花を眺めていると、
だんだん心が落ち着いてくるのを感じた。

そして、もうちょっとちゃんと意味のある生活をしよう、と思った。

本当に今、時間を無駄にしていることが多すぎる。
たいして興味もないテレビ番組をぼんやりと観ていたり……。
まあ、仕事が思うほど充実してないのが理由だけど、
自分でうまく気分転換ができなくなっている。
1日10時間分くらいの仕事がないと、とにかく焦って仕方がない。

気持ちが落ち込むから、気晴らしにテレビ観るか酒飲むか、みたいな、
そんな簡単な方へと向かってしまうのだ。
仕事がない時間をもう少し有効に使わないとダメだなぁ。
インプットをしっかりしてないから、
アウトプットできなくなっているんだろう。
もっと頭と感性を使わないとね。

だんだんカラッポになっていく自分が怖い……。

結局のところ、そんなくだらない気分転換しても
そのことに後で落ち込んでしまって、何の解決にもつながらない。
悪循環だ。

もっとちゃんとしよ……

でも、昨晩はふみこが9時半くらいに家を出られるというので、
HOME(近所のバー)に一緒に行った。
近所に住んでいると、こういうことができるのがいい
12時半くらいまでゆっくりめに飲んで、いろいろしゃべれてよかった。
友達としゃべると、やっぱり気持ちがリセットされる。

そして、今日は取材先でとてもいいお話を聞いた。
そこの会社案内のパンフ制作を頼まれてたのだけど、
ひたすら社長さんが話すのをヒアリングして、メモメモ・・・

会社への想いや商品への想いなどを語っているうちに、
社長さんは熱くなって涙をちょっと流されて、
私もぐっときて、涙が浮かぶのをこらえるのに必死だった。

この想いを文章にしてほしいと言われ、
自分にはそれができることがよくわかっていたし、
久しぶりに自分の力を発揮できる仕事だなぁと思って、ドキドキした。

取材の途中から、文章が既に出来上がることがある。
頭の中で、もうほぼ出来上がっている。
それを書面に書き写していく作業は、昔小説を書いていたときに似ている。
だから、ドキドキするんだろうな・・・

その会社はアルバムを作っている会社なのだけど、
「見た目には他の会社のアルバムと同じように見えるかもしれない、
だけど、決定的にうちが違うところがある」
と社長さんはおっしゃった。

それは、アルバム(商品)に込める「想い」。

「心の中でいいから、必ず『ありがとうございます』と感謝してから
見積りを出させるように言っています」
と言っていた。

それを聞いて、自分のことを振り返った。
私も、どんな仕事に対しても「ありがとうございます」と感謝してから
向き合わないといけないなぁと

きちんとした生活も、感性を潤すためのインプットも、感謝の気持ちも、
全部、最近疎かになってきていたように思う。

早く一番キライな「だらしない」人間から脱出しよう

早寝早起きできるかな?

2009-10-19 13:26:44 | 生活
週末はゆっくりできてよかった。
おかげで今日から本業に力を入れられる。
今週は3つの仕事をやりあげてしまうつもりだ。

これから次のテスト対策まで1ヶ月ほど……。
この間だけでも美容と健康のために規則正しい生活を送ろうと思う。

この歳になって「肌がきれい」な友達って、絶対「早寝早起き」だ。
それは、間違いない。(かおり調べ)

私はだいたい2時か2時半に寝て、朝7時半に起きるという生活……。
美容のためには10時~夜中2時の間に睡眠をとらないといけないって話を聞いたことがある。
その時間に肌が生まれ変わるそうな。
なのに、その大切な時間に一睡もしてないというのはどういうこっちゃ。
⇒お肌に悪い!!

まあ、10時に寝るっていうのは現実的な話ではないので、
とりあえず12時に布団に入ることにして、睡眠も6時間以上とるようにしようと思う。

12時就寝!!
6時半起床!!

それから、テスト対策中に激太りしたので(炭水化物ばっかり食べすぎ!)
夜8時以降は飲食をやめる。(お酒も控えめに)
また恐怖の1日1000kcal生活をしようかな・・・
3キロは痩せないと……まずい
ちょっと頑張ろう。

仕事ももうちょっと増やさないとなぁ。
安い仕事でも数をこなして、1万円でも2万円でもいいから収入を増やさないと。
節約だけでは追いつかないほど、お金がいる。
今週はほんまに生活をきちんと立て直して、仕事をやっつけていこう。

実家から新米が大量に届いたのがありがたかった
これでなんとか食いつなげる……

バーボンはBLUESにさらさらと溶けて……

2009-10-18 23:49:38 | ライブ
さて、週末最後はゴキゲンなBLUESでも聴こうと思った。
そういう時に選ぶのは、だいたいジミー・ロジャース・オールスターズの「BLUES BLUES BLUES」だ。
私のお気に入りの一つ。
今はこれを聴きながら、ハーパーをロックで飲んでいる。



今週末は久しぶりによく音楽(ブルース)を聴いた。
たぶん、この間のライブの余韻を引きずっているんだと思う。

テスト対策で忙しい中、10日(土)の夜だけは休みをもらって、ライブへ。
服田洋一郎&パイソンズ!!

夫とちょっと1杯、2杯とひっかけてから、ハウリンバーへ。
私はブルースを聴いていると、全く酔わなくなるので、
素面で来るとお酒をセーブするのが難しくなるのだ。

久しぶりのはっちゃんのライブ……。
めちゃくちゃ楽しみだった。
第一部のパイソンズもいつもながら私のツボのブルースをいっぱいやってくれて、
かなり気持ちよかった。
今、ギターを練習しているし、もちろんギタリストにも憧れるんだけど、
私は本当はブルース・ハープが好きなのだ。
ハーモニカが入って締まるような曲が好きというか。
ブルースバンドで、バンド構成にハーモニカがあると、「あー、間違いないな」と思ってしまう。

かなり堪能したところに、はっちゃん登場!!



いや~、やっぱりすごかった!!
全部よかったけど、「Stormy Monday」最高!!
この曲はブルースマンなら誰でも一度はやるような名曲だけど、
こんなストーミー・マンデー聴いたことない。

いつも書くけど、ホント、もう誰も「のること」さえできなくなる。
はっちゃんが暴れているのを、ただじっと見守っているだけ……
それくらいのパワーがある。
破壊的な……それでいて目が離せないような……
あれって、本当に何なんだろうかといつも考える。
もうたまらん。

きっとこれが、この人のもっている「BLUES」の本質なんだろうな、と思う。
いつも見てはいけないものを見てしまったような気持ちで、
だけど、それがめちゃくちゃ心地良くて、
……ということは、自分にもあのBLUESに通じるSOULがあるんだろうなと、
そんなことを考える。

40度のバーボンはまるで水のように溶けていく。

いつもそうだ。

アルコールなんてBLUESの前では水のように清らかで。
さらさらと自分の中に落ちていく。

バーボンを飲んでブルースを聴きながら、
自分では吸わないタバコの煙がライトに照らされて白くなるのを見ていると、
いつも自分の中に「物語」が生まれるのを感じる。
あの心地良さを、どう表現していいのかわからない。

風が自分の頭の中だけを吹き抜けたように、
一瞬、別の世界へ飛んでいく。

昔からそうだった。

昔はこれをちゃんと文章にすることができたんだ。
今は、その瞬間をつかまえようとするのだけれど、
ふわりと消えてしまう。

淋しい。

あの「物語」をカタチにすることができたら、どんなにいいだろうかと、
そんなことを思いながら、またバーボンをすする。

やっぱりBLUESにさらさらと溶けていく。

恒例の一人居酒屋

2009-10-17 23:31:26 | 生活
あー、のんびりしてる!!
久しぶりに8時間寝た。
睡眠はしっかりとれたけど、腰が痛くなった。
(長時間寝ると腰が痛くて目が覚める)

予想に反して雨が降ったものだから、衣替えがなかなか進まなかったのが残念。
しかし、夏物をしまっていて思った。
今年の夏は服を買わずに頑張ったなぁと。
家のために節約中で、今年は服を買わないことを決めている。

やってみれば、意外にできた。
去年と同じ服を着るのが嫌だとか、友達と会う時に前回と同じ服を着ていくのは恥ずかしいとか思っていたけれど、
開き直ってみれば、そんなことはたいしたことではなかった。

とりあえず、家を買うまでは贅沢禁止。
意識するようになったら飲み代も減ったし、何かものを買う時に「躊躇する」ということを覚えた。
そりゃ、きれいな服は着たいし
旨い酒も飲みたいさ
だけど、自分の中での優先順位は、「家」だった。

みんなこうやって「何か」のために我慢して、
「節約」っていうことをしてきたんだ……
と、そんな当たり前のことがやっとわかった今日この頃

昨日は今日と違ってすごく爽やかないい天気だった。
昼間からジョン・リー・フッカーを聴いて過ごした。
秋の爽やかな空気に全く不似合いなブルースが、一日中響いていた。

急におでんを食べたくなって、大きな土鍋に大量生産。



今日は、レイ・ヴォーンを聴きながら衣替えの続きをやって、
スリム・ハーポを聴きながら料理をした。

夫は、会社の創立記念の行事があるとかで、朝から出勤。
それも、明け方4時頃帰宅して、ちょっと仮眠とって、7時半に出て行った。
この記念行事の中でプレゼン大会があり、その準備に追われていたのだ。
夫はその1チームのリーダーを任されていて、頑張らないわけにはいかなかった。

夜は一人だったので、恒例の一人居酒屋で楽しんだ。



昨日のおでんと、サツマイモの鶏挽肉あんかけと、れんこんと豚肉の甘辛煮と、ぶりの照り焼き。
ブリは天然ものが売っていたので、ついつい買ってしまった。
久しぶりに照り焼きにしたけど、やっぱり美味しいな……

酒は青森の「豊盃」純米吟醸 ひやおろし。
開けてから数日経った今日のほうが味がぐっと良くなっていた。

あー、こういう家庭のお惣菜を食べながら、美味しい日本酒飲んでるときって幸せ
おでんの大根もとろけるほど柔らかいし、大好きなお豆腐屋さんで買ってきた「ひろうす」も、噛むと口の中でじゅわーっと出汁が広がる。
そして、サツマイモの鶏挽肉あんかけ、ヤバイ。
地味ながら、旨い。

レシピ、書いておきましょうか

さつまいもを2~3センチくらいの厚さに切ってゆでる。
鶏挽肉200g、生姜の千切り、醤油(大1.5)、みりん(大0.5)、水150ccを
鍋に入れてよく混ぜて煮立て、片栗粉でとろみをつける。
さつまいもにかけて出来上がり。

簡単なのに、旨い。
かぼちゃを揚げて、このあんをかけてもいいし、いろいろ応用は利く。
↑これも大好き

夜になって、夫が帰って来た。
今日のプレゼン大会はかなりうまくいき、周りの評判もよかったそうな。
ご機嫌で、その時の様子を再現してくれた。
まだ結果は出ていないけど、1位をとれるといいなー

終わり良ければ、すべて良し

2009-10-16 03:05:16 | 仕事
ひゃっほー!!

終わった、終わった、怒涛のテスト対策!

今日夜11時にテスト対策が終わり、生徒を帰し、1杯みんなで飲みに行って帰って来た。
そこから、夫の仕事の相談に乗りながら日本酒飲んで、
今は一人になってハーパーをロックで飲んでいる。

あー、めっちゃ幸せ
全然疲れてないし、眠くもない。
完全に気分が高揚してる。

10日間、長かったけど、頑張ってよかった。
昨日、テスト前日で、熱く国語の授業をして、残る生徒を丁寧に教えていたら、
生徒から「神」と呼ばれている和田さんに褒められた
「偉いなぁ」「気合入ってたなぁ」と。
私、褒められると伸びるタイプ

そして、結果もよかった。
今日、塾に行ったらみんなが声を揃えて「国語できた!」「めっちゃ当たった!」と言ってくれた。
それがもう嬉しくて嬉しくて……。

やっぱりみんな一生懸命やってるから、結果が出ないと申し訳ない。
一生懸命やった分、報われてほしいのだ。
「頑張ってよかった」と思ってほしい。

昨日の私は神がかっていて、60問もある漢字の問題から10問出題されるのを、5問も当てた。
Cクラスの子たちが興奮して口々に「昨日やった漢字めっちゃ出たし!」と言ってくれるのがたまらんかった。
みんなの嬉しい顔を見るのが、私も嬉しい。

今まで意地悪だったBクラスの生徒も、
「先生の株、これで上がったで」と言ってくれた。
嬉しくて、「やったー!」とはしゃいだら、
「あー、調子乗るからまた株下がったわ」と冷たくなったけど

でも、今年の生徒はやっぱり全体的にみて、いい子たちだと思う。
Cクラスの子でも、一部を除けばみんな真面目に必死に取り組んでくれる。
なんとかしてあげたい、と自然に思える生徒たちだ。

でも、人間の能力って差がある・・・悲しいことに。
1ヶ月かかってプラスマイナスの計算を教えた某生徒は、
テスト対策になっていろいろ詰め込みすぎて、頭の中が崩壊した
実力テストの5+(-7)ができなかったのだとか
あああ・・・また0点か・・・

0点をとる人が現実にいるとは……。
のび太だけだと思っていた

でも、なんとか入試までには少しでもマシにしたい。
本当に純粋でいい子なので、何でもしてあげたい。
明日の数学のテストが、0点ではありませんように……。
(ちなみに前回は0点)

今日は本当に気分がいい。
明日から誰にも会わないでいいと思うと、それだけでテンションが上がる

基本、オタクなので、10日間も外に出て人(生徒)と密接に過ごすのが結構つらかったのだ。
別に疲れてはいなかったけど、ただ、一人になりたかった。

一人でいるのが、大好き!
生まれてからまだ一度も「退屈」って感じたことはない。
たまに「ヒマで……」と言う人がいるけど、ヒマってどんなん?
私は子供の頃から一人でなんぼでも遊べるタイプやし
小学生の頃はずっと何か作ってるか本を読んでるかだった。
26歳まで、ほとんどテレビって見たことがなかった。
世の中の流行ってるものとかから完全に隔離された状態で、
それでも全く退屈を感じなかった。
やりたいことや作りたいものでいっぱいだった。
今でもそれはそうで。

一人でいろいろ遊ぶのが一番楽しい
明日から3日間、できれば一歩も外に出ずに過ごしたい!
とりあえず、明日はまず掃除だ。
実は、もう2日も床を磨いていない
ヤバイよなぁ……

明日からの3日間は、
衣替えして、ベランダの植木の整理して、大掃除して、
本読んで、ギター練習して、文章書いて、
料理して、ブルース聴いて、酒飲みたい。

ギターはようやくFを押さえられるようになったので、
コードチェンジを素早くできるように練習する。
それから、いっぱいブルース聴きたい。

日記も書きたいことがたまっているので、明日は書くと思う。

そんなふうにやりたいことがいっぱい。
こんなことを考えてる時が一番楽しいかも。

労働の後の1杯(8杯目)って、なんでこんなに美味しくて幸せなんだろうな。

コウちゃんの履歴書

2009-10-13 00:58:45 | 仕事
2、3日前の朝、メール着信があった。
昔の生徒、コウちゃんからだった。
中2・3と教えていて、今年19歳。
中学を卒業してからは会っていなかったけど、たま~にメールが来ていた。

今回のメールは切羽詰っていて、
「先生しかいないんです。助けてください!」とのこと。
彼は高校卒業後、料理人を目指して調理学校へ通っている。
その料理学校の講師の求人募集があり、来年卒業したら勤めたいのだとか。
ただ、そのために来週、志望動機などを書いた履歴書を提出しなければならない。
それがうまく書けないのだという。

・・・そんなん、お安い御用やん
「今日の授業が10時までやから、10時半頃にひのきにおいで」と返信すると、
「ほんまにいいんですか!ありがとうございます!絶対行きます!」
とすぐに返事があった。

中学の頃はやんちゃばっかりしてたけど、こうやって私にも敬語が使えるようになったんやなぁと、変なところに感動(笑)

やんちゃはするけど、心根は素直で優しくて、背も高くて結構男前の子やったから、どんなふうになってるか、楽しみだった

授業を終えて10時過ぎにコウちゃんはやって来た。
思っていた通り、いい男になっていた。
少しはにかみながら、近況などを語る。
私はすっかり親戚のおばちゃんモードで、「こんな大人になって……」としみじみ。

そして、早速本題である履歴書作成にとりかかった。

たぶん、これだけは誰にも負ける気がしない
私の本業でもあるし、特技でもある。
料理人になろうと思ったきっかけや、学校で学んだこと、将来の夢など、
いろいろとインタビューしてメモしていく。
一通り質問を終えたら、それをワードでさっと文章にまとめる。

いつも「それがすごいわ」と堀先生に褒められるけど、
決してプロが書いたようでなく、あどけなさを残し、でも、しっかり言いたいことは簡潔に述べられている、そんな文章を5分くらいで作成する。
(高校受験で志望動機を提出しないといけない学校もあって、いつもやっている)

仕上がったものをコウちゃんに見せ、「読んでみて」と言うと、
彼は私の書いた文章にじっくりと目を通した。

詠み終わると、自分の腕をさすって
「あー、鳥肌立ったわ。すごい」と言う。
「言いたいこと伝わってた?」と聞くと、こう答えてくれた。

「俺が書いたみたい!」

・・・わかるだろうか?
私のほうがその言葉で鳥肌が立った。
めちゃくちゃ嬉しかったのだ。
これがライター冥利に尽きるということだ。

いつからか、人の想いを文章で代弁することが、
自分が「ライター」という職業をやっている意味の一つだと想うようになった。
世の中には、伝えたいことはいっぱいあるのに、それが文章というカタチにならない人というのがいる。
でも、私はそれを代わりにやってあげられる。
それが、自分の「仕事」なんだと思っている。

確かに、新聞や雑誌に自分の文章が載ったときは嬉しいし、
何か一つの作品として冊子になったりしてもやりがいを感じられる。
だけど、この時思った。
どんなにお金を積まれても、どんなに名誉な作品を作れても、
この「俺かと思った!」という言葉以上のやりがいはない。
久しぶりに、心が動いた出来事だった。

コウちゃんに料理人を目指した理由を尋ねたら、こう言っていた。
「ばあちゃんに、焼き飯作ってあげてん。誰でも作れる、たいしたことない焼き飯。
でも、ばあちゃんはそれを泣きながら食べてくれてん」

同じだなぁと思った。
自分の行為で人を感動させることができる喜びって、それを味わった人にしかたぶんわからないと思うけど、
なんかものすごいパワーがある。
これまでの劣等感とか、いやな自分とか、失敗とか、
そんなこと全部「どうでもいいこと」にしてしまうくらいのパワーが。

あのパワーを得る瞬間の感動を得たくて、それをやり続けるのだ。

コウちゃんの焼き飯の話を聞いて、改めて自分を振り返った。
同じだ。
私も、自分の書いたものに感動してくれた人がいるのを知ったときに、
文章を書くことを仕事にしようと思った。
自分が「書ける」ことを知ったとき、幼い頃からの劣等感や生きていく辛さが全部帳消しになった気がしたのだ。
折り合いがついた、と思った。
これさえあれば、明日も生きていける、と思った。
それくらい、しがみついた。
それくらい、パワーがあった。

だから、今も書き続けている。
書くことを仕事にしている。

コウちゃんの履歴書は、当然無償だったけど、
最近やった「仕事」の中で、一番いい仕事ができた瞬間だった。
たった数行の文章を読んで「鳥肌立った」と言われる喜び、
これはしばらく忘れられないな……

それから、卒業して数年経った今も、こうやって私を頼ってくれること、
それが何よりも嬉しかったんだ


床暖か無垢か

2009-10-12 16:45:33 | Weblog
3連休だが、毎日仕事~
まだまだ続くテスト対策…

昨日は2回出勤。
朝行って次は夜という…
一旦帰って、洗濯、掃除。
それから夫の夜ご飯にカレーの用意。
今日は昼間だけで、今帰りの電車。

いろいろ書きたいことがたまってるけど、ゆっくりパソコンに向かう時間がない。
あと3日…
とにかく頑張って乗り切ろう。

今の楽しみは、これから作る家のことを想像すること。
もうイメージはできている。
ただ、リビングの床材を悩み中…
無垢の木のフローリングにしたいのだけど、その場合、床暖房が使えないとか。
自然のままの木だから熱に弱いらしい。
床暖も捨てがたいが、やっぱり無垢かなぁと思っている。
昔からこれは絶対やりたかったから。

それから、壁はクロスじゃなくて漆喰を塗ろうと考えている。
なるべく自然のままで体に負担のない素材を使うのが理想。
今見積もりしてもらってるけど、予算オーバーなら、珪藻土にしようと思っている。
いろいろやりたいことはあるけど、とにかく予算次第。ある程度は妥協もしないと。

だけど、間取りはとりあえず理想通りになり、ホッとしているところ。
夢だった「悟りの窓」も和室に付けられた。
この窓から小さな庭を眺めるのだ。

庭のウッドデッキはとりあえず保留。
リビングを最低でも12帖はとりたいと思ったら、庭のスペースが思っていたより小さくなってしまったのだ。
小さな土地なので、何を優先するか考えなければならない。

でも、小さな庭は確保できた!
レンガや石で庭まで続く小道を作って、花壇を作って…と、夢は広がる。
和室からは、和風の庭が見えるようにする。
西洋花じゃなくて、日本の花を植える。
苔と石をうまく配して。

北側玄関前にはシンボルツリーを植えたい。
北側なので寒さにも強いほうがいいな。
ハナミズキはどうだろう?高いのかしら?

引っ越しはちょうど春。
庭作りが楽しみで仕方ない。

こんな想像が今の安らぎ…

腰が弱いんだ、私は。

2009-10-09 10:17:21 | 生活
久しぶりに3日連続で授業をやったら、もう腰が……
これがまだあと7日続くわけで。
最終日はもう立てなくなってるかも
しっかりケアしながらやらないといけないなぁ。

Cクラスの子も、今回は結構気合が入っていて、
今までだったら「国語キライ」ってやろうともしなかった子が
「家でやるプリントちょうだい」って自ら言ってきたりする。
そういうのがとても嬉しい・・・

でも、いろいろと仕事が押してきた。
朝、起きるのが辛くなってきた。
やっぱり歳には勝てないなぁ……

とりあえず、今やりたいことは、衣替え!
急に寒くなって、毎日着る物を奥からひっぱり出してるから、なんかもうムチャクチャ!
来週末は絶対衣替えしよう。
引越しもあることだし、今からいろいろ整理していかないとね。

始まった・・・怒涛のテスト対策

2009-10-07 11:56:57 | 仕事
昨日からテスト対策が始まった。
10日間休みナシで、合計20コマくらい(1コマ120分)

これだけならたいしたことないかもしれないんだが、
教材準備が面倒・・・
私は3つの中学の国語と、2つの中学の数学をみる。
数学は普段使っている教材でだいたい対応できるが、
国語はそれぞれの中学に合わせて1から教材を作らなければならない。
これにかなりの時間がかかる・・・

さらに、昼間は本業の仕事して、夫のお世話と家事をして……
家のプランも立てないといけないし……
まあまあ混み合っている。

といっても、たいして「忙しい」とは感じていない。

人生において、「もう二度とあれほど忙しいことはないだろう」と思えるくらい忙しかった期間を経験しているので、
今は多少忙しくなってもなんだか余裕
自分の限界を知ってしまっているので、それ以下のことはへっちゃらなのだ。

正直、もうちょっと忙しいほうがいい。
もっと仕事がほしい。(授業以外でね!)
まだまだ集中力が足りない。
本当に限界まできていると、常に脳内が活発で興奮状態になり、集中力も増す。
本来自分が持っている能力が最大限に引き出される。
こういうときって、ものすごい快感……

そして、こういう労働の後の酒がまた旨いんだ

授業は、年々しんどくなってきている。
4時間連続が一番キツイ。
単純に、立ちっぱなし、しゃべりっぱなしがしんどい。
歳だから、体力衰えてるんだよ・・・腰も弱いし

授業は基本的には楽しいし、好きだけど、
いつまでもここにはいられないなぁと、真剣に最近考えている。
1年だけのつもりが既に2年目やし……

今年度で辞められたら・・・と思うけど、どうなんだろう?
あと半年で講師は育つのか?!

またいろいろとひのきのことで悩みがつきない秋がやって来た。
このシーズンになるといつも来年度のことが気になる・・・

ほんま、身の振り方を考えないとなぁ。
不景気を抜け出さないと、ライター仕事もなかなか安定しないし・・・

ま、とりあえず、10日間テスト対策がんばろ。

全部ここに繋がっていたんだ

2009-10-06 17:08:58 | 想い
こんなふうに静かに雨の降る日には、
なぜかいつもボブ・ディランを聴きたくなる。

ブルースではなく。

家作りが本格的に始まり、毎日プランとにらめっこ。
ネットであれこれ検索してばかり。

小さいけれど、愛情のもてる家・・・
それを必死に考えている。

もうすぐ子供の頃から夢見ていた「我が家」が出来上がるんだなぁと思うと、
いつも目の奥が熱くなる。
この家は、ちゃんと「おかえり」と言ってくれるだろうか・・・

生まれ育ったこの町で暮らし続けることも、
居心地の良い仕事部屋も、
こじんまりとした庭も、
ほしかったものはすべて手に入った。

どこかで「ごめんなさい」と頭下げながらも、譲れない自分がいて。

でも、もう感謝して受け入れることにした。

時々、数年前のどうしようもない自分に、声をかけてやりたくなる。
たくさんの辛いことも、全部ここに繋がってるんだよ、と。

想像もしなかった幸せがふいに訪れ、
もう幸せであり続けることを怖いとは思わなくなった。

すべては「中間」であり、
幸せな人生も、不幸な人生もないことを、今は知っている。
あるのは「幸福な思考」と「不幸な思考」だけだってこと。

そして、この町で好きな人と穏やかに生きていくことを望んでいる。

随分、私は変わったようだ。

紅茶の季節がやってきた

2009-10-05 10:07:55 | 美味しいもの
紅茶のおいしい季節になった。

20歳くらいの頃は、かなりの紅茶マニアであり、とても健全だった私。
いつから「紅茶」⇒「酒」に移行したのか……

最近ではマニアというほど紅茶をそろえることはなくなったが、
(以前は20種類くらい常備していた)
自分が本当においしいと思う、お気に入りの紅茶を数種類は置くようにしている。
秋になるのを待っていたので、そろそろ買いに行こうか

梅田の阪急百貨店が改装して、どうやら「ベノア」が入ったとのこと。
(まだ見に行っていない・・・つい酒の試飲だけして帰ってきてしまう)

スコーンが中心らしいが、紅茶もあるだろう。
昔は紅茶の販売だけしていて、ベノアが手に入るのは関西でここだけだった。
それが、いつの間にか撤退し、仕方なく東京から取り寄せていた。
でも、またいつでも買えるようになったかと思うと、嬉しい

ベノアのダージリン・アールグレイが何よりのお気に入り
アールグレイって普通は中国系の葉を使うのになぁ。
それと、ブレックファーストも、いろいろ試したけど、ベノアのが一番好き。
秋冬の朝は必ずこれを飲んで1日が始まる

あとは、トワイニングのプリンス・オブ・ウェールズや
コペンハーゲンのヴィンテージ・ウバなど。

基本的にあまりフレーバーティーは好きではないのだけど、
たまに飲むと、甘酸っぱい香りのものや、
キャラメルやバニラなどの甘い香りのものも美味しいと思う。

紅茶は、その日の気分によって、それに合うものを選べるのがいい。
酒を愉しむのとは、また違った感覚。

ちなみに今はトワイニングのダージリンを飲みながら書いているのだが、
あんまりおいしくない・・・
やっぱりダージリンだけはケチらずに、上等のものを飲まないとダメだなぁ。

最近、太り放題(!)なので、今週は真剣にダイエットして戻すつもりだ
誰も私を飲み屋に誘惑しないでね(笑)
酒も控えて、紅茶にしよー・・・

酒飲みながら一人、月を眺める夜

2009-10-03 23:48:55 | 生活
今日は夫が会社の人と泊まりで遊びに行ってしまった。

・・・やったぁ

一人暮らしが長かったので、たまーにこうやって一人になると、ちょっと嬉しかったりもする。
(毎日はいやよ~

何が嬉しいかって、自分のことだけ考えて過ごせること。
好きな時間に起きて、好きなものを好きなときに食べて、好きなテレビを見て、
好きな時間にお風呂に入って、好きなときに寝る。
それが、とても自由な気がするのだ。

普段は、夫の起きる時間に合わせて起きてお弁当と朝ごはんを作って、
夫の好きなもの(というかお弁当のおかず)に合わせてメニューを考えて、
夫が「なんか面白いテレビ見よう」って言うのに合わせてテレビ見て、
夫が帰る時間に合わせてお風呂に入って、
夫が寝る時間に合わせて寝る。

それはそれで、不満があるわけではない。
無理やりやらされてるわけでもない。
結構、好きでやっている
だけど、たまーに、結婚前みたいに、自分ひとりのペースで過ごす時間ができると、ちょっと嬉しくなるのだ。

たぶん、このブログを夫が読んだら、
「もういい!かおりの好きにしたらいいやん!
って怒ってくると思うけど

今日、ちょっと自分の実家に顔を出したら、
めちゃくちゃ嬉しいことがあった。

おかんが、「新しい家に引っ越したら、あの鏡あげるわね」というのだ。

「え~!!いいのぉぉぉ~
もう絶叫である。

あの鏡・・・それは、細江義弘さんという木工家具作家さんの全身ミラー。
阪急百貨店でも展示会をするくらいの人気作家さんだ。
うちの実家は、座卓、テーブル、椅子、鏡、食器棚、ベンチ、お盆、茶托・・・
細江さんの作品で一杯なんだけど、
その中でも私がずっと欲しくて狙っていた鏡をくれるというのだ!!

嬉しい~

http://www.d5.dion.ne.jp/~kitokito/arubamu1/index.html
↑細江さんの作品のサイト、ありました

私も、自分の仕事机と椅子は、一人暮らしをするときに細江さんに作ってもらった。
そんなに大きくはないけれど、一応、無垢の一枚板。

普通は漆塗りなんだけど、さすがに高くて買えないので、
あまり上等ではない余りものの木を使い、オイル仕上げにしてもらった。
それでも、椅子と合わせて11万したと思う。
(10年前だから・・・もう今じゃこの値段では買えないな)
たぶん、一生ものだ。

最近、世の中に安いものがあふれているし、
それがまあ、そこそこいいものだから、「本物探し」を忘れていたけど、
家を建てて引っ越したら、ほんのちょっとの「いいもの」に囲まれて暮らしたいと思う。
すぐに捨ててしまうようなものたくさんに囲まれるのではなくて。

本当にいいものをちょっとだけ。

そういう、シンプルだけど豊かな生活ができたらいいな、と思う。
私の憧れだ。
・・・これがなかなか難しいんだけど、まあ、目指してみよう。

今日は中秋の名月

実家から帰る途中、ふと前を見たら、正面にびっくりするほど大きくて丸い月が出ていた。
この月を、他の土地のいろんな人も見上げているんだなぁと思うと、感慨深かった。

月を愛でながら呑む酒もまた一興。
またチーズとウインナーで燻製を作って、
サラダとするめの天ぷらとをつまみに、ビール

月はもう随分高く、小さくなってしまった。
でも、夜風が気持ちよく、ベランダから空を眺めた。

一番好きなのは、折れそうな細い三日月。
だけど、やっぱり満月のもつ力というのには、圧倒されてしまう。
こういうのを見ながら、アポロの話なんてされたくないね、絶対


この3日間に考えたこと、いろいろ

2009-10-01 13:52:33 | 想い
雨が降った翌日の、爽やかに晴れた朝が好きだ
山や田んぼの緑がいつもより鮮やかに見える。
世界が輝きをもって迫ってくる。

人生もそんなものかもしれないな、なんて思う。

毎日晴れだと幸せだけど、たまに雨が降って、光を乞う。
そして、再び太陽の光を浴びたとき、世界はこんなにも美しかったのかと知る。
平凡な1日に、喜びがあふれる。

幸せって、そんなものかもしれないな

・・・・・・・・・・・

この3日間、いろんなことに追われていたけれど、
今日は自分のペースで仕事ができる日。

あっためていた堀先生の新事業がいよいよスタートするようで、
サイトやらパンフやら……、構成からテキストまで全て考えなければならない。
今日・明日でだいたい構成だけでもまとめて、来週にはデザイナーと打合せだ。

たぶん、成功するだろうと思う。
火曜日にシステム開発を見せてもらって3時間ほど打合せしたけど、
システム自体はとても良い。
営業も今のプランでいけるだろう。
あとは、デザイン性の問題だなぁ……

私も最近、自分で1つ事業をやろうかと考えていることがある。
一攫千金は無理だけど、月に10時間くらいの働きで固定収入が10万円くらいになる。(時給1万円だな
基本、一人でやるけど、対応できない時のことを考えて、
もう一人サポート要員となるパートナーは必要かも。
その候補人もだいたい目処はつけている。

こんな明日をも知れぬ世の中だし、安定している収入源を一つもちたいのだ。
そしたら、嫌な仕事は断って、好きな仕事だけをできる。
↑こういう考え方がヤクザなんだけど、
振り返ってみれば、真面目にヤクザな人生を歩んできたものだ。
「好きなことしかしたくない」というワガママを通しきってきた。
甘い、甘いといわれながらも、
信念をもって真面目にやっていれば、意外に通る世の中だった。
要は、この「信念」ってやつが大事なのかもしれない。

「満員電車に乗るような生活はしたくない!」
「毎日同じ場所で働きたくない!」
「平日に休みたい!」
「文章を書きたい!」

そこから始まったこのフリーライター生活。
こんなどうしようもない「信念」も、もち続けていれば力になるもんだと、
最近になって改めて思う。

しかし、こんな歳だし、そろそろ身の振り方を考えなくては
家も買うしね……
きちんと安定した収入を得なければ。

不思議なもので、一人で生きていた時より、結婚してからのほうがその気持ちが強くなった。
一人だったら、
「最悪、ライターとして通用しなくなったら、実家に戻って、パートにでも出れば生活はできる」
と思えるんだけど、結婚したからにはそうはいかない。

夫は夫の人生がある。
私の人生を背負わせるようなことは絶対にしたくない。
彼がもし、会社を辞めて自分の書きたいものを書くと言い出したら、
私は「了解!生活のことは気にしないで!」と言ってあげられるくらいでありたいのだ。
逆もまた然り。
私が1円にもならないものをまた書き始めたら、彼は同じことを言ってくれるだろう。
そういう意味で、同等の関係でありたいのだ。
相方が夢を実現しようとした時に、どちらかがおんぶして相手の翼を折ってしまうような、そんな関係ではありたくない。

家の購入が決まったとき、夫は、
「あー、これで俺の翼はもがれた……」と言っていたけど

まぁ、とりあえず、最低限の収入だけは確保できるような自分であり続けたい。
ライターとしての自分というのは、残念ながらてっぺんが見えた気がする。
果てしなく成長するような自分ではない。
もう今が頂上かもしれない。
だったら、続けながらも、現実的な収入源を確保していかなければ。

・・・・・・・・・・・・

この間の晩ごはん



家にあった材料で作ってるのでたいしたものはないが、おいしそう


↑堀先生にいただいたシマアジ
旨かった~


↑久々に、炊きこみごはんでした。
きのこと鶏肉の炊き込みごはん。

・・・・・・・・・・・

火曜日、梅田阪急の11階美術画廊コーナーにて、
熊野九郎右ヱ門氏の展示会があり、最終日にギリギリで飛び込んだ。
3周まわって見たけど、いつまで見ていても飽きなかった。

びりけんに行ったことのある人ならご存知、あそこにある土もののぐい呑みを焼いている作家さんです。

飾り片口の大皿があって、それが欲しくてたまらなかったけど、さすがに買えない
ぐい呑みもいっぱいあって、1つ2つ、これでお酒を飲んでみたいというのに出会えた。

阪急の展示だから高くなっているということもあるけど、
欲しいものは7万~15万くらい。
抹茶茶碗はだいたい50万円くらいだった。

でも、人が焼いて造ったとは思えないような色のお茶碗があって、
見ているだけで感動した。
天然のエメラルドみたい。
本当に素晴らしかった。

かなり大き目の俎板皿があって、それがまたすごい迫力!
自分が料理人だったら、ここにどんな料理を盛ろうかと考えるだけで胸の奥が熱くなるのがわかった。

ご本人がいらしてたので、少しだけお話した。
風貌や作品とは反対に、静かに穏やかに話をされる方だった。
油絵もあったんだけど、それがまた大胆で熱くて。
こんな優しい方なのに、こんな熱いものを秘めているのかと思った。
最後は丁寧にお辞儀をして、出口まで送ってくださった。

この間、塾がなかったらびりけんで熊野さんを囲む会に誘われていたのになぁ。
本当に残念だった……

でも、作品は見ることができてよかった。
私もいつか1つ、熊野さんのぐい呑みを手に入れよう

芸術でも音楽でも文章でも、人を動かすのはテクニックじゃないな、と思う。
テクニックがあるのは当たり前のことで、
人を動かすものは、「Something」=「何か」だ。
文章でも、テクニックで書こうとして、技術にこだわっている限り、人の心なんて動かせないと思う。

岡本太郎も言っていた。
「何を描くか、じゃない。
 何を伝えたいか、なんだ」と。

久しぶりに、熱く心を動かされた日だった。